ホンダ社長の目には今後もずっとエンジン車が主役の未来が見えるらしい

EVsmartブログが日本語翻訳記事掲載の約定をしているアメリカの『CleanTechnica』が、ホンダの八郷隆弘社長がインタビューに答えた内容を伝えています。はたして、日本を代表する自動車メーカーのトップが、自動車の将来にどんなビジョンをもっているのか。全文翻訳でご紹介します。

元記事:『Honda CEO Peers Into The Future, Sees Nothing But Piston Power From Here To Eternity』by Steve Hanley on『CleanTechnica』

電気自動車が今すぐに主流になるとは考えていない

本田技研工業株式会社の代表取締役社長、八郷隆弘氏は年末にAutomotive News Europeの取材に応じ、自動車業界の将来について自らのビジョンを披露しました。その内容とは生産効率アップ、自動運転システムの推進、そして今後も大量にエンジンを作り続けること。八郷氏によると自動車の将来のカギは燃費にあり、優れた燃費を達成するにはハイブリッドこそが王道なのです。また、2030年までにホンダの販売する車の3分の2をハイブリッドにしたいとも言っていますが、その中にPHEVモデルが含まれるかは触れませんでした。

「ハイブリッド車は今後重要な役割を担うと信じています。我々の目標は燃費の向上であり、クルマの電動化そのものではありません。そして様々な環境規制に対応するにはハイブリッド車が最も適していると考えています」

BEV(バッテリー式のEV)について聞かれると八郷氏はこのように答えています。

「本当に心の底からBEVが欲しい人なんているのでしょうか? インフラ面でもハード面でも様々な問題があるため、私にはそうは思えません。だからBEVの需要が大幅に伸びるとも思えませんし、どの国でも同じ状況だと思います。国によって排ガス規制は異なり、それぞれに対応する必要があるためBEVの研究開発は継続しなくてはなりませんが、近い将来、主流になることはないでしょう」

(※編注/「主流になるのはもっと遠い未来の話でしょう」という訳文をより原文に忠実な言い回しとするため「近い将来、主流になることはないでしょう」と修正しました:2020.1.6)

もちろんテスラやVWは真逆の立場をとっています。しかしどちらが正しいかは消費者の行動を見守り、アダム・スミスの言う「見えざる手」に委ねるしかありません(編注※自由競争に任せるしかないの意)。2020年にテスラの電動SUV「モデルY」が登場してホンダCR-Vハイブリッドに真っ向勝負を挑むことでこの勝負の行方が見え始めることでしょう。

それにしても地球温暖化がますます進み、その大きな要因のひとつとして内燃エンジンが取り沙汰されているのに、環境問題に対する八郷氏の消極的な姿勢には Clean Technica ファンも落胆しているでしょう。

個人的な話ですが、私はホンダの立ち位置に非常に失望しています。50年前、ホンダは燃費はいいけどおもちゃのような小さな車を販売しているスタートアップ企業と笑われていました。そんな中、私はシビックがアメリカで販売されるとすぐに手に入れ、友人たちがガソリンスタンドで長蛇の列に並んでいるのを横目にどこにでも自由に走り回ったものです。

その数年後、シビックを下取りに出して初代アコードを購入しました。休みになると東海岸を北から南まで運転して回るだけでなく、この車でレギュラリティーラリーやオートクロスにも参戦し、勝利を上げました。本当に素晴らしい車で、あの頃から私はホンダ車に愛着を持っていました。

現在、妻がシビックSiに乗っていますが、この車には様々なメディアで取り上げられたi-VTECエンジンと6速MTが備えられているため、いつもは控えめなコンパクトカーですが、ひとたびアクセルを全開にすると可変バルタイ機構が作動していることを知らせるダッシュボードの小さな赤いランプが点灯し、伸びやかに加速していきます。

しかし、最近のホンダは方向性を見失っています。ハイブリッドスポーツカーのCR-Zは見た目こそ派手ですが、大胆なスタイリングに見合ったパフォーマンスはありません。奇抜なデザインのインサイトも燃費こそ優れているものの、個性的すぎてほとんどのドライバーに敬遠されています。シビックハイブリッドは技術的な問題に悩まされ、マーケティングは大失敗に終わりました。トヨタがハイブリッド競争のトップを走る中、ホンダは後塵を拝するばかりです。

現在のラインナップは3気筒ターボエンジンにCVTを組み合わせたものが主流で、燃費は確かに優れているのですが、走りは全く面白みがありません。にも関わらず、ホンダは八郷社長の指示の下、今後も燃費を社是としていくそうで、2020年に導入される新型グローバルプラットフォームで開発期間を3分の2に短縮し、生産効率も10%向上させるとのこと。なんてエキサイティングなんだ!

