テスラモデルSで雪道を走る

お正月に日帰り温泉に行こう!ということで、せっかくモデルSにスタッドレスタイヤを履かせたこともあり、雪を気にせず水上温泉まで行ってみることにしました。目的地まではおおよそ190km、そのうち水上ICから先25kmくらいの雪道が含まれます。

目次

充電計画の立て方

まず充電計画ですが、レンジチャージ(満タン充電)してスタートするため、前日グランドハイアット東京に寄って、買い物兼充電しておきます。これで走行可能距離は約400kmになり、190km往復=計380kmは可能に思われますが、冬なので少し余裕を見る必要があります。電気自動車ではエンジンのように、捨ててしまう余分な熱を発するものがないので、冬はヒーターのために電力を使います。一般的に30%の余裕を見るのがよいと言われていますが、今回もその例に合わせて、30%増しの行き247km、帰り247km、計494kmとなりますので、満タンチャージでは往復することができないことが分かります。また100km走行分あまりを途中(=経路充電と言います)で補う必要がありますが、今回は日帰り温泉。できれば早目に行って、帰りに充電して帰りたいところです。

ルートは東京からですので関越自動車道を水上インターチェンジまで利用しますが、この間にある関越自動車送の高速道路上の急速充電器は、東京から三芳PA、上里SA、谷川岳PA、越後川口SA。このうち谷川岳は水上ICより先(新潟寄り)になるため、帰りに利用できるのは、上里SA上り三芳PA上りのみ。そして水上ICから上里SA上りまでは65kmあります。つまり東京-水上IC-日帰り温泉-水上IC-上里SA上りまでは、190+25+65=280km、30%増しにすると364km。道に迷ったり渋滞したりする可能性を考えると、かなりギリギリな計算です。

そのため、今回はもう少し安全を見て、水上の道の駅 みなかみ水紀行館で買い物休憩を少しはさみ、ここで上里SA上りまで最低でも90km以上(実際の距離は65km)になるまで充電する計画を立てました。また、もしここの充電器が故障などで使えなかった場合には、そのまま水上ICから高速に乗ってしまい、上里より手前の沼田ICでいったん高速を降り、すぐ近くにある24時間営業の急速充電器、日産プリンス群馬販売 沼田店をバックアップとして考えました。

上里SA上りの急速充電器に先客がいた場合は、さらに先の本庄児玉ICで出て、国道17号沿いにある道の駅か、日産ディーラー三軒を最後のバックアップとしました。上里SAから本庄児玉ICまではほとんど距離がないのです。

往路

出発は朝9:40。標準値381kmからのスタートです。首都高速も外環も関越もすべてスムースに流れ、水上ICを降りたところで本日の目的地の宿の方から電話。どうもこの先で大きな渋滞があり、ものすごく時間がかかるので注意してきてほしいとのことです。??お正月に水上で渋滞?温泉地なのでそれなりに人は泊まっているとは思いますが、1月2日にチェックアウトしたりチェックインしたりするような車はそこまでないはず。また実際に高速も全然混んでいませんでしたからね。しかし、国道291号から県道63号に入り、地面が完全に雪に覆われ、藤原湖の東側の山を走行していくと急に車列が現れました。戻ってくる人に確認したところ、この先は横転車があり63号はその場所が不通になっているから引き返すように言われたとのこと。少し待っていると、そのまま行ってしまう車あり、Uターンする車ありだったので、宿の方に連絡をして状況を伝えると、ありがたいことに抜け道を教えてくださいました。「除雪されてますかねぇ。。」とのことでしたが、実際に入口まで行ってみると少し新雪はあるもののきちんと除雪されており、そこを通って何とか予定より1時間近く遅れたものの、12:25に到着することができました。写真はその抜け道の途中で撮影したものです。

モデルSは電気自動車で後輪駆動(FR)ですが、後輪駆動とは思えないほど雪道に強く、ほぼ前輪駆動の車と同じくらいの安定性を感じました。凍結路でも発進時のスリップはほとんどなく、また後輪が滑り始めるときも少しずつなので、早目に手を打つことができて安心です。少しでも滑ると「一瞬で」トラクションコントロールが介入、滑りをさっと抑えてくれます。この介入速度はやはり電気自動車ならでは。通常のエンジンより100倍以上高速なレスポンスを持つモーターだからできることなのでしょうね。

