電気自動車やPHEVは災害のとき発電できる?

結論:車種により、車の外に供給できる電力は異なります。ちょっとした照明や携帯の充電程度はどの車でもできますが、家一軒分の電力を賄うためには、V2H対応の車と専用の機器が必要です。

目次

  1. 災害時、電気が欲しい!
  2. V2Hってなに?
  3. 災害時などに外部電力供給が可能な車の一覧

災害時、電気が欲しい!

2016年4月14日午後9時26分ごろ、熊本県上益城郡益城町を震源地とするマグニチュード6.5、震度7の地震が発生しました。その後、NHKニュースなどでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、三菱自動車のアウトランダーPHEVが、バッテリーに蓄えた電力で、停電中の益城町役場前を照らしている映像が放映されました。

Credit: NHK
Credit: NHK
普通のガソリン車ならバッテリーが上がってしまう?そうです。ガソリン車に搭載されている小型のバッテリーは容量が少なく、ヘッドライトや、シガーソケット(今はアクセサリーソケットという車も)から電気を取ると、すぐにバッテリーが上がってしまい、エンジンを始動できなくなってしまいます。エンジンかけっぱなしならOKですが、周囲に多くの人がいたり、深夜だと気が引けますよね。
電気自動車やプラグインハイブリッド車、すなわちPHEVは、非常に大型のバッテリーを走行用に搭載しています。バッテリーの容量の例を挙げてみますと、以下のようになります。ちなみに、1kWhというのは、1000Wの照明を1時間連続して点灯できる電力の量です。家庭で使われている電球はおおよそ40W-100Wくらい。1000Wというと工事現場で使われている照明のような、屋外でも使え周辺を明るく照らせるものになります。
車名バッテリー容量
テスラモデルS90kWh
リーフ30kWh
アウトランダーPHEV12kWh
プリウス1.3kWh

上の二車種は電気自動車で、アウトランダーはPHEV、そしてプリウスはハイブリッド車です。電気自動車、PHEV、ハイブリッド車の違いについてはこちらをご覧いただくとして、一般的には、搭載しているバッテリーの容量は電気自動車が一番多く、次にPHEV、そしてハイブリッド車となります。電気自動車はエンジンを搭載していませんから電気がたくさん要って当然ですね。

Rescue Teams Searching Through the Destroyed Buildingさて、不運にも災害に遭遇すると、ライフラインが絶たれてしまうことがあります。例えば熊本県の益城町のケースでは、14日午後10時の時点で停電1万6000戸、ガス供給停止3万8000戸、断水戸数は不明。夜が明けて翌日15日午前7時、停電1万4500戸、ガス供給停止4600戸、断水2万5000戸。そして15日午後10時、停電900戸、ガス供給停止478戸、断水8万5000戸16日午後8時にはおそらく余震の影響か、停電は8万3300戸まで増えてしまいました。17日午後には停電7万6000戸、ガス供給停止10万5000戸、断水27万5000戸。17日21時には停電3万8900戸、18日10時には停電3万4700戸と、減ってきました。
多くの災害では、電気は一番最初に復旧することが多いです。しかし最初の数日間、電気が来ないと、冷蔵庫の中のものはダメになってしまうし、夜は明かりがないし、電子レンジが使えないしで非常に困りますよね。

電気自動車やPHEV、さらにハイブリッド車でも、車から電気を取り出すことのできる車種はあります。この取り出し方には三通りあり、状況によって使い分ける必要があります。災害対策を考える場合にはしっかり理解しておいてください。

