2019年4月24日、日東工業株式会社から、EV・PHEV用充電シリーズ『Pit-C3』発売というニュースが飛び込んできました。自宅ガレージで車載ケーブルを使って充電するユーザーのために、「EV・PHEV用コンセント」「コントロールボックスホルダー」「コネクタホルダー」という3種のアイテムが用意されています。価格や入手方法など、ニュースリリースだけではわかりにくい点を調べてみました。
コントロールボックスやコネクタが「ブラブラ」を解決!
まず、『Pit-C3』がどんなアイテムなのか。日東工業ウェブサイトの画像を転載しながら確認しておきましょう。
商品紹介ページのトップ画像。左から順に、①EV・PHEV用コンセント、②コントロールボックスホルダー、③コネクタホルダーです。日東工業のウェブサイトでも公開されている4月24日のニュースリリースは、こちら(PDFファイル)。キャッチフレーズは「毎日の充電の『あったらいいな』を形に」となっています。シリーズのアイテムそれぞれに、どんな「あったらいいな」を解決してくれるのかチェックしてみました。
**①EV・PHEV用コンセント
おしゃれなデザインコンセント。**
自宅ガレージに取り付けるEV用のコンセントは、今まで日本国内ではほぼパナソニック製品の一択状態でした。『Pit-C3』では、流線型のシンプルなデザインを実現したことが「あったらいいな」的な魅力になっています。色のバリエーションは、ホワイトグレーとライトベージュの2色のみ。
**②コントロールボックスホルダー
コントロールボックスをぴったり固定。**
EVやPHEVに付属している車載ケーブル(の、ほとんど)には、コンセントから数10センチ離れてコントロールボックスが付いています。ホルダーがないと「ブラブラ」状態となり、コンセント側に負荷がかかってしまうのも気になります。実は、私自身充電環境の改善を計画中で、先日、ヤフオクで日産純正のリーフ用コントロールボックスホルダーを購入したのですが、定価は約1万6000円(私は1万2000円で落札しました)と結構高い。
『Pit-C3』シリーズのホルダーは、これもシンプルなデザイン、マジックテープでどんな形のボックスもスマートに固定できるように工夫されています。カラーバリエーションは、ブラックを加えた3色が用意されています。
**③コネクタホルダー
充電コネクターをすっきり収納。**
長いケーブルをホルダーなどに巻き付けても、コネクタは心許なく「ブラブラ」してることもありがち。このホルダーがあれば、しっかり&すっきりと収まります。
でも、肝心の値段や入手方法がわからない!
『Pit-C3』が自宅ガレージで充電するEVやPHEVユーザーにとって、今まで「なんとかならないかなぁ」と感じていた問題を解決してくれるありがたいアイテムであることはわかりました。でも、気になる値段はニュースリリースや公式ウェブサイトには「オープン価格」としか書かれていません。
はたして、値段はいくらで、どこで買えばいいのか。さっそく、問い合わせ先になっている日東工業株式会社広報室に連絡してみました。電話とメールで価格などについて質問したのですが……。
「弊社は to B が主な販売経路であり、電気工事業者様を通して、代理店から商品を手配いただくことになります。こちらの都合で大変申し訳ないのですが、価格や、特定の業者様などについてはお答えすることができません」(広報室)とのこと。
とはいえ、すぐにカタログや撮影用の商品サンプルなどは快く送ってくださり、商品の特長などについて説明してくださいました。
話を聞いてみてわかった、商品の特長をいくつか紹介しておきます。
コンセントのカバーは好きな色に塗装も簡単!
流線型デザインのコンセントは、カバー部分に凸凹や文字などは入っていない平面なので、たとえば自分の車のボディカラーに合わせるなど、塗装するのも簡単です。色バリが2色だけだったことには、そんな秘密もあったんですね。
コントロールボックスホルダーのマジックテープは適切な長さにカットして使える!
コントロールボックスをホルダーに固定する方法は「あえてマジックテープを選択した」とのこと。しかも、同梱されているマジックテープは長めです。自分が使う車載ケーブルのコントロールボックスの大きさや形状に合わせて簡単に固定することができ、余分なマジックテープをハサミなどでカットすれば、見た目もスッキリということです。設置する壁面の形状に合わせて固定できるようスペーサーを付けたのも「さまざまなEV・PHEVユーザーの実例や意見を踏まえて工夫したポイント」とのことでした。
コネクタホルダーの向きが好きな位置に調節できる!
