自工会豊田会長会見の「電動車フルラインナップ」説明で気になる日本の弱点とは?

2021年9月9日に行われた日本自動車工業会のオンライン記者会見で豊田章男会長が「すべてを電気自動車にすれば良い」という考えは違うと指摘。質疑応答で「550万人の大半の雇用を失う可能性がある」と答えた発言が、内外のメディアで取り上げられています。EVsmartブログが気になる、自工会の盲点を考えてみましょう。

※冒頭写真は自工会の会見リリースから引用。

550万人の大半の雇用を失う可能性がある

自工会のオンライン記者会見における豊田会長の発言については、EVsmartブログでも何度かお伝え(6月の記事にリンク)してきました。

9月9日に行われた会見では、豊田会長は冒頭挨拶として、カーボンニュートラルについての見解を説明。「カーボンニュートラルは雇用問題でもある」と指摘したことについて、質疑応答の中で、日本の自動車産業は年間で約1000万台の生産のうち500万台を輸出しており、今の日本のエネルギー事情のままでは(ことに欧州に)輸出できなくなってしまうこと。さらに、「2030年時点でBEVとFCEVは200万台にも満たないとみているので、800万台以上の生産台数が失われることになる。つまり(自動車産業全体の)550万人の大半の雇用を失う可能性がある」と解説しました。

エネルギーシフトが大切という見解には大賛成

冒頭挨拶の全文はのちほど紹介しますが、豊田会長の説明には納得して賛同できる部分があるものの、シンプルに「あれ、何か抜けていませんか」と感じる点がありました。

まず、賛同できる部分です。

「カーボンニュートラルにおいて、私たちの敵は「炭素」であり、「内燃機関」ではありません。炭素を減らすためには、その国や地域の事情に見合ったプラクティカル(実用的)でサステナブル(持続可能)な取り組みが必要だと思います。そして、目標を掲げること以上に、目標に向かって行動することが大切だと思っております」(豊田会長)

挨拶の中で、豊田会長は「プラクティカルでサステナブルな取り組みを実行する」ことの重要性を指摘。日本の自動車産業は「電動車フルラインナップ」を目指していることや、燃費向上や温室効果ガス排出削減の努力を重ね、2001年度からの20年間で世界をリードする23%(5000万トン以上)のC02削減を実現してきたことを強調しました。

質疑応答での回答で「カーボンニュートラルへの思い」を突っ込んで説明する中では、「日本政府は(COPを意識してか)目標値を示すだけでそこにコストが示されていない。実行するのは民間でと聞こえてしまう」ということや、「(再エネ普及に関する)国の目標を実現するためには送電網の更新や太陽光発電などの安定化のために2030年までにおよそ25兆円の投資が必要」という試算を示しつつ、10月の会見では自工会として「自動車産業を軸に、いつ、何が、どれだけ必要なのか、課題を提示して議論のきっかけにするプランを示す考え」であると説明しました。

脱炭素社会を実現するために、「内燃機関を敵」と考えるのは間違っていて、ことに電力のエネルギーシフトを国全体で進めなければいけないという指摘には、全面的に賛同します。日本の場合、原発をどうする? という悩ましい問題もありますが、化石燃料に依存しない電力供給の仕組み作りを進めていくのは、脱炭素はもちろん、これからの時代、日本の産業が世界での競争力を維持するためにも不可欠の課題だと思います。

世界と勝負できる電気自動車を!

「あれ、何か抜けてない?」と感じる点。それは「電動車フルラインナップ」という言葉です。トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーがハイブリッド技術で世界に先行し、ことにトヨタはFCEV(燃料電池自動車)でも世界のメーカーに先駆けて意欲的なチャレンジをしていることは確かです。

でも、国産車のラインナップには、電気自動車(BEV)の選択肢が絶望的に足りません。挨拶の中で、一部の政治家から「すべてを電気自動車にすれば良いんだ」という声を聞くという指摘があったのは、これもEVsmartブログで何度かお伝えしているように、小泉環境大臣が「エンジン車の市場は縮小していくが、EVの市場は拡大していく。日本の持続可能な発展のためにEV普及推進を!」といった主旨の発言をしていることなどを指しているのでしょう。