自動運転システムもホンダの喫緊の課題で、現在GMの傘下にある自動運転スタートアップ企業の Cruise に出資したことは記憶に新しいです。しかしこの分野でもすくみ足のアプローチで、まるで崖から谷底を覗き込んで地獄でも見てきたかのような慎重さです。

「ホンダの全体目標は事故のない車を作ることです。その達成のために、ヒューマンエラーを減らし運転の疲労を軽減することで、より快適に運転できる車を作らなくてはなりません。だから当社はホンダセンシングに注力しており、今後もホンダセンシングの各要素を改善してまいります。

現在、当社は技術面では自動車線変更とハンズオフステアリング(手放し運転)で成熟した技術を有しています。これらの技術は確立しましたが、同時に社会的なニーズと法的環境についても考慮しなくてはなりません。今こそこれらのサービスをどのように提供するか検討する時期であり、現在導入する車種とタイミングを見計らっているところです。

ホンダセンシングはシビックやアコードといった大衆車まで普及させたいと思っています。そのためレーダーやLiDARといった高価な機器を使わずに、お求めやすい価格でこうした機能を実現しなくてはなりません。一方、レベル3になるとより高価なADASシステムが必要になります。そのためどの車種で導入するか慎重に判断する必要があります。したがって、レベル3の自動運転については時期や車種について一切お話しできる情報はありません」

「検討する時期」「慎重に判断」。こうした言葉が現在のホンダの企業文化を表しています。イーロン・マスクであれば検討したり慎重に立ち位置を選んだりしないでしょう。とはいえ将来のことは誰にも分かりません。もしかしたら八郷社長が正しいのかも知れません。もしかしたらテスラを始めとするEV推進派のメーカーは消費者に受け入れられず大失敗に終わるかも知れません。

しかしホンダの創始者、本田宗一郎氏は絶対に八郷社長のような姿勢で未来に臨まなかったでしょう。彼は1960年代にF1で大きな賭けに出てホンダを一躍世界的な企業に育て上げたのです。そして宝石のように美しいホンダ製のエンジンと比べると他チームのレースエンジンはまるで戦前の骨董品のようでした。

自動車業界の歴史を振り返ると、一世を風靡した企業がその後、変化に柔軟に対応できなくなって廃業したケースはたくさんあります。もしかしたら次に墓標に名前を刻むのはホンダかも知れません。もし八郷社長の言う通り、今後も数十年に渡りエンジン車が主流であり続けるなら人類が遅かれ早かれ滅亡の縁に立たされますが、八郷社長はその事実に向き合うつもりはないのでしょう。

訳者あとがき

今後、ますます厳しくなる排出ガス規制に対して各メーカーが今必死に開発を進めている頃だと思います。規制値をクリアするために部品点数は増え、CO2を1%削るために必要なコストは増え、キビキビ走る車を作るのは難しくなってきています。一方、EVはワクワクするような走りを体感できるし、先日の記事『カナダの東西をつなぐ、テスラのトランスカナダスーパーチャージャー網がついに完成』でも紹介したようにインフラやハード面でも問題ない水準まで到達しつつあります。

八郷社長が守りたいのは本田宗一郎が作ったエンジンなのか、それともホンダらしいドライビングの愉しさなのか。今後ホンダのEVラインナップが電費重視のつまらないものばかりにならないか気がかりで仕方ありません。

(翻訳・文/池田 篤史)

【追記】

当記事について、ホンダ広報部から以下のように「誤解を解きたい」旨の連絡をいただきました。具体的には、八郷社長のインタビュー部分の「心の底からBEVが欲しい人なんているのでしょうか?」という小見出しについて、引用した「Automotive News Europe」のインタビュー時にもそのような発言はしていないということです。