  • シガーライター(アクセサリーソケット)から電気を取る:シガーライターは100Vではなく、12Vなのでそのまま普通の家電はつなぐことができません。携帯電話を充電するケーブルなどは市販されていますが、照明器具などを利用するためには、インバーターという機器が必要です。これはカーショップなどで販売されていますので、気になる方は購入しておくと良いでしょう。ただ、インバーターは万能なわけではなく、接続できない機器がありますので、小型のものはこちら(照明とパソコン1台程度まで)大型のものはこちらを参考にするとよいでしょう。専門店に相談してください。
  • 車内の100Vコンセントから電気を取る:車によっては100Vのコンセントが車内にあり、利用できるようになっている場合があります。ハイブリッド車の場合はエンジンはかけてアイドリング状態にしておかないと作動させることができません。電気自動車やPHEVでは、エンジンをかけずに電気を取り出せます。多くの場合、1500Wまで使えますので、電気ポットや電子レンジ、ホットプレートなどまでOKになります。
  • V2H機器を用いて電気を取る:この機能がある場合、車が対応しており、チャデモ急速充電コネクタが装備されていて、さらにパワーコンディショナーという機器が必要です。詳しくは次のセクションで説明します。1500Wから6000Wまで対応し、6000Wのものは60A契約の一戸建ての家一軒に電力を供給でき、エアコンやテレビも含め普段通りの生活ができてしまいます。

車載可能な大型インバーター
車載可能な大型インバーター
1500Wでも災害時には心強いもの。基本的には、シガーライターから取るのはレジャー用、1500Wはアウトドアや非常時用、6000Wは防災住宅を作りたい方向けと言えます。

V2Hってなに?

V2Hとは、Vehicle to Homeの略で、通常は家庭の電源から電気自動車やPHEVを充電しているのに対し、必要な時には車側から家庭に電気を供給する仕組みのことを言います。これには、前述のように、V2H対応車両と、パワーコンディショナーが必要になります。以下にパワーコンディショナーをご紹介します。

機器名出力持ち運び可能かどうか対応車種価格
LEAF to 100V1500Wまで移動可能日産リーフ税抜298,000円
MiEV power BOX1500Wまで移動可能三菱i-MiEV、MINICAB-MiEV税抜142,667円
EVパワー・ステーション6000Wまで移動不可V2H対応車両税抜480,000円~780,000円
SMART V2H6000Wまで移動不可V2H対応車両税抜950,000円

おお、結構高いですね。そして、高い出力が取り出せる6000W=6kWタイプは自宅に設置するもので、車に積んで移動することはできません。ただこのタイプは容量が大きいので、家一軒の電力を賄うことができますし、電気自動車の充電機能もあります。1500Wタイプの上の二つは、日産リーフや三菱i-MiEVには1500Wコンセントが搭載されていないための追加オプションと考えてもよいでしょう。例えば三菱アウトランダーPHEVには1500Wコンセントがメーカーオプション70,000円で追加できますので、これらは必要ありません。

そもそもV2Hは災害対策「専用」の設備ではありません。
電力会社によっては昼間の電気代が高額になるようなプランを提供している場合があります。平日車を使わないなら、V2Hに接続しておき、昼間は電気自動車の電気で生活し、夜間の安い電力で電気自動車に安い電気を充電しておくことができます。また太陽光発電をしているなら、昼間は100%売電(電気を電力会社に売却)して、足りない電力は電気自動車から供給することも可能です。太陽光発電の電力量が十分に大きければ、電気代をかなり節約できます。
万が一の災害時には、電気自動車と組み合わせて、昼間太陽光で発電し、家庭で使うほかに電気自動車にも充電。夜間は電気自動車の電気を使うようにすれば、かなり長い期間停電に耐えることができます。参考までに、完全に電力会社からの独立をする(オフグリッドと呼ばれています)のは、現実的には難しいと言われています。天気の悪い日が続くことがあるからで、1週間以上晴れの日がない期間は、電気自動車の電気が空っぽになってしまいます。

結論として、V2Hとはどう活用すればよいのでしょうか?

まず1500Wコンセントが搭載されている車種、そしてリーフやi-MiEVのように簡易的なパワーコンディショナー(通常、このような単機能のものはインバーターと呼んでいます)で1500Wを得る場合は、あくまで緊急時の照明や携帯電話の充電、テレビ・ラジオ等用と考えるのがよいでしょう。もちろん平時はアウトドアで調理などにも使えますが、家庭では冷蔵庫・エアコン・電子レンジなど複数の機器が同時に作動しますので、それらを一つ一つ賄うことはギリギリできますが、全部に電力を供給するには力不足です。
本格的なV2Hシステムには、二つの目的があると言えるでしょう。一つは災害対策、もう一つは太陽光発電の効率化です。前者は、災害が起こることは稀ですので、万が一のための備えということになります。保険のようなものですね。そして後者は現時点では、金銭的にはそれほど大きくトクするものではありませんので(もちろんプラスにはなります)、ご自身でCO2の削減に協力したいなどの気持ちがある場合に導入するとよいのだと思います。

