テスラ モデルS プラッドが4分の1マイル(ゼロヨン)で世界最速となる『9.23秒』を記録

もうすぐデリバリーが始まるテスラの高級セダン、モデルSプラッドが、いわゆるゼロヨンで世界最速となる9秒23を記録したことが報じられています。アメリカメディア『Clean Technica』から、全文翻訳記事でお届けします。

テスラ モデルS プラッドが4分の1マイル(ゼロヨン)で世界最速となる『9.23秒』を記録

元記事:Tesla Model S Plaid Sets A New 1/4 Mile Record: 9.23 Seconds by Johnna Crider on 『CleanTechnica
※冒頭写真はテスラ公式サイトより。

最近テスラのモデルSプラッド(Plaid)が、大量生産された車両としては1/4マイル(約402m)での最速記録を出したと『Drive Tesla Canada』が報じました。記録は2021年5月11日にテスラのフリーモント工場から南に4時間の、ベーカーズフィールドにあるオートクラブ・ファモソ・レースウェイで出ました。記事では参加者の話としてミッドナイトシルバーのモデルSプラッドが9.23秒の公式タイムを出し、最高で時速152.16マイル(約244.9km)だったと伝えました。

以前の記録保持車両はブガッティ シロン スポーツで、ベース価格は326万ドル(約3億5,600万円)となり、価格が11万9,990ドル(約1,310万円)~のモデルSプラッドが安く感じられます。テスラが出した記録はこれまで2位だったポルシェ918スパイダーより約0.5秒速いものとなっています。

Wikipediaを参照すると、以下が1/4マイルのスピードでトップと思われる車種になります。

・2021 テスラ モデルS プラッド— 9.23秒
・2018 ブガッティ シロン スポーツ— 9.4秒
・2015 ポルシェ918 スパイダー— 9.7秒
・2015 マクラーレン P1 — 9.8秒

以前は2020年版テスラ モデルSパフォーマンスのルーディクラスモードが19位に入っていましたが、新しいモデルSプラッドは一気にトップまで駆け上がったのです。Drive Tesla Canadaは、今回の新記録はテスラが今年初めに新しい車種としてウェブサイトに載せ、元々目指していたタイムとスピード(1/4マイルを9.23秒、最高速度155mphもしくは250km/h)にほぼ合致するとしています。

記事によると、モデルS プラッドの1/4マイルのタイムは、ルシードのAirトライモーターのプロトタイプが昨年出した記録よりも速くなっていますが、条件に大きな違いがあります。ルシードの9.245秒と言うタイムは必要ない部分をそぎ落として出した記録ですが、モデルSプラッドはすべてのインテリアを積んでいました。

今のところ、レースがどのように行われたのか公式な映像はありません。Drive Tesla Canadaはソース元を公にしない約束をしており映像を見せられないのですが、彼らが映像をきちんと見たことの確認は取れました。また記事では映像がもうすぐ公開されるとしており、トラックにはテスラの従業員だけではなく、『ジェイ・レノ ガレージ』用に撮影をするジェイ・レノ氏もいたようです。彼も実際に運転をし、後部座席に2人を載せながら9.5秒の記録を出したということです。

(翻訳・文/杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)4件

  1.  時速100キロから止まるまでの時間よりも、時速100キロまで加速するまでの時間の方が短いのではないかと思う性能ですね。

     電気自動車は、加速性能向上による電費の悪化が穏やかで、良い加速性能の車を低いランニングコストで維持できる事が最高のメリットと感じています。

    1. テスラS持ってるけどフル加速したり120以上で巡航すると極端に電費悪化するよ。
      チューニングしたターボ車をパワーバンドキープし続けるより酷い

  2. もう、セダンの加速力の領域では無いですね。
    このまま、ド・ドドンパの加速力を目指して欲しいと思います。

  3. そこまでスピードにこだわらないのですが新型はちょっと魅力的。
    でも現車でFSDを付けてるので、浮気しないで2017のModelSに乗り続けます!

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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