まもなく日本仕様の発売開始が見込まれるテスラMODEL3(モデル3)に、カーライフエッセイストの吉田由美が一足早く試乗。自動運転をはじめ、隠しコマンド(?)などユニークな機能を体感したインプレッションをお届けします。
世界で一番売れている電気自動車
今、EV=テスラ、という方程式が浮かぶ人も少なくないのではないでしょうか?
2018年、EV/PHV/PHEVのなかで世界で最も売れた自動車メーカーが「テスラ」。とはいえ、世界で24万5240台ということですから、世界中で販売されている自動車の台数から見るとまだまだ台数は多くはありません。しかし2017年から比べるとテスラは+137.8%もの大幅増加!(驚) といっても、「テスラ」に限らず、どのEVメーカーも軒並み増加していますが。
テスラ快進撃の立役者は「テスラ モデル3」。それまで「テスラ」は大きなサイズで高価な「モデルS」や「モデルX」といった新車価格800万円オーバーのモデルしかありませんでしたが、サイズも手ごろで価格もリーズナブルな「テスラ3」は発表直後から大注目でした。
その価格はなんと3万5000ドル(約420万円)〜というのですから売れないはずがありません! というか、私も欲しい!!! 海外ではすでに販売されている「モデル3」が、いつ日本で発売されるのか注目していました。
この待望の「モデル3」がデリバリーされたことによる台数の増加は、テスラが販売する台数の50%以上の14万5846台を占めるのですから、その勢いは赤丸急上昇!ど ころか、完全にバズってます。
ちなみに「モデルS」も「モデルX」も電気自動車売上台数では車種ごとのベスト10以内に入っているのですから、テスラ人気は強い。
レクチャー受けないと動かせないレベル!
さて、噂のモデル3に試乗しました。「テスラ」の世界に触れたことのある人なら、その魅力は一目瞭然。
エクステリアのデザインは好みがあるとしても、まあ、カッコイイ♬ 確かに欲しくなるデザインです。上海モーターショーで見た中国の新興EVメーカーもテスラを匂わすようなエクステリアデザインのものが多いですよね。
しかし「テスラ」の魅力は何と言っても室内にあり。ドアを開ける瞬間から未来を感じるはずです。何と言ってもシンプルな車内にiPadのような大画面のインフォテイメントがあり、操作はタッチパネル。そう、これはまるで動くiPad!
今やスマホに慣れ切った私たちには、画面があるとついタッチしてしまいます。むしろそれで動かないほうが違和感があるほど。その画面の中で室内の温度調整はもちろん、回生ブレーキの量から屋根の開閉などなど、ほとんどの操作が可能です。
「テスラ」から始まった大きな画面ブームは世界中に拡がり、特に中国メーカーでは「大きな画面」は必須のようです。確かに新型車は各社競うようにどんどん液晶パネルは大きくなっています。このブームはテスラが元祖。
先進性を感じる「モデル3」。ハッキリ言って、先に使い方をレクチャーされないと動かせないレベルです。
まずはドアのロック&解除はカードキーをBピラーにあるセンサーにかざします。始動するには、そのカードキーをセンターコンソールの部分に置いて軽くブレーキを踏むだけです。しかもカードキーは、薄めなのでスマートだけど無くしそう! 割りそう!と思ったら、実際に購入したら、これはスマホでできるのだとか。
そしてハンドルの右側にあるレバーを下げて「D」にすると、発進します。EVなので静かで、とにかくアクセルを踏んだ時の反応が素早い。まさに軽やか。ハンドルの応答性も良く、
スポーティーです。
基本操作は、iPadのような画面をタッチ操作で行いますが、一部のサポート機能は、ハンドルの中の横バーにある丸いコロコロしたスイッチで行います。ちなみにハンドルのバーの左側のコロコロではハンドルの高さ調整とミラーの向きを変えることができます。
運転モードの切り替えもタッチ画面操作。ドライブモードはコンフォート/標準/スポーツがあります。回生ブレーキはスタンダード/ローがあります。
ライトの設定やドアのロック/解除、ナビゲーションなども見ることができます。こうした機能の使い方も通常のクルマはグローブボックスの中に車検証と自賠責保険、修理手帳、それに使い方説明書が入っていますが、広報車のモデル3ではその代わり、画面の中のテスラマークを押すと、操作方法などを見ることができます。
「テスラ」といえば「自動運転」の分野でもチャレンジングなことをするメーカー。常に周囲はセンシングされ、液晶パネルには周囲にいるトラック/乗用車/バイクが来ているといった情報がグラフィックで視覚的にわかります。
また、ハンドルの右後ろにあるレバーのスイッチを走行中に素早く2回スイッチを押すと「オートパイロット」が立ち上がります。
そして個人的なお気に入りは7つの隠しコマンド。これはほかのモデルにもあり、いたずら好きなテスラの創始者イーロン・マスク氏のアイデアのようですが、隠しコマンドを呼び出して後は選択するだけでいろんなことが起こります。
今回試乗したモデル3に搭載されていたのは、ゲーム/炎/鹿/火星/ブーブークッション/サンタクロース/レインボーロード。
中でも面白かったのが「ブーブークッション」。ブーブークッションのアイコンを選んでウインカーを出すと「ブー」。うーん。何が楽しいかわかりません。これはアメリカンジョークなのでしょうか? でも車内でも会話が途切れたら、こんな機能で愉しむのでしょうか? 相手によってはドン引きされそうですが、でも実際、こうやってネタとして取り上げられるので、この「隠しコマンド」は成功なのかもしれませんね。
モデル3は日本での予約申込受付は始まっていますが、詳細は未発表でした。でも、もうすぐ日本仕様の発売が始まるといわれています。実際にはいろいろオプションが必要なようなので3万5000ドル(約420万円)での購入は難しいようです。でもこれ、私も大いに興味があります!
(吉田由美)








