トヨタがアメリカ政府に電気自動車シフトの速度を落とすよう働きかけている? という悲報

アメリカの『Electrek』というメディアが「トヨタは電気自動車シフトの速度を落とすという妄想的な取り組みを米国政府に働きかけている」として「遅刻したからといってみんなのパーティを台無しにしないで」と報じました。電動化を応援する日本人として、ちょっと切ないニュースです。

電気自動車は大きな課題を克服する必要がある

2021年3月17日、『Electrek』というアメリカ発のメディアが「トヨタは電気自動車シフトの速度を落とすという妄想的な取り組みを米国政府に働きかけている」という記事を公開しました。

【参照記事】
Toyota lobbies US government in its increasingly delusional effort to slow down electric vehicles on『Electrek

記事によると、アメリカ議会上院エネルギー天然資源委員会の公聴会で、北米トヨタのエネルギーおよび環境研究のディレクターである Robert Wimmer 氏が、バイデン政権になったことによるアメリカ政府の急速な電動化推進に警告を与える主旨の発言をしたとのこと。


「電動化を劇的に進歩させるには、充電インフラ、バッテリー性能、消費者の理解、手頃な価格など、途方もない課題を克服する必要があります」

記事ではこうした「警告」が、昨年末の豊田章男社長の発言と同様の「反EVトーク」であると解説。

GMやボルボなど、いくつもの自動車メーカーが電動化加速の計画を発表する中で、トヨタは代わりに水素燃料電池車とハイブリッド車に投資してきた。Wimmer 氏が警告する「途方もない挑戦」は、「水素を作るために何年も何十億ドルも無駄にしなければ、トヨタもその(途方もない挑戦の)先頭に立っていただろう」と指摘した上で、「(トヨタが)遅刻したからといって、みんなのパーティを台無しにしないでください」と結んでいます。

この記事は公聴会での北米トヨタ幹部の発言を受けてのもので、実際にトヨタがアメリカ政府に対してどの程度、どのような働きかけを行っているかは定かではありません。とはいえ、ドイツのフォルクスワーゲンが『Power Day』で電動化への具体的で意欲的なロードマップを示した日と前後して、トヨタ幹部が議会でこのような発言をしていたのは、ちょっと切ないニュースであると感じます。

【公聴会の記録】※PDF
“Driving Innovation in the Transportation Sector Forward” Tuesday, March 16, 2021

欧州で発表された『X Prologue』の動力は、謎のまま

この記事が報じられた3月17日は、奇しくも欧州でトヨタ『X Prologue』(プレゼンテーションでは「クロスプロローグ」と紹介されていました)のオンラインワールドプレミアが開催されました。事前の情報では、いよいよトヨタが欧州市場にAセグメントのEVを投入するとの憶測もあり、私も期待してチェックはしたのですが……。

発表されたのは、欧州で人気のコンパクトカーである『アイゴ』新型モデルの、デザインコンセプトモデルでした。

前後のフェンダーが強調されたアクティブなエクステリアデザインの、コンパクトクロスオーバー。欧州モデルといわず、ぜひ日本でも発売してほしい、発売されたらきっと売れるだろうな、というデザインです。シンボルカラーは唐辛子をモチーフとしたスパークリングチリレッド。「スパイシーさを表現するために、塗料にはブルーメタリックを混ぜることで、まばゆい輝きを放つ赤を表現」しているそうです。

ところが、気になるパワートレインに関しては、まったくノーコメントでした。コンセプトモデルのお尻にマフラーは見当たらなかったので「もしかすると」という期待を捨て切れてはいませんが、もしBEVが設定されるのであれば、きっと「トヨタだってEVくらい作れるよ」「しかもコンパクトカーでお手頃だぜ」的にアピールされるでしょうから、ないんだろうなぁ、と予測してはいます。