『EVsmartブログ』としては、元記事の「Are there really customers who truly want them?」を訳した見出しとしていましたが、今回、インタビュー(日本語で通訳を介して行われたそうです)時、実際に八郷社長が回答した内容を提示いただきましたので、その言葉から引用し「電気自動車が今すぐに主流になるとは考えていない」と改訂させていただきました。

(2020.1.15/EVsmartブログ編集部)

【ホンダ広報部からの見解】

我々の電動車へのスタンスとしては、これまでも発信しております通り、燃費の向上とゼロエミッションという2つの観点から、CAFÉやZEV・NEV規制などの各国の規制に対応すべく、各地域のインフラ状況やお客様の受容性に合わせてハイブリッドとBEVを展開していきます。

当然のことながらBEVも重要なパワートレーンと認識しており、その旨ご理解頂ければと思います。

以下にありますように、BEVが欲しい人がいるのでしょうか(そのような人はいない)、というニュアンスで考えておりませんので、御社のブログの内容をご修正頂ければ幸甚です。

<Automotive News 記者質問>

電動化の長期的な展望について、2030に販売3分の2を電動化したいと発表している。また、欧州は22年に全車電動化といっている。このような中、USはどのように考えているか。

USはもっとも電動化に厳しい国。需要そのものがまだ育っていなくて、今後電動化を進めるにあたって特にUSにおいてHondaはどのような役割を果たすのか。実際に2030年において全ての車種で電動車というのは可能なのでしょうか?

<八郷回答>

グローバルで30年までに3分の2を電動車にするという目標を掲げている。その中で軸となるのは、ハイブリッドだと考えている。US市場でHondaは環境対応で燃費のいい車を作るということをずっとやってきた企業。燃費をあげていくというのをやるのには、現時点での主力はハイブリッドだと思っている。

環境対応を目的にHEVをやっていきたいと思っている。BATT EVというのは欲しいお客様がいるかというと、現時点ではインフラやハード面の課題があるので、今すぐにBATT EVの数が出ていくというのはまだないと思う。

しかし、これはグローバルでも同じだが、各国のZEV規制があるので、その対応の為にもBEVは必要。また、将来の普及のためにやっていく必要もあるが、ただ、現在の市場環境下では今すぐに主流になるとは考えていない。

EVは環境に優しいなどという虚飾が剥がれかけてるようですが。

BEVは未だバッテリー運搬車に過ぎず電池はガソリンタンクより圧倒的に重い現実は、

簡単に覆せず、急速充電なんて発熱凄くなり寿命縮める環境悪化行為で、

今のガソリン車をそのまま置き換えるとか止めといたほうが良いです。

2030年“LCA規制”の衝撃、トヨタ・日産・ホンダは中核にエンジン

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00938/00003/

『現在のラインナップは3気筒ターボエンジンにCVTを組み合わせたものが主流で、燃費は確かに優れているのですが、走りは全く面白みがありません』

とあるのですが、元の著者はどちらの国の方でしょうか?

現行の英国製シビックハッチバックには3気筒1.0Lターボがありますが、他には先日発売されたタイのCITYで採用されている程度で、ワールドワイドの台数ベースでホンダのラインナップに占めるのは5%もいかないでしょう。

トヨタに対してもそうですが、どうも悪意をもってテスラ以外のOEMを腐しているような記事が多い印象を受けます。

それではICE派とEV派の不毛な対立を助長するだけで、何も益を生まないのではないかと思います。

気に入らなければこの投稿は削除して頂いて結構です。

車のエンジンに対する考え方は、環境規制によって決まる。これまでは排ガス規制に対応するために各メーカーは技術を開発して来た。EVはCO2の排出が文字通り0の最も目指すべきエンジン技術であった。

しかしこの環境規制は、今後自動車のライフサイクル全てを含めた規制に置き換わっていく。そうなると最近になって予想されているのは、EVが必ずしも最も優れた環境技術ではないということだ。

内燃機関が燃費やCO2排出で、これから大きく進歩すると予想されており、そうなるとガソリンエンジンが今後も自動車技術の主流であり得る可能性が強くなっている。

タカモトクニナガ様、コメントありがとうございます。

LCA規制というのは、別に決定していることでもないし、そもそもガソリン車やディーゼル車などの化石燃料車メーカー、および石油利権団体が考えた仕組みです。考えてみてください。化石燃料車をポンプから、電気自動車を発電所から計算すると電気自動車のほうが排出が低い。なので電気自動車の製造段階を加えよう!ということです。

