テスラモデルSの実電費・実燃費@箱根

今回は短編です。先日箱根まで行ってきまして、東海道の旧道を走行する機会がありましたのでその時のエネルギーグラフをご紹介します。テスラモデルSのエネルギーグラフは、横軸に10km-50kmの距離を取り、その時点での消費電力をWh/kmでグラフにしたものです。標準のラインが日本仕様の場合は200Wh/kmに引かれており、このライン上に乗せて走行すると、満充電でおおよそ380-390km程度走行することが可能です。

テスラモデルSの実電費・実燃費@箱根

箱根の東海道旧道(県道732号線)は、東京からアプローチする場合、東名を厚木で降りて小田原厚木道路に接続し、箱根口でちょっとだけ高架道路(小田原箱根道路)を走行したのち、有料道路の箱根新道に入らず、国道1号線を三枚橋交差点で左折すると入れます。しばらくは温泉の旅館街の脇をすり抜ける細い道が続きますが、その後本格的なワインディングロードとなり、国道1号畑宿入口交差点まで接続しています。有名なところは七曲りと呼ばれており、上り勾配10.1%もの急坂が続きます。

IMAG0234まずは七曲り通過後、畑宿交差点でのエネルギーグラフです。画面左はナビの子画面、真ん中はスピードメーター(走行可能距離があと69kmじゃん、というツッコミはなしでw)、右の消費電力と書いてあるグラフがエネルギーグラフです。このグラフから、畑宿交差点まで8km程度の急坂が続き、過去10kmの平均消費電力は652Wh/kmに上ったことが分かります。通常の走行では200くらいですので、10.1%の登り坂はなんと普段の3.26倍の電力を消費するということになりますね。ちなみに、3.26倍電気を使うということは、真ん中の残量計も8kmで3.26 x 8 = 約26km減少してしまうことになります。
まあ慣れてしまえば驚くほどのことはありません。だいたい10kmくらいの登り坂が続くので30kmくらい減るだろう、と思っておけば余裕です。参考までに、この近辺で最も高速に走行できるMAZDAターンパイク箱根も上り勾配は10%。どちらを通っても電費・燃費は大して変わりません。

IMAG0243帰りは箱根町役場を一目見てみようと、同じ旧道を降りてきてみました。町役場到着ちょっと前の交差点で撮影したエネルギーグラフです。走行可能距離がちょっと増えていますが、ザ・プリンス箱根でちょっとお茶したときに普通充電をお借りしたのに加え、下り坂で発電(!?)してしまい、増えてしまったのです。今度の消費電力は過去10km平均でマイナス189Wh/km!グラフはほとんど緑色で、バッテリーに電気が入っていったことを示しています。これを充電の電力に直すと、30km/hで走行したと仮定して、189 / (1 / 30) / 1000 = 5.67kW。結構なパワーになるのですね。
なお画面左はトリップメーターになりますが、上の「前回の充電以降」が先ほどの充電スポットからの計算になります。芦ノ湖畔から周回道路を少し走行した分が少し加算されていますが、それでも消費電力量はマイナス0.9kWh(27円くらいですw)と、芦ノ湖畔→箱根町役場くらいの距離は電池がほぼ空でも大丈夫ということです。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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