とはいえ、「エンジン車の市場は縮小していくが、EVの市場は拡大していく」のは、もう世界の流れになっています。2035年にハイブリッド車をどしどし生産できたとしても、世界にはもう販売できる市場がほとんどなくなっているということです。

にも関わらず、日本の自動車メーカーからはまだ、世界と勝負しようとする気概や魅力を感じる電気自動車が、ほとんど発売も発表もされていない。これはどうしようもない現実ではないでしょうか。肝心の電気自動車がないのに「電動車フルラインナップ」とはこれいかに? ということです。

先日、ドイツで行われた「IAA」で、フォルクスワーゲンが約260万円で57kWhのバッテリーを搭載するコンパクトEVの『ID. LIFE』を発表しました。発売は2025年までの計画。まだコンセプトカーではありましたが、発表されたバッテリー容量や価格が大きく変わることはないだろうと思われます。

はたして、日本の自動車メーカーには、ID. LIFE と真っ向勝負できるEVが作れるのでしょうか。9月初旬に開催されたトヨタの「電池・カーボンニュートラルに関する説明会」の内容を見ても、正直「はなはだ不安」と言うしかないのが現状です。

そもそも「2030年時点でBEVとFCEVは200万台にも満たないとみている」という見通しはどうなんでしょう。ここ数年の動きを見る限り、おそらく2030年にはテスラが一社で200万台くらいは生産&販売しそうな勢いです。日本の自動車メーカーが束になって200万台というのは、やや矮小な見込み台数ではないかと感じてしまいます。穿った見方をすれば「電気自動車での勝負を避けようとしている」のかも知れません。

忘れちゃいけないのは、電気自動車シフトは脱炭素のためだけじゃないということです。たとえば、約260万円で57kWhの ID. LIFE は、同クラスのエンジン車よりもお手頃で魅力的な自動車になるのではないかと期待しています。中国で約50万円の『宏光 MINI EV』が大ヒットしているように、構造がシンプルな電気自動車だからこそ、エンジン車では考えられなかったような、安価で実用的な車種が、世界各地で続々と登場してくる可能性が高いでしょう。マイカーにエンジン車を選ぶ理由がなくなってしまう日が、刻々と近づいているのだと思います。

一部の政治家が誰なのか、その方がどう思っているのかは知りませんが、EV普及を応援しているEVsmartブログとしては「すべてを電気自動車に」なんてことは最初から主張も希望もしてません。適材適所、いろんな技術の選択肢を広げようという自工会の見解にも賛同します。

ただひとつ、今回の会見の挨拶や質疑応答で「抜けてない?」と感じたのは、「日本メーカーの電気自動車の選択肢を広げる」という目標が明示されなかったことです。電気自動車の選択肢がまだ少ないのは、日本の自動車メーカーの最大の弱点になりつつあるようにすら感じます。

日本の自動車メーカーから、いや、はっきり言ってトヨタから、世界と勝負できる画期的かつ魅力的な電気自動車が発表されるのを心待ちにしています。

豊田会長の挨拶全文を紹介

最後に、会見冒頭での豊田会長の挨拶全文をご紹介しておきます。

東京2020の総括

先日、オリンピックに続き、東京2020パラリンピックが閉幕いたしました。障がいをオンリーワンの個性にするパラアスリートたちのオンリーワンの闘い方とオンリーワンのストーリーに、多くの人が感動した大会だったと思います。

そして、選手たちが試合後に語っていたことは、「この場に立たせてくれてありがとう」「応援してくれてありがとう」「大会をサポートしてくれたすべての人にありがとう」という感謝の気持ちでした。

舞台裏ではボランティアをはじめ、大会運営を支えようと頑張っている人たちがたくさんいました。そこには、自動車産業550万人の仲間の姿もありました。アスリートや現場の皆さんが示してくれたものは、「自分以外の誰かのために」という想いであり、それこそが今大会のレガシーではないかと思っております。

そして自動車会社といたしましては、閉会後もパラリンピックを通じて知り得た社会課題や技術課題をこれからのモビリティ社会で解決することにつなげてまいりたいと思っております。

