元記事:Meet The Zeekr 001: Model X Specs At Half The Price & Coming Soon To The US by Steve Hanley on 『CleanTechnica』
※冒頭画像はZeekr公式HPより。
数多あるGeelyブランドの新星
ウィンストン・チャーチルの言葉を借りるならば、Geely(吉利汽車)は謎に包まれた謎の中の謎です。その傘下にはフォルクスワーゲングループより多くのブランドが存在し、ボルボ、ポールスター、プロトン、ロータス、ジオメトリー、EVタクシーのLink & Co、そして私達がまだよく知らないブランドもいくつかあるでしょう。そのGeelyが「Zeekr」というブランドを立ち上げ、上海の南に位置する港町、寧波市に、『インテリジェント・ファクトリー』と呼ぶ最新の車両組み立て工場を作りました。
最近CleanTechnicaでは「GeelyがWaymoとパートナーシップを結び自動運転EVを作ろうとしている」と報じました。この車両もZeekrブランドを背負っているかもしれないのですが、Zeekrに関して盛り上がるべきはスポーティなクーペスタイルのSUVである『001』で、しなやかなジャガー・I-ペースにも似ています。Zeekr 001は、テスラ・モデルX並のパフォーマンスを持ち、半分の価格になると見られています。
今日ではフォルクスワーゲンのMEB、GMのUltium、ヒョンデのE-GMPなど、あらゆるメーカーが基本的なEVプラットフォームを保有しています。Geelyは独自のプラットフォームをSEA(Sustainable Experience Architecture、サステナブル・エキスペリエンス・アーキテクチャ)と呼んでいます。 800ボルトで稼働し、シングル・デュアル両方の電気モーターに対応できます。Motor Authorityによると、100kWhバッテリーを使った最上級モデルでは出力536HP(400kW)、トルク566lb-ft(765Nm)が出せます。
Zeekr 001は4秒以下で60mph(約97km/h)に達し、トップスピードは124mph(約200km/h)になります。またTop Gearによると、超急速充電を使えば30分で10%から80%まで充電ができます。この性能で、中国での価格は約4万6,000ドル(約523万3,500円)~となっており、トップエンドのデュアルモーターは約5万6,000ドル(約637万1,200円)で航続距離が700kmです。
2021年4月、同僚のJo Borrasは「GeelyにとってのZeekrは、フォードにとってのリンカーンのようだ。親会社の規模の経済を活用してコストを下げながら、新しくて高価なテクノロジーとディーラー戦略の試験台となっている。Geelyが公式に『Zeekrは新しいエコシステムを作ります。セールスとサービスにおいてイノベーションを基本的なアプローチに据え、エンドユーザーが求めるフルサービスに焦点を当てた、新しいスーパーエコシステムにエンドユーザーを取り込みます』と発信している」と知らせてきました。
素晴らしいセールス
Zeekr 001のデリバリーは10月後半まで始まりませんでしたが、一度出てみると11月終わりまでに2211台と、速いペースで納車されました。『Inside EVs』によると、Zeekrは最近のプレスリリースで「前例のない001への需要に対応するため、世界でも最先端の自動車施設であるZeekrインテリジェント・ファクトリーの生産能力を増強しています。Zeekrは2023年から計画されている世界展開に先駆け、ローカル市場の顧客を優先していきます」と書いています。
Geelyは確実に欧州に照準を合わせていますが、米国もターゲットになりました。先週、社はZeekrのブランド名がつくかもしれない自動運転EV製造のため、Waymoとパートナーシップを発表しました。またSEAプラットフォームをベースにした電気ピックアップトラックを開発するとも発表しています。世界でピックアップトラックのセールスをリードするのはどの国になるでしょうね?
Geelyがこれだけ多くのブランドを出す理由は奇妙なものです。Zeekr 001は元々Lynk & Co Zeroのコンセプトカーとして昨年の今頃に出されましたが、アメリカで「リンカーン」のように聞こえる(Lynk & Co の発音が似ている)車が売られ始めたらフォードが大騒ぎするであろうことは確実です。アメリカ人はZeekrという名前を好きになるでしょうか。価格が適正なら、ほぼ確実にそうなるでしょう。
(翻訳・文/杉田 明子)
分かりやすく言えばベンツの車台に上海製テスラと同じバッテリーが乗ってるEVって感じだ。
しかもそのモーターは日本電産というとこが嬉しい、EV化で廃れる産業もあれば活路を見出す産業もあるという事だ。
トヨタだったら既存の車種とのバランスもあるから同じものだと800万は軽く超えると思う。ちなみに今年発売のトヨタEV bz4xの英国価格が邦貨換算650万くらい。
中国の商人は凄いな、こんなのどの自動車メーカーも太刀打ちできないじゃないか。ここに中国4000年の歴史を垣間見た気がする。欲しい。
米中対立のこの情勢でこれは大丈夫かな?絶対に監視とか入っていそう。中国企業は信用できない。品質面も心配。とにかく日本には来ないでほしいなぁ。
通りすがりの人 様、コメントありがとうございます。
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