テスラモデルXで東京-大阪1回目

以前モデルSで大阪レポートしたのは2016年。同じルートを今度はモデルXで走行して違いを見ます。宿泊は京都、2泊3日で戻ります。もちろん自動運転レポートあり。帰りには草津PA下りの90kW急速充電器も使ってみました。

テスラモデルXで東京-大阪1回目

実は大阪往復は何度かモデルXでやっていましたが、当ブログでレポートするのは初めて。前回を見てみるとなんと2016年!この時は新東名の岡崎区間(っていうのかな?)が開通したばかりで、新設の岡崎SAに50kW充電器が2基設置されたばかり。浜松スーパーチャージャーは2016年7月オープンなので、まだ東名路線ですら、チャデモ充電器を乗り継いで行くような時代でした。

時間の流れるのは早いし、技術も進化するのが早いですよね。

今回もシンプルに行きます。
計画は簡単。東京→京都は途中の浜松スーパーチャージャーで休憩兼充電。休憩1回で京都を目指します。中日は大阪に行ったりしながら、大阪でお昼を食べたりする間に大阪スーパーチャージャーで充電。帰りも京都から浜松スーパーチャージャーを使う予定ですが、このルートは55%くらいバッテリーが必要なので、足りない場合は適宜追加。
以下記録です。

7/17 12:04 東名東京ICから一路、京都のホテルを目指します。ここでトリップメーターAをリセット。バッテリーの残りは87%です。最初から浜松で充電する計画(浜松までは約230kmです)なので、満タンにしてないんです。

ここで、東名東京から浜松SA入口までをレベル2自動運転。このレベル2自動運転とは、自動とは名のついているものの、ドライバーである私は常時ハンドルを握り、監視している必要があり、いつでも運転を代われる状態になければいけません。また車線変更の際には、ウィンカーレバーでどちらに行きたいか、指示だけ出す必要があります。とはいえ、ハンドル・アクセル・ブレーキ等の操作はすべて車が行ってくれるので、車速や車間維持、車線変更の際の安全確認やハンドル操作などは全て自動となります。

今回はGoPro HERO7をモデルXのガラスルーフ右上に設置。右上からフロントガラスや計器類を見下ろすような感じで撮影してみました。こうすればルームミラーまでの距離が遠くなるので、ミラーが邪魔にならないかなと。また画面下にスピードメーターと、その右側にある青く丸いオートパイロットアイコンが常に映り込むように調整しました。
青く丸いアイコンが光っている間は、車が自動的に走行しています。東京本線料金所の手前で左方向に向かうラインがわずかに路面に描かれており、これに惑わされ車が左に向かおうとしたため、そこの1回だけ右にハンドルを切ってオートパイロットを解除しています。数秒以内に再度、オートパイロットはONにしましたので、すぐ青アイコンが点灯しています。東京料金所はオートパイロットで走行・通過しています。

では動画をどうぞ!前回の291kmノンストップ自動運転ではGoProのタイムラプス15倍速(0.5秒)を使用しましたが、それじゃちょっと速すぎたように感じましたので、今回はタイムワープ5倍速にしてみました。若干、タイムワープの癖で車線変更時にお釣りが来ているように見えますが、実際にはそういう動きではありません。ご了承ください。



さてどうでしたか?途中の雨などでも自動運転が解除されることはなく、比較的運転を任せられることがお分かりいただけると思います。また最後、浜松スーパーチャージャーへの行き方もこれで分かりますね(汗

14:35 浜松スーパーチャージャー到着時、走行距離は226.8km、到着時のバッテリー残量は27%でした。ここでちょっと休憩します。

到着時のバッテリー温度は43.2℃。

充電器はピークだけですが126kW出ています。

スーパーチャージャーに入った時は誰もいなかったのですが、休憩が終わったら3台並んでいました。手前から、テスラモデルS、私のモデルX、モデル3の順番です。

15:23 ちょっとゆっくりしすぎました。充電45分で残量は87%に。あとは京都までノンストップです。

バッテリー温度は38.9℃。高速走ってきて急速充電してもバッテリークーラーがあるのでバッテリーはよく冷えています。

18:25 残31%で京都到着。442.6kmを走行するのに、99.4kWhの電力量を使いました。電費は225Wh/km=4.44km/kWhです。

東京→浜松は2時間31分で226.8kmを走行し、平均時速は90.1km/hでした。浜松→京都は最後の一般道部分も含みますが、3時間2分で平均時速は71.1km/h。後半は京都東IC手前で事故渋滞があり、かなり遅くなってしまいました。

7/18 15:09 大阪スーパーチャージャーに14時に到着してお昼を食べて戻ってきたら、なんとテスラのサービスカーが来ていました。空気圧とホイールの締め付けトルクのチェックを無料でやっているとのこと。米国ではこういうサービスがあるのは知っていましたが、日本でもやっていたとは!ありがたくやっていただきました。
まあ大阪スーパーチャージャーで充電している車は500-1000kmとか走る車が多いですから、点検していただけるのはとても嬉しいですね。充電は16%→91%に。

7/19 15:48 東京に向けてホテルを出発。予定では往路56%使ったので、京都から浜松まで65%くらいあれば大丈夫と考えていました。現在の残量は60%なのでギリギリ行けなくもないですが、ちょっとだけ足しておきたい感じ。
京都にはスーパーチャージャーがあるのでそこに行ってもいいのですが、実は宿泊のホテルは東側にあり、街中のスーパーチャージャーは遠回り。そして必要な電力はちょっとだけ、、というわけで、今回は新しい草津PAの充電器を使うことに。