災害時などに外部電力供給が可能な車の一覧

最後に災害時などに外部に電力を供給できる車の一覧を作りました。購入時のご参考までになさってください。

メーカー車名車内100Vコンセントエンジン停止中電力供給可バッテリー容量ガソリンも含めた電力供給容量
トヨタアルファードハイブリッド1500W×
ヴェルファイアハイブリッド1500W×
エスティマハイブリッド1500W×
SAIハイブリッド1500W×
シエンタハイブリッド1500W×
ハリアーハイブリッド1500W×
プリウス1500W×
プリウスα1500W×
プリウスPHV1500W4.4kWh40kWh
MIRAI1500W/9kW※1×1.6kWh60kWh※3
レクサスCT1500W×
レクサスHS1500W×
レクサスNX1500W×
日産リーフ1500W※2/6kW※130kWh30kWh
e-NV2001500W/6kW※124kWh24kWh
三菱i-MiEV/MINICAB-MiEV1500W※2/6kW※116kWh16kWh
アウトランダーPHEV1500W/6kW※112kWh100kWh

※1 V2H機器との接続時
※2 外付けのオプションが必要
※3 水素

案外、トヨタのハイブリッド車の多くが1500Wコンセントに対応しているんですよね。ハイブリッドなのでエンジンはかけっぱなしにしないと電力の供給ができませんが、非常時はこれでも十分役に立つでしょう。(※2016/4/19追記:トヨタのハイブリッド車の1500Wコンセント搭載車では、バッテリーの充電レベルはタイミングによりまちまちとなり、エンジンをかけて利用するものとなるが、消費電力が小さければエンジンは自動停止し、必要に応じて再始動するとのことでした。また、エンジンをかけた状態で電力を使用する場合、災害時はもちろん別ですが、平常時はアイドリングストップ条例などにもお気をつけください。)
そして電気自動車はどうかというと、リーフやi-MiEVはバッテリーの容量までは電力を供給できるのですが、アウトランダーPHEVのようにガソリンエンジン・タンクを積んでいませんのでトータルの電力供給量としては、プラグインハイブリッド車のほうがより多くの電力量を供給できるといってよいようです。ただ災害時にはガソリンが手に入らないケースも多いようですから(今回も、ガソリンスタンドには100台以上の待ち行列ができたとお聞きしています)、電気自動車でも、バッテリーが少なくなったら電力の復旧している急速充電スポットに移動して、充電してくればまた電気が使えるようになりますし、どちらも災害には強い自動車ということが言えると思います。

米国での住宅用スタンバイ発電機
米国での住宅用スタンバイ発電機
そういえば海外の電気自動車やプラグインハイブリッドはリストにないですね?実は、テスラやBMW、メルセデスなど(EV/PHEV一覧はこちら)も車を販売していますが、これらのメーカーはV2Hはおろか、車内コンセントにも対応していません。例えば米国ではキャンプ場にはサイト(駐車スペースとテントは隣接していて、それを借りる形式となっています)にコンセントがあることが多いので、車から電力を取るというのはキャンピングカーにしか必要なかったりします。Lake TahoeにあるKOAを見ても、Full Hookupとなっており、これは一般的に電力(30Aとありますね)だけでなく、上水道、下水道、さらにはケーブルテレビや電話線が接続できるところもあります。また、米国では一戸建ての家族の実に18.3%もが発電機を所有しています。

Screenshot_2016-04-18-13-13-09ご参考:EVsmartアプリでは、日本充電サービス発表の、熊本県にて実際に震災後利用できた充電スポットのリストを地図に入力し、簡単に見られるようにしています。被災された方・支援される方で電気自動車・PHEVをご利用の方は、現在地ボタンを押してから、ご自身の近辺の充電器のアイコンをタップし、充電スポット名とスポットまでの距離が書かれているところを再度タップしていただけますと、右のスクリーンショットのように情報をご覧いただけます。日本充電サービスより、追加の情報があれば更新いたします。この情報は、震災後実際に充電が行われたスポットとなりますので、それ以外のスポットでも充電できる可能性はあります。道路が寸断されている箇所があるそうですので、お気をつけて。
ユーザーの方による「使えた報告」や、充電器写真などもぜひご活用いただけますと助かります。


