中古車で購入した日産リーフ(AZE0)エアロスタイルが7年目の車検を迎えました。EVユーザーのリアルを知るための一例として、費用などをお伝えします。さらに、車検から戻ってきたらバッテリー容量計が「10セグ」になっていました。悲しいです。
「150万円で150km」を掲げて購入した中古リーフ
2018年の年末、EVsmartブログの編集長を引き受けたことを契機に購入したマイカーの日産リーフ。購入時のレポートなどでもお伝えしたように、当時、まだ電気自動車の選択肢が少ない中、BMW i3やフォルクスワーゲン e-Golfなどの新車は高価で手が出せず。新車のリーフにも「夏場の急速充電におけるバッテリー温度上昇による出力制御」という気になるところがあり、最終的に選んだのが、バッテリー容量30kWhの「初代後期型(AZE0)」で、エアロスタイルというBOSEサウンドシステムなどの追加装備盛り盛り仕様の中古車でした。
このとき、私が最終的なマイカー選びの基準として掲げたのが「150万円で150km」というキーワードでした。車両価格150万円くらいで、一充電航続距離が150km程度あれば十分マイカーとして使いこなせるという判断です。
購入時、リーフ特有の「バッテリー容量計(12段階の目盛りが刻まれている)」で新車時同様の「12セグ」で、満充電にすると200km弱程度の航続距離が表示され、実際に高速道路などで遠出する際には「150km以内を目安に最初の充電スポットを計画しておく」よう留意しつつ、問題なく(先日、初電欠やらかしましたが)活躍してくれています。
「150万円で150km」はやっぱり正しかったと感じつつ、高速道路SAPAへの急速充電器複数台設置の拡充を願い、「400万円で400km」を実現したBYDのATTO3に時代の展開を感じ、そのBYDからの日本進出EV第2弾となるDOLPHINには「300万円で300kmを実現して欲しい」と期待しているところです。
【電気自動車購入検討レポートシリーズ記事】
2020年まで待てない! 今、買うべき電気自動車を比較検討「コストパフォーマンス」編(2018年12月28日)
電気自動車購入は「中古車」が得? 候補車種の中古EVを探してみた!(2019年1月8日)
日産リーフの中古車を購入して確認できたいくつかの真実(2019年2月4日)
電気自動車購入でバッテリー劣化を気にする前に気付くべきこと〜中古車日産リーフ実録購入記のまとめ(2019年2月28日)
11セグからちょうど1年で10セグに……
購入から丸4年が経過しようとしている私のリーフ。最近は、高速道路の遠出で「150km」を安心して走りきるのが難しくなってきています。いわゆる「バッテリーの劣化=満充電時の容量低下」が進行しているからです。
新車時の「12セグ」からひと目盛り欠け、「11セグ」になったのは昨年12月のこと(レポート記事)でした。今年10月にOBD2ツールと「リーフスパイ」というスマホアプリでSOH(バッテリー容量の健全度)を測定した際には80%を切っていたので「そろそろ……」と覚悟はしていたのですが。
車検から戻ってきたマイカーのメーターに違和感を覚え、容量計の目盛りを数えてみました。「にー、しー、ろー、はー、、あれ?」って感じで、3回ほど数え直してみましたが、やっぱり10目盛りしか表示されていません。初度登録から7年にして、とうとう「10セグ」の世界に突入してしまったのでした。
ちなみに、日産では容量計の目盛りとSOHについて公表していません。また、ディーラーでの計測サービスもありません。参考までに、以前の記事でも紹介した『EectricVehicleWiki』に紹介されていた情報では、セグ欠けと残容量の目安は以下のようになっています。
| 劣化度 | SOH目安 | 推定総電力量
(30kWhの場合) | 推定総電力量
(24kWhの場合) |
|
|---|---|---|---|---|
| 11セグ | 15% | 85% | 25.5kWh | 20.4kWh |
| 10セグ | 21.25% | 78.75% | 23.6kWh | 18.9kWh |
| 9セグ | 27.5% | 72.5% | 21.75kWh | 17.4kWh |
