『Honda e』でF1観戦〜AC電源付きEVならではの快適な3日間を満喫

スマホジャーナリストの石川温氏が愛車の『Honda e』でF1観戦取材の旅へ。車中泊も覚悟しつつ、AC電源を備えた電気自動車ならではの美味しくて快適な3日間を過ごしたレポートをお届けします。気軽にAC電源が使えるEVのありがたさを実感!

『Honda e』でF1観戦〜AC電源付きEVならではの快適な3日間を満喫

愛車をフル活用したF1観戦の旅

今年、3年ぶりに鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催され、撤退したはずなのになぜか「HONDA」というロゴがレッドブルやアルファタウリのマシンに復活するということで、愛車『Honda e』で、都内から鈴鹿サーキットまで行ってみた。

往路は都内の自宅をバッテリー100%で出発。途中、清水PAと浜松PAで充電を行い、宿泊地である四日市のルートインホテルに到着した。ルートインは普通充電の設備があるので安心だ。

今回、鈴鹿サーキットでは公式の駐車場を確保することができず、ゲートから徒歩20分程度の民間駐車場を予約した。3日間で7000円と実に良心的であった。

F1日本GPはセナプロブームであった高校生のころから通っているが、自分のクルマで行くのは初となる。日本GP開催中、サーキット内は激混みということで、快適に過ごせそうなグッズをHonda eに詰め込んでいった。ここでは道中、役に立ったアイテムをご紹介したい。

持参したアイテムが大活躍

まず、便利だったのがサンコーというメーカーの「2段式超高速弁当箱炊飯器」だ。

これ、ぱっと見は弁当箱なのだが、実は炊飯器になっており、コンセントに接続すれば0.5合から1合の米が炊けてしまうのだ。しかも2段式になっているので、上部でおかずを温められる。私のHonda eにはACコンセントがあり(Advanceには標準装備)、1500Wまでの家電が使える。それであれば「Honda eで米を炊こう」という気になったのだ。

午前中、民間駐車場にクルマを止め、無洗米を30分ほど浸水させ、上部には無印良品で購入したレトルトカレーや胡麻味噌坦々スープをセット。あとはコンセントをつなぐと15分待つと米が炊き上がる。外観は弁当箱なので、そのまま鈴鹿サーキットに持ち込み、昼飯として美味しく食べてみた。

昼時の鈴鹿サーキットは、様々なグルメがあって魅力的なのだが、どれも大行列で購入するのに時間がかかる。Honda eで炊いたご飯を持ち込めば、待ち時間ゼロで美味しい昼飯が食べられる。

ただ、3日間、米ばかりのというのも飽きてしまう。そこでもう一つ持ち込んだのが、BRUNOのホットサンドメーカーだ。鈴鹿サーキットに行く前にスーパーでパン、ハム、チーズとマヨネーズを購入。自宅から持参したツナとともに、ハムやツナをチーズやマヨネーズとともにパンで挟んで5分ほど焼いてみた。

Honda eの車内に、パンの焼ける香りが充満し、それだけで食欲がそそられた。出来上がったホットサンドをサーキットに持ち込み、スタンドで食べながら見るF1マシンは最高だ。

F1観戦はサーキットにいる間、結構、待ち時間があったりするのが厄介だ。どこにいても人が多く、落ち着かない。

そこで、これまたサンコーの「おひとりさま用マグケトル」も準備していた。これはマグカップとケトルが一体となっており、コンセントをつなげば、お湯が沸かせて、そのまま飲むことができる。Honda e の車内は狭いので、調理器具はできるだけ少なく、コンパクトなものが望ましいのだ。

サーキットは寒いくらいだったが、おひとりさま用マグケトルでお湯を沸かしてインスタントコーヒーを飲み、暖をとることができた。

暇な時間はHonda eのHDMI端子に接続したChromecast with Google TV(HD)を使い、DAZNでF1中継や関連番組を振り返って見た。また予選後は、自宅のリビングにあったゲーム機「Xbox Series X」をHDMI端子につなぎ、コントローラで「F1マネージャー」というF1ゲームを遊んだりした。

ご飯を炊いたり、パンを焼いたり、ゲームをしても、Honda eのバッテリーの減りはまったく気にならなかった。

実は今回、日本GP観戦中のホテルが確保できておらず、民間駐車場で3日間、Honda eで車中泊する覚悟を決めていた。そのため、こうしたメシを作れるグッズを持ってきただけでなく、寝袋や就寝用マット、クルマに乗せられる冷蔵庫なども搭載していた。

しかし、期間中、ネットで探してみるとなんとか良心的な値段のホテルを見つけることができたので、車中泊は回避し、3日間、ホテルからサーキットに通うこととなったのだった。

Honda eは後席シートを倒せばなんとか大人一人であれば寝られなくはないスペースを確保できる。高校生の時、鈴鹿サーキットにF1を観に来たときは、ホテルなんて予約できず、鈴鹿サーキットの近くにあるパチンコ店の駐車場で野宿したことを考えれば、Honda eでの車中泊なんてはるかに快適だろうと思っていた。

ここ最近、おひとりさまキャンプとか車中泊の旅が流行っているが、Honda eであれば、ちょっとしたキャンプに出かけ「オール電化キャンプ」をしても難なく1泊2日ぐらいは余裕で快適な旅になるような気がした。今度、改めてHonda eでおひとりさま電化キャンプに出かけたい。

(文/石川 温)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. ホンダe
    良い車ですね!(笑)
    でもまあ、値段が高い(泣)
    バッテリー容量を減らして、安価にして販売ならば?(^-^)

    日産三菱の真似して、共通部品を流用するとか?

    報道されてる、再来年発売?のホンダさんの軽自動車EVは、日産三菱の軽自動車EVの20キロバッテリーを流用するとか?(笑)

    資本参加してない、バッテリーメーカーから購入でしたか?

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この記事の著者


					石川 温

石川 温

月刊誌「日経TRENDY」編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。ラジオNIKKEIで毎週木曜午後8時20分からの番組「スマホNo.1メディア」に出演(radiko、ポッドキャストでも配信)。NHKのEテレで「趣味どきっ! はじめてのスマホ バッチリ使いこなそう」に講師として出演。近著に「未来IT図解 これからの5Gビジネス」(エムディエヌコーポレーション)がある。ニコニコチャンネルにてメルマガ(https://ch.nicovideo.jp/226)も配信。

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