コネクタホルダーの、コネクタを差し込む部分は、約180度回転する構造になっています。これも、さまざまな設置ケースを想定して、正面、左右など、好みの向きを選べるように工夫されたポイントでした。好みの向きに合わせたら、蝶ねじで簡単に、しっかり固定できます。
ヤフーショッピングで『Pit-C3』を発見!
それにしても、値段が「オープン価格」というだけでは、『EVsmartブログ』の記事としては消化不良です。どこかの電気工事業者から見積もり取ってみるかななどと思案しつついろいろとググってみると……。
おっ! なんと、Yahoo! ショッピングで『Pit-C3』シリーズが販売されていました。もちろん、価格も明記されています。
ショップでの販売価格(税込)
①EV・PHEV用コンセント 7,560円
②コントロールボックスホルダー 5,400円
③コネクタホルダー 3,780円
コンセントは、パナソニックのものに比べてデザイン性が高い分だけ高価。コントロールボックスホルダーやコネクタホルダーは、納得価格といえるのではないでしょうか。
EVユーザーのブログなどを拝見していると、コントロールボックスホルダーやケーブル収納アイテムをDIYで自作している人もいるようです。自作する手間とコストを考えれば、とくにコントロールボックスホルダーの5,400円は「安い!」と感じます。正直、私も「純正品を買うのをもう少し待って、こっちを買えばよかった」と少し後悔しました。
200Vコンセントの施工には資格が必要なので、無資格者が自分で設置したり交換することはできません。でも、ホルダーであれば、ここで買ってサクッと付けることもできますね。商品の手配を全て電気工事業者に任せるにしても、見積もり時にこの価格が参考になります。
さらに検索結果を発掘すると、クルマSNSサイトとしてEVユーザーにもおなじみの『みんカラ』で、『こだわるのは車だけ?家での充電にもこだわろうよ!』というシリーズ企画まで展開していたようです。
(なぜか、第2回のアーカイブは発見できず……)
しかも、このシリーズ記事を確認してみると、2018年の10月には『EV/PHEV ご自宅充電自慢』というオリジナルサイトまで立ち上げて、TwitterやInstagram、Facebookで「#pitc3」のハッシュタグキャンペーンが実施されていました。
ただ、商品プロモーション企画でありがちですが、ハッシュタグキャンペーンがあまり盛り上がってはいないようだったので、応援する意味で、Twitterでうちの充電コンセント改造計画を宣言しておきました。
充電コンセント改造計画進行中。#pitc3 pic.twitter.com/meeuVVgrcR
— 寄本 好則 (@yori_sancha) 2019年5月17日
我が家の充電コンセントは、2004年にこの家を新築した際に200Vコンセントを付けておいたのですが、当時はまだ市販EVが世の中に存在しておらず。ちょっと位置が低すぎたのと、プログラムタイマーをかませたく、大真面目に改造を計画中です。私の場合、コンセントはすでに装着しているものを移動する計画で、コントロールボックスホルダーはすでに入手してしまっています。でも、『Pit-C3』のコネクタホルダーは付けてもいいかな、と思っています。実際にどうするか、さらに検討してみます。そのレポートは、また改めて。
日東工業は、どの家庭にもある分電盤やブレーカー、50kWの急速充電器を設置する際に必要な高圧受電設備などを製造する「受配電設備機器メーカー」とのこと。今回の取材で言われたように B to Bが主体のメーカーなので、一般ユーザーにはあまり知名度は高くありません。
でも、EV充電機器には10年以上前から積極的に取り組んでいて、豊田自動織機ブランドの普通充電器や、家庭や企業の駐車場に導入しやすい『Pit』シリーズの普通充電設備をラインアップしています。
今回の『Pit-C3』は、今までの『Pit』シリーズよりもさらに簡単&安価に、快適な普通充電環境を整えるためのアイテム、ということですね。自宅で充電している、EV&PHEVユーザーのみなさん、充電環境を「なんとかしたい」と思っているなら、一度『Pit-C3』のことを調べてみるのがオススメです。
(寄本好則)














