乗ったことなくてもOK。みなさんの投票をお待ちしています!
広く多くのユーザーが評価する優れたEVを選んで讃えたい。黎明期から電気自動車情報を発信してきたEVsmartブログでは、社会が求める魅力的な電気自動車を選出するプロジェクトとして3回目となる「JAPAN EV OF THE YEAR (ジャパンEVオブザイヤー=EOTY)」を実施しています。
広く一般ユーザーの意見を反映するため、誰でも参加可能な「一般投票」を実施。候補車種のEVに「乗ったことがない」方や、「EVに詳しくないんだけど」という方でも遠慮は無用。EOTY はジャーナリストや業界視点だけではなく、一般ユーザーのEVへの理解と関心を深めることを目的とした表彰プロジェクトですから、一般的に得られる情報の範疇における評価でOKです。特設サイトではEVsmartブログで取り上げた各車種の記事も紹介しているので参考にしていただければと思います。
【特設サイト/投票はこちらから!】
JAPAN EV OF THE YEAR 2024
EVオーナーキーパーソンが選んだEVは?
1月31日(水)の投票締切に向けて、EV情報を発信するジャーナリストやEV関連企業のキーパーソンなど、新型EVを評する知見を有する方にEVsmartブログ編集部から投票を依頼した「エバンジェリスト投票」の速報を紹介していきます。速報の第一弾はEVsmartブログの取材などにも協力いただいているEVオーナーキーパーソンからの投票です。
HAMMER さんの投票&コメント
車種を問わないEVオフ会「Japan EV Meetup」を主宰するなど、EV普及に取り組むテスラオーナー。
【総評】昨年に引き続きBEV車種拡大が著しい一年でしたが、それ以上に充電インフラの参入・拡大が顕著な一年だったと思います。
BEVは車両そのものはもちろん、出先や基礎充電の環境によって評価が大きく左右される側面も大きく、来年の更なる充電インフラ拡大とバラエティが出揃うことを期待してます。
特に今年は、職場での基礎充電のニュースが目に止まったのは嬉しかったです。自宅、職場、宿泊施設に代表される8時間超の基礎または目的地充電の更なる拡大により、経路充電需要バランスが整い、モラルハザードが起きない今後のBEV環境が整っていくことを期待します。
Model 3 パフォーマンス(テスラ)/12点
やはりスーパーチャージャー網の拡大とその高速度充電には一日の長あり。頻繁なソフトウェアアップデートも大きな魅力ですね。
N-VAN e:(ホンダ)/5点
軽クラスのBEVは、地方のガソリンスタンド過疎地域への需要拡大が見込めるので、このような車種拡充には期待したい。
SEAL(BYD)/3点
中国勢の勢いも凄まじく、コスパのよいBEVとして、日本でも普及が広がることを期待。
辻榮 亮さんの投票&コメント
IONIQ 5などヒョンデのEVオーナーズクラブの仕掛人。広くEVオーナーがボランティアを通じてEV普及を目的に活動するEVオーナーズクラブ(EVOC)の新代表にも。
【総評】ここ数年、毎年のようにEV元年という言われ方をしてきたように感じますが、2024シーズンは本当にその年であったと感じます。量産市販車としては2010年代に初めてこの世に生を受けたBEV。10年ひと昔と言いますがその通りで、選べる車種、ジャンル共に増えいよいよふた回り目へと突入してきた感がありとてもワクワクします。
中でもTESLA、Hyundai、そしてBYDと、この3メーカーは日本においては抜きんでており業界においてのトップランナーと感じると同時に各メーカーも自身の強みや置かれているポジションがしっかりとわかっているように思います。対して某国御三家や日本メーカーはどうしても古参感から抜け出せず破壊的イノベーションを創造できていないと残念でもあります。まるでTV業界がオールドメディアと言われその価値と共に没落の一途を辿ってるように思えてなりません。
光栄なことに今回で3度目のエバンジェリスト枠での投票機会を頂きましたが私は自動車評論家でもなく技術者でもないので専門的な部分への造詣は深くありません。ただ量産電気自動車には比較的初期から乗り始めその可能性、有用性には早くから期待し今も変わらずにより良い未来のためのMobilityであると確信し乗り続けています。主に普段使いの視点と乗り物として以外の用途や楽しみはどうなのか? そんな視点から評価をさせて頂いています。他の方とはまた違った視点ではありますが皆様のBEV選びの参考になり、業界の発展へ寄与できれば幸いです。
IONIQ 5 N(ヒョンデ)/10点
これまでどちらかと言えば環境配慮に振られていたBEVをいい意味で翻し、過激に、新しい層へとアプローチした車両。家では蓄電池として電気代と燃料代の節約に貢献し非常用電源としても使え、自宅を出ればBEVとして静かに出発。そんなジェントルな乗り心地も然るべき場所でひとたびアクセルペダルを踏み込めばホットハッチの過激さを見せつけるなど相反する特性を併せ持つ。広い車内とラゲッジスペースはアウトドア等の非日常にも日頃の移動や買い物にも最適。車としてもそれ以外としても力を発揮し【普段使いからサーキットまで】それを誰もが気軽に手に入れることのできる唯一のBEVである点を評価。
SEAL(BYD)/5点
セダンタイプのBEVでモデル3やEQEなどと肩を並べる遜色ない実力を持った一台。内外装の好みは分かれますが静粛性と乗りやすい味付けのドライブフィールはICEVからの乗り換え時、感動はあるけれど他車種程の違和感が無い点も絶妙。また他社とは違うLFPバッテリーの技術も素晴らしくMade in CHINAが優秀だと印象付けた部分も評価。Hyundaiと同じようにV2Xに対応した点も高く評価できる一方、システム電圧の関係からV2H接続の際は同じように充放電ロスが大きかったので注意が必要です。実験時はおおよそ0.8~1.1kWほど(片道)でロスがありました。