カーボンニュートラルについて

さて本日は、カーボンニュートラルについていま私たちが考えていることを申し上げたいと思います。

今年11月にはCOP26もあり、各国の代表者からはこれまで様々な目標が提示され、その実現策として、出口であるクルマの選択肢を狭める動きも出てまいりました。カーボンニュートラルにおいて、私たちの敵は「炭素」であり、「内燃機関」ではありません。炭素を減らすためには、その国や地域の事情に見合ったプラクティカル(実用的)でサステナブル(持続可能)な取り組みが必要だと思います。そして、目標を掲げること以上に、目標に向かって行動することが大切だと思っております。

自工会においては、電動車フルラインナップという日本の強みを生かしてカーボンニュートラルに貢献するために、各社の得意分野に応じてタスクフォースを組みながら、課題の洗い出しや関係省庁を巻き込んだ議論を進めてまいりました。各企業でも、新たなパートナーシップや実装実験を通じて、「技術の選択肢を広げる」動きが加速しております。

日本の自動車産業はいち早く電動車の普及に取り組み、この20年で23%という、国際的に見て極めて高いレベルでCO2を削減してまいりました。この先の数年間やるべきことは、これまで積み上げてきた技術的なアドバンテージを生かし、今ある電動車を使って足元でCO2を最大限減らしていくことだと思っております。

そこで自動車が余力を稼ぐことができれば、他産業における技術革新に向けた時間や投資に回すこともできると思います。

その中で、日本の事情に合った選択肢を模索していくことが、プラクティカルで、日本らしいアプローチだと考えております。

これまで申し上げてきましたとおり、輸出で成り立っている日本にとって、カーボンニュートラルは雇用問題でもあるということを忘れてはいけないと思います。私たちが、必死になって「選択肢を広げよう」と動き続けているのは、自動車産業550万人の雇用、ひいては日本国民の仕事と命を背負っているからです。

これから総裁選も始まります。一部の政治家からは「すべてを電気自動車にすれば良いんだ」とか、「製造業は時代遅れだ」という声を聞くこともございますが、私は、それは違うと思います。「今の延長線上に未来はない」と切り捨てることは簡単です。

でも、日本の人々の仕事と命を守るためには、先人たち、そして、今を生きている私たちの努力を未来につなげていくこと、「これまでの延長線上に未来を持ってくる努力」も必要だと思っております。それが、日本を支え続けてきた基幹産業としての私たちの役割であり、責任です。

納期と課題を明確に

今、私が実感しておりますのは、多くの産業と関わり、人々の生活と密着したクルマというリアルなモノがあるからこそ自動車産業を軸にすると、カーボンニュートラルにおいても納期と課題がわかりやすくなるということです。納期と課題が明確になれば、色々な行動につながってまいります。

そこで来月には、カーボンニュートラルの出発点であるエネルギーについて、「プラクティカル&サステナブル」の観点で、自動車産業を軸にした課題を提示させていただく予定です。そして、自動車産業の「作る」「運ぶ」「使う」の各ステップにおいて行動を起こすことにつなげたいと思っております。

カーボンニュートラルのペースメーカーとして、日本の基幹産業として、自動車産業は今後とも行動し続けてまいりますので、ご支援いただけますと幸いです。ありがとうございました。

(文/寄本 好則)

雇用雇用いうけど、仕方なくない?と思うんですが。

蒸気機関車を新造してる人が居ないように

自分だけが変わらなかったらまわりに置いていかれるだけではないのでしょうかね。

私はそれなりに生きてきた中で、これほど雇用を守ると声高に叫ぶ経営者を寡聞にして存じ上げません。ケーレツを守る、子会社を守る、株価を守る、というふうにしか聞こえません。株価がテスラに抜かれているので全くシャレになりませんが。

彼が自動車工業会の代表として言っているなら、それに異を唱えない日産や、前社長と大きく違ってEVに舵を切ったHONDAが黙っているのにも納得がいきません。

技術的なことはわかりませんが、独BOSCHや日本のデンソーは重要な自動車産業の一部だったと思いますが、evシフトを公言しています。

ここまで頑固何故なのか野次馬としても大変気になるところです。

本当に日本メーカーはEVの選択肢が少なすぎます。

アリアの登場も遅すぎたと思います。

もっと早く登場していればPHVを購入せずにアリアにしていたと思います(その分お金も節約できた)。

トヨタはレクサスEVしか無い上にアリアと比べてスペックがかなり劣ります。

価格だけは近いですが。

EVをやる気が無いだけだと思います(或いは利権確保)。

当方はもうトヨタ車を購入する事は無いでしょう。

内燃機関の問題点と言えば二酸化炭素ばかり言われていますが、当方が気になっているのは以下です。

PHVを通してEVの良さを知ってしまったから言える事も含まれています。

・騒音(マフラー交換で爆音を出す事が可能、始動音、アイドリング時の低周波音)

