BMWが新型EV『i4』を発表し『M50』も含め国内予約注文開始〜最新情報ハイライト&走りを妄想

2021年6月2日(現地時間)、BMWグループが欧州で新型電気自動車『i4』を発表しました。すでに日本国内のオンラインストアでプレオーダーも始まっています。最新情報のハイライトと筆者が勝手に妄想したi4の走りとあわせてお伝えします。

BMWが新型EV『i4』を発表し『M50』も含め国内予約注文開始〜最新情報ハイライト&走りを妄想

まずはデザインからチェック!

公開された写真をもとに、まずはデザインからチェックしていきましょう。

i4は4シリーズのEV版。賛否両論ある大型キドニーグリルが特徴的。国内導入されている内燃機関モデルの4シリーズは2ドアクーペのみ。i4は4ドアの「グランクーペ」となります。この画像はM50。スポーツモデルを手がける『BMW M』社が手を加えたホットなモデルです。

こちらは『eDrive40』フロントバンパーの形状などがM50と異なります。i4のCd値は0.24と高い空力性能を誇り、高速巡航時の電費を向上させているとのこと。キドニーグリルには、超音波センサー、カメラ、レーダセンサーなどが組み込まれます。

M50のリア・サイド。リアバンパーはアグレッシブなデザインに。エキゾーストを備えたかのようなデザインも特徴的です。

eDrive40のリアサイド。白いボディに「BMW i ブルー」のアクセントが映えています。ボディカラーは全10色が用意されますが、国内仕様は現時点でどのカラーラインナップになるのか未定とのこと。

M50のインパネ。内燃機関モデルとは異なる次世代高精細デジタルディスプレイ「BMW iDrive コントロール・オペレーションシステム」を採用しています。

12.3インチのインフォテインメントディスプレイと、14.9インチのコントロールディスプレイの2画面構成(全モデル共通)。画面レイアウトは3種類、さまざまなウィジェットが切り替え可能になっています。

eDrive40のインパネ。インテリアカラーも全10色が用意されますが、国内仕様がどのようなカラーラインナップになるのか現時点では未定です。

左:M50、右:eDrive40

『i4』の最新情報ハイライト

公表された最新情報を確認していきます。まずプラットフォームは、3シリーズのプラットフォームをベースに開発。83.9kWhの大容量バッテリーを低い位置に置くことで、3シリーズセダンより重心が53mm下げられています。

M50は0-100km/h加速3.9秒のモンスター

モーターを前後に2基搭載した全輪駆動であるM50の最高出力は400kW(544PS)、最大トルク795N・mを発生。0-100km/h加速3.9秒、最高速度225km/hとスーパーカークラスのスペックを誇ります。ライバルはポルシェ タイカン、アウディ e-tron GTなどとなるでしょう。

ド迫力のスペックですが、実際の走りはジェントルマンかもしれません。「駆け抜ける歓び」をスローガンに掲げるBMWのEVですから、決して直線番長ではないでしょう。

この予想の理由は、4シリーズのガソリンモデル「M440i xDriveクーペ」に試乗したとき、同じプラットフォーム、パワートレインの3シリーズセダン「M340i」と味付けが大きく異なり、ずいぶんとマイルドでジェントルマンな印象を受けたから(遅いという意味でなく。むしろ速い)。同じプラットフォーム、同じパワートレインでこうも違うのかと唸った記憶があります。

また、3シリーズセダンより53mm下げられた重心は旋回性能を向上。峠の登り坂で連続するコーナリングなどでは「至高」な走りを堪能できるはず。

i4 はアグレッシブな顔つきに反して、走りの味付けはスムースで扱いやすいものの、いざアクセルを踏み込むと相当に速く、スマートかつパワフルなドライブが楽しめる、と妄想しています。

今回の発表ではi4は『M50』と『eDrive40』の2モデルをラインナップ。eDrive40は最高出力250kW[340PS]、最大トルク430N・m、0-100km/h加速5.7秒の数値。これでも十分にパワフルで速いスペックです。なお、eDrive40はリアモーターのみの後輪駆動となります。

欧州では出力最大200kWの急速充電に対応

バッテリー容量は83.9kWh。SUVやクロスオーバーではない乗用車EVとしては、テスラモデルS(推定100kWh)やタイカン(93.4kWh)などに匹敵する大容量です。WLTPサイクルの電力消費率はeDrive40が16~20kWh/100km(6.25~5.00km/kWh)、最大航続距離590km、M50が19~24kWh/100km(5.26~4.17km/kWh)、最大航続距離510kmの数値と発表されています。

航続距離を実用値に近いEPA基準に換算すると、eDrive40が約526km。M50が約455kmとなります。
(編集部注※EPA基準換算値は、アメリカメディアなどで一般的に用いられている計算方法に則り、WLTC値を1.121で割って算出しています)

また、欧州では出力200kWのコンボ規格による急速充電に対応、わずか10分の充電で164km(eDrive40)、140km(M50)以上の走行が可能としています。日本導入モデルの急速充電が当然対応するであろうチャデモ規格での最大受入可能出力がどうなるかについては未発表です。できれば、日産アリア並みの130kWくらいには対応して、日本国内急速充電インフラの高出力化ニーズを後押ししてもらえればとは思います。

日本での価格は800万円台からか~、納車は2022年春以降

BMWジャパンのオンラインストアでは、すでに予約注文受付が開始されています。オンラインストア上で、デリバリーは2022年春以降と記載されていましたが、価格はまだ表示されていません。BMWジャパン広報に確認したところ、まだ未定であるものの、参考までにドイツでは、58,300ユーロ(本記事執筆時点の為替レートで約750万円)からの車両価格であるとのことでした。妄想ですが、800万円程度〜になるのではと予想しておきます。

【関連サイト】
BMWジャパン オンラインストア「i4」

なお、BMWジャパンでは『BMW Charging』の名称(以前は『Charge Now』でした)で、e-Mobility Powerネットワークと提携した全国の公共充電スタンドが使用できる充電カードのサービスを提供しています。急速と普通併用カードで月額5000円、急速1分15円(ともに税別)、普通充電は無料という料金設定ですが、i4購入者は当初12カ月間はすべて無料で利用できます。

さて、i4の実際の走りはどうなのでしょうか? とても気になります。早く乗ってみたいですね。試乗でき次第、レポートをお届けしたいと思います。お楽しみに!

(文/宇野 智)

この記事のコメント(新着順)4件

  1. 内燃機関共通のシャシー使って、
    吸気の必要が無く、空気抵抗の面で不利な巨大なグリルをフロントにくっつけて、マフラーエンドのようなデザインのリアバンパー。
    既存自動車メーカーがどれだけ内燃機関の価値観を引きずってEV作っているのかよくわかります。

  2. まだ未定ながら800万円代ですか3シリーズ位の価格帯のEVを出さないとBMWも…
    性能的にもTesla model3 performanceにやや劣りますね。

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					宇野 智

宇野 智

エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元「MOBY」編集長で現在は編集プロダクション「撮る書く編む株式会社」を主宰、ライター/フォトグラファー/エディターとしていくつかの自動車メディアへの寄稿も行う。

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