EVOCカンファレンス2016 in HAKONEに参加します!

2016/5/21に箱根で開催される電気自動車/PHEVのイベント「EVOCカンファレンス2016 in HAKONE」にテスラモデルSで参加します。行き帰りだけ(笑)ライブブログします。

EVOCカンファレンス2016 in HAKONEに参加します!

2016-05-19_203806カンファレンスは元箱根(=芦ノ湖畔)にある箱根町総合体育館、その名もレイクアリーナ箱根で開催されます。ここまで私の自宅からおおよそ108km。今回山道が入るので1割余裕を見て、108 x 1.1 x 2 = 238km程度の航続距離があれば、テスラモデルSでは楽に往復できるはず。私のモデルSは満充電で381km走行可能。70%以上充電しておけば余裕ですが、一応90%くらいまで充電しておこうかと思います。なのでいつもの充電計画はありません!今回はTeslaLogというサービスを使用して、モデルSではどのようなテレメトリーデータが見られるのか、見ていきたいと思います。
例えばこのスクリーンショットは、ある日の新橋周辺の出先から会社の駐車場へ戻る走行の記録です。一番上から日付と時刻と距離、地図、SOC(バッテリーの残量%)と速度と高度のグラフ、電費のグラフ、車内・車外・エアコンの温度選択・ファンの強さのグラフ、そして航続距離・バッテリーの%、電流値のグラフとなります。会社に向かって標高が低くなりますので、電費もどんどん良くなっている、、などが分かります。

2016-05-19_205403TeslaLogは走行の記録だけでなく、充電の記録もストリーミングデータで見ることができます。このグラフはバッテリー残量9%くらいから満タンまでスーパーチャージャーで充電したときのデータですが、300Aを優に超えて充電していることが分かりますね。

Jpegそして今回カンファレンスに参加される方々にEVsmartからプチお土産です!公共の充電スポットで充電中に、プラグを抜いてもよいかどうか、そしてEVsmartユーザーであることが分かるカードです。不透明の吸盤で運転席側の窓やフロントガラスに貼り付け、EVsmartアプリのタイマー機能を使えば、後から充電スポットに到着した方に充電の残り時間を伝えることができます。もし充電が緊急ではなく自車を動かさずに次の車が充電できるような場所では、「プラグを抜いても構いません」の面を外に向けておけば、後から来た緊急の電気自動車の方に充電器を譲るコミュニケーションもできます。現状の充電インフラでは、テスラ以外はなぜか一か所に一台ずつしか設置されていないことがほとんどの急速充電器。万が一バッティングするような場合でも、スムースに気持ちよく使えればと思い、作ってみました。使ってみてのご意見もいただければ幸いです。

5/21 往路のライブブログ
0700 もう起きてますよ。。
Jpeg0730 予定通り出発です!トリップメーターAをリセットしました。トリップBは納車されてからのトータルの電費で、212Wh/kmです。航続距離は330kmからスタート。
Jpeg0851 箱根湯本に入りました。途中東名で9kmほど渋滞があった以外は順調です。塔ノ沢のPでトイレ休憩。ここまで80km、消費電力量13.7kWh、平均電費は173Wh/kmでした。涼しいのでエアコンは使っていません。
Jpeg0934 カンファレンス会場のレイクアリーナ箱根に到着。航続距離残220km、東京からの平均電費は217Wh/kmでした!かなり登ってます。使った電気は帰りに取り返します(笑) 画面右の393と書かれているグラフが直近10kmの消費電力の推移。湯本に入ってからはどんどん登っていますので、オレンジ色になっています。真ん中に「標準値」という点線がありますが、そこが航続距離計の数字を示します。点線より上にグラフが行けば、実際の走行距離よりメーターの方が早く減少し、下に行けば実際の走行距離よりメーターの方がゆっくり減少=なかなか減らない、ということになります。
Jpegデータです。95.1km走って航続距離計は330km→220kmに減少しましたので、(330-220)/95.1=約16%、実際よりメーターの方が余分に消費しています。
Jpegそして赤のモデルSと並んで撮影。気温は20℃、涼しいのですが、日差しがスゴいです。

Screenshot_2016-05-21-11-27-44少し経って、TeslaLogが東京~塔ノ沢区間と塔ノ沢~レイクアリーナ箱根区間のデータを表示してくれたので、後半の山登り区間を見てみます(汗。まずはTrip Stats。青がSOC=電池の残量%、赤が速度、オレンジがエレベーションつまり標高です。どんどん登って電池がどんどん減ってます。
Screenshot_2016-05-21-11-28-17次は電費です。青が瞬間電費、赤が平均電費です。ピークではなんと600Wh/km(リーフなどの表記方法では1.67km/kWh)にも達していますが、平均では430Wh/km(2.33km/kWh)でした。平地は200Wh/km(5km/kWh)くらいです。

5/21 復路のライブブログ
Jpeg2102 ホテル箱根パウエルを出発します。帰りも同じルートで、一端仙石原に出て、それから一号線の旧道を通って小田原厚木道路に出ます。休憩するかどうかは未定。出発時の航続距離の残りは214km。帰りは下り坂なので電力消費は行きの217Wh/kmよりはずっと少なくなる予定です。気温は17℃。少し肌寒く感じます。
Jpeg2131 塔ノ沢に到着。別に休憩というわけではなく、登りのときもここで止まったので、同じところで止まってみて数字を比較してみようというわけです。電費はマイナス83Wh/km。すなわち山を下ることで充電できたわけです。航続距離も214→220kmに増加しています。ガソリン車では燃費がマイナスとかはあり得ませんが、電気自動車では普通にあります。
Jpeg2226 到着!結局休憩はしませんでした。帰りは1時間24分、平均電費は146Wh/km。
Screenshot_2016-05-21-22-44-06TeslaLogも見てみましょう。今度は帰りの塔ノ沢から自宅まで、80.1kmの区間の電費データです。前半は赤色の平均電費が175Wh/kmくらいをさしていますが、後半200Wh/kmに近づいています。前半はほとんどが小田原厚木道路、後半はほとんどが東名高速で後ちょっとの首都高速が含まれます。小田原厚木道路の制限速度は70km/h、東名高速の制限速度はほとんど100km/hということで、流れの速度の違いが電費の違いにこのように現れるということも可視化することができるのですね。

往復では、192km、34.8kWh、181Wh/km(5.52km/kWh)で、航続距離の残りは137kmでした。出発時には330kmでしたので、メーター上は193km分使用したことになります。メーターが少し多く減っているように見えるのは、現地で駐車中にモデルSが消費した待機電力と、気温が下がったことによる容量の低下です。
そして恒例の、これっていくらくらいかかったの?という計算もしてみます。1kWhの電力量は、昼間の電気代の30円で計算しましょう。トータルで34.8kWh x 30円 = 1044円。リッター110円と仮定すると、ガソリンを1044円分買うと9.49リットル。ガソリン車の燃費に換算すると、これで192km走行したわけですから、192 / 9.49 = 20.2km/l相当、ということになります。だいたいスズキワゴンRハイブリッドと同じくらいの実燃費ですね。もしリッター120円なら22km/l相当。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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