電気自動車テスラモデルXにタイヤチェーンを装着(動画)

電気自動車のテスラはホイールの内側にスペースがほとんどないため、指定のタイヤチェーンが必要となります。今年から新「チェーン規制」が特定の区間で実施されると、四輪スタッドレスタイヤでもチェーンがないと通行できなくなりました。早速モデルXに純正タイヤチェーンを装着してみました。

ラグナットキャップリムーバーでキャップを取り外します

とはいうものの東京は毎日晴のお天気。外は寒いので地下の駐車場で純正タイヤチェーンを装着し、手順を動画に撮ってみました。
通常、雪や凍結などで路面状況が悪いことが予測される場合には、スタッドレスタイヤを四輪に装着します。最近はオールシーズンタイヤというものも販売されていますが、私個人の意見としては、電気自動車のようにスリップに強い自動車の場合、オールシーズンタイヤでギリギリ通行できる1cm程度の雪ならノーマルでもあまり変わらないと思います。つまり、雪や凍結に備えるならスタッドレス一択。これで、高速道路などで行われる通常のチェーン規制は問題なく通行できます。しかし2018年12月に国土交通省がタイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め(新チェーン規制)を施行。大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪のときに、事前に告知された特定区間では、四輪スタッドレスでもチェーンを装着していないと通行できなくなりました。

今年2019年3月までに指定されている特定区間は以下の通りです。

都道府県路線区間延長(km)
新潟県・長野県上信越道信濃町IC~新井PA(上り線)24.5
山梨県中央道須玉IC~長坂IC8.7
長野県中央道飯田山本IC~園原IC9.6
石川県・福井県北陸道丸岡IC~加賀IC17.8
福井県・滋賀県北陸道木之本IC~今庄IC44.7
岡山県・鳥取県米子道湯原IC~江府IC33.3
広島県・島根県浜田道大朝IC~ 旭IC26.6
山形県国道112号(月山道路)西川町月山沢~鶴岡市上名川26.7
山梨県・静岡県国道138号(山中湖・須走)山梨県山中湖村平野~
静岡県小山町須走字御登口
8.2
新潟県国道7号(大須戸~
上大鳥)
村上市大須戸~
村上市上大鳥
15.3
福井県国道8号(石川県境~
坂井市)
あわら市熊坂~あわら市笹岡3.2
広島県・島根県国道54号(赤名峠)広島県三次市布野町横谷~
島根県飯南町上赤名
2.5
愛媛県国道56号(鳥坂峠)西予市宇和町~大洲市北只7.0

新チェーン規制の標識
新チェーン規制の標識
案外ちょっとですよね?でも私の実家近くのルートはちゃーんと入ってます。何かあって実家に帰らないといけなくなったら(車ないと買い物も行けません)特定区間を通りますから、今年は比較的暖冬なのでリスクは低そうではありますが、チェーン規制の可能性はあるわけなんです。
新チェーン規制のマークはこれ。これを見たらチェーンを装着しないといけないわけです。

タイヤチェーンの装着は、皆さんが装着しているのを見ていると、(今まさに箱から出して装着してるな、、)という感じの方をそれなりに見かけます。チェーンは雪が降っているとき(多くは気温3℃以下)、手がかじかむ状況で行いますので、初めてだとなかなかうまくいかないものです。タイヤチェーンを装備する方、また該当地域に良く行かれる方は、何度か雪のないところで装着の練習をしておくことをお勧めします。私もモデルXのチェーンは初めて購入しましたので、練習しました。ちなみに四輪駆動のテスラモデルXではチェーンは後輪に装着します。

まず必要なものです。テスラモデルXの場合、ホイールは19インチサイクロンホイール(そうなんです、純正ホイールには名前が一つ一つ付いてます)、20インチスリップストリームホイール、20インチヘリックスホイールのどれかである必要があります。22インチホイールはタイヤハウスとのクリアランスが少なすぎてチェーンは装着できません。純正チェーン、ゴムでコーティングされている作業用手袋、ラグナットキャップリムーバーを用意しましょう。テスラの純正チェーンはイタリアMaggi社のTrak 4×4 and SUVです。このTRAKというチェーン、なんと裏側がないんです!と言ってもチェーンにあまりなじみのない方には表とか裏とかよく分からないですよね。
タイヤチェーンは、タイヤの溝のあるところ=トレッド面にチェーンを乗せるわけですが、それが外れないようにするためにタイヤの外側と内側にゴムやチェーンで輪っかが作られており、チェーン全体をタイヤに被せ、外側と内側の輪っかを締め上げることによりチェーンがタイヤから外れないように固定します。しかし、最近の車は大径ホイール化に伴い、ホイールの内側とサスペンションとの間に隙間があまりない車が増えてきました。実はテスラはモデルS/X/3ともにこの種類に該当し、通常のチェーンを装着すると、内側の輪っかがサスペンションに当たってしまいます。このTRAKチェーンはホイールの内側(裏側)にはチェーンがなく、タイヤが剥き出しになっていますので、サスペンションを痛めるリスクがないのです。もちろんチェーンを付けたことのある方なら、内側がないと装着が楽になることもお分かりかと思います。私も金属チェーンやプラスチックチェーンなどいろいろなチェーンを使ったことがありますが、このチェーンは初めてで、しかも今までで一番装着が簡単なチェーンでした。

