テスラモデルXで千葉を周遊340km、一泊二日旅行

寒波で冷え込んだ2020年2月6日、テスラモデルXで千葉を一泊二日で旅行しました。総走行距離は340km。旅行の計画と実際を公開。

テスラモデルXで千葉を周遊340km、一泊二日旅行

いつもの旅行シリーズ。今回は旅館一泊で千葉県内の観光スポットを周遊する計画です。計画はこちら(パート1 パート2 パート3)。EVsmartアプリの開発中機能、「EVsmart経路検索」を使用しています。私のテスラモデルXの現在の、メーター上航続距離は409km、購入から2年強で5万キロを超えたくらいでバッテリーの劣化は約6%です。電気自動車の場合、冬の暖房は家と同じ、電気のエアコンになりますので、航続距離は2-3割引いて計算する必要があり、私の経験では走れる距離はおおよそ314kmくらい。トータル340kmでは途中で少し充電が必要な状況です。

往路は午後に自宅を95%充電くらいで出発して、まずは一つ目のスポット「濃溝の滝」へ。ここは君津市ですが山の中にあり、木更津から24kmも離れています。その後は「紀伊乃国屋旅館」へチェックイン。こちらは鋸南町になるので、翌日は近くのマザー牧場と、近隣でいちご狩りをして、三井アウトレットパーク木更津で少し時間調整。最後に佐倉市にある中國料理kujikujiで夕食を食べてから帰るコース。途中道の駅に寄るようなことがあればそこで充電したりできる可能性もありますし、もし帰りのアウトレットの段階で充電が足りなければテスラ 木更津スーパーチャージャーで残りの行程分だけ充電して帰ってくればいいわけです。

計画では木更津で65%あれば自宅到着時に14%との予測。

2/6 12:59 出発します。この写真は100%充電時に撮影しましたが、自宅出発時にはバッテリーは95%でした。

濃溝の滝。この洞窟というか穴から光が差し込む風景が綺麗だとのこと。ぱっと見、こちらは真東方向なので、ベストタイムはお彼岸の日の出ちょっと後くらいかな。そんな早くには来れないよ!ってなわけで普通のショット。夏はホタルが見られるそうです。

1657 宿に到着。139.9km走行して残は59%、電費は242Wh/kmすなわち4.13km/kWh。この車としてはそんなに悪くないです。

ここが紀伊乃国屋さんのエントランス。こじんまりした宿ですが、ここはちょっとお料理が(だいぶ?!)すごいのです。

前菜。

鮑の踊り焼き。これは特別料理じゃないんです。デフォルトの鮑。

おなじみ舟盛り。これは大人四人分です。これもデフォルト。

白子のグラタン。ちょっと体に悪そうですが(汗

〆は鯛茶漬け。これは初めてでした。

2/7 翌日の朝食。

1046 マザー牧場 山の上駐車場に到着。駐車場は2つあるようで、もう一つはまきば駐車場。どちらにもNCSの普通充電器がありました。せっかくなので充電します。ここには3時間16分と長居してしまいました。というのも本来はいちご狩りをどこかでしようと思っていたのですが、金曜日は土日に備えてクローズしているところばかり。結果的にマザー牧場内のいちご狩りしかなかったのです。ここはちょっと高いし食べ放題じゃないので、あまりオススメではないのですが、いつでも営業しているとのことなのでそれがメリットかな。
バッテリーは46%から56%に。

1516 途中、富津アクアファームといういちご園で持ち帰り用のイチゴを購入し、そこ経由で三井アウトレットパーク木更津に到着。ここでは夕食までの時間調整でちょっとだけ買い物。そしてP5にはGAPの目の前の駐車スペースに6基の普通充電器があります。今回は一台も電気自動車以外の車は駐車しておらず、少し認知度が上がったのかな?と思えます。「EV専用」のペイントが効いているのかも。
到着時バッテリーは45%、54分後に47%。まあ気休め程度ですが、無料ですから、真剣に一日ショッピングに来られた方には十分です。

1620 47%では目標の65%に不足していますので、計画通りテスラ専用充電設備の木更津スーパーチャージャーへ。アウトレット内ではなく(アウトレット内だと便利なんですが)、マライカBAZAAR木更津店の駐車場内にあります。店内のトイレも使えますし、挽きたてのマメで淹れるドリップコーヒーも。今回は短時間の予定だったのでお店には入れませんでした。
計画では30%分位を15分で充電する予定でしたが、バッテリーが結構冷えていて最初はバッテリーヒーターが入るような状態。結果として20%の充電に18分かかり、47%から67%まで充電してスーパーチャージャーを後にしました。
1742 本日の最終目的地、中国料理kujikujiさんに到着。こちらは(リアルの)口コミで独創的で美味しいという情報をいただき、わざわざ遠回りして立ち寄りました。いくつかお料理をご紹介。これはシュウマイ。

カルパッチョっぽいサラダ。中国料理とは思えません。

エビのチリソース炒めです。これは定番の味。

最後に〆のミニラーメン?

