チケットなし&無料でも楽しめる〜フォーミュラE「Tokyo E-Prix」満喫ガイド

電気自動車のF1といわれるフォーミュラEが、いよいよ今週末、東京・お台場で開催されます。チケットは即完売で観戦はあきらめモードの方が多いかもしれないですが、スタンド観戦のチケットがなくても、おまけに無料で楽しめるコンテンツが盛りだくさん。日本初開催のビッグイベントを楽しみましょう!

チケットなし&無料でも楽しめる〜フォーミュラE「Tokyo E-Prix」満喫ガイド

週末の東京で、電動モビリティの魅力を楽しもう!

2024年3月29日(金)〜30日(土)、電気自動車のF1といわれるフォーミュラE「TokyoEPrix」が開催されます。排気ガスゼロのフォーミュラEだからこそ大都会の真ん中でレース開催が可能。日本では前例のない本格的な公道レースであり、今年で10年目を迎えるフォーミュラEにとっても日本での開催は初めてです。色々な意味で初めて尽くしのABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦『東京E-Prix』は、レース以外にも楽しみ方はいろいろです。

スタンド観戦のチケットがなくても、おまけに無料で楽しめるコンテンツも盛りだくさん。今週末の東京で、フォーミュラE、そして電動モビリティのあれこれを楽しむための直前情報です。

家族みんなで楽しめる「フェスティバル」

フォーミュラEの開催に合わせて、3月30日(土)〜3月31日(日)、東京ビッグサイトでは次世代モビリティを主役にした「E-Tokyo Festival 2024」(主催:E-Tokyo Festival2024実行委員会/東京都)が開催されます。入場は無料(一部有料、整理券配布のコンテンツあり)。

レーシングカーのデモ走行やレーストラックを自分の足で辿ることができるコースウォーク、ZEV車両の同乗試乗体験はもとより、発売前のパーソナルモビリティ(一人乗りの小型電動コンセプトカー)を試乗できるゾーンも。

とくに面白そうなのが、子供向けプログラムの数々。お子様向けに作ったトヨタの燃料電池自動車「MIRAI」に乗ってFCEVの走りを体験できたり、ZEVモデルが集結したトミカコーナー、未来のレーサー予備軍が見つかるかもしれないEVカートコーナーまで、ハード/ソフトの両面から“電気の楽しさ”を実感できるメニューがたくさん用意されています。

【案内情報】
「E-Tokyo Festival 2024」特設サイト

パブリックビューイングで盛り上がる!

先行予約、追加分ともにチケットが即完売となったフォーミュラE東京大会は、パブリックビューイングで観戦するのもひとつの手。プロドライバーの解説付きで見るほうが、よりレースの理解度が高まって面白みが増すという人も少なくないはずです。前述の「E-Tokyo Festival 2024」内メインステージでも臨場感たっぷりのパブリックビューイングを無料で楽しめます。

さらに穴場的なパブリックビューイング情報をご紹介。実は、都内のお洒落なカフェでフォーミュラEのレースを楽しむことができる場所があるんです。

それがBOSCHの渋谷本社1Fにある「café 1886 at Bosch」で開催されるパブリックビューイング。ドイツのボッシュ歴史資料館にインスパイアされて作られたこちら、カフェ好きにも高く評価されているとっても素敵な空間なんです。

ボッシュの歴史的な製品がインテリアとして活用された店内は、ヨーロッパの古きよきカフェを思わせる心地よい空気感に包まれていて、創業時に使われていた作業台を模して作られた長机には、万力のハンドルが備えられるなど遊び心も満点。さらに、料理の監修は肉料理の本場ドイツの味を伝えるために、肉シェフとして知られる和知徹氏が監修。コーヒーは本当においしいコーヒーにこだわるTORIBA COFFEEに特別にブレンドしてもらうなど、味にもこだわっています。

美味しいサンドウィッチやコーヒー、ビールなどを堪能しつつ、気持ちのいい空間でゆったりレース観戦。新しいスポーツ観戦の楽しみ方として、一度体験してみてはいかがでしょうか。なお、当日はレーシングドライバーの本山哲さんがトークゲストとして、レースの面白さを解説してくれるそう。しかも入場は無料。なお、こちらのカフェはボッシュの本社移転に伴い3月31日で営業終了予定。最後に一度、週末のお散歩がてら、お出かけしてみてはいかがでしょうか。

事前申込などは不要で入場無料。詳細は下記案内サイトでご確認ください。

【案内情報】
Tokyo E-Prixパブリックビューイング in 渋谷 supported by J SPORTS

「ファンビレッジ」は無料解放!

フォーミュラEのレース会場には、アーティストによるライブやゲーム体験など様々なエンタメを提供する「ファンビレッジ」が用意されています。東京大会では、東京ビッグサイト東館(4・5・6ホール)が「アリアンツ・ファンビレッジ」として無料開放されることになりました。

巨大スクリーンでのライブビューイングや、東京ePrixのコースを体験できるレーシングシミュレーターや、最新フォーミュラEマシン“GEN3”展示、スロットカーレース、タイヤ交換チャレンジなど見どころや遊びどころが満載。しかも、表彰式が行なわれるのもここ、ファンビレッジなんです。ポディウムにあがるレーサーの姿を目の当たりにできるチャンス! 見逃す手はありませんよね。

練習走行・予選・決勝が一日に凝縮!

