テスラモデルX トリビア

テスラモデルXが日本で2017年1月に発売されてから1年3か月。メディアには載っていない詳細スペックや面白いネタをご紹介します。オーナーの方も知らないことがあるかも?

目次

  1. スペック
  2. エクステリア・インテリア
  3. 機能

テスラモデルXのスペック

モデルXのスペックは公式ウェブサイトに掲載されています。しかしこれが十分ではないのですね。こちらにまとめておきます。サイズ等はこちら(英語)によると、全長5052mm、ホイールベース2965mm、ドアミラーを開いた時の車幅2272mm(ミラー閉じ2017mm)、全幅1999mm、トレッド(フロント1705mm、リア1710mm)です。全幅というのは車検証の用語なのですが、ミラーを完全に除いた車幅になります。

モデル75D100DP100D
出力※1363kW (494ps)427kW (581ps)581kW (790ps)
トルク※1611Nm625Nm914Nm
最高速度210km/h250km/h250km/h
0-100km/h加速5.2秒※44.9秒3.1秒
重量2,352kg2,459kg2,487kg
EPA航続距離※2381km474km465km
価格※310,410,000円13,150,000円17,800,000円

いくつか注があります。

(トリビアNo.1)

※1ですがいきなり出力とトルクに注が付いています。実は電気自動車でかつ全グレードデュアルモーターのモデルXでは、正確に出力を出すことができません。なぜなら、バッテリーは満充電のとき一番電圧が高く、かつ電流Iが流れれば流れるほど内部抵抗Rに対し、IR(電流かける内部抵抗)に比例して電圧降下が発生します。ガソリン車でいうなら、ガソリン満タンだと一番速いわけなんですね。またアクセルを床まで踏みつけたとき、前後モーターが最大パワーで稼働するかというとそうでもありません。モーターの余裕のほうがバッテリーが出力できるパワーを上回っていますので、バッテリーの出せる最大出力に依存して最高出力が決まるのです。それに合わせて最大トルクも決まります。
ちなみにテスラモデルX P100Dではピーク時1850Aの電流が流れます。バッテリーパックの構成は96S86P(86本のセルを並列接続し、それを96個直列接続したもの)なので、ピーク時はセル1本あたり21.5Aもの電流が流れるということになるのです。また100%充電時の最高出力581kWを1850Aで割ると電圧が計算できますが314V。満充電電圧はおおよそ4.2V x 96本 = 403.2Vですから、89.2Vもの電圧降下が発生することになり、瞬間的にではありますが89.2V x 1850A = 165kWものエネルギーが熱となってバッテリーパック内で発生します。普通の車一台が充分走行できるだけのエネルギーです!
なおこの最大出力581kW=789馬力は、ルーディクラス・プラスモードというモードで、かつローンチモード(ローンチコントロール)を使う必要があります。操作方法は、センターコンソールのTマークを押して表示されるイースターエッグメニューからルーディクラス・プラスを選択し、「バッテリー出力最大化」をクリック、Dに入れてブレーキを左足で深く踏み込んだ状態で、右足でアクセルを1回いっぱいまで踏み込んで離し、8秒以内に再度アクセルをいっぱいまで踏み込んだまま、4秒以内に左足ブレーキを離して発進させます。首などへの障害を防ぐため、すべての乗員が頭をヘッドレストにつけた状態で発進するようにしましょう!発進加速度は1Gを超えるため、ビルの屋上から飛び降りる(=1G)より速い加速が味わえます。ルーディクラス・プラスモードについてのより詳細な解説はこちら

(トリビアNo.2)

※2のEPA航続距離は、米国環境保護庁(EPA)が規定している自動車の航続距離の計測方法で、日本の標準のJC08とは異なります。テスラの公式サイトでは米国はEPA、日本はヨーロッパの標準であるNEDCを使って表示しています。当サイトではEPAの数字を採用しています。例えばP100Dを例に挙げて説明すると、EPA航続距離は465kmで、P100Dのバッテリーの有効容量が98.8kWhであると仮定すると、EPA想定電費は212Wh/kmとなります。
※検算:98.8kWh x 1000 / 8296本 / 3.6Vnominal x 1000 = 3300mAh これが18650セル1本当たりの容量と思われます

