NISSAN ARIYA Owner’s Club JAPAN の北関東支部が、アリアやリーフといった電気自動車を生産する栃木工場を特別に見学できるオフ会を開催するというお知らせをいただき、取材で潜入してきました。マイホームの次に高価な個人の買い物といえる自動車が生産される工場のスケールの大きさとともに、集まったアリアオーナーのみなさんが電気自動車生活を楽しんでいることを実感できました。
情報交換の場であるLINEオプチャに600名以上が参加
NISSAN ARIYA Owner’s Club JAPAN(AOCJ)は2023年9月に設立された日産アリアのオーナーズクラブです。XやLINEオープンチャットでの情報交換を行っているほか、年1回の全国オフ会(2026年は「日産EV オーナーズミーティング in ふじてんリゾート」を10月4日に開催)を実施。また、東北、北関東、関東、中部、関西、中四国、九州という全国各地区の代表者が運営するかたちで、不定期のオフ会開催などを行っています。
AOCJのオプチャ登録人数(メンバー数)は2026年10月3日現在で605名と、かなりの規模になっています。2021年6月に予約限定モデル「B6 limited」の注文受付を開始したものの、コロナ禍や半導体不足に翻弄されて、本格的なデリバリー開始が遅れるなど苦難の道を歩んだアリア。日本国内の累計登録台数は推計で1万5000台程度(米国では累計3万5000台超と好評)なので、600名超えは、オーナーの4%くらいの方がメンバー登録していることになります。日産のフラッグシップといえる車種だけに、オーナーのみなさんの「アリア愛」が深いことを感じます。
AOCJ北関東代表のホーリーさんはアリアとサクラのEV2台持ち
今回の栃木工場見学オフ会は、AOCJ北関東支部の代表者であるホーリーさんの呼びかけで開催されました。ホーリーさんは、もちろんアリアオーナーです。
もともと日産ファンで、EVに乗り換える前は「ムラーノ」に乗っていたというホーリーさん。2015年ごろ、ディーラーに勧められて試乗したZE0リーフのスムーズで滑らかな走り出しの痛快さに魅せられて忘れられず、2021年にバッテリー容量が増えたZE1リーフを購入。2021年の8月、水戸市内のホテルに展示されていたカッパーサンライズ(2トーン)のデザインに魅了され、2022年の1月にアリアを注文。1年以上待って2023年の3月、新車で買ったリーフを2年足らずで下取りに出し、アリア「B6 e-4ORCE」が納車されました。
EVの魅力にハマったホーリーさん。アリアの納車待ちをしている間に、ムラーノを日産サクラに乗り換え。現在は、アリア&サクラのEV2台持ちのカーライフを送っています。
B6を選んだのは「B9は納期が読めなかった」のがおもな理由。とはいえ、大容量バッテリーによる航続距離の余裕(B6の倍近い)や急速充電性能、乗り心地の良さなどの点でB9には大きな魅力を感じているとのこと。ちなみに、愛車B6の足回りは今年はじめのマイナーチェンジで進化したバージョンに交換してあるそうです。ボディカラーは「サテンオーシャンシマー」という鮮烈なスカイブルーにラッピング。
マイカーに手を掛けてオリジナリティを求めたいオーナーさんにとって、ホーリーさんのような「実践者」が集うオーナーズクラブでの情報交換がとても有意義ってことですね。実際、今回のオフ会に参加したアリアオーナーのみなさんが幸せなカーライフを満喫している感じ(親密な笑顔の会話がいっぱい交わされていました)が心地よかったです。
メンバーの日産社員さんの尽力もあって工場見学オフ会が実現
さて、栃木工場の見学オフ会。実は、日産栃木工場では現在、一般の工場見学受け付けを一時休止しています。この栃木工場に勤務する日産社員の方がAOCJ北関東のメンバーであり、社内調整。ほかならぬアリアオーナーのみなさんが集まるのならということで、特別に工場見学オフ会が実現しました。
当日、あいにくの雨が降ってきましたが、ゲストホール前に参加者のアリアを並べて記念撮影を実施。アリアを生産している工場とはいえ、実際にいろんな方のマイカーになったアリアがこんなにたくさん集結する機会はレアであり、工場のスタッフの方々も傘を差して撮影しているのが微笑ましい時間となりました。
公式サイトで「オンライン工場見学」も
一般の工場見学は休止中ではありますが、工場入口にある「ゲストホール」は無料で見学可能です。また、栃木工場の公式サイトでは「栃木工場:オンライン見学」というコンテンツが提供されています。
【関連情報】
日産自動車、栃木工場ゲストホールをリニューアルオープン(日産ニュースリリース)
「ニッサン インテリジェント ファクトリー」での次世代のクルマづくり(YouTube)
ディズニーランド6個分の圧倒的なスケール感
実際の工場見学中は、取材者の私も撮影禁止。目にした内容を詳細に語ることも控えますが……。「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を称する栃木工場は、匠の技の自動化や人とロボットの共生を具現した最先端の自動車工場です。もちろん、生産時のCO2排出を削減し、工場のゼロ・エミッション化も推進しています。
現地に足を踏み入れて痛感したのが圧倒的なスケールの大きさです。敷地面積は日産の国内工場で最大の約293万平方メートルで、東京ディズニーランド約6個分とのこと。敷地内には全長6.5kmのテストコースを備えています。見学中の移動は大型バス。移動中にテストコースの脇を通りましたが、テストコースはきちんと目隠しされていて、快走している開発中の車両を目にすることはできないようになっていました。
端的な感想は「自動車づくりってやっぱりスゴい!」ということでした。考えてみれば、自動車ってマイホームの次に高価な個人の買い物といえるプロダクト。しかも自分や家族の命を預ける乗り物です。
クルマづくりの醍醐味は、無料で見学できるゲストホールの展示でも垣間見ることができます。EVに興味がある方に限らず、近くに行く機会などあればぜひ一度訪れてみることをオススメします。
ひとつだけ、個人的にちょっと残念だったのは、工場内を移動する大型バスがエンジン車だったこと。こういうバスまでが電気で走るようになれば、日本のEV普及がいよいよ本番を迎えるってことなんだろうなと夢想した次第です。
ホーリーさん、取材にお声がけいただいたAOCJ副会長のともさん、当日参加したアリアオーナーのみなさま。そして日産栃木工場のスタッフのみなさん、ありがとうございました。
取材・文/寄本好則