・排ガス(特に古いディーゼル)

・頻繁にオイル交換が必要で面倒、廃油が発生

・その他フィルターや点火プラグ、イグニッションコイル交換等で廃棄物が多く出る

・昨今はGSが深夜営業をやめていて深夜に給油できない

・維持費がEVと比べてかなり割高

・自宅に太陽光が有って電気が豊富でもそれを使えずガソリンを買うしか無い点

・自宅で補給できないのが面倒

家が密集している地域ではエンジン音やセルの音がよく聞こえて困ります。

乗用車が全てEVやFCVになれば静かで良いのにと思います。

後、話は逸れますがCO2削減や省エネを言うなら住宅の性能を欧米並に上げる必要が有ります。

次世代省エネ基準では不十分です。

正直部屋にカビが生える時点で終わってます。

豊田章男会長がいろいろ言っても、まだ利益を確保できているHVをできるだけ温存させたいんだなとしか聞こえないですね。内燃機関は敵ではないと言っていますが、敵かどうか知りませんがHVを開発したのは、内燃機関に限界を感じたからではありませんか。しかも、以前テスラにも出資してましたよね。RAV4のEVも作らせた。最初の段階では、きっとEVも将来戦略の検討材料に入っていたと思います。しかし、詳しい事情は知りませんが、充電インフラや航続距離などを考えると現実的でないと考えて、HVに舵を切ったのでしょう。HVはある程度成功を収めましたが、その後テスラがEVを売るようになった。課題であった航続距離も充電インフラも解決されようとしている。これは、たんにトヨタの戦略ミスですよね。

それを雇用問題やエネルギー問題といった別の課題に問題をすり替えないでほしいですね。まずやるべきなのは、段階的なHV生産の縮小、EV生産の強化、効率が悪くコストが高い一般向け水素自動車開発の停止、将来性がない全固体電池の開発の停止だと思います。

「あれ、何か抜けてない?」

大きな敵は炭素とNOxですよね。 なので内燃機関は外気導入しないかガスを廃棄しない必要が有ります。

NOxはCO2より温暖化効果の高いガスです。 カーボンニュートラルという言葉に隠れてNOxを放置してはいけませんね。

「鶏が先か、卵が先か」の問題かもしれませんが、日本ではまだプラグイン車のインフラが十分に整っていません。また、幸か不幸かハイブリッドの恩恵を受けているため、他地域/他国のようなプラグイン車の普及に至らず、今後も短期間での普及の期待は薄そうです。

個人的には、従来のように慎重なプロセスを踏まず性急に脱内燃機関を進めると、どこかで必ず歪が出ることを心配します。例えばバッテリーセルの発火など、人命にかかわる問題が不透明のままで解決されていません。恐れ多いのですが、豊田自工会々会長の中にはこれもあるのではと推し量っています。

しかし、日本だけ、ひょっとしたらトヨタグループだけ、「ちょっと待った」と世界に向けて叫んでも、ご指摘のように世界の脱内燃機関(BEV)の流れは変わらないと思います。

どこかのサイトに「日本はこの潮流に乗るか? 死を選ぶか?」みたいなコメントがありましたが、今後の、特にトヨタグループの動き、豊田社長のかじ取りに注目したいと思います。

住宅の性能をあげると、気密性が高まり、カビはより生えやすくなるのではないでしょうか。

濱村様、コメントありがとうございます。

そうですね、温室効果ガスのうち、CO2より1kgあたりの温室効果が310倍高いのは、NOxではなくて、N2Oだと思います。

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/committee/h30/mat_30-2_3.pdf