モデルX:エネルギーメーター
モデルX:エネルギーメーター
さて、モデルXに搭載の航続距離計にはモードが二つあり、「標準値(Typical Range)」と「定格値(Rated Range)」となっています。標準値に設定した場合のモデルX P100Dの電費は229Wh/kmと、EPAより8%ほど悪目に設定されています。このWh/kmというのは聞きなれない単位ですが、1km走行するのに必要な電力量を表しており、少ないほど長距離を走行できます。ちなみに感覚的には、標準値は夏ならおおよそどなたにでも達成できる数字で、この表に示したEPA航続距離は「かなり」努力が必要な数字です。
通常は標準値を参考にして運転します。例えば東京-箱根往復は170kmですが、もし標準値程度の電費で走行したと仮定すると、170km x 229Wh/km = 38,930Wh = 39kWhの電力を消費することになり(もちろんバッテリーは75kWh/100kWhありますから楽に往復できます)、例えば1kWhあたり30円払っているとすれば、39 x 30 = 1,170円分の電気代がかかるということになります。

(トリビアNo.3)

※3の価格です。テスラはFair Price Policyをうたっていますので、日本におけるドイツ車メーカーなどとは異なり、世界中どこでも極端に割高な価格は設定されていません。参考までにレクサスLX570も含めてみました。為替は120円で計算していますので、2018年4月時点では米国価格が高めに出ています。

 日本での税抜価格米国での価格(JPY)
1USD=120JPY
差額米国での価格(USD)
メルセデス GLS 55014,166,667円11,394,000円2,772,667円$94,950
BMW X6 xDrive50i12,830,000円9,324,000円3,506,000円$77,700
アウディ Q7 3.0 TFSI Premium8,685,185円6,768,000円1,917,185円$56,400
テスラ モデルX 100D11,490,741円11,520,000円-29,259円
日本のほうが安い
$96,000
レクサス LX570
10,324,074円10,845,600円-521,526円
日本のほうが安い
$90,380

(トリビアNo.4)

モデルX 75Dの0-100km/h加速は5.2秒です(※4)。ポルシェの現行カイエンS(12,170,000円)が5.5秒(新型は5.2秒)、新型カイエンターボS(価格未定)が4.1秒であることを考えると充分に速いのですが、実は発表当初の数字は6.2秒だったのです。ある日以降の製造番号のモデルX 75Dは、uncorkingと呼ばれるソフトウェアアップデートを適用することにより、6.2秒→5.2秒に「高速化」できるのです!100DやP100Dにはこのような技はないようです。

(トリビアNo.5)

それ以外のスペックで気になる点は、タイヤ・ホイールだと思います。モデルX純正のホイールには20インチと22インチがあり、20インチのフロントが265/45R20 9J、リアが275/45R20 10J。22インチはフロントが265/35R22 9Jでリアが285/35R22 10Jです。ラグパターンは5x120、オフセットはどちらのサイズのホイールでもフロント35mm、リア35mm、センターボアは64.1mmとなります。なぜかどのサイズでも前後サイズ違いのタイヤというのはユーザーからしてみたら辞めてもらいたいですよね。まあ見た目重視ということなのでしょうか。

テスラモデルXのエクステリア・インテリア

モデルXのエクステリアやインテリアにも少しだけトリビアがあります。フランク(フロントトランク)、二か所折れ曲がるファルコンウィングドアと自動のフロントドア、テールゲート(トランク)などについて紹介していきたいと思います。

(トリビアNo.6)

モデルX:フランク
モデルX:フランク
フロントトランクはCEOのイーロンマスクが「フランク」と何度も繰り返したことから、フランクと呼ばれるようになりました。シングルモーターのモデルSのフランクには折りたたみ自転車とかも入りましたが、さすがにデュアルモーターのモデルXではそこまでは広くないです。買い物袋だと3-4袋程度。旅行のときはボストンバッグ程度ならいくつか入ります。私は普段はタイヤの空気を入れるコンプレッサーとパンク修理剤が一緒になったキットと、非常停止版、コンセント用の充電ケーブルをフランクに入れています。要するにあまり使わないものですね。たまに使うチャデモアダプターはトランクです。
フランクは、テスラ型をしたリモコンキーのフランク部分をダブルクリックするか、アプリでも開ける(ファームウェアバージョン2018.10以降)ことができますが、閉めるときは手動です。

(トリビアNo.7)