しかし化石燃料車にも製造時排出があります。また電気自動車の製造時排出の多くはバッテリーの製造由来で、その実に半分は電力由来です。またトップ自動車メーカー、例えばフォルクスワーゲンやテスラは電池の製造を100%再生可能エネルギー化する予定にしており、これらの製造時排出を入れても、結果として、電気自動車のほうが排出は低くなるのです。

引用されているような文献や資料は、多くが、製造時排出を計算するときに比較的CO2排出量の多い電源を全逓にして計算しています。そうじゃないものがあったら教えてください。有名なマツダの資料もコレです。

そしてLCAと言ったとき、化石燃料車にはもっと前があることはご存知ですか?原油を得るには、常に採掘し続け、輸送し続け、船で海を渡り、日本に来て精製し、輸送してからポンプにたどり着くのです。これらも排出は、当然(おっしゃるような文献の)LCAからは除外されています。

もう一点、化石燃料車の仮に新車の排出を半分に減らせたとしましょう。ちなみに、半分にするということは燃費を二倍にするということです。この結果、化石燃料車の排出が半減するのはいつですか?10年先?20年先?いえいえ、もっと先になるのです。なぜなら、販売してしまった燃費の悪い車は、そのまま排出し続けるからです。

ではある日、電力網の排出が半減したらどうでしょうか。その日から、すべての電気自動車の排出は半減します。自動的に、です。

温暖化対策として、以下に化石燃料車の燃費改善が、ウソであるか、おわかりいただけたでしょうか?

Dubliner様、コメントありがとうございます。

記事の著者は米国です。翻訳は元記事に忠実に行っていますが、4気筒が多いようですので、著者にフィードバックいたしますね。当サイトでは気に入らないから削除するといったことはありません。

もう一点、気筒数は、誤っているのは良くないことですが、著者の趣旨や論点、ロジックには大きな影響を与えていないと感じますが、いかがでしょうか。

ICE派とEV派の不毛な対立を助長

そのような意図はなく、国内や海外の情報を、できる限り正確に脚色なくお伝えするのが、当メディアの方針です。ご意見、今後もお聞かせください。

かいころ 様、コメントありがとうございます。

下記、タケモトクニナガ様へのコメントで返信いたしておりますので、そちらをご覧ください。もちろんハイブリッド化はしないよりしたほうがいいですし、ずっと良いことです。しかし今回問題になっているのは、プラグインについて言及せず、大幅な運輸の低炭素化について、全く検討しようとしていない、ように見えることではないでしょうか。

完全電気自動車まで行かずとも、プラグインハイブリッド化することにより、将来的に排出は劇的に減らせる可能性が高いです。

最近になって予想されているのは、EVが必ずしも最も優れた環境技術ではない

このような予想は、存在していないか、または誤っていると思います。出典もしくはデータの根拠を教えていただけますか?

いつも興味深い記事をありがとうございます。

ホンダの主張は中々面白いと思いました。

ホンダは企業規模的に中々bevに切り替えにくい部分があると思います。

また、そもそもエンジン屋でもありますから、尚更でしょう。

現在日本で販売しているbevには全て乗ってみましたが、アクセル開度と出力特性の関係は各社の味付け差を感じましたが、エンジンのように個性は出しにくいだろうなぁというのが正直なところですね。

とはいえ規制がある以上、bevに舵を切らなければならない中での発言としては考えが足りてない気はしますね。

ただインフラについての訳者の方の意見については、疑問が残るところですね。

zesp3の件でのリーフユーザーの方々の意見を聞くとはっきりとevの充電についてはガソリンに劣るというのが圧倒的でした。

使い放題(安い)だから我慢できたのだと。

少なくとも駐車場に充電環境を用意できない家が多い日本の様な国ではevの充電デメリットが強く感じられ、しばらくガソリン主流と言うのもあながち間違いではないかもしれません。

熱心なevユーザーの意見ではガソリンスタンドにいく手間が省ける、との意見もありますが、そもそも自宅充電がなければガソリンの方が時間節約できますしね。

コストが相当安くなければ我慢できないとの意見は良くわかります。

五分とかからず充電できるようになれば全て解決しそうですけど。

環境を意識するなら産業車両をevにして、個人は自転車とかにした方が正しい気はしますね。

周りには車売却して自転車に切り替えたかたも何名かおられます。

個人のわがままでco2を出す事を抑制するならここまで割りきっても良いと思います。

別にbev買うことがco2削減になるわけでもありませんし。

このような予想は、存在していないか、または誤っていると思います。

出典もしくはデータの根拠を教えていただけますか?

