毎日たくさんのEVユーザー・PHEVユーザーの方よりいただいたコメントも、昨年のリリースから12,000件超。充電器が使えたかどうかのユーザー報告である「使えたよ」「使えなかった」報告数も計65,000件を超えました。コメントや使えたよ報告をいただいております皆様、私自身も出かけるたびに参考にしています。お礼を申し上げます。
ご存じの通り、急速充電器は本体が故障した場合、充電器を管理するセンターの監視で発見することができ、比較的早く故障情報を皆様にお伝えすることができます。しかし、コネクター部の破損や接触不良などの場合、故障していても遠隔監視では発見することができず、何日もそのままになってしまうことがあります。ぜひ、充電されるついでに「使えたよ」をタップしていただければと思います。そのタップで、翌日充電する人が安心して立ち寄れます。また故障している充電器を発見された場合には、アプリの詳細ページにある連絡先までご一報いただけますと幸いです。
さて6000か所の急速充電器、特に電気自動車ユーザーの方はものによって充電速度が違うことをお気づきだと思います。これは「出力」と呼ばれるもので、充電器によって異なります。EVsmartでは詳細ページ内の充電器アイコンの横に表示しています。ほぼ電池が空になった状態で、空から80%まで充電するのにかかる時間は、以下のような感じになります。
車種(ABC順) | 50kW急速充電器での80%まで充電時間 | 20kW急速充電器での80%まで充電時間 |
---|---|---|
三菱 アイミーブ | 30分 | 45分 |
BMW i3 | 30分 | 45分 |
日産 リーフ | 30分 | 45分 |
テスラ モデルS | 約1時間20分 | 約3時間20分 |
三菱 アウトランダーPHEV | 30分 | 30分 |
44kW以上の急速充電器が重要なわけがお分かりですね。そして、この44kWの台数を各地域ごとに出してみました(弊社出力調査分のみ)。赤が充実(44kW以上が40%以上)、青が少ない(44kW以上が20%未満)です。
北海道・東北
関東・中部
近畿・中国・四国
九州・沖縄(すみません、位置を移動させていただきました)
そして44kWランキングです!一番44kW率が高いのは53.6%で愛知県、一番低いのは7.0%で鹿児島県でした。44kW率が低いということは経路充電が難しいということで、すなわち、電気自動車では長距離旅行が難しい地域ということになります。設置者の方々には、今後(テスラモデルSを始め)長距離EVが発売されていくに従い、少しでも将来性の高い44kW以上の急速充電器を検討いただければ幸いです。
都道府県 | 44kW以上充電器割合 |
---|---|
愛知県 | 53.6% |
岡山県 | 46.8% |
埼玉県 | 46.8% |
山形県 | 46.3% |
岐阜県 | 46.3% |
福岡県 | 45.5% |
神奈川県 | 43.8% |
京都府 | 43.5% |
宮城県 | 43.0% |
福島県 | 41.0% |
静岡県 | 40.6% |
山梨県 | 39.0% |
鳥取県 | 38.8% |
茨城県 | 38.7% |
三重県 | 38.6% |
徳島県 | 38.3% |
栃木県 | 35.4% |
新潟県 | 35.3% |
大阪府 | 35.1% |
千葉県 | 34.4% |
兵庫県 | 33.5% |
熊本県 | 33.3% |
和歌山県 | 32.8% |
愛媛県 | 31.8% |
島根県 | 30.8% |
東京都 | 30.3% |
長崎県 | 29.9% |
大分県 | 29.0% |
山口県 | 27.8% |
北海道 | 27.7% |
佐賀県 | 27.1% |
岩手県 | 24.7% |
滋賀県 | 23.7% |
富山県 | 23.5% |
高知県 | 22.4% |
長野県 | 21.0% |
奈良県 | 20.0% |
宮崎県 | 19.5% |
石川県 | 18.8% |
沖縄県 | 18.8% |
広島県 | 18.2% |
香川県 | 18.2% |
秋田県 | 15.2% |
群馬県 | 13.1% |
福井県 | 12.9% |
青森県 | 10.6% |
鹿児島県 | 7.0% |
すべて | 33.9% |
EVsmartでは、先日充電スポット周辺グルメ情報のリリースを行いましたが、今後も長距離をEV・PHEVで移動されるユーザーの皆様のお役に立てる機能を開発してまいります。ぜひお出かけの際にはEVsmartをご活用くださいませ。
EVsmartチーム一同
ブログ楽しく拝読させていただいております。
中でも今回のブログは大変興味深い内容でした。
三菱電動車両サポートの時間制課金は、アウトランダーPHEVに関していえば、妥当な方法なんですね。充電器を選ばなくていいんだ。
でも、実感としてはNISSAN製の44kw充電器が一番早く80%に達するのですが。
とうじん様、コメントありがとうございます。44kWの日産製の充電器が最も早く感じますか。計算ではない、何かわずかな違いがあるのでしょうかね。一応理論的には、アウトランダーPHEVの場合、50Aが最大となります。記事には書きませんでしたが、一部には20kWでも40Aまでの中速充電器があり、これですと30分で80%までは入りません。
先日、試乗車で急充電を体験しましたが、
雨天、横殴りの雨の中での差し込みや、
CARDの濡れ、感電の恐怖が強かったです。
その点の国民への注意喚起は如何なものでしょうか?
家本様、コメントありがとうございます。急速充電器は雨の中でも安全に使えるように、様々な安全装備が入っています。基本的には雨天でも問題はないらしいです。しかし、実際充電するとなるとできれば屋根があったらいいなと思いますね。自分が濡れなくて済みますし。
チャデモの安全設計に関するページです。
http://www.chademo.com/wp/japan/technology/safety/
より技術的な資料はこちらです。地絡検出などについて記載があります。
http://chademo.com/pdf/interfacej.pdf