世界的研究機関が電気バスは電気乗用車の3倍も化石燃料回避に貢献と発表

エネルギーに関するグローバルな研究機関であるブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の新しいレポート(有料コンテンツ)によりますと、電気バスは電気自動車(乗用車)に比べてより多くの化石燃料をカットできると発表しました。中国では、中国以外の国をすべて合わせたよりも多くの電動化バスを運用していますが、交通セクターにおける化石燃料使用(主にディーゼル燃料=軽油)の軽減をリードしています。

世界的研究機関が電気バスは電気乗用車の3倍も化石燃料回避に貢献と発表

元記事:Electric Buses Avoid Three Times More Fossil Fuels Than Electric Cars, Finds BNEF by Steve Hanley on 『CleanTechnica

電気バス普及によって使われなくなる燃料は27万バレル/日

レポートは2019年の終わりまでに、電気バスの存在により減らされるディーゼル燃料は一日あたり27万バレルになり、世界で電気自動車によって減らされるガソリンの量の三倍になるとしています。さらに、2040年までに、電動車両は世界で一日640万バレルを減らし、効率の改善によって一日750万バレルが節約できることになると、BNEFのEV長期的展望レポート2018年5月版では報じています。

中国には人口100万人規模の都市が100以上あります。バスはこれらの多くの人にとって一番使う交通手段となっています。中国北西にある西安市では現在3,000台以上の電気バスを運行しており、観光業のニーズに合わせてデザインされた200台の二階建てバスがエリアに彩りを添えています。これらのバスはBYD社製で、この目的(観光業)のために特別に配置されました。

BYDのホームである深圳市と、中国本土と香港を結ぶ橋では、ディーゼルバスが全て電気バスに置き換えられました。今日では1万6359台の電気バスが市内及び市の周辺を走っています。これはニューヨーク、ロサンゼルス、ニュージャージー、シカゴ、トロントすべての都市での台数を足したものよりも大きい数字です。

以前、この深圳市を走るディーゼルバスは、車両数が全ての種類を合わせたトータルの0.5%しかないにも関わらず、排出ガス量は20%もありましたが、現在この排出ガスはゼロになったのです。

電気バスは既存のバスよりも(初期)コストはかかりますが、ディーゼルエンジンが吐き出す汚染による健康への悪影響がなくなるという利点を無視すれば、の話です。加えて、電気バスの運行とメンテナンス用の費用は、部分的に初期投入コストの増加と相殺されて安くなっています。

今のところ、化石燃料会社が大きく関心を寄せるほどには、ガソリンとディーゼル消費の変化を電気自動車はもたらしてはいません。しかし一日27万バレルもの売り上げが電気バスのせいで無くなるとしたら ー他の都市も電気バスを交通機関群に組み込むので確実にその数は増えるでしょう。ー 彼らも少しは心配しなくてはならないですね。

(翻訳と文・杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. 素晴らしいですね!
    すべてのバス、国内長距離バスも含めて、電気バスになることを願います。
    しかしながら、電気はどうやって作られるか?との原点に戻ると
    発電なんですね。安定した発電は、原子力発電か、火力発電です。
    結局エネルギーでタービンを回して右手の法則・ひだりての法則で
    発電しています。
    と、こう考ええると、元エネルギーを「電気」というクリーンエネルギーに
    変換して使用する、ってのが電気自動車定義かもしれません。
    いずれにしても、アウトプットされる有害物がゼロになる、かつ、電気エネルギーは
    使いやすい万能エネルギーと考えると、石油関連を直接使って有害物を出すより
    100倍くらい良いと思います。

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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