私はかいころ氏ではありませんが,

Nature誌で発表されたLCA研究の例を紹介します.

「EVは走行時に環境汚染物質(PM2.5, NOx)を排出せずクリーンと言われているが,製造時の上流工程までを考慮するとガソリン車やハイブリッドカーよりもずっと排出量が多い」

Nature, Climate and Atmospheric Science, volume1, Article number: 26, 2018

「将来の中国で再エネ&EVが普及しても小型乗用車由来のCO2排出量削減は期待できない」

小型乗用車を普通充電のみで運用する場合,再エネが普及してもCO2削減量はEVとガソリン車で大差なし.急速充電の使用率が高まるとガソリン車よりも排出量が増加する

Nature, Nature Energy 3, 413-421, 2018

「低炭素化にはEVよりもPHEVの方が効果的」

Liイオンバッテリーの製造は膨大な量のCO2(150kg-CO2/kwh)を排出している.

大容量バッテリー搭載のEVよりも小容量バッテリーを繰り返し充電して使い回す乗り方の方が効果が高い

Nature, Scientific Reports 7, Article number:16493, 2017

ホンダe の発売でBEVに力を入れて来たかなと思わせたホンダのトップがこう言う発言をし、国産メーカーで唯一世界のBEV市場の先頭グループを走って来た日産がLCA規制をHEV有利と解釈して内燃機関車重視の国産車連合に加わるといった姿勢を見せた事によって、日本国内での急速充電設備の拡充がますます遅れて行く事を懸念しています。

昨年ジャガー i -Pace とメルセデス EQCが日本発売され、今年はポルシェタイカンの発売が決まっており、アウディe-torn やVW ID3 の発売も予想される中で、急速充電器の設置が遅々として進まなければ事実上これらの車での遠距離ドライブは不可能です。

もちろん国産車メーカーとしては、急速充電器不足でこれらの海外勢が売れない方が都合が良いので、国策としてBEV の普及を遅らせる方向に進んで行くだろうと思います。

ただ日本の自動車市場は少子高齢化で加速度的に縮小して行く中、米国・欧州・中国の巨大市場では昨年後半からBEV の存在感がどんどん増して来ており、実際に米国では販売数トップを走って来たトヨタカムリをテスラMODEL3が抜いてトップに立っています。

昨年空気が一変した世界市場で、内燃機関重視を打ち出し、BEV開発もやっていると言いながら実際には発売時期も確定して無い日本メーカーが存在感を保って行けるのか疑問です。世界市場の変化のスピードは強烈です。しかし日本語メディアではほとんど触れられていません。

自分はホンダの大ファンで。アコードSi、オデッセイエクスクルーシブと乗り換えてきました。

いずれの車も10年以上大切に乗りました。オデッセイを購入した時、次に買い替える時は。世の中EVが支流だろうと期待していましたがまだまだ及びませんでした。

数年前からEVに乗り始めましたが、その時の衝撃は忘れられません。

エンジン音がしないでスーツと走り始める感覚、高速を走っていても後部座席で寝ている子供の寝息が聞こえる静粛さ、ゼロから加速した時は遊園地のアトラクションに乗っているかの様な感覚、まるで眼から鱗の状態でした。

EVに乗り始めたら妻が乗るハイブリッドには乗る気がしなくなりました。

確かにEVは充電に時間が掛かります。

しかしそのマイナス部分を差し引いても余りある物と考えています。

最近は充電待ちのケースもかなり多くなっています。

国が主導でインフラの整備や技術の支援が必要だとも感じています。

小泉環境大臣には頑張って欲しいです。

コメントありがとうございます。勉強になります。

ご指摘のようなデータや根拠は、正確には存在しないかと思います。2030年以降のEVや内燃機関の燃費、CO2排出量は今日現在ではまだわかりませんので。

ただ、LCAに関してEVが必ずしも本命ではない、との記事や調査は多数公表されております。添付もその一つです。

https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00938/00003/

Silicate様、コメントありがとうございます。こちらのレポートにおいて、

– 電気自動車の製造時排出の電力のg-CO2/kWhと、バッテリー交換頻度は何年/何万キロですか?