復路

温泉は水上とは言ってもかなり奥のほうなので、積雪は見た目1m以上ある感じ。気温はマイナス4℃でした。3時間強滞在して、さっそく出発です。行きの横転車は移動されたそうで安心。予定通り道の駅 みなかみ水紀行館を目指しましたが、雪道とはいえさすがにほぼ下りのため、往路の半分以下の電費で下山できました。

みなかみ町は電気自動車の充電設備に力を入れているようで、みなかみ町電気自動車充電地図も用意されています。無料の急速充電器も4か所に設置されていますが、みなかみ水紀行館の急速充電器は25kW。充電計画でも明らかになったように、ここは経路充電の要所になりますので、できれば逆に有料にしてハイパワーな50kWを設置しておいていただけると嬉しかったです。パワーが低い急速充電器は、充電に時間がかかります。ここでは後続車もいなかったのと、結構買いたいものがあったので、電気のお礼も込めていろいろ購入し、46分間で目標の90kmを超える、標準値115kmで出発しました。

ここからは高速水上ICまですぐ。赤城高原あたりから渋滞が始まりましたが、流れが止まってしまうようなことはなく、ずっと低速で流れていたことと、水上から埼玉県の上里までは結構下りになるため、それほど電力を使うことなく上里SA上りに到着しました。ちなみにモデルSのバッテリーは非常に大きいので、満タンからだと停止して暖房をつけっぱなしにして止まっている場合、2日間以上(排気ガスを出すことなく)暖房を続けられます。上里SA上りでは先客はなしでしたので、到着後すぐ充電を開始しました。NEXCO東日本さんは44kWの充電器なのでちょっとパワー弱めですが、現時点では無料です。モデルSが9月に納車になってから様々な場所で充電しましたが、急速充電器の順番を待ったことはありません。

到着時点での標準値は54km。先ほど道の駅で充電した分は115-73=42km分でしたので、あくまで仮説ですが道の駅での充電は不要だったことになります。上里SAでの充電量は計画に入れていませんでした。(激混みですが)食事することもできますし、休憩も買い物もできます。しかし、流れているとはいえそれなりに時間はかかりますし、あまり遅くなるのも嫌なので、自宅またはグランドハイアット東京のスーパーチャージャーまで余裕を見て110kmの30%増し、143km以上になるように充電することにし、スターバックスで休憩しました。ここは互換性が問題の(!?)日産製の充電器。やはり途中で1回エラーで止まってしまい、待っている方がいらっしゃらなかったので再開。145kmになったところでアウトランダーPHEVの方がいらしたのに気付き、ピッタリの容量で出発しました。気温は-4℃(水上)→0℃(道の駅)→4℃(上里SA)とだんだん上がってきてはいましたが、やはりバッテリーが渋滞で冷えてしまっているため、バッテリーヒーターに電力を食われて91km分(17kWh)しか充電できませんでした。関越や東北方面など寒冷地が多いNEXCO東日本様に置かれましては、ぜひ44kWではなく50kWの急速充電器の設置を検討いただけると嬉しいです。

まとめ

今回の日帰り温泉は行きは横転事故、帰りは帰省渋滞でいろいろと時間がかかりましたが、それ以外は大きなトラブルもなく快適に旅行することができました。日帰りで水上まで行く方はそれほど多くないかも知れませんが、そんなに大変じゃない(!?)こともお分かりいただけると思います。写真は到着時のモデルSのインスツルメント・コンソールですが(TRIP Aをご覧ください)、総走行距離400.7km、総消費電力90.7kWh、電費は226Wh/kmでした。秋の新東名での203Wh/kmと電費を比較してみると、約11%の悪化になっています。途中の電費データからも、冬は気温がマイナス一桁くらいの雪道・山岳路でも、往復を通算すると30%の余裕を見れば十分に安全であることが分かります。

また90.7kWhを昼間の電気料金30円/kWhで計算すると2721円となりますが、今回は無料の充電器しか使っていませんので交通費は高速代だけとなります。

参考までに、今回も旅行データをまとめておきました。

1日時出発地到着時刻到着地走行可能距離実走行距離消費電力電費
21/2 9:40東京12:25水上温泉87km201.2km54.9kWh273Wh/km
315:50水上温泉16:29みなかみ水紀行館73km21.8km2.9kWh133Wh/km
416:29(充電)17:15(充電)115km
517:15みなかみ水紀行館18:48上里SA上り54km69km11.9kWh172Wh/km
618:48(充電)19:26(充電)145km
719:26上里SA上り21:17東京34km108.7km21kWh193Wh/km