電気自動車テスラモデルXで500km旅行記:東京-福井2回目

2018年6月にもテスラモデルXで福井に行きましたが、今回も同じ、現地で一泊して翌日東京に戻りの旅行記を公開します。箱根のオートパイロット付き。往復1000km、経路はスーパーチャージャーのみで走行予定。本日は7月27日、移動開始日は29日です。

目次

  1. 充電計画
  2. 往路:東京から福井
  3. 復路:福井から東京
  4. データ

充電計画

前回のモデルXでの福井行きで、往復スーパーチャージャーのみで余裕が充分あることが分かったので、今回はもう少し充電時間を削って計画してみます。前提値は前回と同様、高速道路上の平均時速85km/h※、電費(ガソリン車でいう燃費)の基準値を、テスラモデルX P100Dの標準である4.36km/kWh(=229Wh/km)からマイナス5%として見積もりました。
※ご自身で計算したことのない方:平均90km/hはかなり速く走行する感じ、85km/hは流れより少し速めになりますが、今回台風の影響が予想されますので少し平均速度を落として見積もります。

今回の計画です。

今回は前日夜の行動予定などの都合で、約90%くらいの充電レベルから出発することを前提に計算します。この車は納車時、435km走行可能でした。90%なら391kmくらいでしょうか。SC=スーパーチャージャー(テスラ専用の充電設備)、SA/PAは高速道路のSAPAに設置されているチャデモ急速充電器を意味します。
往路、今回は浜松スーパーチャージャーでトイレ休憩を5分取ることにします。シミュレーションをExcelで見ていただくと分かりますが、出発時90%だと東京から373km、岐阜羽島到着時に微妙に足りなさそうなのですよね。その代わり岐阜羽島ではランチ時間を5分減らして40分としています。今回は到着まで走行可能距離が一桁kmになるようなギリギリがなく、余裕を持った走行になっています。前回同様、最後は北陸道に向かいますので、途中でルートを南にずらさないと通過できない、公園内にある名古屋スーパーチャージャーは使いません。

復路ですが、今回は宿泊時に目的地充電が完備されている「ホテル リバージュアケボノ公式サイト)」を利用させていただきます!事前に電話を入れましたが、ちゃんと充電器も予約できるとのこと。さすが慣れていらっしゃいます。ただしここは通常のケーブル付き充電器ではなくパナソニック200Vコンセントですので、自前の充電ケーブルが必要です。充電時間は3kWで12時間程度を見込みます。これで140kmを走行できる電力を回復できるわけですから、やはり目的地充電は便利です。ちなみに福井から岐阜羽島までが、ちょうど140km程度なんですよね。
今回は日中に用事がありますので、福井出発は17時半ごろを予定。東京へ戻るのは深夜になります。そのため復路は岐阜羽島で夕食兼ねて30分充電。その後おそらく夜なので疲れが出る可能性も考えて、3時間連続で運転して御殿場スーパーチャージャーでトイレ休憩を計画します。ここはコメダ珈琲の駐車場なので午後11時閉店までに入ってコーヒーをテイクアウトする感じです。あとは自宅まで100km。1時間強で到着です。コメダ間に合うかなぁ。

往路:東京から福井

今回のおまけとして、東名の大井松田ICを過ぎて左ルート/右ルートの分岐あたりから、再度左右ルートが合流するまでの間、原則的に制限速度を「ほぼ」守ってオートパイロット(レベル2自動運転)を、同乗者により録画してご紹介したいと思います。300Rのカーブが連続する制限80km/hの右ルート、主に左車線キープで行ってみます。実は右ルートのほうがちょっとだけ近いのだ。
出発しようとしたら首都高が事故で通行止めに。

0856 通行止め解除されないので出発します。


箱根でのオートパイロット動画です。タイムラプス作ってみましたが、ちょっとブレがひどくて見づらかったので、このまま通常速度で公開します。やっぱりジンバル使わないとダメですね。こんな感じで約13分間、全くハンドル操作もアクセル操作も必要なしで、安定して走行してくれています。画面で、大きく85と表示されているのが現在の速度、その右にハンドルのアイコンが青く光っていますが、青はオートパイロットが動作中であることを示します。最後12分30秒あたりから非常に強い雨が降ってきていますが、オートパイロットは止まることなくレベル2自動運転を続けてくれています。速度が落ちているのは、前車の速度が落ちているからです。