正直、発表前には「いよいよトヨタが本気で来るか!」とときめいていたので、肩すかしを食ったような残念な気持ちでいるところです。

そういえば、世界各国で電池工場への1000億円超級の投資が相次ぐ中、2月中旬には、トヨタがウェストバージニア工場に2億ドル余りを投資して『RAV4』向け4気筒エンジンの生産能力を引き上げるというニュースが報じられていました。

おそらく、アイゴの新型モデル『X』はハイブリッドなのでしょう。トヨタとしては、VWをはじめとするライバルメーカーが電気自動車に入れ込んでいる間隙を突いて、向こう5年から10年間、ハイブリッド車を売りまくってやる! という計画なのかも知れません。

こうなったら、得意のハイブリッド車が神通力をなくする前に、がちがちに特許で固めてライバル他社の追随を許さない、圧倒的に高性能で安価な、できればリチウムもコバルトも使わない(他国に抑えられて調達が難しくなるだろうから)、驚愕の全固体電池の発明にトヨタが成功してくれることを祈るほかないですね。

がんばれトヨタ、負けるなニッポン、です。

(文/寄本 好則)

この記事のコメント(新着順)27件

  1. まぁ、1台あたりに100万の補助するなら、金持ちしかEV買わないし、金持ち向けの限定援助になって無いかい?という素朴な疑問が出てくる訳で、、
    ところで、問題の大半が解決の道筋が見えています、という大半の課題ですが、いつ解消できるんでしょうか?
    EVのサイトで連呼される、2019年はEV爆発の年になる!2020年はEV爆発の年になる!2021年はEV爆発の年になる!というシュプレヒコールは、プロ市民やパヨクの叫びに似ている感じがするのですけれど、、
    トヨタがまともな問題提議をしたら、集中砲火ですけれど、何処に問題があるのでしょうか?トップメーカーがその地位に伴い責任ある発言をするのが問題なのでしょうか?
    口だけじゃなくて、急速充電網を目一杯作れよ!電動化しても急速充電で1台が30分も1時間も占有するなら、今の100倍以上、高出力モデルを設置しても間に合わないんだぞ!だから補助金出すより、急速充電網の整備に金出せよ!バッテリーや急速充電器の世代交代で負の遺産になる可能性が高過ぎるそんなもんに金出せるのは、政府だけだろ!EV化の問題を解決する姿勢を見せろよ!
    そう言っているだけじゃないんでしょうか?

    ディーゼル最高!と叫び欧州の大気汚染を招きディーゼルゲートに至ったEC。
    メルセデスも頑張っていた燃料電池もトヨタしか出せないから全否定。
    EV最高と叫ぶECの主張が再度変わるのは、電池入手による利益の域外流出が問題化して、トヨタからの技術供与でHVをECのメーカーが生産できるようになった頃でしょうか?
    ころころ変わるよなぁ、、みんな、、

    実際にはHVを擁するトヨタのみが、従来型のメーカーで燃費制限に引っ掛からず、スープラにヤリスのハイパワーエンジン搭載の新型車を出しているんですから、トヨタ以外のエンジン車製造メーカーは面白くないでしょうね。
    トヨタに勝てないから、ECの大半のメーカーは大気汚染を招いても二酸化炭素問題をクリアする為にディーゼル詐欺に手を染めて、、
    しゃあない、他所は馬鹿バッカだからとトヨタが技術公開したけど、自分トコのエンジンや駆動システムに合わせる技術も無いから、トヨタにマッチング設計までしてもらって、そこまで御膳立てしてもらっている既存メーカーにしたらあちこちで足を引っ張りたいんでしょうなぁ?
    答えにくい質問や、答えたら回答者の身を切る回答をせざるを得ない質問をする私の様な人間は嫌われますので、、、ただ能天気にデメリットを理解せずにEVオーナーになってしまう被害者は情報発信すると、何故か叩かれますもんね。
    日産リーフのバッテリー問題を叫んでおられたサイトは消滅しちゃいました。
    そういえば、i3がウチに来て1年を超し、オドメーターは4万キロを超えちゃいました。私は結構なヘヴィユーザーだと思いますけれど、乗らず、知らずに貴方方を批判している訳では無いので、そこはご理解ください。
    寄本さんの一文書き込みを見て、ああ、こりゃあ、無茶苦茶嫌われているなぁと感じましたんで。