「電気自動車やPHEVは災害のとき発電できる?」への23件のフィードバック

  1. 初めまして
    プリウスphvとBMWi3イクステンダーの二台を所有しています。
    まず1台目の初期のプリウスphvなので外部電源には対応していません。
    次にBMWi3は確かに家に電気を供給できませんが、エネルギー源を石油と電気から調達できる点で優れた移動電源としてプリウスphv以上に最優秀である事を実感しています。
    単なるEV車より、イクステンダー付きであることの重要性を感じます。

    1. 中瀬様、お世話になっております。プリウスPHVもi3もお乗りなのですね。おっしゃる通り、初期のプリウスPHVはヴィークルパワーコネクターに対応していませんでしたが、途中でメーカーオプションとして付けられるようになりました。当記事は現時点での車両の仕様に基づいて記載しておりましたので、歴史的なことに触れるところまではできませんでした。
      そしてBMW i3。おっしゃる通り、車両がプリウスPHVとは異なり、元は電気自動車として開発されているため、電気をできる限り活用するといった意味でも十分メリットを享受できますし、複数のエネルギー源という意味での利点もありますね。

  2. >ハイブリッドなのでエンジンはかけっぱなしにしない

    ハイブリッドでもエンジンは間欠動作ですよ

    1. さとう様、コメントおよびご指摘ありがとうございます。確認したところ、消費電力が小さければ間欠動作になるようですね。記事のほうを修正します。

  3. Yasukawa Hiroshi 様

    大変お世話になります。
    私の拙いブログをご覧頂き、有り難うございます。
    うかつにも貴兄がIT企業の社長さんとは知らずに、大変失礼しました。
    アップルとグーグルに関する記事は、お気にしないでください(汗)。
    貴兄を電気自動車のプロと見込み、一つだけ伺いたいことがあります。
    次期プリウスPHVを急速充電対応にした戦略的意味は、何でしょう?

    電気自動車拒絶のトヨタが、それに少し歩み寄った?
    来年、発売予定の次期日産リーフへの苦肉の対抗策?
    ‥‥‥‥‥

    自動車メーカーの戦略を研究する私として、興味深いものがあります。
    お考えの意味をご教示頂くと、有り難く思います。
    宜しくお願い致します。

    Old James Bond

    1. Old James Bond様、お世話になっております。コメントありがとうございます。なぜ新型プリウスPHVは急速充電対応か、ですね。私は専門家でも何でもない、ただのテスラユーザーであり、充電スポットにちょっと詳しいくらいですが、私見を申し上げます。
      理由は、まさにV2Hだと思います。
      – V2Hは日本国内でしか注目されてない。だから海外ではチャデモを付けていない。
      – V2Hが東日本大震災以降、注目を浴びている。
      – トヨタとしては今後住宅の自己電力供給ニーズが大きい市場としてあると考えており、その一つの主要パーツとしてPHEVが必要。
      – 他メーカーとのスペック競争に負けたくない。PHEVなら急速充電してもコストが見合わないのは、損得に関係するのでユーザーはすぐ気づいて使わなくなる。ただ売るときだけはスペックがものを言う。
      って感じでしょうか。。

    2. Yasukawa Hiroshi 様

      大変お世話になります。
      ご見解に、「なるほど」と大いに納得しました。
      次期プリウスPHVの急速充電対応は、スペック優先とのご理解!
      スペックには、実際はまず無用のV2Hへの利用も含まれると‥‥。
      スペック優先を競合対策と見ると、最大競合車種は何でしょう?
      私はEVの話も含め、ブログ「Old James Bond 通信」を続けます。
      「EVsmartブログ」、ぜひ頑張ってください!
      宜しくお願い致します。