1134 残31%で浜松スーパーチャージャーに到着。

充電開始前、バッテリー温度は43.1℃。

充電器出力は116kWです。

1149 残53%まで回復。次の岐阜羽島に向けて出発します。

1308 残18%で岐阜羽島スーパーチャージャーに到着!今日は台風の予報だったせいか比較的車も少なく、流れは良かったです。途中激しい大雨に見舞われましたが、岐阜羽島では青空が広がりました。

バッテリー温度は同じく43.1℃、充電器出力は117kWでした。今回のように10-20%前後くらいまでしか使わなかった場合はいきなり116-120kWの大出力で充電が始まるのですが、前回の福井行きではこのグラフを見ていただくと分かるのですが、3%くらいまでバッテリーを使い切ってしまうと、バッテリー保護のために最初の5分間はゆっくり充電が開始されます。グラフでは、下から二番目の濃い緑の線がバッテリーに充電されている電力kWです。

1353 ちょっとゆっくりしすぎましたが、残84%で出発します。休憩中にスコールが降ったみたいで周辺がビショビショになっていました。

スーパーチャージャーでの充電の様子です。一旦乾いた車が濡れてますね。

1524 残42%で目的地の福井に到着!予定より早く着きました。走行距離は517.5km、ガソリン車ではガソリンにあたる消費電力量は123.4kWh、ガソリン車では燃費にあたる電費は238Wh/km (4.2km/kWh)でした。今回はスーパーチャージャーを使ったので電気代は無料ですが、もしこれを自分で払ったとすると、30円/kWhとして3702円くらい。リッター145円として、25.5リットル。もしガソリン車だったとすると、20.2km/l。こんな大きな車でも燃費は軽自動車並みなんですね。

夕食は福井のそばの名店、「めん房つるつる」。庶民的なお店ですが名物のおろしそばが食べられます。これ600円なんですよ。おろしはつゆの中に入ってます。そして二皿に分けてある理由は、そばを食べているうちに伸びてしまわないよう、半分ずつ食べられるようにしたとか。

本日宿泊するホテルリバージュアケボノに到着。充電スペースはあらかじめ予約で確保していただいていました。200Vコンセントですが電気自動車専用のもので、きちんと充電開始できました。今回は充電ケーブルにテスラ純正のモバイルコネクターを使っています。

復路:福井から東京

おはようございます! リバージュアケボノさんの朝食バイキング。

0709 充電を終了。まだ満充電にはなっていませんが、一晩で84%まで充電できました。10時間23分の充電で42.63kWh。これだけあれば179kmぶん走行できちゃいます。これなら1000円くらい追加料金取っていただいても全然問題ないですね。

1748 東京に向けて出発します。

1915 残35%で岐阜羽島に到着。ここで夕食に。次の名古屋でひつまぶしでも、さらに先の浜松でサービスエリアに入ってもいいのですが、時間がちょうど良いのでここにしました。

スガキヤさんでラーメン。ここはバロー羽島インター店というショッピングモールの中なので、小さいフードコートがあります。スガキヤ、あとは中華料理店、たこ焼き屋さんにミスド、外にお寿司屋さんもあります。

1948 残83%で御殿場に向けて出発します。

2242 御殿場に到着、と言いたいところですが、ここで大きな失敗(笑) なんとそもそも御殿場のコメダに電話してみたところ、お店は11時までじゃなくて午後10時までだそう。しかも悩んでいるうちに御殿場ICを通り過ぎてしまいました!次の足柄SAは近いけどETC出口はなし。その次の秦野中井ICまではちょっと遠すぎて戻るのはもったいない。もちろんあと10%なのでそのまま東京には向かえない、というわけで、足柄で充電することに。40kWの中速なので時間は多少かかります。

2307 25分間充電して13.13kWh..先ほどの岐阜羽島では31分間で45.44kWhでしたから、スーパーチャージャーでは今回のチャデモの約2.79倍速く充電できることになります。

0018 日付も変わってしまいましたが無事6%残で到着しました。予定より11分多くかかりました。おやすみなさい!

