ちょっと気になってテスラの中古車屋さんを覗きに行って、そのまま購入してしまい人生初のEV&テスラ・モデルSオーナーとなって1年と4か月。自動車雑誌の編集者としてさまざまなクルマを扱うようになって30年になりますが、またしても人生初の天国と地獄を体験しました。
愛車が修理から戻ってきて気分はウキウキ!
前回のレポート通り(関連記事)、事故による車両の修理で、パーツ調達に時間がかかることもあって、約ひと月半、愛車が手元にないという状態でしたが、無事に修理から戻ってきました。よくよく考えると、大学時代に自分のクルマを手に入れてから愛車がなかったタイミングがほとんどなかったことを考えると、なんか不思議な感覚でした。
修理アップの連絡をいただいただけで、なんだかウキウキ。早速引き取りに行ってみると、実際に自分が支払うわけではないですが、見積もりで約95万円だった修理費用は120万円になってました。部品が高騰したことと、実際に作業に入った際に追加で発生した作業などが加算されたわけです。改めて、いろいろと勉強になりました。
で、キーを受け取り、修理工場を出ました。自宅へ戻る片道一時間ほどのドライブ中には、テスラからの「板金修理センターでの修理体験はいかがでしたか?」というフィードバック系メールが来ていました。
午前11時に修理工場に到着し、代車を返却して、修理の説明を受けてテスラで工場を後にするまで30分と掛かっていないと思うのですが、メールが来たのが午前11時58分。私が引き取ったことをどのタイミングでどのように把握できたのか? という疑問が生じています。こういったサービス品質向上のためのフィードバック依頼というのは、国産車でもたまにありましたが、ディーラーから帰り、しばらく経ってから封書で届くのが常ですからね、またこれもテスラだなぁと思う事例、でした。
タイヤ交換にボディコーティングまで奮発
クルマも手元に戻ってきたので、さっそく半年前に購入しておいたタイヤの交換を実施することにしました。ショップの選定条件として、21インチタイヤの交換が可能であること、テスラのタイヤ交換の経験があること、を確認したうえで持ち込み交換依頼をして、予約を入れました。
事故の修理によってフロント周りはごっそり交換となって、きれいになりましたが、しばらくすると黄砂と花粉でまみれてしまいました。季節柄仕方ないですが、これはいかんと洗車をしたところ、思いっきり洗車キズを作ってしまいまして、あちゃ~! となって。
今回タイヤ交換をお願いすることにした「タイヤパーク」はコーティングサービスもやってるので、ここはついでにコーティングをしちゃおうってことに考えが至り、タイヤ交換のついでにコーティングもしてもらうことにしました。コーティングについては、磨きもしてもらっているので、びっくりするくらい「とぅるとぅる!」って感じのボディになって帰ってきました。それは逆に違和感もあり、でした。
交換したタイヤは、純正と同サイズの「アドバンスポーツ」。やはりアドバンの名は伊達ではないというか、乗り始めたらノイジーで硬めという印象。けっこう走り込んだミシュラン(新車装着のミシュランのパイロットスポーツ)のほうが良かったかなと内心思ったりもして……。でもせっかくのアドバンだから、と一度箱根に上がってみました。「攻める」というほどではないものの、スポーツ走行を楽しんでみました。ちょっときついかなぁと思う程度にスピードをキープしたままコーナーに入っていってもしっかりと向きを変えていく感じを楽しめました。
で、ふと気が付くと、箱根に上る前と後ではなんか走りの感じが違う。もちろんノイジーで硬いわけだけれども、それまでよりも若干静かでソフトで乗りやすい。箱根に上がる前に250kmほど走っていただけに、この変化にはびっくり、でした。
ピカピカの愛車で本番前のレッキ(下見)に出動
クルマがきれいになるとさらにドライブも楽しくなり、そんな中で、相変わらずラリーの取材なんかも行っており、5月28日~31日に愛知と岐阜の2県で開催される「フォーラムエイト・ラリージャパン2026」にもいそいそと出かけて行ったのです。ラリー取材に行くたびに、そんな大きなクルマ、それも2駆で場違いだとか言われてますが、楽しければそれで良いじゃん、と思っています。
ラリーウィークに入ると、レッキというコースの下見の日程が用意されます。選手が競技区間を事前に試走するわけです。このタイミングで取材を行うメディアにもコースの情報が渡され、我々も撮影レッキ(いわゆるロケハン)を行うために山の中に入ります。実際にコースを走行する選手たちとは時間をずらしながら、ラリーカーの迫力ある走りを写真に収めるため、撮影ポイントを探すわけです。
サーキットと違って、競技区間はもちろん、競技区間と競技区間の間のリエゾンと呼ばれる一般道の走行区間も我々にとっては撮影対象です。沿道で旗を振るファンを入れ込んだり、日本っぽい農村の風景などを入れ込んだ景色など、山の中の競技区間とは異なる絵も撮影したいので、レッキは重要です。
今回のラリージャパンは5月開催ということで、まだ鯉のぼりを上げている民家も多く、これを入れ込みたいなと思っておりました。リエゾン設定されているルート上で撮影のイメージをしながら車両を止められる場所なども瞬時に探さなければなりません。
キャッツアイ怖~い!
そんなタイミングでやってしまいました……。センターライン上にあったキャッツアイです。
「ダッダッダッ」と乗り上げてしまいました。田舎道で対向車もいなかったので「おぉ! センターライン超えちゃった」くらいに思っていたのですが、メーターには空気圧低下のアラートが!「空気が抜けちゃったか、近くにガソリンスタンドあったな」とスタンドに駆け込んで、空気入れを借りてエアを充てんするも、「シュ~~~~~」という無慈悲な響きが……。なんと一発でタイヤがダメになってしまいました。
キャッツアイなんて、たまに乗り上げちゃったりしても「いかんいかん」くらいな存在だったのに、こんなにも攻撃性が高いものなのか、と改めて認識した次第。
スケジュールがガチガチに入っていて、タイヤ交換作業の時間がないことから、ラリージャパンのために現地にやってきているラリー関係者に連絡し、とりあえずローダーを手配。そのままクルマを預け、兄弟から週末だけクルマを借りて取材はこなし、これまたラリーに参戦しているチームを持つタイヤショップで緊急手配を依頼して。ラリージャパン明けにタイヤを交換して無事に走れるようになりました。
レッカーの御礼と新品タイヤ1本、そして交換の工賃で、ラリージャパンのギャラは消えてなくなって、またしても痛い出費になりました。まだまだ九分山の新品タイヤをダメにしてしまったことは、ほんとに悔しい。
これからは今まで以上に丁寧な運転を心がけようと思い直したのでした。
文/青山義明








