10年落ちのモデルSを衝動買いして幸せなEVライフを過ごすフォトジャーナリストの青山義明さんから「僕のモデルSに同乗したのをきっかけに、青木治親選手がテスラを買っちゃった」との連絡がありました。元世界チャンプのテスラライフをレポートです。
モデル3を買う気満々でテスラストアに出かけたけれど
伝説の兄弟ライダー「青木三兄弟」はご存じでしょうか? 1990年代にロードレース(オートバイのレース)界で活躍した青木宣篤(1971年生まれ)、拓磨(1974年生まれ)、治親(1976年生まれ)という群馬県出身の兄弟です。
1995年のWGP(ロードレース世界選手権)に日本ラウンドで3兄弟がそれぞれのクラスで表彰台獲得という記録を作り、1997年にはWGPの最高峰クラスであるGP500クラスの第8戦イモラで、宣篤と拓磨が史上初の兄弟で表彰台に上って、世界で活躍しました。末弟である治親は1995年と1996年と2年連続のWGP125ccクラスチャンピオンです。
現在は川口オートレース場所属のオートレーサーとして活躍している元世界チャンピオンが最近買い替えたマイカーが、電気自動車のテスラ モデルYなのです。

新しいマイカーのモデルYで筑波サーキットでのレースにやってきた治親選手。
実車を見たら、新型モデルYがカッコよかった
テスラに興味を抱いてからひと月ほど、色々調べて、「モデル3が手ごろでちょうどよい」ということで、神奈川県平塚市にある「ららぽーと湘南平塚」の中の「テスラストア湘南平塚」を訪れたとのこと。試乗もできるということで実際のクルマを見に行ったのです。
つまり、モデル3を購入する気満々でストアを訪れたのですが……、実際にクルマを見ると新しいモデルYがカッコいい。とくに、そのリアスタイルに惹かれてしまったとのこと。
「モデルYは3よりちょっと高かったから、Yの安いほう(RWD)にしました」と、ほぼ即決でポチったそうです。
この時に乗っていたのはジープ・グランドチェロキーでした。それは「大きいクルマに乗ってみたかったから」という思いからのチョイスでしたが、警告灯がやたらと点いたり、この試乗に赴く際もワイパーが故障していたりして、ちょうど乗り換え時だったともいえるようです。
世界チャンピオンがチョイスしたモデルYのボディカラーはパールホワイト、19インチ クロスフローホイールに、ブラック/ホワイトインテリアとなっています。とくにカスタマイズなどはしていませんが、センターコンソールのボックスが深いので専用トレーを購入。また「シートが汚れそう」という奥様の指摘でシートカバーを装着しています。

納車2カ月でまだ5000kmも走ってない
このモデルYは、この取材の2か月前となる2025年9月に納車されました。納車のために有明にあるデリバリーセンターまで行ったそうですが、テスラ独特の納車スタイルについては「画期的だった!」と感じたそうです。
カウンターでカードキーを渡されるだけのサラッとした納車スタイル。無駄がない大きな家電のような車両といい、もともとクルマメーカーではないこのテスラの方式について「実にアリです」と語ってくれました。

基本的に長距離を走ることはあまりなく、月に一回程度、近場のサーキットに行く時くらいだということで、自宅の充電についてはACコンセントのみで対応しています。取材した日は茨城県にある筑波サーキットまで次男とともにレースに参戦するためにやってきました。レーシングスーツやヘルメットなど2人分のライディングギアを積み込んでもラゲッジスペースは十分な広さがあって「自分の使い方で不足を感じることはない」とも語っていました。
筆者のモデルSに同乗してうどん食べに行ったのがきっかけ

この日一緒にレースをしていたのは次男の青木聖寅さん、18歳。現在仮免許を取得し、まもなく免許を取得する予定。免許を取得して早くこのモデルYに乗るつもり、とも。
さて、長年エンジンの輸入車を乗り継いできたこの元世界チャンピオンがテスラに興味をもったきっかけは何だったのか?
実は2025年7月、筆者が別の取材をお願いした時、事務所からうどん屋さんまで移動の際に筆者が衝動買いした10年落ちのモデルSに乗ったことがそのきっかけだったというのです。初めてテスラに乗って、「とにかく静かだった」とテスラに興味を抱き、実際に購入するに至ったのでした。
元世界チャンプのテスラライフはまだまだこれからというところですが「これまでの愛車よりも長い付き合いとなりそうな予感」を感じているそうです。
取材・文/青山 義明






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