    2020年12月30日 10:08 PM
    > 2021年にCO2規制をクリアできるのはトヨタのみ

    エンジン車メーカーで、とか前提なければウソですね。

    1. oyabub様、コメントありがとうございます。

      >1台あたりに100万の補助するなら、金持ちしかEV買わないし、金持ち向けの限定援助になって無いかい?

      当記事は米国の状況に関する記事で、米国では新車の平均購入価格は35000ドルから4万ドルの間くらいです。一般の方が買われる車は400万円近くすることが一般的なのです。

      >EVのサイトで連呼される、2019年はEV爆発の年になる!2020年はEV爆発の年になる!2021年はEV爆発の年になる!というシュプレヒコール

      当サイトではそのような表現はしていないと思います。

      >トヨタがまともな問題提議をしたら、集中砲火ですけれど、何処に問題があるのでしょうか?トップメーカーがその地位に伴い責任ある発言をするのが問題なのでしょうか?

      今回の記事については、公聴会という場での発言ですね。問題提起をする場所じゃないんです。解決策をサジェスチョンする場所なんですよ。残念ながら低炭素化の解は、電気自動車/PHEV+再エネ、と議員さんもみんな理解しているわけですから、そこで「HVでも低排出化できる!」と主張しても、ベストな解があるにも関わらず、中間解を主張する後ろ向きな人と思われる可能性があると感じます。
      論理的に正しいかどうか、というより、場をわきまえ、国に対してする提言として、バイデン氏の建てた目標に向かっているのか!?という点が批判されているのだと思います。

      >EV化の問題を解決する姿勢を見せろよ!

      それはメーカーの努力だと思います。

      >ころころ変わるよなぁ、、みんな、、

      まあそれはしょうがないのでは、、

      >実際にはHVを擁するトヨタのみが、従来型のメーカーで燃費制限に引っ掛からず、スープラにヤリスのハイパワーエンジン搭載の新型車を出しているんですから、トヨタ以外のエンジン車製造メーカーは面白くないでしょうね。

      もちろんそれはあると思います。トヨタの低燃費技術は世界一でしょう。
      そのヤリスでも、もうすでに2030年の欧州基準をクリアできないことは判明しています。この基準はフリート全体で達成しなければならないので、2030年時点では、超低燃費ハイブリッドを持つトヨタですら、半分はEV/PHEVを販売しないと規制を超えられないでしょう。HVは、メーカー平均排出を引き上げる立場となるわけです。
      あと9年あります。「まだまだいいよね」という発言は、かなりネガティブに捉えられるのではないでしょうか?

      >答えにくい質問や、答えたら回答者の身を切る回答をせざるを得ない質問をする私の様な人間は嫌われます

      いえいえ、大歓迎ですよ!今後ともよろしくお願いいたします。

  2. そんなおかしいこと言ってないけどな
    純EVが今のガソリン車から世界規模で完全に取って代わるには課題が多いのは事実だろ
    内燃機関関連の既存産業の雇用問題もあるし
    問答無用に急速にEV一辺倒にするのが大多数の庶民とって良いことは思えないて意見言えば袋叩きとかさぁ
    言論の封殺怖いわ
    だいたいトヨタはトヨタでEVも自動運転も大金かけてちゃんと開発してる
    特に電動に関しては欧米メーカーなんかよりもずっと以前からな
    だからHVの市販量販車レベルでの実用化も世界最初に出来たわけでね
    未来が見えてないとかありえんよ
    お花畑な楽観的な予測ではなく現実的な予測をして動いてるだけの話
    欧米のこのような批判はいつもの日本叩きのプロパガンダだろ
    つい最近もドイツのクリーンディーゼル詐欺がバレるまでクリーンディーゼルが次世代エネルギーの主流!トヨタのHVなんか勘違いのゴミ!て散々プロパガンダしてたろ
    日本の自動車メディアも気持ち悪いほどディーゼル賛美しHV叩いてたわけでね
    いい加減、日本人は欧米やそれ傀儡ような日本メディアの言うことを真に受けるのはやめや方が良いよ