モデルXの特徴であるファルコンウィングドア(FWD)。建て付けが良くないとか耐久性がないとか、いろいろ言われていましたが実際に使ってみると大変よくできています。
まず開けるときはドアのハンドルを押す、リモコンキー、車内のドアを上げるスイッチ、センターコンソールのボタンまたはアプリで開けることができます。自分が運転席に座っているときは、ミラーで同乗者が近づいてきたのを確認できたら、タイミングよくFWDを開けることができます。FWDを閉めるのも同様。逆に、FWDを手の力で開けたり閉めたりすることは(緊急時以外は)できません。

普通に考えるといくつかの問題点に気づきそうです。そもそもドアが横に開いたら横にぶつかるのでは?
FWDの下部にはアルミパネル内と最下部のブラスチック部分にセンサーがあり、アルミパネル内は距離センサー、プラスチック部分は接触センサーになっています。FWDが開く際には距離センサーを見て、障害物にぶつからないように開きます。また障害物との距離が遠い場合には、幅を使って高速に開き、近い場合には幅を使わないようにして低速に開きます。FWDには2つの関節があり、関節が1つのみのガルウィングとは異なります。ちょうど、肩と肘の関節の関係に近いのです。幅を使う場合は肩の関節だけでドアを上まで跳ね上げてしまいます。幅が狭い場合には、肘を曲げて、ちょうど肩をすくめるような感じでドアと車体の間に人が通れる隙間を作ります。後ろから見るとちょうど傘をちょっと開きかけたような形になっています。ちなみに、モデルXと同じくらいのサイズの車体の他の車両と比較しても、FWDのほうが狭い場所で容易に出入りできます。私は普通のタイムズのコイン駐車場で横に車がいてもFWDを開け閉めしていますが、出入りには問題がありません。この動画では、撮影のために意図的にモデルXを右側のワンボックス車に寄せています。モデルXの右側のタイヤは黄線を踏み越えて、はみ出しています。

ドアは上に上がるわけだから、天井の低い車庫では車から出られないのでは?
左右のFWDの間の車の天井にも、実は距離センサーが入っています。モデルXは走行中、距離センサーで天井の高さを継続的に測っています。車が停まってFWDを開く指示がきたとき、モデルXは過去数分間で通過してきた場所の天井の高さを思い出して、そこにぶつからないようにFWDを開きます。天井にコンクリートの梁やその他の構造物があって天井が低くなっているところを通過した場合、FWDは高さを上げ過ぎないようにして途中で止まります。この状態でまだ入れない場合は、開くスイッチを長押しするとビープ音が鳴り、ドアをさらに開くことができますが、この場合自分で見ていないといけません。

センサーが障害物を発見できなかったときは?
狭い駐車場で真横の車がドアミラーを開きっぱなしにしている場合は、ドア内の距離センサーに引っかかりません。またコンクリートの梁が車体に対してかなり斜めになっていたり、スプリンクラーが天井からぶら下がっているような場合は、高さセンサーにも引っかかりません。このような場所ではFWDが横や天井にぶつかってしまう場合があります。ぶつかった場合は接触センサーですぐ停止しますが、やはりこのような場所では、ドアを開ける際に車外に出て自分の目で確認し、ぶつかりそうになったらドア下部のプラスチック部分を軽くタップして停止させます。
慣れてくればどういう場所が危険そうか分かるようになりますし、私は一度もぶつけたことはありません(笑)

FWDを閉じる場合、開けるときに使った方法に加えて、FWDの後方下部ドア内に赤く光るボタンが用意されています。これはFWDが開くときに結構高く上がってしまうので大人でないと押せませんが、車内のドアスイッチは夜間は見づらいため、割とよく使います。また、リモコンキーの車の屋根をトリプルクリックすると、運転席・助手席・両側のFWD・テールゲート全部が同時に自動で閉まります。

逆にFWDにはメリットもあります。
そもそも大きな車の大きなドアを開けたり閉めたりは女性にとっては大変なもの。運転席で簡単に開閉できるのは楽です。また雨の日には、FWDを開いている間は、FWDが屋根になりますので乗り降りの際に濡れません。FWDの下に降りて、そこでおもむろに傘を開けばよいのです。また前述のように狭い駐車場での後席の出入りが楽な点、そしてこれは一部の限定的なユーザーに限られると思いますが、チャイルドシートを使用している際、子供を乗せ降ろしするために立ったままできる、というのも隠れたメリットとなっています。