– 化石燃料の採掘や、精製に関する排出は計算されていますか?

– 排出量を低減するに当たり、化石燃料車の排出を低減しても、それは新車にしか適用されず、インパクトは数十分の一であることは考慮されていますか?

テスラ好きですが、

特に車が好きでもなく乗れればいい人にとってはHVが使い勝手よく

売りやすいだろうなと思います。

ビジネスとして考えると、

当面はHV主力。将来のためにEVも作っておく。くらいのスタンスになりそう。

ますはインフラだろう。

その次に国策による補助金だろう。

インフラがお粗末すぎて、チョイ乗りならいいかもしれないが、ビジネスで使うには現在では無理だろう。

とにかくインフラが先だろう。

>「製造時の上流工程までを考慮すると(snip)ずっと排出量が多い」

米国等における発電所からのNOx等の排出が多いことが論拠になっていますが、今後改善していくだろうことにも言及されています。

https://www.nature.com/articles/s41612-018-0037-5.pdf

あと「ずっと」というのは、Silicateさんが付加された文言ですね。

>「将来の中国で(snip)削減は期待できない」

https://www.nature.com/articles/s41560-018-0133-0

石炭火力の割合を減らす必要性は指摘されていますが、「期待できない」などとは書かれていないように思います。

>「膨大な量のCO2(150kg-CO2/kwh)を排出」

テスラやCATLのように、バッテリ製造時に再エネを活用している例には当てはまらないものと存じます。また昨今は生産規模も技術も急速に変化しており、数年前のデータでも役立たないことがあります。

例えば2019年の報告ですと、65kg-CO2/kWhです。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2542435119302715

その他、ご参考までに。

https://togetter.com/li/1433600

今の日本ぐらいの電源構成ですとEVとHVの排出量が同じぐらいになることはありますが、一般論としてはEVは排出量削減になります。また寿命については、もっとも初期型のリーフ等では確かにバッテリの劣化が問題になったのですが、昨今のテスラ車とかですと数十万キロ走っても8割方の容量を保持とか、そんな感じのようです。

また電源の低排出化が進みますと、EVやFCEVは、ICEやHVでは絶対に実現できない水準まで排出量を減らすことが出来ます。https://togetter.com/li/1433600

カイコロ様、コメントありがとうございます。おっしゃっている記事以外に、ガソリン車やハイブリッド車が本命であるような記事はほとんどないと思います。特に著者の清水氏はこちらの記事も寄稿されており、

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/101200080/101200003/?P=3

ご覧の通り予測は全く外れ、2019年のテスラの販売台数は2018年の50%増となりました。清水氏がどのような意図でこのような明らかな誤りを、ポジションを持っている(テスラの株、オプションを所有または空売り)証券会社のスタッフの意見をベースに構成しているのか、私には全く理解できません。

LCAについて、他人や私も含めて人の書いた記事を鵜呑みにするのではなく、もしご興味があるならご自身で判断されることをお勧めします。

リョウ様、おっしゃるとおり、電気自動車にとっては、充電インフラも自動車の一部と考えて良いと思います。その中で、日産・ポルシェとテスラは、公共のインフラに加え、自社のインフラも合わせて整備することで、自動車としての完成度を高めていこうと努力しているように思えますね。

その記事でEVの方が排出量が多いケースとして論拠になっているのは下記の論文ですが、実際には存在しないEVについての見積もりです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjsme/advpub/0/advpub_18-00050/_article/-char/ja

テスラ車を参考にしてはいますが、実際には再エネを使って生産しているので、この論文ほど排出量が多くないはずなんですよね。また走行時排出量から逆算すると5.5km/kWhの電費が想定されていて、これも昨今の実際のEVより悪い設定です。

電費が悪かったり、製造時や走行時の電力が十分低排出じゃ無いと削減にならない場合もあるというのは確かですが、これをもって現実のEV全般に対する一般論とするのは、無理があるものと思われます。

また運輸部門の低排出化には、電源の低排出化と並行して、EVやFCEVの普及がどのみち必須と見られており、普及は避けて通れない道と考えられます。