これもガソリン車が主たる排出源ですが、ディーゼル車両の尿素SCRも排出源として増えてきています。

takao18様

それは全く違います。

でも日本ではそういう認識が普通です。

単に断熱と気密をするだけでは駄目で、付加断熱と高性能窓、1種換気の採用と熱橋の防止が必要です(3種換気は論外です)。

後は監理をして施工不良を防ぐ事です。

パッシブハウスで検索すると良いと思います。

当方は専門家にパッシブハウスを建ててもらっているところです。

正直言うと普通の家を購入する位ならトレーラーハウスを購入する方がコスパが良いかもしれません。

EVsmartブログ様

『敵はカーボン』と明確にしたので、それと電動車フルラインナップは関係ない話です。

だから話題に出てこないだけで、各自動車メーカー内ではキチンと企画されております。

製品として出てこないのには諸事情がありますが、やはり一番の壁は独特な日本市場です。

メーカーには製造責任があるので、たとえお金が有り余っていても、

「売れないけど電動車フルラインナップしてたくさん作りました! 製造にたくさんカーボン出して地球にダメージを与えた上、カーポートでゴミみたいになってますけど、電動車フルラインナップしたので許してくれますよね!」

なんてのはあり得ません。

そんな志では社会から存続が認められません。

ですので、EVsmartブログ様には、「自動車メーカーが色々な電動車作ってくれるように、もっと電動車の素晴らしさを広めよう!」というスタンスでいて頂けるとありがたいです。

文句をつけるほど自動車メーカーは敵でもなければ、尻を叩かなければならないほど怠けてもいません。

どちらかと言うと、市場の意識を変えるのはこういったWebサイトの方がお得意ですので、是非とも手を取り合ってより良い未来のために一緒に仕事がしたいぐらいです。

しかし一つだけ、『カーボンは敵』に沿うと、おそらくEVsmart様と考えが異なる部分があります。

EVsmart様は、たびたび「電動車で遠出は問題ない」と記事に書かれています。

ならば、大容量バッテリーを積む必要が無いのです。

バッテリー製造だけでアホほど環境に負荷をかけるので、「そんな航続距離長い車を1台作るなら、航続距離短いのを2台作ろうよ。その方がお手頃な値段かつ倍作れるので、非電動車が減るペースが早くなって地球にもっと優しいでしょ?」となります。

ですので、『カーボンは敵』が念頭にあると、大容量バッテリーを積んだ車が出てきた際に、「電動車だからって無条件で環境にいいワケではない!」という論調になり、このあたりがEVsmart様と今現在では歩調が合わない部分かなー、と感じています。

それぞれ立場や背景からの違いはありますが、最終的に地球環境、我々の子供たちの素敵な環境のために歩んでいる所は変わりません。

いつか、もっと志を共にして、トヨタが言う「仲間づくり」として共に電動車をより良くできればと思います。

以上、失礼いたしました。

HOLA様

けいん様

彼は以前に「終身雇用は無理だ」と言っていました。

雇用は口実に過ぎず、本音は利権を守りたいだけだと思います。

彼は化石賞受賞するでしょう。

「550万人の大半の雇用を失う可能性がある」

ほぼ同じですが、私には “(トヨタにお限らず) 自動車産業の経営者は無能なのでEVシフトなんかすると大勢失業するし系列中小は見捨てる” と聞こえます。

海外のメーカーは、余剰人員のジョブチェンジの教育を開始し新産業の推進を図ると発表しています。

実は同じことを言っているとも言えますが、この表現の違いは悲しい限りです。

この問題に対してe-fuel、水素エンジンという文言がなぜ出てこないのでしょうか?

私は雇用を守ると言っていることはただの詭弁だと思っています。

本当に守る気であるならば、今あるガソリン車、ハイブリッド車のシェアは維持しつつ、EVも積極展開して欧米や中国のEV需要も取り込めばいいじゃないですか?

