テスラが台湾軍の電気自動車公式車両として入札を勝ち取る

大衆車向け価格で発売されどんどんセールスを伸ばしているテスラ モデル3が、台湾軍の公式車両として選ばれました。テスラ及びスペースXに関する情報を載せているサイトTESMANIANに載せられた英文記事を全文翻訳でお届けします。

テスラが台湾軍の電気自動車公式車両として入札を勝ち取る

元記事:Tesla Wins Bid for Taiwan Military’s Electric Vehicle Fleet by Claribelle Deveza on 『TESMANIAN

文中画像はMichael Hsu氏より。

台湾軍の入札にテスラが勝利

台湾の軍隊用公式電気自動車としての入札に、最近テスラが競り勝ちました。初めて軍用にされたモデル3の画像は台湾テスラオーナーのツイッターアカウントでシェアされており、軍の公式ナンバープレートが付いた姿を見ることができます。

台湾からの書類で明らかにされたところによると、中華民国憲兵(ROCMP)は手始めに318万台湾ドル(約1,160万円)の予算を計上し、公開入札を行いました。

テスラはこの契約を勝ち取り、軍は2台のモデル3スタンダード・レンジ・プラスを丁度300万台湾ドル(約1,098万円)で購入しました。予算の残りは充電用のウォール・チャージャーと太陽光発電システムに使われました。

ROCMPより。

台湾軍は、モデル3の長く使えるデザイン、テクノロジー、そしてパフォーマンスに満足しているようです。既に購入された2台に加えて、テスラから追加で最大20台の車両を買うことにしました。モデル3が台湾軍の選択として確定したようです。

台湾におけるテスラの勝利は、他の国や企業がモデル3をオフィシャルに採用する道を拓くかもしれません。ROCMPは台湾政府の中で尊敬されている部門なので、他団体が同じ車両をオフィシャル用に購入すると予想するのは、あながち間違っていないと思われます。そしてこの広がりは台湾だけに留まらないでしょう。ROCMPが既にテスラ車を採用したことにより、他の国も追随するかもしれません。

テスラのオフィシャル使用は、今まで考えられなかったというわけではありません。しかし、モデルSやモデルXの比較的高い価格を考えると、政府用にテスラを採択するのは難しかったのです。アメリカで警察車両用のモデルSが既に多く生産されているにも関わらず、実際に使われているのがその一部に留まっている理由の一つがこれです。しかしモデル3は既存ガソリン車及びプレミアムセダンの価格により近いので、この問題がありません。

モデル3はメンテナンス費用も純電気自動車であるために低く抑えられ、今までより低い価格帯に良い機能が揃えられたもので、他の車がこれに勝つのは難しいでしょう。そしてタフなエクステリアと手が届く価格を備えたサイバートラックが市場に入ってきた暁には、政府系機関がテスラを買わない理由はほとんどなくなっていることでしょう。

(翻訳・文 杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. 軍用車にモデル3‼︎笑
    「隊長、自分に運転させて下さい」
    と言う志願者が増えそうだ。
    サイバートラックだったらなおさらだな。
    下っ端は触らせてももらえない。

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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