今回、動画は走行レビューと内外装レビューの2本がすでにYouTubeのEVsmartチャンネルにアップされています。
【PART.1】テスラモデルY RWD高速道路・一般道レビュー! 想像以上の乗り心地と静粛性でした!
走行レビュー動画はこちら!
モデルY、中国ではRWDと、AWDのロングレンジ、パフォーマンスの3グレードがラインナップされていますが、日本に導入されたのは、バッテリー容量50kWh程度とされる(テスラではバッテリー容量非公開)「RWD」(税込643万8000円〜)と、75kWh程度とされるデュアルモーターAWDの「パフォーマンス」(税込833万3000円〜)の2グレードです。価格は今日現在の公式サイトで表示されているもの。テスラでは頻繁に価格が変わるので、ご注意を。
その他、詳細については日本での受注開始を伝える記事もご参照ください。
【関連記事】
テスラ『モデルY』がいよいよ日本でも受注開始〜納車開始は8月ごろ(2022年6月11日)
では、動画の内容を端的にまとめて紹介します。
モデルY走行印象 ポジティブまとめ
・0-100km/h→6.9秒で必要十分な加速性能を実感。
・静粛性はかなり高く、日産アリアやIONIQ5に匹敵する。
・横幅1920㎜を感じさせない取り回し。アイポイントが高くて見切りが良い。
・先行発売されていたアメリカではモデルYの乗り心地が悪いと評判。実際はマイルドな乗り心地であった。上海製での改善?
・ソフトウェアアップデートだけでなくハードウェアアップデートも早い。
・SUVのリラックスした運転は楽(モデル3と比較して)。
・運転が楽しいSUVである。
モデルY走行印象 ネガディブまとめ
・大黒PA充電器 ダイナミックコントロール対応不可のため、充電出力が低い。
・空調の振動がハンドルに伝わってくる。
・横幅が広いので機械式駐車場は厳しい。
・バックミラーの視界が悪い。(カメラはあるけど……)
テスラモデルY vs 日産アリアB6 電費比較
区間 | 車種 | 電費 |
---|---|---|
大黒PA周回 約21km | アリアB6 limited モデルYRWD | 130Wh/km 133Wh/km |
大黒→都内 約30km | アリアB6 limited モデル3パフォーマンス | 122Wh/km 130Wh/km |
筆者は日産アリアを運転していました。大黒→都内区間の高速道路を降りるまでの電費は110Wh/km台が出ており、高速走行時の電費良さは日産アリアが上回ります。
長距離での「モデルY vs 日産アリア 比較」も試してみる計画中なので、ご期待ください。
【PART.2】テスラモデルY RWD 内外装詳細レビュー!【収納力抜群】
続いて、内外装についてのレビューです。
内外装レビュー動画はこちら!
モデルYは圧倒的収納力! 各収納のサイズ表
収納場所 | 奥行(cm) | 横幅(cm) | 高さ(cm) |
---|---|---|---|
フランク(ボンネット下収納) | 38-46 | 73-94 | 33-43 |
トランク | 114 | 97-155 | 72 |
サブトランク(トランクの底) | 40-50 | 64-83 | 38 |
ちなみに、EVsmartブログでは海外オーナーの採寸情報が載った記事も紹介しています。
【関連記事】
テスラ『モデルY』のインテリア、トランク、フランクなどのサイズ(2020年4月17日)
私やテスカスさんはモデル3に普段乗っており収納力も十分ある車だと思っていましたが、モデルYの圧倒的な収納力には終始驚きでした。ボンネット下にあるフランクやトランク底のサブトランクに楽々小型のスーツケースが入る収納力は圧巻です。
SUVならでは乗車姿勢、足元スペースもやはり魅力的。モデル3は後席にあまり人を乗せたくないほど筆者の家族に評判が悪いのです。
モデルY豆知識
最後に、モデルYに関する豆知識をまとめておきます。
・モデル3にはない空調機能「対生物兵器モード」を搭載。
・ハンドルの材質がモデル3よりも柔らかくなっている。
・後部座席のリクライニングは3~4段階の手動調整。
・圧倒的パノラマガラスで後席の解放感がテスラ随一。
・助手席はランバーサポートがない。
・前後ダブルガラスで静粛性アップ(上海製モデル3は前席のみダブルガラス)。
・フロントフォグがRWDには非搭載(モデル3もRWDでは非搭載)。
・ウィンカーを出すと中央のディスプレーに車両サイドの映像が表示される。これはソフトウェアーアップデートで追加された機能で昔は使えなかった機能。
・ハザード横アミアミはマイクになっているのでBluetooth電話の際はここへ向かって話すと伝わりやすいかも?
名前が仰々しい「対生物兵器モード」はテスラのモデルS/モデルX/モデルYに搭載されています。実際に効果はどうなの? と疑問に思われるかもしれませんが搭載車両のオーナーさん曰く、花粉症の時期になると効果を実感できるとおっしゃっていたので効果はきちんとあるようです。
また、テスラはソフトウェアアップデートに注目されがちですが、車自体の進化スピードも凄まじい速さです。イブスマ号はフリーモント製モデル3(2019年式)で静粛性やボディーのチリズレなど不満点は多々ありましたが、私の上海製モデル3(2021年式)では別の車と言っていいほど色々な箇所が改良されていました。今回試乗したNew上海製モデルYにもまだまだ気づいていないアップデートがあるかもしれません。
EVsmartではテスラモデルYを注文済みで9月中旬に納車予定です。今後もモデルY動画を撮っていきますのお楽しみに!
(文/石井光春、動画/テスカス)
動画含め、テスラの凄さがわかる取材記事、ありがとうございました。
一点、以前の記事にも時々出る静寂性という表現ですが、ぜひdBなど計測していただき数値での比較をしていただけないでしょうか?とりわけ、LEAFなど比較的大衆的なEVとどれだけ違いがあるのか、取材者の感性に頼らずに客観性を持たせることも大切かと思います。