データ

充電計画のExcelデータはこちらからダウンロードできます。
旅行全体のデータを一つの表にまとめました。

往路時刻運転時間充電時間バッテリー残量
(SOC)
走行距離
km
平均電費
Wh/km
東京出発08:5693%
浜松スーパーチャージャー到着11:342:3831%231.9237
浜松スーパーチャージャー出発11:490:1553%
岐阜羽島スーパーチャージャー到着13:081:1918%136.0226
岐阜羽島スーパーチャージャー出発13:530:4584%
福井到着15:241:3142%149.6252
合計時間5:281:00計6:28
前回より8分短縮
合計走行距離517.5km
平均速度94.7km/h
(休憩除く)
80.0km/h
(休憩込み)
復路
福井出発17:4874%
岐阜羽島スーパーチャージャー到着19:151:2735%140.4245
岐阜羽島スーパーチャージャー出発19:480:3383%
足柄SA上り到着22:422:5410%279.7234
足柄SA上り出発23:070:2524%
東京到着00:181:116%90.1171
合計時間5:320:58計6:30
前回より8分短縮
合計走行距離510.2km
平均速度92.2km/h
(休憩除く)
78.5km/h
(休憩込み)

復路での失敗は案外大きく響かなかったように見えますが、実は前回は39%くらいの残量から出発しているのに対し、今回は74%からの出発とかなり余裕があったはずですし、東京到着時も6%とかなり少なくなっています。本来、目的地充電で確保したはずの余裕を、御殿場スーパーチャージャーを行き過ぎてしまったことで台無しにしているわけなんですね。ちょっと時間がもったいなかったです。

それ以外は前回と似たようなデータになっていますが、前回の総合電費が241Wh/kmだったのに対し、今回は234Wh/kmと少し良くなっています。これは運転中、ピーク速度を若干落としていることによるものだと思います。もう一点、足柄SA上りでの充電データを見ていただくと、充電器そのものの出力は40kWなのに、車両では30kWしか充電できていないことがお分かりいただけると思います。これが40kW充電器の本当の実力。充電電圧は車両によって異なりますが、腹ペコになった電気自動車のバッテリーの電圧はかなり低くなっています。例えば今回のモデルXも残10%で329Vしかありません。チャデモ急速充電器の出力40kWは、一部のメーカーを除き、400Vで充電できるアンペア数で規定されています。例えば40kWなら40kW x 1000 / 400V = 100A。しかし電池の電圧は327Vしかなく、また(充電中車内にいたため)空調などで7Aほど余分に取られており、電池は93Aしか受け取ることができていません。327 x 93 = 30.4ですからおおよそ30kWということになります。テスラスーパーチャージャーは最大333Aですから、327V時の出力は約109kWとなります。

最後の足柄-東京区間の電費が171Wh/kmと凄く良いのは皆様お分かりですね!足柄は標高約445mですので、そこからは壮大な下りになるからです。充電計画上は普通に考えるとあと90.1kmを走行するのに、前回満充電は424km(標準値)でしたから、21.25%の残量が必要。それを約3%未満くらいの余裕をみて24%までで充電を切り上げているのも案外ポイントです。テスラのバッテリー残量計は%表示にもkm表示にも切り替えられますから、ギリギリのときはkm表示に切り替えてみると分かりやすいですね。今回も最後の充電中だけkm表示を見て、標準値100kmで充電を切り上げています。計画上は100-90=10km(2%)しか残らないはずですが、実際には424km x 6% = 25km残ったことになります。(更新完了)

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「電気自動車テスラモデルXで500km旅行記:東京-福井2回目」への10件のフィードバック

    1. 青木様、コメントありがとうございます!
      ぜひ一度試乗してみてください。電気自動車はとにかく全く違う乗り物です。音がしないのはすぐ慣れますし、ガソリン車よりとんでもなく速いので、すぐ「この方がいいや」ってなると思います。私自身テスラの前は400馬力クラスの4リッター車に乗っていました。そういう人でもどんどんテスラに乗り換えてたりします。
      福井行きは明日。明日朝9時くらいからちょっとずつ合間を縫って記事をアップデートします。よろしければご覧ください。

