ENEOS Charge Plusで ENECHANGE充電器を利用可能に
EV充電サービス「ENEOS Charge Plus」を展開するENEOS株式会社と、「EV充電エネチェンジ」として電気自動車用普通充電インフラ拡充を進めるENECHANGE(エネチェンジ)株式会社が「ローミング連携」の開始を発表。2025年2月3日から、ENEOSが提供するENEOS Charge PlusのEV充電決済サービス「ENEOS Charge Plusアプリ」、「ENEOS Charge Plus充電会員カード」、ENEOS Charge Plus会員情報と連携した「EneKey(モバイルEneKeyを除く)」から、「EV充電エネチェンジ」の対象充電器を利用できるようになりました。
当面の対象となる充電器はEV充電エネチェンジが設置運営する1827施設4630口の6kW普通充電器「チャージ2」で、順次拡大予定となっています。
ENEOS Charge Plusの決済手段でエネチェンジの普通充電器を利用する際の従量料金は、出力3kWの場合が3.85円/分(税込)、 6kWの場合7.7円/分(税込)。6kW充電器でもデマンドコントロールなどの状況で充電中の平均出力が4kW未満の場合は3kW料金が適用されます。それぞれ、1時間で3kW、6kW充電できたとして、kWh課金に換算すると77円/kWhとなります。
連携記念キャンペーンで充電料金30%オフ
ENEOSでは、エネチェンジとのローミング連携によってENEOS Charge Plusで利用できるEV充電ネットワークが6000口を突破したことを記念して「ENEOS Charge Plus × EV充電エネチェンジ 連携記念キャンペーン」を実施。対象期間は2025年3月31日23時59分までとして、ENEOS Charge Plusの決済手段で「EV充電エネチェンジ」の普通充電器を利用すると、充電料金が30%オフ(3kW=2.6円/分、6kW=5.3円/分)となります。また、合計1000円(税込)以上の利用者から抽選で50名にオリジナルグッズがプレゼントされます。
対象となるENEOS Charge Plusの決済手段でエネチェンジの普通充電器を利用するためにはENEOS Charge Plusへの入会(入会費や月額基本料金は無料)が必要。プレゼント抽選への参加などが自動的に行われるので、とくに応募などをする必要はありません。
ユーザー本位の充電サービスネットワーク拡大へ
そもそもENEOS Charge Plusの充電器は、アプリなど自社の決済手段のほか、e-Mobility Power(提携含む)の充電カードや、WAON、nanacoなど多様な決済方法で利用できるほか、おもに急速充電器をネットワークするプロバイダである「エコQ電」の充電器をENEOS Charge Plus 充電会員カード、EneKey(モバイル EneKey を除く)で利用できるサービスも実現しています。
一方、EV充電エネチェンジの普通充電器も2023年4月からいち早くe-Mobility Powerと提携。自社アプリ決済のほか、EVユーザーが所有する「いつもの充電カード」で利用できるようになっています(関連記事)。
2023年9月にはエネチェンジがENEOS Charge PlusのEV充電アプリを開発するなど、ENEOSとエネチェンジはともにユーザー本位の充電サービス構築を目指して連携してきました。今回のローミング連携開始は、ENEOSにとっては「自社アプリで使える充電ネットワークを一気に拡大」、エネチェンジにとっては「自社充電器ネットワークの利用手段拡大による利便性向上」を実現する WinWin の前進であり、EVユーザーとして歓迎したいと感じます。
ENEOS Charge Plusでは2022年のサービス開始当初から、全国1万2000カ所以上のSSネットワークを活かして、2030年までに急速充電器「数千基~1万基」の目標を示し、着実にスポットを増やしています。今年度中にe-Mobility Power の急速充電におけるkWh課金の仕組みが決まってスタートすれば、ENEOS Charge Plusでも全国各地の高速道路IC周辺にあるSSへの高出力器設置やkWh課金導入を加速してくれるはず、と個人的に期待してたりもして。
EV充電サービスのさらなる進化に期待しています。
※冒頭写真は東京イーストサイドホテル櫂会(かいえ ※東京都江東区)のEV充電エネチェンジ6kW普通充電器。
文/寄本 好則