      Old James Bond

      ※先の返信は失敗ですので、お手数ですが「削除」してください。

  4. 確かに給電能力が高いEVは便利だと思います。
    ただし、バッテリーが減ったら「電力が復旧してるスポットへ」 は深刻な課題ではないでしょうか?
    今回の震災のケースでも、停電エリアでは給電困難です。
    各道路が大渋滞し、容易に移動できない場合は よりEVは活動範囲が狭まりますね。
    ガソリンスタンドで並ぶのと、あまり差が無いとも言えそうです。
    それを踏まえても 「災害に強い」 と結ぶのはいささか強引では?
    稼働中は便利ですが、東日本大震災のような広範囲長期のダウンでは 必ずしも役立たないケースもある気がするのですが。

    1. たかはし様、コメントありがとうございます。確かに電力供給は課題ですね。ただ、本日0時現在、停電戸数は九州電力調べで5,900戸と非常に少なくなっています。電力は、病院を始め、様々な公共機関で必要となるため、真っ先に復旧する傾向にあります。記事中にも、復旧の状況を調べて記載しています。
      また14日はともかく、16-17日には、すでに益城町役場から半径10km以内の急速充電スポットが稼働している実績があり、実際に利用されている方もいらっしゃるとのことです(日本充電サービス様による)。EVsmartアプリにも、稼動中スポットが分かるように情報を転載させていただきました。私の友人も熊本で被害を受けましたが、現在は自宅の電力は復旧し、家ではなく車で寝泊まりしているものの、電気自動車なのでエアコン等は問題なく夜通し使えているそうです。
      事実をご覧いただき、総合的に判断なさるのがよいかと思います。

  5. 各車ともバッテリーから取り出せる電力量はカタログ値とは違います。アウトランダーPHEVを使っていますが、搭載しているバッテリー12kWhのすべてが使えるわけではありません。
    数値は特殊なメーターを付けないと見られませんが、バッテリー容量の下限値は約25%。普通充電で満充電してもおよそ75%しか使えませんので、約9kWh分だけです。メーカーサイトやカタログを辞書っぴきするだけではなく、もう少し実態に即したことをお調べになられると、お使いの方や購入検討されている方に役立つと思います。

    1. なば様、コメントありがとうございます。おっしゃる通り、どのくらい電力が取り出せるかは車によって異なりますね。ただ実際の数値を調べることは、バッテリー容量が複数設定されている車両も多くある中で、簡単ではありません。一応一つの基準に基づいて表示しておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。

  6. 初めまして。
     アウトランダーPHEVを所有しております。東日本大震災を経験して外部給電できるということで購入しました(100V1500W)。
     トヨタ車で1500Wの給電可能の車両について、エンジンで発電できる<ガソリンも含めた電力供給容量>を載せて欲しかったです。大よその目安でも参考になると思いました。
     なお、電気自動車やPHEVの搭載バッテリーに満充電された電気が100%走行に使用できるわけではないので、それを基にして給電可能電力を<ガソリンも含めた電力供給容量>として作成されているのは誤解を与える恐れがあると感じました。
     例えば、アウトランダーPHEVでいえば、EV走行に使用できる容量は実感で約9kWh(安全・保護分が約3kWh)程度ですので、給電も最大、それと同程度かと思われます。リーフ24kWhの場合は約20kWh(安全・保護分が約4kWh)程度のようです。
     これからも、電気自動車に関する情報をお願いいたします。