  1. 充電計画等立案しながらの事前準備はお好きな方には楽しい事なのでしょうけど大多数の普通の人は面倒なだけ……と思いますね。
    一日も早く電気車両が化石燃料車両のように実用的な技術になることを祈ってます。

    1. Lipo様、コメントありがとうございます!
      私の感想は全く逆です。。私は毎週、朝時間がないのに5-10分もかけて給油していました。月に最低4回、暑くても寒くてもです。電気自動車はそれがない。充電はプラグを挿すところまで、5秒でできます。化石燃料車のみに乗っていらっしゃると、日常に給油時間を待つことが当たり前なので、気にならないだけだと思います。
      電気自動車の場合、逆に計画しないといけない旅行は年に数回。それもご覧の通り「ざっくり」でいけるのです。

      実は私、化石燃料車で何度かガソリンスタンドをgogo.gsで探しながら困ったことが複数回あります。20時で終わっちゃうスタンドが多いんですよね。自宅充電はいつも24時間使えるんです。

      海外でも電気自動車は毎年倍々に増加していっていますよ。充電時間はどうやっても短くならないでしょうから、それを乗り越えた上で、メリットが認識されているのだと思います。

  2. お返事ありがとうございます。

    なるほど確かに最近スタンドの廃業が多く初めてのところだと探すのに苦労することも増えてきましたね。

    本音言うといずれ車のエネルギーは電気の時代になることは間違いないところだと思います。
    モータは内燃機関の様に制御に「アナログ曖昧」が入る余地がなくESC制御も楽で今後の完全自動運転時代にも制御側に対してダイレクトなその特性は有利に働くと思います。

    ところでテスラのバッテリーのMAX放電能力は何Cレベルなのでしょうか。
    また充電は急速モードで何C位かけられるのでしょうか。
    特に充電時間に関して許容充電Aが高いバッテリが出ればかなり改善されるのではないでしょうか。

    私の周囲もハイブリットやe-Powerが増えてますしそろそろ自分も電動化の時期かな….と思っています。

    1. Lipo様、コメントありがとうございます。おおよそですがテスラの出力は5C、充電は1.2-1.5Cです。ご存知のようにテスラはエネルギー密度を、充電速度より優先しています。他社は充電速度が重要と考え、できる限りガソリン車と使い勝手が同等になるよう設計しています。Cを上げても結局テーパーがかかるので、実は大して充電は速くならないようです。結局は容量や充電電力を上げて、より長距離走行できるようにした車が受け入れられているように思います。

  3. いつも楽しみに拝見しております。
    オートパイロットの安定感は素晴らしいですね!
    ところで、オートパイロットが一番重宝するのは、深夜の雨の日の高速道路だと思うのですが、今回昼の豪雨は問題なく作動している映像はありましたが、夜でも同程度の安定感と考えてよろしいのでしょうか?

    1. aopon様、ご質問ありがとうございます。はい、雨の日の安定感はなかなか凄いものがあります。今回の箱根でもちょうど運よく(!?)豪雨がありまして、そこで全くブレることなく自動運転を継続してくれました。以前、大雨の夜にもオートパイロットしたことがありますが、制限速度で走行する分には(爆)全く問題なく、人間だったらもう少し速度を落とすかな、というくらいの感じです。今度チャンスがあったらドラレコの動画をコピーして公開してみますね。

  4. 初めてコメント致します。
    EVerと申します。

    オートパイロットの動画、ありがとうございます。
    先日の試乗時に確認出来なかった、
    「強い雨が降ってきた状態」を確認することが出来ました。

    ああいう状況こそ、レーダーの力で補助してもらえると助かりますね。
    弊員のクルマ(BMW)は、ちょっと雨が強くなるとすぐにキャンセルされてしまいますので…。
    (自動運転でもACCでもなく、あくまで車間警告程度の機能ですが)

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