自分に悲報! 中古リーフ「AZE0 30kWh」が4万2000kmでついに電池容量計のセグ欠け

『白馬EVシェアリング』に貸し出していた私のリーフを長野県白馬村まで引取に行ってきました。その帰り道、バッテリー容量を示すメーター表示が11セグになっていることに気が付きました。いわゆる「セグ欠け」です。電気自動車の宿命とはいえ、残念!

『白馬EVシェアリング』は大好評でした

EVsmartブログでは購入検討から納車、ロングドライブレポートなどでご紹介している私の愛車、2016年型のリーフ「AZE0」Xエアロスタイル、電池容量は30kWhです。

8月1日の記事『日産リーフで東京ー白馬「休憩2回じゃダメですか?」』でお伝えしたように、長野県白馬村で実施された『白馬EVシェアリング』のシェアカーとして貸し出してました。白馬EVシェアリングは、環境省が進める国民運動「COOL CHOICE」に白馬村が賛同して実施している二酸化炭素排出抑制対策事業で、今年で3年連続での開催となります。

企画運営には私もメンバーである『一般社団法人 日本EVクラブ』が関わっており、最初の年はクラブメンバーの協力でリーフ『AZE0(30kWh)』と『ZE1(40kWh)』の2台で実施。2年目はフォルクスワーゲン・ジャパンなどの協力を得て『e-Golf』2台。そして3年目の今年は再びクラブメンバーの『AZE0(30kWh)』2台で実施することになり、私のマイカーも出動した次第です。

白馬村民と白馬村での宿泊客様限定(ひとり一回、一施設につき一回)で、4〜5日間、無料で電気自動車を使ってもらい、電気自動車の乗り心地、使い心地を気軽に体感してもらおうというプロジェクト。あえて電池容量30kWhの旧型リーフをシェアカーとしたのは、中古車市場では100万円程度から良質な個体と出会えるようになってきたモデルで「そんなに大きくない電池の電気自動車の使い勝手」や「それでも魅力的な電気自動車の走り」を実感してもらい、次のマイカーの選択肢として本気で電気自動車を検討してもらうため。

白馬EVシェアリングは今回も大好評で、11月30日にプロジェクトは終了し、12月12日、白馬村へリーフを引取に行ったのでした。

髭に混じった白髪に気付いた気分……

東京から新幹線とバスを乗り継いで白馬村に到着。八方バスターミナルまで、白馬EVクラブの渡辺さんに迎えに来てもらって、渡辺さんちでもある『あぜくら山荘』へ。しばし、コーヒーをいただきつつ「宿泊施設の普通充電器への課金システムをどうするべきか」などについて意見や情報を交換。

「満充電にしてありますよ」という愛車リーフを受け取って、いざ、東京を目指したのですが……。

しばらく走って、ふとメーターを見ると(考え事してて、それまでメーターを細かく確認してませんでした)、電池残量計に違和感が……。

そうです、メーター表示の一番右端、電池のSOH(容量の健康度)を示すメーターの目盛りがひとつ、足りません。いわゆる「セグ欠け」。愛車がとうとう「11セグ」になってしまったことに気付いた瞬間でした。

8月の貸出前に計測したSOHが85%台になっていたので「そろそろだなぁ」と覚悟はしていたのですが、自分の手を離れている間に、人知れず消え去った目盛りが不憫。そのまましばらくは走り続けたのですが、私自身も思った以上に精神的ダメージが強く、コンビニにクルマを停めてコーヒーブレイクを取りました。

なんというか、ある朝、鏡を見て、自分の無精髭に白髪が交じっているのを見つけたような気持ちです。受け入れがたい老いに身体が支配されていくような……。

と、嘆いていてもレポートにはならないので、崩れ落ちそうに震える膝を押さえつつ、事実を確認しておきます。

8月、白馬に到着して道の駅で急速充電後のメーター。SOHはしっかり12セグ。走行距離は3万5042kmです。

セグ欠け発見時のオドメーターは4万2229km。およそ半年間のカーシェアで、約7200kmほど走ったことになります。

2018年12月末、納車時の走行距離は2万2817km。納車からの約2年間で、約1万9400km走行しています。

納車時のSOHは87.84%

電気自動車ビギナーの方に説明しておくと「SOH」というのは「state of health」の略で、電池の劣化度を示す数値です。リーフのメーター右端の容量計も当然SOHに基づく表示と思われますが、日産のディーラーなどでは計測してくれないし、教えてくれません。

念のため「お客さま相談室」に電話して「リーフがセグ欠けした。目盛りが減る目安のSOHを教えて欲しい」と尋ねてみましたが、オペレーターの方からまず「SOHとは何ですか?」と逆に質問されました。目盛りのセグ欠けについては、目盛りの基準は「均等ではない」ということと、セグが減っていく状況も「走行距離もまちまちで、目安となる数値情報はない」ことを説明してくれました。

ユーザーがリーフのSOHを知る方法としては、市販のOBD端子スキャンツールを接続して、『Leaf Spy Pro』というスマホアプリを使って計測することができます。ただし、こうしたツール使用はメーカー非公認なので、あくまでも自己責任で使用することになります。

私の中古リーフ納車直後、『日産リーフの中古車を購入して確認できたいくつかの真実』でもご紹介したように、まずはプロに計測してもらおうと、日本EVクラブの仲間でもあり、最近、ヴィンテージ車をEVに改造して復活させるプロジェクトでマスコミにも注目されている株式会社オズコーポレーションの古川さんが、やっぱりLeaf Spy Proで計測してくれたSOHは「87.84%」でした。

その後、満充電放置しないようになど気をつかいつつ、前述したように白馬へ行く前は85%台でなんとか持ちこたえていたのですが。

今回、戻ってきたリーフを測定したら、SOHは83.72%でした。

85%を1カ月下回ると最初のセグ欠け

日産からは公式にアナウンスされていませんが、Leaf Spy Pro の Help には「When SOH drops to 85% for a month or so the Leaf loses the first.」つまり「SOH85%以下が1カ月続くと最初のセグが欠けるよ」と案内されています。

また、ユーザー情報を蓄積する『EectricVehicleWiki』には、以下のようにセグ欠けが進む目安が示されています。

日産リーフ「セグ欠け」電池容量の目安

劣化度SOH目安推定総電力量

(30kWhの場合)

推定総電力量

(24kWhの場合)

11セグ15%85%25.5kWh20.4kWh
10セグ21.25%78.75%23.6kWh18.9kWh
9セグ27.5%72.5%21.75kWh17.4kWh
8セグ33.75%66.25%19.9kWh15.9kWh
7セグ40%60%18.0kWh14.4kWh
6セグ46.25%53.75%16.1kWh12.9kWh

くどいですが、日産はSOHについて公式にアナウンスはしていないので、あくまでも目安の数値です。

白馬からの帰途は中央道。まずはちょうど先客が充電終わりのタイミングで到着した諏訪湖SAで、なぜか売店があった峠の釜めしを食べつつ1回目の充電。

次は、残量7%でなんとか談合坂SAまで走りきって2回目の充電。自宅に帰り着きました。

セグ欠けと電池容量を整理してみて、30kWhリーフの場合、10セグになっても24kWhの新車レベル! と、自分を奮い立たせようとしてはいるものの……。自分自身の身体もそうですが、老いを受け入れるのってなかなか辛いことですね。

(取材・文/寄本 好則)