(トリビアNo.8)

プレミアムアップグレードパッケージ(PUP)をオプション装着しているモデルXでは、フロントドアの開閉が自動になります。PUPなしの場合、ドアを開けるには、車外からドアのハンドルを押す、リモコンキー、車内のドアレバーを引く、センターコンソールのボタンまたはアプリで開けることができます。PUPがある場合、これに加えて、リモコンキーを持って車に近づくと運転席側のドアが自動で開くのです。ドアを閉めるには、PUPがあってもなくても、ブレーキを踏む、車内のドアレバーを引く、センターコンソールのボタンまたはアプリで閉めることができます。
一番良く使うのは、PUPがあれば、車に乗り込むときのドアを開けるのは自動。閉めるのはブレーキ。車から降りるときのドアを開けるのはレバー。閉めるのは自動です。リモコンキーが圏外にいけば、モデルXはドアを閉めてロックをかけます。たまに強風だと閉まらないことがあるので、そういう時はレバーで手動で閉めています。
自動ドアなんて、、と思うかもしれませんがこれが意外と便利。両手に荷物があるときなど、ドアが開いていればそのまま乗り込むこともできますし、その荷物を持ったままで足でブレーキを踏めばドアをすぐ閉めることができます。

ドアが自動で開くときに横に障害物があったら?
そう、FWDと同じく、自動ドアもセンサーに頼っています。そして運転席側自動ドアはFWDよりちょっとトリッキーなのです。自動ドアは、FWDの距離センサーで距離を測っています。つまり、障害物が運転席側ドアのところにはあるが、FWDの横にはないような場合には、割と思い切り開いてしまいます。この特性はかなり頭にしっかり叩きこんでおく必要があります。

車の前から運転席側に向かって歩いてきた場合、自動ドアが開いたら自分にぶつかるのでは?
これもトリビアの一つ。実はモデルXはリモコンキーのアンテナが複数埋め込まれており、どの方向から運転者がやってくるかを三角法で測定しています。車の前方から運転者が来た場合は、ドアはほんのわずかしか開きません。そして、運転者がフロントドアを通り過ぎたときに、ドアを大きく開いて乗り込みやすくするのです。

ただこれにも落とし穴が。車をパーキングメーターのような路上の駐車スペースに停めているときに、車に乗り込むつもりがないのに、車の後方から前方に向かって車に近づかないようにしないといけません。自動ドアが大きく開いて、通行しているバイクや自転車、車両がびっくりしてしまいます。これに気を付けられない・忘れてしまいそうな方は、自動ドア機能はオフにしておいたほうがよいかも。

(トリビアNo.9)

テールゲートはセダンであればトランクに相当する部分ですが、この車はハッチバックですので車室とトランク部分はスルーになっていて、テールゲートと呼んでいます。テールゲートは電動です。モデルSでは、開く角度をGPSで記憶することができたのですが、モデルXではなぜか不可。先ほどのFWDの天井の距離センサーに基づいてテールゲートの高さは決められます。例えばビル内にある地下駐車場などでは、天井の低いところを通って駐車するケースが多いのですが、この場合決まって、駐車してからテールゲートを開けるとちょっとしか開きません。テールゲートはFWDと違って手で開ける量を調整できますので、必要なだけ手で押し上げればよいだけです。
テールゲートは、リモコンキーのテールゲート部分をダブルクリックしても開けることができます。

(トリビアNo.10)

モデルX:サンバイザー(開いたところ)
モデルX:サンバイザー(開いたところ)
モデルXのサンバイザーは独特の形をしています。この車は通常の車のようにフロントガラス上のルーフが存在しないため、サンバイザーはAピラーに格納されています。ルーフには本来であればルームミラーや運転支援機能用のカメラなども取り付けられていますが、モデルXではそれらはフロントガラスの真ん中に貼り付けられていて、ケーブル類はそこから後方に向かって伸びる細いトンネルの内部に格納されています。フロントガラスとルーフを一体化して全面ガラスルーフになっているため、このような工夫がなされているのです。

(トリビアNo.11)

モデルXのシートアレンジは、5シート、6シートそして7シートから選択することができます。5シートの場合と7シートの場合の1列目と2列目は同じ構成となり、2列目は通常の車と同じベンチシートになります。ちょっと変わっているのは6シートバージョン。これは2-2-2のレイアウトとなり、3列目に可倒式のシートが備わるわけなのですが、2列目はなんと「モノポストシート」という独自のものになっています。