EVを積極的に展開できるほどのバッテリーの確保ができない、EVは簡単なんて言ってる人もいるようですが、バッテリーの温度管理などの技術がない。

だから、急速充電でも50kwしか許容できないUX300e,しか出せないんです。

テスラはもとより、何年も前に出しているリーフにも劣る性能です。

今の、トヨタの技術力がこれなんです。

カーボンニュートラルするのにev車に補助金をかけるより、製鉄とかの企業に補助金出した方がいいと費用対効果がいいと思いますがね、

オーストラリアとか補助金少なくて、ev独自に課税も始めてますし、

クロイヌ様、コメントありがとうございます。

確かにこのコンテキストでは出てきていませんでしたね。

恐らくこの発表は英訳もされ、全世界に展開されることを予測してではないかと思います。e-fuelが高コストであることは最初から分かっていますし、水素エンジンは航続距離に問題があり、かつFCEVと同様、補給インフラ、カーボンフットプリントの両方に課題があります。これらは現時点では、化石燃料としてのガソリンや、その代替車両としてのPHEV・電気自動車と比較して、現実味がほとんどないというところだと思います。

Tier1で研究開発してる人 様、コメントありがとうございます。

>各自動車メーカー内ではキチンと企画

これは素晴らしいことですね。

私が心配しているのは、現状もさることながら、実績の欠如・もしくは遅延による、原材料の調達です。私が電池や素材メーカーなら、たくさん作るぞ、と言って、かつ実際にたくさん作っている人に商品を納めます。たくさん作らないぞ、と言っている会社とか、たくさん作るぞ、と言ってはいるけど、実際にはたくさん作らない会社には、商品を納める優先順位を減らそうかなと思います。現時点で、日本の自動車メーカーは電気自動車の素材に対し、「小規模消費者」です。この状況で、あとから生産を立ち上げて、スケールメリットが出るまでの時間を耐えられるのか。その点を、もし可能であれば、ご意見いただけると幸いです。電池だけでなく、半導体製品であるインバーター等、シャーシと一体化した電池パックの素材の生産などは、ちゃんとついてくるでしょうか?

>「電動車で遠出は問題ない」と記事に書かれています。

>ならば、大容量バッテリーを積む必要が無い

電池を半分にすると、電費は半分にはなりません。しかし、充電速度は電池の容量に比例して下がってしまいます。例えばテスラモデル3に55kWhと75kWhバージョンがありますが、55kWhバージョンはLFP電池ということもあり、最大充電電力は150kWあまりに抑えられています。NMCの時は、170kWくらいでした。75kWhバッテリーでは250kWを出せています。

55/75=0.73

170/250=0.68

つまり、電池を半分にして多少軽量化したところで、電池の製造時排出が半分に抑えられるだけで、航続距離は半分、充電速度も半分になってしまうのです。ご存じの通り、100kWで充電できる能力が、長距離旅行には必要だと考えられています。15分間で25kWh、すなわちモデル3 SR+なら167kmを追加走行できる(日本では2時間弱)ことになります。恐らく、50kWhを下回ったサイズのバッテリーでは、インフラを拡大しても、長距離を走行できる電気自動車にはならないと思います。

そういう意味で、電気自動車のバッテリー容量は、マーケティングだけで大きくなっているわけじゃないと思います。実際に必要だから、50-75kWhが搭載されてきているのです。もし今後、さらに急速充電性能が高まった電池が出てくれば、おっしゃるように充電インフラ側への投資を増やすことで、小容量電気自動車が増えてくる可能性はあると思います。

最後に、実は軽自動車ユーザーを始めとして、本当に一回に短距離しか走らないユーザーも多く存在していると思います。それらの方々は、来年、軽EVが出てきたら、電気自動車に乗り換えるでしょうか?

「航続距離への不安」から電気自動車に乗り換えない可能性があると思います。これらの方々に、小容量電気自動車を購入してもらうためには、充電の不安をなくせるだけの時間が必要だと思います。小容量電気自動車から普及させることは、必ずしも成功に終わるわけじゃないと思います。もちろん来年の20kWh搭載、軽EVがどうなるか、そこは注目ですね。