ラーメンで終わりかと思いきや、デザートまで。洋食っぽいところもあり、和食っぽいところもあり、ユニークでかつ味はしっかり広東料理でした。

2041 かなりゆっくり食事してしまいましたが、帰路につきます。途中で50,000kmになったので車を停めて記念撮影♪

2231 残17%で自宅に到着!予定では65%→14%でしたが、実際には67%→17%とほぼ計算通り。スーパーチャージャーでの待ち時間はもう少し削れた計算になりますね。

今回の旅行の総走行距離は378.9km、電費は257Wh/kmすなわち3.89km/kWhでした。

かかったコストは自宅充電が95→到着時17%だったので使ったのはおおよそですが78kWhで、2340円。マザー牧場での充電が541円。スーパーチャージャーの利用はこの車は無料なので、計2881円。ガソリンをリッター140円で換算すると18.4km/lという結果に。まあ実燃費でこれくらい出ればいいですよね。
(安川 洋)

この記事のコメント(新着順)4件

  1. 木更津アウトレットのハセテック50kW機を謎に15A制限し時間無制限で運用するあれはさすがに解消されたんですね。よかったです。
    やはり3kW普通充電器では力不足感が否めませんね。今回の工程も全て6kW普通充電器だったら、ヒラタツさんのおっしゃられる通り宿泊施設に普通充電器があったら…SCでの充電も必要なく帰ってこれたでしょう。経路充電の混雑回避のためにも普通充電の重要性は高そうです。特にZESP3が普通充電し放題になったこともあり、ニーズは高くなっていきそうです。

  2. テスラモデルX一泊二日の旅お疲れさまでした。
    それにしても電費悪いですね…最近一泊二日で借りたリーフe+(62kWh)で7.8km/kWhなので電力事情で乗れない可能性があります。あと車幅の大きさもネック(リーフの1.8mは何とかなるが2mでは自宅車庫に入れない)
    バッテリーマネージメントシステムは電気を食うしリサイクル時に分解しにくい難点があり手を出しにくいです。リーフの駆動用電池はソーラー発電の蓄電池として再利用されるケースをYouTube動画で結構見かけますが。
    あと宿泊施設のEV普通充電器有無は結構大きかったりします。実際リーフe+で長浜の国民宿舎に泊まり恩恵を受けたもので。

    何かと厳しいコメントになりましたがお許しを。当方の実感です。

    1. モデルXの電費が悪いのは、純粋に巨大なSUVボディと巨大電池による重量によるもので、冷却水の循環はほぼ関係ないと思いますよ。

      同様の水冷式の電池を積んでいる私のBMWi3は、通年の平均で8.0km/kWhです。 エアコン入れていなければ、9に迫ります。 軽量なカーボンボディというアドバンテージはあるのですが、仮に鋼鉄ボディなら、電費はリーフと同じ程度になるでしょう。大きさも似てますしね。

      つまり、水冷式による電費の悪化は無視できる程度と言えます。

      冷却水の循環ポンプの電力消費なんて家庭用洗濯機程度のもので、EVが走行で使用する莫大な電力に比べれば微々たるものです。それによって、リチウムイオン電池の寿命が劇的に延び、高速走行時の急速充電も速度低下せず、充電器の回転も上がる訳ですから、やはり温度管理はあってしかるべきと思います。

      Reduce>Reuse>Recycleという重要性の順序を考えれば、電池の寿命を延ばす事こそが優先されると思います。

    2. MZY様の発言に追加で、多少関係のあることについて追記させていただきます。
      当記事に関連して、電気自動車間の電費を比較されていますが、実はEPAで見ると2倍とかも電費が違うわけではありません。じゃなんでそんなに私の車とそれ以外の差が出るか、というと、それは速度と暖房の使い方だと思います。

      私は高速でi3もリーフもアイミーブも、仕事柄すぐ見つけて気になってみていますが、皆さんどんどん追い越ししながら走行される方はまずいらっしゃらないです。もうモデルSから10万キロ以上電気自動車に乗っていますが、そういう経験がないのですよね。
      そういう意味では私のデータはあまり参考にならないのかもしれません。最近TwitterでモデルXの方の電費拝見していますが、何となく私より2割くらい良い気がします。
      暖房も違うと思います。私は普段(癖で)コートを脱いで、シャツ一枚で運転しています。暖房温度は23-24℃に設定しています。恐らく、これも普通の方より温度が高めで、1割くらい差が出ている原因かもしれません。

      いずれにしろ申し上げたかったことは、私の下手クソ運転(?!)は参考にせず(汗、EPA電費で比較されることをおすすめします。

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この記事の著者


					安川 洋

安川 洋

日本アイ・ビー・エム、マイクロソフトを経てイージャパンを起業、CTOに就く。2006年、技術者とコンサルタントが共に在籍し、高い水準のコンサルティングを提供したいという思いのもと、アユダンテ株式会社創業。プログラミングは中学時代から。テスラモデルX P100Dのオーナーでもある。

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