15:56 53%で草津PA上りに到着。ここは90kW機が2本出し、44kW機が1基あります。空いていたので90kW側をチョイス。テスラではせっかくの90kW機も50kWまでしか使えません。

新電元さんの90kW 2本出し急速充電器。これもっと増やして欲しいですね。2本同時に充電すると合計90kW(200A)まで出力できるので、一台がテスラで50kW使っても、残りは200-125=75Aなので30kW出力が可能。一台がプラグインハイブリッドだったら20kWなので、残りは200-50=150Aで60kW。この充電器で最も速く充電できるリーフe+が一台目だと、残りは200-175A=25Aなので10kW。新型リーフe+か、テスラを見つけたらもう一基ある44kWの黄色い古い方の充電器のほうが速く充電できるけど、プラグインハイブリッドが90kW機に一台入っていても、こちらの方が速く充電できることになります。表示も見やすく、この画面が二個並んで表示されています。

16:11 13分間の充電中に買い忘れていたお土産を買って、目標の65%に達したので出発。次は浜松です。

18:05 残8%で浜松スーパーチャージャーに到着。

この時間なので夕食をゆっくり食べて休んでから東京に帰ることにします。スーパーチャージャーは東京方向の上り線ではなく、下り線のNEOPASA浜松に隣接しているので、下り線の「うな濱」でうな丼を選択。ああもう少し遅く出て名古屋で食べたほうが良かったかもしれない。。(静岡県の皆さんすみません)味は美味しいですよ。

19:10 残88%まで回復!浜松から先は120km/h区間もあり時間も遅いので、バッテリーは多めにあったほうが良いです。

21:31 残15%で自宅に到着。総走行距離はトリップAに出ていますが、往復1058km。消費電力量は253.7kWhで平均電費は240Wh/km=4.17km/kWhでした。
この車はスーパーチャージャーずっと利用無料、というサービス付きの車両なので、実際に使った電気代は100kWh x (出発時87%-到着時15%) x 30円/kWh = 約2160円と、草津での充電20分(実際には13分間なのですが、料金は10分単位で350円)で700円、合計2860円。リッター120円で換算すると「44.4km/l」になっちゃいました。。

(安川 洋)

この記事のコメント(新着順)5件

  1. いつも楽しく拝見してます。
    大阪SCでは、空気圧とホイールの締め付けトルクのチェックを無料で体験されたようですが、テスラカーが止まっていて、声をかけたらやってくれたような経緯でしょうか?
    それとも現地では、スタッフが仮設ブースを構えて、大々的にPRしてたので声をかけられたような経緯でしょうか?

    このサービスは見たことないので、知りたいです。

    1. twitwi.shibata様、コメントありがとうございます。
      私も初めてだったのですが、お昼を食べて戻ってきたら、ちょうどそこにサービスの方がいらっしゃってて、「いま空気圧とホイールの締め付けトルクの点検を無料で行っているんですけど、いかがですか?」のような感じで声を掛けられました。
      サービスカーが止まってただけで、テント等はなかったです。

    2.  7月30日に千葉→名古屋へ走りました。
      浜松で充電後目的地まで、そこでトラックを購入しお昼にひつまぶしをいただきました。
      お次はトヨタ産業技術記念館へ、御殿場で充電予定でしたのでスーパーチャージャー名古屋にて30分程充電しました。
      先客が2台ありましたが隣り合うことなく充電を開始出来ました。
      去年お邪魔した時は駐車料金が1時間無料でしたが、現在は15分まで無料となり出庫の際に400円程請求となりました。

       前置きはこの辺で。
      充電に入る前からテスラのサービスカーがあることに気づいていました。
      そこで以前から気になっていた部分を見てもらうため声をかけてみたところ、すぐに反応してくれ修理していただきました。
      そして空気圧と締め付けトルクの点検を申し出ていただきましたが、私の場合は出る前に双方とも点検していたのでそちらに関しては断ってしまいました。しかし今考えると無料の点検ですのでお願いしておけばと後悔しています。
      恐らくテスラ車であれば簡単な点検でしたらすぐにやってくれるでしょう。
      ただし他のテスラ車を修理中の場合は作業の邪魔にならないように終了を確認してからがよいかと。

  2. お疲れ様です。
    10分で350円ということは、ZESP3のプレミアム10プランでしょうか?
    スーパーチャージャーなら良いですが、ZESP3のプレミアム10プランだとガソリンレベルの燃料代(エネルギー代)になってしまいますね。ZESP2に戻せとは言いませんが、もうちょっと安くして貰いたいと思っています。

    私も夏休みにEVで遠出したいと考えているのですが、地元の自粛警察による県外ナンバーへの嫌がらせとかはどうなんでしょうか?今回の旅では何も問題なかったですか?

    1. シーザー・ミラン様、コメントありがとうございます。
      はい、こちらはプレミアム10プランです。私の使い方だと多分シンプルプランでもいいように思うのですが、宿泊のときに普通充電代が案外かかる(18時間駐車すると一泊1620円)なので、プレミアムにしていたりします。これでも満タンにならないので普通充電のコスパは微妙なんですが(汗、便利ですしせっかく設置していただいているので使わないと!かなぁと。

      自粛警察は会ったことはないですね。ザ・観光地、みたいなところにはいかないのと、割と車移動だと会わない気がします。テレビ見ないのでどんな人たちなのか知らないですが(汗

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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