    1. 遥 さま、コメントありがとうございます。
      何件か連投いただいているようですが、まずは、記事著者としてこのコメントにお返事させていただきます。

      そもそも、他の方のコメントにも返答したように、EVsmartブログや私の見解として、エンジン車やハイブリッド車を否定する意図はありません。

      >トヨタはトヨタでEVも自動運転も大金かけてちゃんと開発してる〜

      現状、その成果が実際のプロダクトとして十分に世に出ているとは見受けられず、なにより、トヨタらしいEVの開発や市販、電池への投資といったEVシフトに正面から向き合う動きがあまり見えないことを危惧しています。日本人として、杞憂に終わればいいな、とは思いますが。

      >日本人は欧米やそれ傀儡ような日本メディアの〜

      たとえばEVsmartブログは電気自動車シフトを応援する立場ですが、欧米もしくはなにがしかの組織や機関から特段の示唆や恩恵は受けておらず、傀儡にはなりようもありません。

      EVシフトは欧州の泥縄的陰謀論という意見もあるようですが、テスラの台頭や中国や韓国を含む電気自動車産業の勃興という現実はきちんと受け止めるべきと考えています。

  3. なぜトヨタはステランティスグループ(元プジョーシトロエン)のアプローチを使わないのだろうか。

    ステランティスグループのすべての新モデルは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、PHEV,BEVを受け入れることができるプラットフォーム上に構築されています。

    VWがid.Xシリーズで行うようにBEV専用のプラットフォームを持っているほど最適なではありませんが、コストとリスクも低いし、合理的なストップギャップだと思います。

    1. フレッドさんの言われる通り、エンジン車にもEVにも使えるプラットフォームを作るんが今の最適解やないですかー!?それも既に12年前に三菱アイ⇒アイミーブで実証されてますけど軽規格なんでPHEVは難しいかもしれへん。一番恨むべきは歩行者保護の法改正、これを改悪って捉える人めちゃ多いでホンマ!!(爆)
      今は過渡期、日産三菱が開発中の軽EVとてプラットフォームはガソリン車と大差ないとも聞きますー。メーカーも利潤回収できへんとEV専門プラットフォームは作れまへんでー。

  4. EV普及への道のりは遠いかもしれませんが、案外早いかもしれません。フイルムカメラからデジタルカメラへ、そのデジカメもスマホへとあっという間に変わりましたから。

    EVには電源が必要ですから原発は必須かと思いましたが、自分でやってみたら案外すんなりとできました。6m×2.5mのコンテナの上に160Wのソーラーパネル10枚を並べ、2kWhのバッテリーと2000Wのインバーターで100V充電ができています。
    http://evnews.blog.jp

    自作するために電気工事士の資格を取ったり詳しい方に教えを請うたりしたので、「簡単に」とはいきませんでしたが、DIYレベルで電源の問題は解決?してしまいました。

    アイミーブと電トラと2台態勢ですからできることですし、一戸建てだから6m×2.5mほどのスペースがあるからと「特殊」な状況だからかもしれませんが、とりあえずできてしまったのでヨシとしてください。