モデルX:モノポストシート(横から)
モデルX:モノポストシート(横から)
まずこのモノポストシート、シートベルトが内蔵されています。そう、FWDが上に上がってしまうので、シートベルトを固定する場所がなくなってしまうため、椅子そのものがより頑丈にできていて、シートベルトも椅子と一体化されているのです。そして「モノ」=1つ、「ポスト」=脚、という意味の通り、このシートは1席ずつ別々に作られており、脚が1本しかありません。1本脚で何が良いか、というのは一見分かりにくいのですが、使ってみるとこれは素晴らしい。椅子の下にも少し荷物が置けますし、3列目に人が座っている場合、足を2列目の椅子の脚の下に投げ出すことができるのです!そのため、どうしても狭くなってしまう3列目の実用度が非常に高くなっています。

モデルX:モノポストシート(3列目シートに座った位置から)
モデルX:モノポストシート(3列目シートに座った位置から)
6シートの場合、このように2列目周辺の床周りが広々としています。左右の椅子の間、椅子の下なども空間になっていますので、使いやすいのです。半面、2列目の椅子の横には空間しかありませんので、ちょっとモノを置いておく場所がドリンクホルダーしかない。手を滑らせると、持っていたスマホや本などはすぐ床に落ちてしまいます。

テスラモデルXの機能

モデルXの面白い機能にはいくつかありますが、モデルSのトリビアで一通り説明してしまったので、ここではモデルX固有の機能および最近リリースされた機能について説明します。

(トリビアNo.12)

自動ロック機能はとても便利です。私は毎朝、家の鍵とリモコンキーをポケットに入れて駐車場に行きますが、何の操作もしなくてもモデルXに近づくと鍵が開いて、ミラーが開き、運転席ドアが開きます。近づく(ドア自動で開く)→座る→ブレーキ踏む(ドア自動で閉まる)→シートベルト装着→ハンドルに手をかけDに入れる→アクセル踏む、で走り出します。通常の車と大して変わらないように思えますが、そうでもないんですよね。レンタカーなどで通常の車を借りると、いろいろ忘れていて大変です。リモコンキーをクリックして鍵を開けたり、エンジンをかけたり、サイドブレーキを解除する操作を忘れそうになるのです。
車から離れる際も同じです。駐車する→Pに入れる→シートベルト外す→ドア開ける→降りる→離れる、で終わりです。走行開始するときと同じように、サイドブレーキ・エンジンを切る・鍵をかける操作が不要になっています。

(トリビアNo.13)

事前空調で融雪 (Copyright @wayner at TMC)
事前空調で融雪 (Copyright @wayner at TMC)
エアコン機能はスマホアプリでコントロールできます。特に夏は炎天下の駐車場に停めているような場合、車に戻る15分前くらいに冷房をかけておけば、乗った瞬間にひんやりとしています。これはエンジン車ではできない芸当ですね。実は、冬、暖房を事前にかけておくことはあまりないのです。なぜなら、電気自動車の場合は暖房がすぐ効くからです。エンジン車ではエンジンが温まらないと暖房が効かないのですが、モデルXでは乗ってエアコンONですぐ温風が吹き出してきます。ただし!雪国ではこれが最高に便利。30分事前に暖房をかけておくとあら不思議。窓の霜が全部解けて、スクレイパーでガリガリやる必要はありません。屋根の雪をサイドへ落とし、ボンネットとトランクの雪もサイドに落として、車の前の雪をのけたらすぐ出発できるのです。旅館の駐車場では一緒にチェックアウトした人の唖然とした顔が見られます。

モデルX:エアコン延長ボタン
モデルX:エアコン延長ボタン
また家族や友人が同乗しているとき、自分だけ車から降りて同乗者には車内で待ってもらうこともありますよね。このような場合にはエアコンの延長機能が便利です。アイドリングの概念のないテスラでは、通常、運転者が降りると車の電源は自動的にオフになり、エアコンも停止、車も施錠されます。しかし同乗者がいる場合には、エアコンだけつけっ放しのボタンを押せば、バッテリーが残20%になるまでずっとエアコンを作動したままにできます。実はそれ以外にも、車内に食品や花などを置いている場合、車内が暑くなる季節は、エアコンをかけておけば食品や花が傷むことがないので便利です。

