最新EV大集結「軽井沢モーターギャザリング2023秋」をレポート【吉田由美】

10月7日(土)〜9日(月・祝)に長野県軽井沢町で開催された「KARUIZAWA MOTOR GATHERING 2023 Autumn」の最終日にカーライフエッセイストの吉田由美さんが参加。新型電気自動車もたくさん出展されて盛況だった会場の様子をレポートします。

最新EV大集結「軽井沢モーターギャザリング2023秋」をレポート【吉田由美】

なんと「吉田由美賞」のトロフィーが……

「由美さーん、よかったら取材に来ませんか?」というお誘いを「軽井沢モーターギャザリング」の実行委員会事務局からいただき、「いいですね~」とうっかり安請け合い(笑)。しかし、よくよく考えてみたら、イベントの開催は2023年10月7日~9日で三連休で渋滞必至。しかも私に来てほしいとの日は、三連休の最終日ではないですか。

ただでさえ横浜在住の私にとって、関越道方面は厳しい地域で、どういう行き方をしても絶対にド渋滞にハマるパターン。しかも、最終日だけ雨予報……。

直前になって「イベント取材は遠慮しようかな」と思ったら、行かざるを得ない状況が発覚! なぜなら、クラシックカーのコンテストプログラム「コンクール・オブ・エレガンス」の審査員をすることになっていて、しかも私の名前入り「吉田由美賞」のトロフィーを作ってしまったとのこと。雨予報でもイベントが開催されるのであれば、行かないと……、というわけで、新幹線で向かうことにしたのでした。

吉田由美賞のトロフィを贈呈!

会場は軽井沢駅前、軽井沢プリンスショッピングプラザのガーデンモール芝生広場です。新幹線を降りて徒歩でもわずか5分ほどの距離。会場へは少し早めに到着しましたが、開店前のブランドショップのウィンドウディスプレイを見ながらの道のりは、それだけで心が弾みます。しかし……お天気は雨。天気予報では小雨ですぐに止む予報でしたが、思いがけず大雨。しかも土砂降り。どうなることかと不安だったのですが……。

はじめよう! サステナブルなカーライフ!

このイベントは、蔦屋書店グループのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が中心になって2022年から始めたイベントで、今年の春に第2回目を開催。そして今回が3回目の開催です。

「はじめよう! サステナブルなカーライフ!」をテーマに、最新EVやエコカー、クラシックカー、ヴィンテージカー、キャンピングカー、アウトドア展示などが行われています。会場内の電力はV2L機能を備えたヒョンデ『IONIQ 5』や日産『アリア』などからの給電で賄われ、最新EVは試乗も可能。EVを軸に、サステナブルなカーライフの魅力を体感できるイベントなのでした。

ちなみにBEVの展示車両もたくさん集まっていました。

まず、アウディ『Q8 Sportback e-tron』、『Q4 Sportback e-tron』。ジャガーランドローバーからはPHEVモデルをラインナップする『RANGE ROVER SPORT』とジャガー『E-PACE』。さらに、テスラは『モデルY』と『モデル3』。ポルシェ『タイカン』。BYDは『ATTO3』と『ドルフィン』。ヒョンデの『IONIQ 5』と『KONA』などなど、日本で市販されている話題のEVが大集結という感じです。



商用EVもありました。EVベンチャーのASFが発表した商用軽EVの『ASF2.0』はソロキャンプ仕様にした車両もありました。同じく商用 EVに注力するベンチャーのHW ELECTROは、ハイエースサイズのEVである『ELEMO-L』や、それをベースにCarstay(カーステイ)とコラボして予約受付中のキャンピングカーブランド「moonn(ムーン)」の『T-01(タイプワン)』などを展示。EVカーライフの広がりを実感できる内容でした。


試乗車として活躍していたのは、ELEMO-L、ASF2.0、テスラ モデル3、BYDのドルフィン、ヒョンデ IONIQ 5、そしてジャガー E-PACEなど。

雨の最終日も盛況でした

雨になった最終日も、会場は盛況でした。車両が展示されているガーデンモール芝生公園をぐるりと囲むようにアーケードになっていて、雨だと皆さんそこを通って移動するため、むしろ晴れの日よりも多くの人が車を見ながら移動します。さすがに午前中の激しい雨の際は、広場に出る人は少なく、遠目に見る感じでしたが、午後になって小降りになると人が続々。

個人的に印象的だったのはBYD「ATTO3」の注目度の高さでした。BYDでは「ドルフィン」が補助金を活用すると298万円! という価格が発表されたばかりだし、リーズナブルで注目されるのかと思いきや、意外にも「ATTO3」のほうが人気でした。

会場では電動バイクの展示や試乗も行われていて、EVゾーンと並んでハーレー・ダビッドソンの展示も。展示車両は『ロードグライド3』、『ストリートボブ114』、『ブレイクアウト』、『ローライダーS』などのエンジンモデルでしたが、注目度がめちゃめちゃ高いこと。土砂降りの中、雨にぬれていたハーレーは、ちょっと可哀そう。しかも残念ながらすべてEVではなく、なぜここに!?(笑) 本国ではEVのバイクが登場しているので「日本にも導入が近いのでしょうか?」と確認すると、まだ検討中とのことでした。

ともあれ、サステナブルなEVカーライフも楽しそう! を実感できる現場でした。

ちなみに、会場となった軽井沢プリンスショッピングプラザの駐車場(P3)には、CHAdeMO規格で50kWの急速充電器が2基、テスラ専用のスーパーチャージャーが4基のほか、テスラの8kWウオールコネクターが2基(普通充電器。テスラ車以外も充電可能)、3〜8kWの普通充電器が合計10基など、大幅に増強された充電設備が9月にオープンしたばかり。また、周辺にも充電器が増えているようです。

取材・文/吉田 由美
撮影/佐藤 亮太

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この記事の著者


					吉田 由美

吉田 由美

短大時代からモデルをはじめ、国産自動車メーカーのセーフティドライビングインストラクターを経て、「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の目線で、自動車雑誌を中心にテレビ、ラジオ、web、女性誌や一般誌まで幅広く活動中。

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