  5. トヨタはBEVを開発する技術は十分あるものの、まだ本腰を入れて開発リソースを割きたくはない事情があるので出さないのは理解できます。
    HVやPHVの開発費を回収したいですもんね。
    でも他社や他国がやろうとしていることを、足引っ張るのは良くないと思いますね。
    「充電インフラに問題があるから」という点1つとっても、問題があるから皆で止めようと音頭を取るのではなく、「問題を克服するには何をするべきか」をポジティブに語って貰いたいところです。
    問題があるままの方がトヨタには都合が良いでしょうけど。

    1. 急速充電できるPHVを出しながら、トヨタのディーラーにはほとんど急速充電器がないですからね。「充電インフラに問題がある」というのはその通りです^_^;

    2. 普通充電器はほぼ全店舗に整備しておいて急速充電器に冷徹なのが不思議ですがPHV第二弾で潔く急速充電廃止しました。
      そもそもバッテリーが用意できなくて注文停止という何ともお粗末なありさま。
      トヨタが電動車両に冷たいのは実のところバッテリーが確保できないからからだったりして。

    3. 軽貨物はんの言う通り、トヨタは電池サプライチェーンを作れへんかったから全固体電池に走ってさらにガラパゴス化を招いてはりますやん。
      その点三菱は賢かった…LEJ(リチウムエナジージャパン)のみならずTMEIC(東芝三菱電機産業システム)のコネも利用して東芝SCiBを廉価版に採用、その廉価版が今更ながら高評価ですし。

      そもそもトヨタは自動織機メーカーやったけど食器だけでは食っていけへんからそれより耐久性の低い自動車へ行きついた…逆に三菱は航空機や大型船の製造会社から派生してるから安全性や耐久性に最大限注力してパジェロなどしっかりした車を造り、電動化も三菱電機などインフラ企業ともつながってて車をインフラとして捉える視点もあるやないですか。企業文化の違いが未来にどう影響するか!?電気技術者としてとても興味深いでっせホンマ。
      ※このままやと四半世紀前の三菱自動車隆盛時代が復活するんやないですか!?今は勝機に備えてるだけであって。

  6. ああ、それと、ガチガチに特許で固めて〜はほぼ反対意見。
    関連企業は特許を低料金、あるいは無料で利用しあえる枠組みを作らないと。
    使えるものは垣根なく使えるようにすれば、開発も進みやすくなる。≒我々利用者が受ける利益になる。
    環境問題解決は人類に課せられた喫緊の課題なのだから。

  7.  寄本さんが書かれるように、EVが市場を制する迄は、トヨタはHV=ガソリン車で稼がせていただきます、と宣言しているだけですね。日本人の世間(世界)知らずの保守性が、よく現れているように思います。
     経営者がこんなことを言ってると、欧米のエンジニアや優秀なマネジメントクラスは逃げ出すでしょう。既に欧州のセールスは売るものないんじゃないですかね?

  8. 日本のメーカーはキチンと100%、あるいはほぼ100%の性能を達成してからじゃ無いと世に出さない主義なのでそうなる。
    良くも悪くも。
    EV普及には安価な電源が必要になる点もまだ解決されてないからね。
    原発新造は必須。
    フランスに預けた物も回収して炉で燃やさないとならないし。
    かんたんに原子力の代わりになるものはまだまだ無い。

    1. 原発は今更必要ありまへん!そもそも原発に携わってた東芝も三菱も今はソーラー発電など再生可能エネルギーに注力してますやん!?その一角がTMEIC(ティーマイク/東芝三菱電機産業システム)であって。
      そのソーラー発電が田陸廃線の電圧を不安定化させてるんで今や蓄電池が必要になりつつあり、解決策として東芝のSCiBが使われだしてますし←実はそれがヒント!
      実は企業駐車場の近くにあるソーラー発電所は蓄電池を格安で確保できる絶好の機会を持ってますで!!どうせ8時間も無駄に過ごすくらいならV2Hにでも接続して晴天なら容量確保/実は雨天でも少量発電するから少しは足しになる…このへんFIT対策も兼ねて行政指導は必要と思いますが文系はアテにならんからここは理工系が声を大にして言わなアカンー思うてます。
      その理工系技術者の端くれとして書かせて頂きましたm(__)m

  9. 「電動化を劇的に進歩させるには、充電インフラ、バッテリー性能、消費者の理解、手頃な価格など、途方もない課題を克服する必要があります」
    この発言の何が問題なんですか? 電動化に向けて課題はゼロですと言えば電動化に貢献できるということですか?