    1. はっとみー様、コメントおよび情報ありがとうございます。

      >エンジンで発電できる<ガソリンも含めた電力供給容量>
      >EV走行に使用できる容量・給電可能容量

      これらの情報は、私が調べた限り簡単には確認できませんでした。実際にメーカーの方に問い合わせたというブログ記事もありましたが、やはり分からないというものが多かったのです。
      その理由は、様々な変数がかかわってくるからだと思います。ガソリンがどのくらい持つか、という点に関しては、例えば気温もあるでしょうし、冷暖房の使用などによって発電量も異なると思います。そもそも、ガソリンスタンドでタンクを満タンにしても、何リットル入っているかはその都度異なると思います。例えばセルフでは、ノズルの勢いが制限されておりますので、より満タンに近くまで給油できると思います。
      電気自動車やPHEVの場合には、バッテリー容量がどこまで使えるか、という点がありますが、例えばリーフには24kWh版と30kWh版があり、また24kWh版には電池のタイプにより保護領域の容量が異なったり、気温により保護領域が変わってきたりすると思います。そのため、搭載バッテリー容量だけでなく、やはり気温・そしてバッテリーがどのくらい冷えて・熱くなっているかなどによっても、実際に放電できる容量はかなり違ってしまいます。アイミーブも、モデルSも複数のバッテリー容量の車両があります。
      そのため、当ブログではメーカー公称値を使用して表記しています。航続距離などの計算においては、できる限り米国EPAレンジを用いたり、実電費などを用いて、できる限り実体験と乖離しないように気を付けておりますが、こと放電できる総容量については、予測することは難しい、とお考えいただければ幸いです。

  7. 大変分かりやすいブログをありがとうございます。
    phevからの100V電源ですが、インバータを丸型圧着端子のついたしっかりとしたケーブルで車につなげば、輸入車でも使えるのではと思いますが、間違ってますか。
    ただphevの場合、普通のバッテリーにつなぐのか?リチウム電池につなぐ方法があるのか?この辺は各メーカ毎に異なるのでしょうか?
    こう言った情報がわかるといいですね。何と言っても輸入車の方が選択肢が多いです。

    1. ターサン様、コメントおよび質問ありがとうございます!
      そうですね、「インバータを丸型圧着端子のついたしっかりとしたケーブルで車につなげば」のポイントですが、例えば1500W出力端子の付いていない車両で1500Wを出力すると仮定した場合、1500W / 12V = 125Aとなり、バッテリーの端子からは125Aもの電流が流れることになります。欧州車の大型セダンですと105-35Hとかのバッテリーが付いていると思いますが、これは20時間率で105Ahという容量を示します。つまり、12V 105Aだと1時間で空になってしまう容量ですし、105Aですでに通常このバッテリーが想定している電流の20倍となりますので、完全に過負荷となりバッテリーを間違いなく痛めることになるばかりか、このインバーターの電源をバッテリー端子から取ればいいのですが、別の車内配線などから取った場合には、その配線が125Aに対応できるかどうかも問題になります。ちなみにざっと調べたところ、125Aに対応させるには38sqのケーブルが必要でこれを2芯(プラスとマイナス)とすると、線の直径は2.4cmにもなります。ぶっといケーブルが必要になるのですよね。
      PHEVの場合は、基本的には高電圧バッテリーに接続します。電圧が高ければ、1500W / 〇V = △Aの〇が大きくなりますので、△のアンペア数は小さくなり、ケーブルを細くすることができます。発熱は、電流の二乗に反比例しますので、電圧を10倍にすると発熱は100分の1になります。そのため、車内用大容量コンセントは純正がおすすめですし、もし後付けされる場合にもプロの方に相談されることをお勧めします。

  8. >トヨタのハイブリッド車の多くが1500Wコンセントに対応しているんですよね。ハイブリッドなのでエンジンはかけっぱなしにしないと電力の供給ができませんが、非常時はこれでも十分役に立つでしょう。

    プリウス、アクアはOPで1.5kwのインバータが付きます。
    4万円以上はしたかと?
    新型プリウスの上位グレードは標準で1.5kwのインバータが付くようです。
    アウトランダーは標準装備ですね。
    停電時に役に立つためには標準装備すべきでしょうね。

    ただ、電力インフラは復旧が早いので、大金をかけて備えるほどではないように思います。案外、簡易トイレの方が重要だったりすますね。我が家では猫の砂や消臭剤、黒ビニール袋など用意しております。

    1. ベンベのり様、コメントありがとうございます!おっしゃる通り、ハイブリッドの1500Wも十分役に立つと思います。トヨタさんは細かいところに気配りがありますね。
      さてご指摘いただいたアクアとアウトランダーPHEVの件ですが、アクアには1500Wはオプションでも装着できないようです。またアウトランダーPHEVでは、グレードにより1500Wはメーカーオプションとなっています。