そして対生物兵器モード。この大げさな名前のモードは医療グレードのHEPAフィルタと車内をプラスの圧力に保つ設定からできていて、おおよそほとんどのニオイや花粉をシャットアウトします。花粉症のときも3分間でくしゃみが止まります。地下トンネルなどを走行する場合も、排気ガスのニオイは完全に消えてしまいます。今はこの対生物兵器モード、PUPの一部になってしまい、自動ドアと抱き合わせになってしまいました。

(トリビアNo.14)

緊急時と言えばリモコンキーが何らかの理由で動作しなくなるというのはたまに見聞きする話ですね。リモコンキーには電池が入っていて、電波で車と通信するのですが、電池がなくなってしまったり、携帯電話の基地局のすぐ近くや変電所のすぐ近くなど、電磁波が強い場所などでもリモコンキーが使えなくなります。特にテスラモデルXの場合は物理的な鍵と鍵穴がなく、盗難がほぼ不可能な代わり、キーが使えなくなった場合の対応は独特です。
一番簡単なのは、スマホアプリを使う方法です。アプリがあれば、車をアンロックすることができます。車を動かすには、アプリにMy Teslaパスワードを再度入力する必要があります。そのため、あなたのスマホを拾った人がいて、たまたまスマホにロックがかかっていなくても、My Teslaパスワードがわからないと車を盗むことはできません。鍵をなくしたときもこの方法が使えます。スマホだけで車が運転できちゃいます。

モデルX:キーの電池がなくスマホもない場合のアンロック方法
モデルX:キーの電池がなくスマホもない場合のアンロック方法
スマホの電池がない、またはスマホが車内にあるような場合は、リモコンキーを写真の場所に置き、数秒待ってから運転席のドアノブをプッシュすると鍵が開きます。今度はリモコンキーをカップホルダーの下の12V電源ソケット近辺に置いてブレーキを踏むと、車が起動し車を動かすことができます。この操作は、RFIDを使っていますのでリモコンキーの電池がなくても行うことができます。
案外よくできていますよね!ちなみに、これらの手動操作を行った場合は、「車を離れたときに自動的にロックする」機能も停止されます。

(トリビアNo.15)

ドライバープロファイル。モデルXでは8個までのリモコンキーを車両に登録することができます。そして、このキーはドライバープロファイルと呼ばれる、車両の設定ファイルと連携させることができます。つまり、自分のキーを持って近づくと、ドアが開く時点でミラーの向き、シートの位置とリクライニング、ステアリングの位置とチルト、運転支援機能(オートパイロット)の設定全般がすべて、自分専用の設定として呼び出されます。設定を変更してセンターコンソールで「ドライバープロファイルの保存」をタップすれば、変更した設定が記憶されます。ドライバープロファイルは通常の車のように1番2番の番号ではなく、ちゃんと自分でユーザーIDみたいな名前を付けることができますので、どれがどれだか分からなくなることもありません。

さて、全部でトリビアは15個ありました。皆様はいくつご存知でしたでしたか?
あれオートパイロットは?日本の高速道路では、車の流れが制限速度を常時超えているので動画を撮影しにくいんですよね。もうすでにいろいろなパターンのオートパイロット動画をご覧になったことがあると思いますので、今回は3分間とちょっと長めに、ハンドルとウィンカーレバー、インスツルメントパネルと道路が同時に映るアングルから、オートパイロット(レベル2自動運転機能=運転支援機能)と自動車線変更を1回だけ試してみました。手はハンドルに添えていますが力はかけずにわずかに触れているだけ。アクセルやブレーキは踏んでいません。車線変更開始の指示と、車線変更終了の指示はウィンカーレバーで行い、ハンドルは使いません。途中で1回と最後に1回、インスツルメントパネルが白く光りますが、これがオートパイロットの出す警告です。画面下にメッセージ表示→画面全体が白く光る→オーディオがミュートして警告音が鳴る、という段階で警告は強力なものになっていき、さらに警告音まで無視するとハザードを勝手にオンにして減速し、停車してしまいます(汗 警告が出たら、ハンドルに少しどちらかの方向の力をかけてあげれば警告は消えます。

オートパイロットはドライバーが常に車の周囲を監視しながら使用する機能です。これがあると300km以上の走行などもほとんど疲れずとても楽なのです。

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