| 8セグ | 33.75% | 66.25% | 19.9kWh | 15.9kWh |
| 7セグ | 40% | 60% | 18.0kWh | 14.4kWh |
| 6セグ | 46.25% | 53.75% | 16.1kWh | 12.9kWh |
10セグになってしまった私のリーフのバッテリー容量は、新車時のおよそ78%程度。つまり「30×0.78=23.4kWh」程度になっていると思われます。
そんなわけで、最近では満充電にしても表示される航続可能距離は150km程度。充電スポットまでの「安心して走破できる距離の目安」は、100〜120km程度と考えるようにしています。
と、こういうエピソードを紹介すると、「EVはやっぱりバッテリーが劣化して使い物にならない」と早合点してしまう方がいるでしょうから、少し補足しておくと。
バッテリーが劣化しやすいのは、初代リーフの特徴、というか欠点ではありますが、最近登場している新型EVにそのまま当てはまる欠点とはなっていません。劣化の主な原因となるのが急速充電時などのバッテリー温度上昇ですが、最近の新型EVのほとんどはバッテリー温度管理システムを備えています。また、初代リーフから得た教訓を受けて、新型(ZE1)のリーフでは急速充電時などのバッテリー制御を進化させていて、型式がZE0やAZE0の初代リーフに比べると、「バッテリー劣化はほとんどしない」と言えるレベルになっています。
初代リーフでバッテリー劣化が顕著なのは、急速充電の受入出力とか、いろいろ「攻めてくれていた副作用」と私は納得しているので、今回の10セグ突入についても、むしろマイカーリーフを労ってあげたい気持ちでいるところです。
ま、購入して2回目の車検を通したし、少なくともあと1〜2年は、この「30kWh改め24kWhリーフ」と仲良くしていこうと思っています。
車検費用は約11万円でした
購入して2回目(車歴としては初度登録を除いて3回目)となる今回の車検。掛かった費用は、自賠責や自動車重量税などの諸費用が「4万6730円」。24カ月点検にワイパーブレードなどの交換を含めた整備料が「6万1974円」。合計で10万8704円でした。
前回の車検時は、諸費用が3万7750円。整備費用と代行手数料で5万655円。合計で8万8405円だったので、2万円ほど多く掛かったことになります。
ワイパーブレードを交換したり、前回は断ったブレーキフールドやギアオイルの交換をご担当者の勧めるがままにお願いしたのと、リモコンキーのバッテリー交換などをした結果です。10万円超えは想定外ですが、まあ、正規ディーラーでの車検だし、こんなものかと納得しています。
「ZESP2」は、あと1年間使えます
購入して4年目の車検で、もうひとつ気になっていたのが、ZESP2(日産ゼロエミッションサービスプログラム2)の充電カードの契約期限が切れるのでは? ということでした。私が中古リーフを購入した時、運良く利用できた「2年間無料&2年間の月額料金(2000×24=4万8000円)分の商品券プレゼント」という特典の期間である「合わせて4年間」が終わるからです。
「ZESP2の契約期間は5年間」ということはそれとなく聞き及んでいました。とはいえ、ZESP2の契約書とかをどこに保管したか失念し、スマホアプリ(NissanConnect EV)とか見ても確認する項目はなく。
車検が終わった車両を受け取る際に、念のためZESP3の申込方法を確認して「オンラインで手続きして有効化してください」と、新しいカードを貰ってきたのですが……。
サポートデスクに電話で確認したところ、私のZESP2の契約期間は「2023年12月末日まで」とのこと。あと1年間は旅ホーダイを利用できることが判明しました。個人的な思いとしては、2000円とはいえ月額料金などというあまり納得できないお金を払い、急速充電はいくら使っても無料なんていうお尻の穴がむずむずしそうな特典を使えるよりも、「従量課金で合理的に、きちんと充電インフラが持続可能な料金を支払う方が気持ちいいんだけどな」とは思っています。
受け取ってきたZESP3のカードは、もったいないので散歩のついでに返却しに行ってきます。
文/寄本 好則




