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EV充電器80基&24時間営業のカフェやシアター! ハリウッドに「テスラ・ダイナー」オープンへの羨望

EV充電器80基&24時間営業のカフェやシアター! ハリウッドに「テスラダイナー」オープンへの羨望

ロサンゼルスのテスラオーナーがうらやましい! テスラがハリウッドに「Tesla Diner(テスラ・ダイナー)」をオープン。NACS規格のスーパーチャージャーV4を80基設置したチャージングステーションに、年中無休24時間営業のカフェやショップ、ドライブインシアターを併設。人型ロボットのオプティマス君がポップコーンのサーブとかしてくれるみたいです。

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24時間営業のEV充電パラダイス

テスラ公式サイトより引用。

2025年7月21日(日本時間)、テスラがロサンゼルスのウェストハリウッド(7001 Santa Monica Blvd, West Hollywood)に「Tesla Diner(テスラ・ダイナー)」と名付けたドライブイン(?)をオープン。SNSなどで大きな話題になっています。

Googleマップで確認すると、大谷翔平選手の晴れ舞台であるドジャースタジアムも距離は約6〜7マイルとすぐ近く。土地勘はないですが、周辺にはリッチな方がいっぱい住んでそうな感じの好立地です。

Googleマップから引用。

テスラ・ダイナーをひと言で説明すると「施設充実のスーパーチャージングステーション」です。テスラ車だけでなくNACS対応のEVが利用可能なV4スーパーチャージャーをなんと80基も設置。公式サイトでは「世界最大の都市型スーパーチャージャーステーション」とアピールしています。V4スーパーチャージャーの最大出力は500kW。それが80基ということは、EV充電器だけで40MWの電力を準備!……、ってあたりが気になってしまうのは生粋の日本人たる私の貧乏性でしょうか。

「西側充電区画にはソーラーキャノピーを設置して日陰を作り出し、CO2排出削減とEV充電の持続可能性を高めている」とも紹介されています。

大規模なスーパーチャージャーステーションというだけではありません。「ダイナー」の名の通り、年中無休24時間営業のレストランや、オリジナルグッズを販売するショップを開設。店内には「2つの66フィートLEDメガスクリーン」が設置されており、映画や特別プログラムが楽しめるドライブインシアターになっています。上映されているプログラムは、Tesla Dinerアプリを使って車内のディスプレイでも楽しめるとのこと。

「EVは充電時間が長い」とか言われることがありますが、充電時間があるからこそ楽しめる新スポット誕生ということですね。照明やトイレさえない急速充電スポットが少なくない日本のEVユーザーにとって、ため息が出るほど魅力的に感じてしまいます。

ちなみに、レストランやショップは誰でも利用可能とのこと。テスラ車もスーパーチャージャーの予約などはできませんが、ダイナーに向かう途中、車内のディスプレイからハンバーガーを注文して、到着したら待たずにいただきます! なんてこともできるようです。

Xに続々と気になるポストが!

テスラ・ダイナーを理解するため、先日からXに投稿されている気になるポストをピックアップしてみます。

まずは、CEOのイーロン・マスク。「ロサンゼルスのレトロフューチャーなダイナーがうまくいったら、世界の主要都市や長距離ルートのSCに展開するぜ!」と意気軒昂です。

きっとうまくいって、各地に開設されることになるのでしょう。すでに、中国の上海には来春にもオープンという情報があるようです。

テスラ本社の公式アカウントからの発信でも強調されているように、テスラ・ダイナーは「レトロフューチャー」をコンセプトにしたドライブインです。

日本でテスラのカーシェアを立ち上げたトシさんが、車内から事前にオーダーする様子の動画を引用リツイートしてました。

こういうのを見ると、テスラがうらやましくなります。とはいえまだダイナーがない(予定も不明)日本のテスラオーナーも同じように「うらやましい!」と唇を噛んでいることでしょう。

人型ロボットのオプティマス君がポップコーンをサーブしている動画もありました。

足もとにかなりこぼれているけど、ロボットがポップコーンを容器に入れて手渡してくれるだけで感激です。

ハンバーガーの評判はイマイチって話もありますが

いろんな報道などを見ると、ハンバーガーなどの値段が高くて味もイマイチなんて声もあるようですが、そこはそれ、アジャイル開発がお家芸のテスラですから、次第に改善されていくのだろうと思います。

ダイナーのメニュー紹介(公式サイトより引用)。

充電ステーションを快適な空間にしようという発想は、とくに斬新というわけではありません。たとえば、アウディはラウンジを併設した充電ステーションである「Audi charging hub」を展開していて、2025年4月には日本で2カ所目、世界で8カ所目となる「Audi charging hub芝公園」がオープンしました。

最大150kW器複数口を用意してEVオーナーを迎える Audi charging hub は素晴らしい施設です。

でも、テスラ・ダイナーはその場所自体に「訪れてみたくなる魅力」があるというか、さすがイーロン・マスクというか、突き抜けちゃってるなぁと感じます。

私は高校時代、そこそこ一生懸命に剣道をやっていました。武道などで上達の近道は「上手な人を真似ること」だと実感しています。誰か、テスラを真似てくれないかと願いつつ。日本のどこかに、テスラ・ダイナーのような「EV充電パラダイス」が誕生する日を待っています。

文/寄本 好則

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この記事を書いた人

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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