    1. 通りすがり 様、コメントありがとうございます。
      そうですね、電動化に向けての課題はあります。しかし、
      1. 充電インフラ。自宅充電が可能で、ある程度ハイウェイの近傍に居住している方は、問題はない状態です。
      2. バッテリー性能。これについては、超小型車以外では、ほとんど問題がないところまで来ていることはご存知の通りだと思います。自社バッテリー工場を持たない自動車メーカーにとっては、電池の調達は難しいかもしれませんが、そこは企業努力ではないでしょうか?
      3. 消費者の理解。これはメーカーに関係ないと思いますし、実際に毎年、2倍くらいの速度で電気自動車の販売が増加しています。そのため、消費者の理解は、完全ではないにしろ、少しずつ進んでいるのではないでしょうか?
      4. 手頃な価格。確かに現時点では米国においても、まだ低価格車の電気自動車は少ししか導入されていません。中国メーカーのKandiが形式認定車では最も安いくらいですね。しかし、これがメーカーにとって何の問題があるのでしょう。高額なクルマしか作れないなら、高額なセグメントから電気自動車を導入しても、しなくても良いのではないでしょうか?

      今回のご発言について、「今から速度を落とすべきだ」という時間感覚は問題であると感じます。
      というのは、上記のように、全体に対してではないが、一部の限られた方々(しかも、超少数ではない)にとって、電気自動車の課題はすでに解決しています。それらの方々および、その予備軍が電気自動車を導入していくうえで、ここ4-10年のスパンでは特に課題があるとは言えないと思います。もちろんその先、極寒の地やへき地にお住いの方々、超長距離のドライビングや走行距離の長い商用車、ガソリン車の愛好家および低価格の車を求める方々にとって、電気自動車には問題があると思いますが、それらの方々がここ3-4年で導入すべきであるかのような政策を、米国政府は推進しているわけではありません。それらの方々は、数年後、上記の課題が解決に向かってからシフトしていけば良いのです。しかし、すでにシフトできる方々もたくさんいるのです。

      電気自動車へのシフトは、米国政府としては、温室効果ガス削減という目標のコンテキストで語られています。その目標を考えるとき、電気自動車の導入は早く開始するほうが良いのです。なぜなら、今年販売した電気自動車は、「発電網の」低炭素化により、その後、すぐに「運輸の」低炭素化に貢献できるからです。これを(課題がない方々も相当数いらっしゃるにも関わらず、全体に課題があるかのようなミスリードを行って)遅らせるのは、米国政府の目標には反するのではないでしょうか?

    2. 通りすがり さま、コメントありがとうございます。

      安川さんからお答えしていますが、ひとつだけ。

      たしかに、電気自動車にはまだまだ課題があります。この記事の主旨としては、だからこそ、きちんと開発と市販に取り組まなきゃいけないのではという危機感を提示しています。

      ハイブリッド車やFCVを否定しているのではありません。だからこそ、トヨタにはきちんとEVにも取り組んで欲しいという願いです。

      今日の記事は、わりと意図的に昨日のフォルクスワーゲンの記事に続けて公開しました。そちらも是非ご一読ください。

      https://blog.evsmart.net/vw/volkswagen-power-day/

    3. Electrekが原文の最後にある「電力システムの信頼性」を飛ばして書いているのはちょっとよろしくないなと思いました。トヨタがこれを最後に置いたのはそこを強調したい意図があると私は感じました。菅政権への苦言と同じ内容ですので。

      しかしVWがPower Dayで提示した、棄てられている再エネ電力の有効活用の様な電力網全体の安定化にまで踏み込んだアプローチをするメーカーもありますので、トヨタの主張はこの点でも説得力が弱いです。世界各地で大型蓄電池システムの導入例を持つテスラだって自動車メーカーです。