言い方を変えると、「30分急速充電で110-120km走行」を、今なら理解してもらえるか、ということです。リーフの時は、そこまで大きな理解は得られませんでした。

EVの電池容量を小さくしてはどうかという話について。

それは人それぞれ自分の状況に応じて選べる様にする必要が有ります。

軽EVも必要です。

太陽光(特にFIT終了後やオフグリッド)やってる方には無料電気の活用の為に大容量BEVが必要です。

安川様

コメントありがとうございます。

可能な限りお応え致します。

>(略)~、商品を納める優先順位を減らそうかなと思います。

>この状況で、あとから生産を立ち上げて、スケールメリットが出るまでの時間を耐えられるのか。

後から生産を立ち上げること自体はさほど問題ございません。

理由は

・電池の進歩(材料、構造)共に著しく、それに伴い工法が目まぐるしく変化するので、今生産ラインを作っても、次世代電池には対応できない可能性が非常に高い

⇒電池の製造ラインは多品種対応が難しく、5年もせずに主流の電池が切り替わってしまうととてもとても償却できないので、少なくとも今現在、液体リチウム系の生産ラインを作ることは自殺行為と言わざるを得ません。

・上記は電池材料、製造装置メーカーも承知しているので、次世代電池の調達元として入り込みたい。

ですので基礎研究段階からメーカーと懇意にしており、今は数量が少ないからと言って、蔑ろにすることはない。

⇒今電池を買っている数より、今電池に研究費をどれだけ投じているか、の方が効いてきます。

・そもそも後からの方が市場が大きくなっており、スケールメリットが出るまで耐えなければならない期間が短い。

(私見ですが、電動車が主流になるちょっと手前あたりの頃には、そもそもスケールメリットを出さなければならないような時代では無くなっているのでは?と感じています。)

ですので、後発であることはそこまで大きな問題ではありません。

ただし巨大なサプライチェーンを構築・維持する手腕が必要ですので、だからといって非巨大産業の企業が入り込むのは難しいですね。

(その点テスラはやはり素晴らしいです)

>電池だけでなく、半導体製品であるインバーター等、シャーシと一体化した電池パックの素材の生産などは、ちゃんとついてくるでしょうか?

インバーターは生憎私は存じ上げませんが、シャーシ一体型については疑問点がまだ残る考え方です。

一体型は結局の所、剛性やスペース効率に効いてくる技術なので、剛性に寄与するほどシャーシに強く組み込んでしまうと、「(今はできませんが)電池のリサイクルどうするの?」という問題点が出てきます。専用工場でなければバッテリーを回収できなくなってしまうので。

エコシステムを考えるならば、そこらの町工場で取り外せるようシャーシに電池ケースを乗せた形のまま進める方が正解です。

ですので「電池のリサイクルをしてみせる!」という意気込みがあるならば、『設計技術や材料技術で剛性を高めつつ、プラットフォーム設計の段階で電動化を見据えてバッテリーのスペースを確保し、電池の発展でバッテリーを小さく・軽くしていく』がやはり正道にして王道な考え方のように感じます。

結局はどこにゴールを置くか、ですね。

カーボンニュートラルをゴールに置くならば、やはりバッテリーはシャーシに組み込むべきではありません。

1点、私のご説明が曖昧で申し訳ございません。

>電池を半分にして多少軽量化したところで、電池の製造時排出が半分に抑えられるだけで、航続距離は半分、充電速度も半分になってしまうのです。

「半分でいいではないですか」というお話です。

確かEVsmart様は、旧型リーフや航続距離400km台の車であちこちに出かけ、「問題ないよ!」と発信しておられます。

私も400kmも走れば十分で、あとは充電側が頑張るべきだと思っております。

ならば昨今の航続距離700kmに迫るようなEVは、カーボンニュートラルの観点からすれば間違いではないでしょうか?

ということを一緒に考えて欲しいのです。航続距離700kmの車1台で、後続距離400kmの車が2台作れます。その方が地球に優しいでしょう?と。

400km程度走れば十分遠出できることはEVsmart様が何度もご説明下さっているので、あとは充電時間などを旅の一部として楽しめるような文化を作っていきましょうよ、と。そんな感じでございます。

本当にコメントの最後で述べられている通りですね。

>「30分急速充電で110-120km走行」を、今なら理解してもらえるか、

さすがにこの程度ではユーザー様のご理解は頂けないだろうと思っているので、我々が尽力する所ですが、『10分(道の駅でお手洗いに行き、お店をちらっと見てから帰ってくるぐらいの時間)の急速充電で200km』は目指したい所でございます。

そして世界中に『短距離で短時間充電でOK、その方がエコ』というような風土ができれば、フルラインナップは必要ない、という所に帰結します。