フォーミュラEは、周辺一般道を封鎖した特設のストリートサーキットが舞台。今回は東京ビッグサイト東展示棟周辺が、週末だけ全長2.582kmの国際レーシングコースに変身します。見慣れた街で、世界最高峰のEVレーサーが時速200km/hオーバーで駆け抜けるバトルをリアルタイムで目撃できるのはまたとない機会。ゆりかもめの高架下を駆け抜けるセクションもあり、迫力満点の一戦となりそうです。

29日(金)に行なわれる1回目のフリープラクティス1を除き、2回目のフリープラクティス、予選、決勝レースのすべてが30日(土)の丸一日で見られるのも特徴。週末の時間を有意義に使いたいという「タイパ重視」の方々にもおあつらえ向きです。

日本唯一の自動車メーカーとして参戦する日産自動車は、今回は桜をモチーフにした特別なカラーリングのマシンを投入。くわえて、東京ではこのタイミングに合わせたように桜の開花が期待されています。今週末は、いつもとは違う“お花見”が体験できるかもしれません。

TokyoEPrix のレース日程などは以下の通りです。

【開催概要】
ABB FIAフォーミュラE世界選手権第5戦『Tokyo E-Prix』

開催日/2024年3月29日(金)~30日(土)
フリープラクティス1/3月29日(金)午後4:25~午後5:15
フリープラクティス2/3月30日(土)午前7:55~午前8:45
予選/3月30日(土)午前10:20~午前11:43
決勝/3月30日(土)午後3:03~午後4:30
会場(コース)/東京都江東区 東京ビッグサイト(東京国際展示場)周辺
『Tokyo E-Prix』 公式サイト

レース会場以外でもフォーミュラEを楽しめる!

日本初開催のフォーミュラE「TokyoEPrix」を楽しめるのは、レース会場となるビッグサイトだけではありません。

まず、今回のレースのオフィシャルパートナーとして、そしてエントラントしても名を連ねる日産自動車は、開幕前からフォーミュラEの楽しさを体感できるイベントを東京・銀座のショールームで実施しています。

銀座5丁目の一等地に構えるブランド発信拠点「NISSAN CROSSING」は、2024年2月23日から4月24日まで、「NISSAN FORMULA E PARK」を開催中。マシンの展示はもちろんのこと、子供から大人まで楽しむことのできるコンテンツが充実しています。

レーシングシミュレーター業界の雄・ゼンカイレーシングが協力する「フォーミュラE レーシングシミュレーター」はそのひとつ。フォーミュラE専用のMOD(拡張データ)を搭載し、世界最高峰の電気自動車レースを疑似体験できる特別なシミュレーターです。

本格派のシミュレーターゆえ、基本的には身長140cm以上のユーザーが対象なのですが、140cm以下の方でも「自動運転モード」で楽しむことができるのがポイント。世界最高峰のEVレーサーの加速感を、誰もが体感できる特別なコンテンツです。

なお、同施設には時速0キロから100キロまでを僅か2.8秒で加速する強い風を受けながら写真が撮れるという「映え」スポット、「パワーセルフィー」も用意されています。

NISSAN CROSSING
営業時間/10:00 〜 20:00
休館日/不定休
アクセス/地下鉄 銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」下車。 A3・A4・A5出口を出てすぐ 
住所/東京都中央区銀座5-8-1
TEL/03-3573-0523

公式シミュレーターも無料体験

また、株式会社トムスが運営するエンターテインメント施設「CITY CIRCUIT TOKYO BAY(シティサーキット東京ベイ)」では、2月23日(金・祝)から4月7日(日)の間、フォーミュラE東京の市街地コースを忠実に再現した、大会公式シミュレーターの無料体験サービスを提供中。

期間中は液晶モニタ仕様の1機を営業時間内に、また、大型半球型スクリーン「Sphere(スフィア)5.2」を使用した特別仕様1機を夜間限定(平日・休日18:00~20:00)で運用しています。

CITY CIRCUIT TOKYO BAY
営業時間/平日 12:00〜20:00、休日・祝日 10:00〜20:00
アクセス/電車:ゆりかもめ「青海」直結、りんかい線「東京テレポート駅」徒歩2分
マイカー:シティサーキットをご利用のお客様は、サーキット内の駐車場無料。
住所/東京都江東区青海1-3-12
公式サイト(カート走行予約などはこちらから)

日本初開催のフォーミュラE。みんなで楽しみましょう!

取材・文/三代やよい

この記事のコメント(新着順)4件

  1. シティサーキット東京ベイはEVカート場なので、そちらの取材もお願いします!

  2. 結局、道路沿いでレースを立ち見する事は出来ないのでしょうか?
    そうであるのなら、「公道」レースを謳う意味は余りないように思います・・・

    1. サクマシゲキ さま、ご指摘ありがとうございます。

      冒頭から「28日(金)29日(土)」と日付を誤記してました。私が自分のスケジュール混乱してたのが原因です。m(_ _)m

      修正しました!

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					三代やよい

三代やよい

自動車メーカー勤務後、編集・文筆業に転身。メカ好きが高じて、クルマ、オートバイ、ロボット、船、航空機、鉄道などのライティングを生業に。乗り継いできた愛車は9割MT。ホットハッチとライトウェイトオープンスポーツ、クラシックカーをこよなく愛す。英国The Guild of Motoring Writers会員。

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