ゴムでコーティングされている作業用手袋は、私はショーワグローブさんのNo.310グリップ(ソフトタイプ)がコンビニで売っていたのでそれを買いました。普通の軍手でもいいですが濡れると手が冷たいですし、ゴムのコーティングがあればチェーンで手を切るリスクも少ないです。この程度でも案外暖かいです。
ラグナットキャップリムーバーは動画を見ていただけると分かりますが、小さなトングのような形状の工具(!?)です。小型の車の場合ホイールナット(ラグナット)は袋ナットになっていることが多いですが、モデルXは貫通ナット。テスラ純正ホイールの場合、サイクロンホイールとスリップストリームホイールでは、ボルトがホイールナット(ラグナット)を貫通していますので、ボルトの頭が外から丸見えになってしまいます。そのため、ラグナットにプラスチックのキャップを被せてカッコよく見せる方法が取られています。しかしたかがプラスチックのラグナットキャップ、付けるのは押し込むだけですが外すのは一苦労。専用の工具であるリムーバーを用意したほうが圧倒的に楽です。アウディ車用のものが広く売られていますので1本チェーン袋に入れておくと安心です。なお、ヘリックスホイールにはホイール中央にラグナット全体を覆い隠すカバーがありますので、ラグナットキャップは必要ありません。

準備に比べて実際の装着は簡単です。

  1. 平らで前後に多少余裕のある場所に駐車します。チェーン装着中に、車を移動しますのでスペースが必要です。
  2. チェーンを取り出し、開いてオレンジ色のフックを上にして被せます。このときホイールを傷つけないように注意します。
  3. チェーンのプラスチック部分とチェーンそのものを、しっかりタイヤの溝のあるところ(トレッド部)に乗せます。最下部は入るところまででOK。
  4. ラグナットキャップリムーバーでキャップを取り外します
    ラグナットキャップリムーバーでキャップを取り外します
    一番右端になっているラグナットのキャップを、リムーバーで取り外します。

  5. チェーンのソケットをラグナットにはめ込み、赤いバーを下向きに、オレンジのハンドルを時計回りに回してしっかり締め込みます。
  6. ハンドルとバーを同時に時計回りに回転させて、バーをホイール中央部まで移動させます
    ハンドルとバーを同時に時計回りに回転させて、バーをホイール中央部まで移動させます
    バーとオレンジのハンドルを両手で一緒に時計回りに回し、赤いバーがホイールの中央を通るような位置まで持ってきます。

  7. チェーンの残りコマ数が2-3個になるまで本体を押して固定します
    チェーンの残りコマ数が2-3個になるまで本体を押して固定します
    中央の穴から出ている輪っかとチェーンを右手で持ち、本体を左手と膝で押さえて、本体とホイールの間にチェーンの駒が2-3個しかない状態までチェーンを引き固定し、輪っかをフックに引っ掛けます。

  8. チェーン装着後、初めてタイヤを半回転させたところ
    チェーン装着後、初めてタイヤを半回転させたところ
    車に乗り込み、タイヤ半回転分くらい「超ゆっくり」前進し、先ほど下側になっていたチェーンをタイヤの溝のところ(トレッド部)にしっかり乗せます。

これで完成!時速50km以下で走行しましょう。実際に装着して走行する機会がありましたら、振動や音などをレポートしたいと思います。

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2 thoughts on “電気自動車テスラモデルXにタイヤチェーンを装着(動画)”

  1. 素晴らしいインストラクションビデオありがとうざいます。私も同じ動機です。いざという時、車での移動は、必ずおこりうるため 規制ニュース後、購入いたしました。寒い場所なので、ショーワグローブ 【防寒手袋】No282防寒テムレスも追加。このチェーン、Xでなければ、知らない商品でした。

    1. あまやん様、コメントありがとうございます。防寒手袋良いですね。私はついそこらで買えるものにしてしまいました。
      車の場合雪で立ち往生は命に関わりますから、雪と寒さの対策は電気自動車じゃなくてもしっかりしておきたいですね。

      私も、このMaggiというブランド、純正の製品じゃなかったら知ることはありませんでした。世界にはなかなかスグレモノがあるんですね。。外れやすいのかも?と少し心配していますが、欧州では平均速度も高いでしょうから案外良い製品なのかも。

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