Model 3 パフォーマンス(テスラ)/3点
各社がベンチマークにする言わずと知れた名車モデル3。アップデートによりハードも刷新されグレード問わずに言える事ですが足回りが非常に良くなりました。特に後部座席に座っていると以前のような不快な硬さが随分と解消されています。その上、比較的軽い車重に素晴らしい車両制御ソフトウェアもあいまった走りは文句なしに自分で運転するのが一番楽しい車です。特に低μ路での安定性は目を見張ります。惜しむべき点は車外に電気を取り出せない事。ここが変わればBEVセダンとしては非の打ち所がありません。
N-VAN e:(ホンダ)/1点
少々厳しい言葉になりますが、1点を付けた2台は評価というよりは叱咤激励の意味での評価です。まずは話題沸騰だったN-VAN eは残念ながらBEVとしての良さがあまり活かされていない車両でした。V2Xの為には追加費用がかかる上、NC充電ケーブルもOP扱いと残念です。ドライバビリティも狙っての味付けなのでしょうが、もっさり鈍重。静粛性も低く軽規格とは言えもう少しどうにかしてほしかった。価格と品質、両面から共に競争力が無さすぎる。
日産アリア NISMO(日産)/1点
エクステリアと内装の質感は非常に素晴らしいのですが、それ以外は特筆するものもなく外部給電もV2HのみでV2L非対応。e-4ORCEは確かにいいがトータルの車両制御としてみるとテスラの方がよほど優れている。元の車両の素性の甘さがNISMOになっても悪さをしている印象です。加えて900万超えの価格はこちらも競争力が無さすぎる。
国産2台に関して、通常であればAWARDなので評価すべき車両を選出するのですが、日本人として、大の日産ファンとしても国産メーカーの頑張りに期待という事で加点評価しコメントの機会として活用させてもらいました。頑張れ日本メーカー!!
杉本容一さんの投票&コメント
日産リーフを乗り継ぎ、現在の愛車はヒョンデ IONIQ 5。「EV総合研究所」を立ち上げ、SNSなどを通じて自らEV情報の発信も行う筋金入りのEVオーナー。
【総評】エントリーされた15車種の中から5車種を選びましたが、その5車種のうち輸入車が4車種、国産EVが1車種となりました。今回エントリーされた15車種のEVのうち国産EVは4車種で全体の27%と、輸入車の方がだいぶ多い状況となっています。
日本国内の新車販売に占めるBEVの割合は、2023年が2.2%でしたが2024年は11月までの状況が1.6%と落ちてきており、これは、今回エントリーされている国産EVの割合が少ないことからも、新しい国産EVが、あまり出てきていないことにも関係があるのではないかと思われます。ぜひ、国内の自動車メーカーには、魅力ある国産EVを日本国内に自動車好きのために出してきてほしいと期待しています。
IONIQ 5 N(ヒョンデ)/10点
EVに、新しい走りの楽しさを与えてくれたことを高く評価しました。今までのEVは、モーターのスムースでパワフルなパワーを楽しんでいましたが、このIONIQ 5 Nは、パドルシフトを使ってのシフトアップやシフトダウンしたときの何とも言えない楽しさを体感させてくれます。
エアロパーツなどの見た目だけでなく、足回りやブレーキ、ボディー剛性などなど、走りの性能を高い次元で作り上げてきており、EVのレースに、ほぼノーマルの状態で参戦し高い次元の戦闘能力を発揮した点も評価しています。
EX30(ボルボ)/5点
パッケージングのバランスの良さとシンプルさを良い形で表現できている点を評価しました。
69kWhのバッテリーを搭載し、272psの最高出力で、560 kmの走行可能距離、全幅1835 mm、全高1550 mmで、後輪駆動の走りというのは、今の日本市場にピッタリではないかと感じました。
このEVをVolvoのブランドで、559万円というのは、いいところを攻めてきているなと感じました。
MINI Cooper E/SE(MINI)/2点
どこから見てもMINIとわかるデザインとサイズ感(全長3,860mm)を維持しながら、49.2kWhのバッテリー容量(ネット)を搭載し、ステアリングを握れば、センターに大きな丸型のモニターが置かれ、らしさをしっかり伝えてくる、楽しさを感じさせてくれるEVだなと感じました。
SEAL(BYD)/2点
SUVタイプのEVが増えている中、この価格帯のEVとしては、テスラ モデル3とBYD SEALの2台だけ、このカッコイイセダンタイプのデザインで攻めている。
内装の質感もよく、東京都の補助金適用後の価格が、82.56kWhのバッテリーを搭載して、400万円ジャストというのは、コスパも高いと評価できます。
日産アリア NISMO(日産)/1点
あの日産アリアを、どんな感じのNISMOにしてくるのかといった期待を、見事な形で、「アルテリア・マグマ」を使って表現し、NISMOらしく、カッコイイ魅力あるEVに仕上げてきた点を評価しました。
【採点表】
HAMMER | 辻榮 | ev_miharuno | 合計 | |
---|---|---|---|---|
IONIQ 5 N | 10 | 10 | 20 | |
Model 3 パフォーマンス | 12 | 3 | 15 | |
SEAL | 3 | 5 | 2 | 10 |
N-VAN e: | 5 | 1 | 6 | |
EX30 | 5 | 5 | ||
日産アリア NISMO | 1 | 1 | 2 | |
MINI Cooper E/SE | 2 | 2 |
2人が10点を入れたIONIQ 5 Nがトップ。モデル3パフォーマンスとSEALが追う形になりました。みなさんの評価はいかがでしょうか。投票をお待ちしています!
まとめ/EVsmartブログ編集部