  9.  初めまして。興味深いレポート、ありがとうございます。

     当方2代目のプリウスを所有しておりますが、やはり緊急災害時の発電機としての目的もあります。どうしてもスペックに目が行きがちですが、実際の災害時にどの位の電力が「最低限」必要なのかを考えれば、取りあえずどれも有用だと思えます。個人的にはまだHVやPH(E)Vが現実的かなと思っておりますが、余裕があればテスラは乗ってみたいです<苦笑。
     
     実際に被災地だけで無く、例えば先の東日本大震災の時関東地方でも計画停電がありました。栃木県在住のアルファードHVを所有している友人は、停電時HVから電源を取って歯科診療をしていたそうです<驚。

     インフラの復旧の問題だけで無く、避難した時に獲得しやすいエネルギー源も考慮に入れることも重要かと。充電スタンドも有用かもしれませんが、単純なガソリンスタンドであることもお手軽かもしれません。

    1. 木村様、コメントありがとうございます!
      まあ実際にBEVに乗ってみると、航続距離さえ何とかなれば、何の問題もないものですよ。ガソリンと決別できるのも潔くてよいものです(笑)
      おっしゃる通り化石燃料のほうが密度が高いので、少量入手できさえすれば長時間発電したり走行したりすることはできますね。最強なのは自宅に(要資格・許可を得て)備蓄することですね!

      >避難した時に獲得しやすいエネルギー源
      これについては、なかなか微妙なところだと思うのですが、電気は結構いろんなところで利用可能になったりしているのです。ガソリンスタンドも停電時は、ポンプや料金メーターが動かないので休業することが多いです。手動ポンプを備えているスタンドもあると思いますが、これはもちろん有人でないと動作しませんし、量もだいたいしか計れないだけでなく、料金の支払いも現金で行わないといけません。なかなかハードル高いのですよね。計画停電が今後あることもそうないと思いますが、その場合も、バッテリー容量が大きければ、停電時以外の時間に充電しておけばよいのです。
      ガソリン車だと、どうしても「入れる」という認識が先立つと思います。そのため、「入れられないときはどうする?」ということになると思います。しかし、電気は「いつでも存在する」もので、「供給し続ける」ものなのです。災害時なら、災害が発生する直前までは、充電し続けていて、車には電気がある程度貯まっている場合が多いのです。

  10. yasukawa様
    いつも参考にさせてもらっております。
    今年の夏にMive Power Box を利用して、Miev トラック10.5kwhの電池を
    満充電してから、家にある600ℓの冷蔵庫・40インチのテレビ・居間の照明
    50W程度・井戸のポンプに接続して電池がどの位持つかトライした結果、
    約2.5日位持ちました。
    テレビと井戸のポンプは断続的で、照明は夜だけですが・・・。
    家を新築した際に、何かあった時にPower Box へ接続・切り替えるだけで
    つながるようにしてあります。
    参考になればと思い投稿させて頂きました。

    1. Cisia様、コメントありがとうございます!また実際のV2Hの使用状況をお知らせいただきありがとうございます。MiEV Power Boxって1.5kWですよね?そのくらいでも、十分災害対策には役立つものですね。

  11. プラグインハイブリットをPHEVと書いてありますが、PHEVは、プラグインハイブリットEVであり、三菱がEV走行をメインとしたプラグインハイブリットと言うことで付けたものです。
    ですので、プラグインハイブリットは、PHVです。
    雑誌でもプラグインハイブリットをPHEVと書いていた記事も有ったし、プラグインハイブリットといえば、アウトランダーPHEVと認知している人もいると思うので間違えるのもわかりますが。

    1. ahoo様、コメントありがとうございます!
      PHVとPHEV、なかなか難しい言葉ですよね。当ブログでは、PHVとPHEVは「同じもの」として扱っています。プラグインハイブリッド車(PHV)という表現がEVを含むかどうか、という点がポイントだと思うのですが、プラグインというのは充電できる、という意味。つまり電動車両を意味します。充電できる=電池がある=モーターがある=電気で走る、ということで、PHV=PHEVという考え方です。背景としては、ハイブリッド車を開発したトヨタさんが低燃費を意識してハイブリッドに強調点をおいてPHVとしたところ、海外の車メーカーがCO2削減を意識してElectric Vehicle(電気自動車)に強調点をおいてPHEVとしたとされています。

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