元記事:Tesla Makes Indonesia an Investment Proposal for Batteries & Energy Storage Solutions by Eva Fox on 『TESMANIAN』
インドネシアをグローバル・サプライ・チェーン提供国に
インドネシア政府によると、テスラは原料購入だけにとどまらないバッテリーと蓄電システムに関する提案を行いました。
投資・鉱業調整担当次官であるSeptian Hario Seto氏は「昨日の午前中に提案を受け取りました。来週中にオンラインで正式な説明を受けます」と、2月5日に提案を受けたことをロイターに話しました。
氏は詳細を明かすことができないとしましたが、テスラの意図が見える部分がいくつか語られました。提案によると、議題は車の重要部品であるバッテリー周りになっています。氏は提案が(電気自動車用)バッテリーに加えて、テスラが米国工場で生産している蓄電システムのメガパック、パワーパック、パワーウォールなどにも及んでいると話しました。
インドネシアは国が原料の単なるセールスだけではなく製造プロセスにも関われるよう、工場を持つ有益な企業にのみ関心があると明確にしていました。Septian氏も「原料を買いたいだけならば、私達は興味がありません。この提案は単なる原料(購入)以上のものです」と話しました。
インドネシアは世界最大のニッケル産出国です。この貴重な原料に関する輸出政策をインドネシアが変えて以来、多くのバッテリー会社が生産拠点を置く機会を模索し始めました。インドネシアは電気自動車の需要に見合うよう、原料の採掘から精製まで包括的にカバーするサプライチェーンを築きたいと考えています。
インドネシア政府はジャワ島中部に位置するバタン工業団地で土地の10年間無償リースを行うなど工場の誘致に積極的です。2020年10月には、海洋・投資担当調整大臣のルフット・ビンサル・パンジャイタン氏が「今投資をしてもらえれば、土地を用意します。原料から生産過程の終わりまで関われるようになりたいのです。そうすればインドネシアを素晴らしいグローバル・サプライ・チェーンの提供国に変えることができます」と話していました。
【関連情報】
●中国から工場移転、中ジャワ州バタンに誘致(アジア経済ニュース)
(翻訳・文/杉田 明子)
【編集部注記】
2月6日、このニュースについてEVsmartでツイートしたところ、テスラ取締役の水野弘道さんが引用ツイートしてくださいました。
世界最大のリチウムバッテリー工場になろうと考えたインドネシアは2年前に日本にいの一番に打診に来たのですがね、「当時日本政府もメーカー側も全く興味を示さなかった」と数ヶ月前に来日したインドネシアのルフット調整大臣は私に言ってました。代わりに進出したのが中国、韓国メーカーでした。 https://t.co/CCOhB3rVmy
— HIRO MIZUNO (@hiromichimizuno) February 5, 2021
詳細な事実関係は未確認ですが、残念なことだと感じます。
水野氏のツイートが本当ならあまりにも残念ですね…。
親日国として知られるインドネシア。日本の国際協力に対する信頼もあり最初に声かけしてくれたのでしょうね。2年前に会話を始めていればかなりのアドバンテージが築けているのに…。