ニチコン株式会社は2018年9月27日、本体価格39万円台からの「CHAdeMO(V2H)・系統連系」に対応した新しい「V2H(太陽光パネルや系統とEVをつないで充放電できる)システム」2機種を発表しました。これまでにない「意欲的」な価格設定と言えそうです。発売開始が遅れていましたが、6月には購入者への納入が始まりました。
【2019年7月3日 追記】
当記事公開後、だいぶ時間が経ってしまいましたが、たくさんのお問い合わせ・コメントをいただいています。そんななか、国によるJET認証にものすご〜く時間がかかったそうですが、2019年5月20日には記事中の「上位機種VCG-666CN7」が無事発売となり、6月20日には購入者への納入が開始されました。これで、さらにニチコンの普及版V2Hシステムに関心を持つ方が増えているようです。
エントリー(スタンダード)機種のVCG-663CN3も、JET認証に時間がものすご〜〜くかかっていますが、ニチコンさんに確認したところ(2019年7月3日)、今年の8〜9月には発売できる予定で進んでいるそうです。「FIT難民」を11月に控え、じつに待ち遠しいですね。
そして大ニュース! ニチコンさんが参加してのV2H「セミナー」が東京と大阪でこの夏に開かれるという情報を入手しました。先に発売の「トライブリッド」も対象としたセミナーです。日頃の疑問を、このセミナーで全て解決してください。
このセミナーは、みなさんもご存じの、日本で最初にできた電気自動車のオーナー団体「EVオーナーズクラブ(EVOC)」が主催の形で行われます。一般社団法人「EVSA」も共催です。目下、わかっていることは……
**東京:7月27日(土)13:00〜17:00 東京日本橋のニチコン東京支店にて。
大阪:8月4日(日)13:00〜17:00 場所は現在選定中。**
参加は無料ですが、会場のキャパシティーなどの関係で事前申し込みが必須です。先着順だと思います。お早めにどうぞ。
手順は2ステップあります。
1. 記事中のメールリンクから「EVOC桑原代表」宛てメールを送る。「ご住所・お名前・携帯電話番号、それに東京か大阪のどちらかの会場」を書いてください。
2. EVOCサイトのイベント告知記事、もしくは、下記Facebookページの該当記事に、「東京会場、参加します」などのコメントを入れる。
記事やFacebookページへのコメントは、メール不着などの場合に備えて念のため、とのことです。EVOCサイトの記事にコメントを入れるには会員登録(個人は無料でメールアドレスを登録するだけ)が必要です。
Facebook記事はこちらです。
詳しいことや、今後の大阪会場についてはEVOCウェブサイトをご確認ください。
ちなみに、当ブログ・チームのリーダーである安川氏も、この記事の著者の箱守も、「EVSA」の理事を立ち上げ時よりしております。EVSAはEVOCとは関係の深い「一般社団法人」ですので、プライバシーの扱いなどはご安心ください。
【追記終了】
トライブリッド・システムの概要
「2019年問題」を前にニチコン株式会社(本社:京都市中京区)は今年3月に「トライブリッド・システム」を発売しました。これは「太陽光パネル」「家庭用蓄電池」「EV]の三者を「系統(電力会社から来る電灯線)」と連携させて、「DC接続」などの高度な制御ができる「フラッグシップ・モデル」です。対して、今回発表された2機種は「入門モデル」と「中級モデル」に位置づけられそうです。当記事ではその概要を簡単にまとめてみます。
発表された2機種は:
(a) VCG-663CN3、価格は398,000円(税別)→ 以下「入門モデル」と呼びます。
(b) VCG-666CN7、価格は798,000円(税別)→ 以下「中級モデル」と呼びます。
今回の新製品のポイントは(特に記述しない限り、2機種とも共通):
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系統連携ができる。
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停電時に、太陽光パネルからEVに充電できる。
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EVへの充電は、通常時(系統連系時)は「倍速充電」ができる。
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「ダブル発電」が防げる。
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系統からの電力と、EV・PHVからの電力を、途切れることなく瞬時に切り替えられる。
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スマートフォン専用アプリを使って、リモコン操作ができる。(中級モデルのみ)
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に関しては、「実際そういうことはするのかな?」と筆者は初め疑問に思っていたのですが、ニチコンの担当者にお聞きしたところ、従来型V2Hのユーザーからはこれまで結構要望が上がってきていたのだそうです。また、昨今頻発する災害によって停電が起きた時に、日中に太陽光パネルからEVに充電できると非常にありがたいという声もあり、こうした機能を加える方向になったそうです。
2モデルの違いは:
(ア) 停電時の給電が、中級モデルは6kW出せるが、入門モデルは3kWまで。
ただし、通常時(系統連系時)は、両モデルとも6kWが出せる。
(イ) 中級モデルのみ「通信機能」を装備していて、将来的な「VPP」や「WPC」に対応できる拡張性がある。
(ウ) 中級モデルのみ、スマートフォンを使って遠隔操作(リモコン操作)ができる。
(イ)に関して詳しく見ると、「ECONET Lite(エコネット・ライト)」に対応した通信機能が組み込まれているため、今後商業化が期待される「電力取引」に対応することが可能になっています。具体的には、企業・事業所での「WPC(Work Place Charging:企業・事業所でのEV充放電)」や「VPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)」などへの対応が可能です。
発売は2019年1月の予定なので、「FIT卒業生(FIT難民)」救済になんとか間に合うタイミングと言えそうです。本体は設置しやすいように小型化し一体化してあります。そして一番のポイントは、これまでにない「安価」な価格設定。V2Hをさらに私たちに身近な存在にしてくれそうだと言えるでしょう。
なお、発売を前にした「開発コンセプト品」が、2018年9月30日~10月2日に兵庫県の「神戸国際展示場」で開催される「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会&EV技術国際会議2018(EVS31)」と、10月16日~19日に千葉県の「幕張メッセ」で開催される「CEATEC JAPAN 2018」の中で展示されますので、ご興味がおありの方は、実際にご覧になって、色々と質問されてはいかがでしょうか。
(文・箱守知己)
※ 画像はすべてニチコンの公式サイトより転載しました。