      P.S.
      棄てられている再エネ電力が年間65億kWh(ドイツだけで)というのには驚きました。低需要な時間帯に風力タービンを止めたりソーラー電力の出力制限を掛けたりして失われた電力ということの様ですが。V2Gが大きな貢献を見せてくれそうで楽しみです。

  10. アメリカの雇用に貢献したトヨタだから、ワガママぐらい言っても許してやろうよ。

    1. これは地政学的観点なんだけど脱石油が進むと中東とロシアの力が弱まるから欧州やアメリカにとって願ったり叶ったりなんですよね
      脱石油を環境的な観点からばかり見ると本質を見誤りそうです

    1. 電気自動車好きさんに同じく、トヨタの実力のなさを感じてます。
      しかも肝心のエンジン・操縦性・安全性能もマツダやスバルなどには勝てません…何しろ「(交通事故で)死にたくなければマツダかスバル」て言われてますし!!(爆)
      電動化も日産や三菱自動車に10年も先を越されてますが、もしトヨタが本気なら以下3点は十分考えられます。
      1.東芝へ投資してSCiBを大量生産、アイミーブMやフィットEVを上回るコンパクト電気自動車を作る
      2.売れ筋のミニバン(ノア/ヴォクシー,アルファード/ヴェルファイヤー)に電気自動車/PHVを投入する(ハイブリッド以外に)
      3.RAV4やランクルなど本格SUV車種への電気自動車/PHV導入が早まる、もとくはプリウスPHVの電池容量が上がる
      …余談ですが、これがクイズダービーなら竹下景子さんが正解出しそうです(笑)。
      もうこれはトップの決断力のなさかな。三菱の益子修・日産のカルロスゴーン、両カリスマに及ばないんやないですか!?しらんけど。

  11. これはEV信者界隈が発狂しそうな内容ですなあw
    目真っ赤にしてEV系Youtuberが今晩あたりこのネタ出しそうだわ〜今頃仕込み中か?笑

    まあトヨタも今回の件はいただけない。
    次世代電池や電動化計画をもっと広報すれば良いだけ、水素だけじゃなくてちゃんとやってんだから、あとコンセプトだけじゃなくて早く実車出して欲しい

    1. 椿屋の源 さま、コメント&公聴会記録のリンク、ありがとうございます。

      記事中「定かでない」としたのは、公聴会での発言ばかりでなく、いわゆるロビー活動をどの程度やってるんだろう? というのが謎なので。

      コメントが埋もれてしまうとなんなので、ご教示いただいた公聴会の記録PDF、記事中にも追記させていただきます。ありがとうございました!

    2. もっとはっきりとEV Smartさんのご意見を表明しても良いのでは?というのが読んだ印象です。トヨタの口供書原文にはしつこいほどにEVへの過度な優遇的措置を否定する文言に溢れ、HVも含む「電動車」にも光を当てるべきという主旨に読み取れます。

      一方で、Electrekが「電力システムの信頼性」を下記の文章から削除している点に恣意的な意図を感じもします。

      「電動化を劇的に進歩させるには、充電インフラ、バッテリー性能、消費者の理解、手頃な価格など、途方もない課題を克服する必要があります」

      しかしながらこれらの項目はテスラやGM、日産、VWらが10年近くの年月を掛けて改善をしてきたことで、その問題の大半は解決の道筋が見えています。10年前にこの主張をトヨタがしたなら説得力がありますが、2021年にはいささか時代錯誤気味に見えます。

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この記事の著者

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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