「V2Lエネルギーモニター」を試してみた/EVからの給電電力「見える化」ツールでイベントを応援

EV充電インフラ関連の企画開発などに取り組むGC-PF株式会社が、EVから給電する電力量を「見える化」する専用ツール「V2Lエネルギーモニター」を発表しました。真夏の某日、マイカーのKONAからの給電でこのツールを試してみたので、使用感などをレポートします。

アイドリングなしの「V2L」はEVの大きな魅力

V2L(Vehicle to Load)とは、EVやPHEVに積まれたバッテリーの電気を、コンセントを通じて外部の電化製品に供給する機能です。旧型リーフなどは専用のV2L機器が必要ですが、最近の多くの車種は車内にアクセサリーコンセントを装備していたり、普通充電口から給電する専用アダプターを用意しています。

ガソリン車や可搬式の発電機からも給電はできますが、エンジンをかけっぱなしにする必要があり、エンジン音や排気ガスがとても邪魔。その点、EVならアイドリングなしでたっぷり給電できるのがメリットです。

EVの試乗会や環境関連イベントで、V2Lを使ったコーヒーサービスなどの体験コーナーに遭遇したことがある人は多いのではないでしょうか。全国のEVオーナーが愛車で集まる「ジャパンEVラリー白馬」のようなイベントでも、スタッフでもある私のマイカーKONAからのV2Lが毎年大活躍しています。

ただ、コーヒーメーカーなどの電化製品が動いているのは分かっても、「EVから給電している」という実感はなかなかつかみづらい印象もありました。

専用のタブレットに給電中の電力をデジタル表示

そんな時に活躍してくれるのが、GC-PF株式会社が開発した「V2Lエネルギーモニター」です。プロテクター仕様の専用ケースの中に、コンセントタップや専用アプリをインストールしたタブレットがセットされていて、ケースを開けてEVと接続するだけで「現在の消費電力」や各回路の電力をリアルタイムでデジタル表示してくれます。

専用ツールケースに収まるユニットなので持ち運びは簡単。コンセントタップと計測ユニットが連携済みなので、難しい設定をせずにその場で体験デモを始められる手軽さに加えて、V2Lの実演で「わかりやすい訴求力」を発揮してくれるのが特徴です。

開発したGC-PF株式会社は、EV充電インフラ関連の企画開発やコンサルティングに取り組んできた会社。代表の舩橋達治さんは、私も恒例で参加している充電サービス事業者有志の飲み会をプロデュースしてくれているキーパーソンで、長年の友人です。

マイカーKONAで試してみました

数カ月前の飲み会で「こういうツールを作ったんだよね」と舩橋さんから聞き、マイカーのヒョンデ KONAで試してみることにしました。真夏の某日、都内の公園駐車場に集合。オール電化キャンプで愛用しているIHクッキングヒーターや冷蔵庫をV2Lエネルギーモニター経由で繋いでみました。

タブレットには専用アプリがインストールされていて、面倒な設定をしなくても「現在の消費電力」の画面がサクッと立ち上がります。冷蔵庫やIHクッキングヒーターをつなぐと、消費電力の数字がリアルタイムで動く様子がひと目で分かり、「EVから電気が出ている」という実感が得られることを確認できました。

ただし、強い日差しが照りつけていたこの日は、直射日光の下でタブレットの表示がやや見えにくいという印象も……。輝度を最大にする、ツールを日陰に置くといった工夫をしたほうが、より効果的に見せられそうという発見もありました。

販売のほかレンタルなども用意

工場のラインでどんどん量産、というプロダクトではなく、細部にはちょっとした手作り感も垣間見えますが、そのあたりは舩橋さんの「心意気プロダクト」ってことでご理解ください。また、GC-PFでは販売だけでなくリースやレンタルといった柔軟なプランを用意しているとのこと。

基本的な価格プランとしては、本体一式・タブレット・専用アプリ・取扱説明書がセットになった「標準セット」が19万8000円(税別)〜。法人の大規模イベントなどを想定したプランにも対応しています。

また、月額9800円(税別、36ヶ月契約の場合)〜のリースプランや、試乗会2日間で3万9800円(税別)〜といったレンタルプランも用意されています。専用のPOPパネルを用意したり、大型モニターとの連携をサポートするなど、詳細な内容や価格はプランによって変わってくるとのことなので、活用してみたい! という方はGC-PF株式会社の舩橋さんまで問い合わせてみてください。

【問い合わせはこちらから】
GC-PF株式会社公式サイト

また、10月13日〜16日に千葉県の幕張メッセで開催される「CEATEC 2026」には、EV充電の「見える化」をテーマとして、このV2Lエネルギーモニター「L-モニ」(っていう商品名になったそうです)のほか、急速充電器動作チェッカー「C-box」や、普通充電器動作チェッカー「C-stick」などを出展するとのこと。

説明だけでは伝わりにくいEVのV2L機能を、数字で表示というわかりやすい形で体感させてくれる「V2Lエネルギーモニター」。EV販売店の店頭をはじめ、試乗会や防災イベントなど、EVの魅力を伝える場面で活躍してくれることを期待しています。

取材・文/寄本好則

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