Honda eで長野県白馬村へ遠出してみた!/石川温の電気自動車日記

電気自動車『Honda e』を購入したスマホジャーナリストの石川温(つつむ)さんによる、EVライフ日記。今回は、「ジャパンEVラリー白馬2022」に参加するため、東京都大田区から長野県白馬村へ往復したロングドライブレポートです。

Honda eで長野県白馬村へ遠出してみた!/石川温の電気自動車日記

白馬を目指し、朝4時半に出発

Honda eを購入して1年以上が経過するが、相変わらずのコロナ禍ということで、なかなか遠出をする機会がない。

そんななか、知り合いがFacebookに「ジャパンEVラリー白馬2022」というイベントが開催されるという書き込みをしているのを発見。開催地は長野県白馬村で「遠出にちょうど良い距離だし、ほかのEVも見てみたい」ということで参加することにした。

7月23日は午前10時半からEVやPHEVの試乗会(※冒頭写真は試乗会に集結したEVたち。撮影/諸星陽一)が始まるので、10時過ぎくらいの到着を目指して東京都大田区にある自宅を朝4時半に出発した。

自宅ガレージで充電したHonda eのバッテリー残量表示は99%。バッテリー寿命のことを考えると、100%まで充電するにはよろしくない気もするのだが、なんせ片道291kmの遠出ということで、ついつい満充電をしてしまうのであった。
(※編集部注/満充電放置はおすすめできませんが、ロングドライブ前日の満充電は問題ありません)

中央道下り線SAPAの急速充電器は取り合いに?

中央道と関越道、どちらで行こうか迷ったが、普段、使い慣れている中央道を選択。首都高速中央環状線の五反田出入り口から向かうことにした。

計算上、大田区から走って行けば、中央道の八ヶ岳PAぐらいまでいけそうなのだが、なんせ、白馬村は標高700mを超えるところにある。また、調べてみると標高800m以上もある八ヶ岳PAあたりまでは上りが続く中央道であるため、計算よりもずっとバッテリー消耗が速いはずだ。

さらに、ジャパンEVラリー白馬2022には60台以上のEVが参加すると聞いている。ほかの人たちが一斉に白馬を目指すと言うことは、高速道路にあるEV充電器の「取り合い」になるのは目に見えている。

思わずひよって、まだまだ余裕があるのに、大田区から76km、談合坂PAで朝5時40分から30分間、1回目の充電をしてしまった。(バッテリー残量56%→96%/推定充電量11.7kWh)。

まだ早朝なのに急速充電器は軒並み使用中。

談合坂PAで充電をしている際、リアルタイムでEV充電器が空いているかの情報がわかる「高速充電なび」アプリを見てみると、その先にある双葉SA、八ヶ岳PA、諏訪湖SA、梓川SAのすべてが「満」表示であった。

やはり、夏休みの週末、土曜日の朝のせいか、はたまた、白馬に向かうEVたちが一斉に充電しているのか。すでにEV充電器の取り合いが始まっている。タイミングを失敗すると、充電待ちに遭遇してしまうかも知れない緊張感が出てきた。

八ヶ岳PAで急速充電!

次に充電したのは、談合坂PAから87kmの八ヶ岳PAであった。幸運なことに充電しているEVはなかった(47%→94%/推定充電量13.8kWh)。ここから白馬村までは125km。Honda eでは走行可能距離が152kmと表示されていたが、かなり頼りない。この先もまだまだ上り坂があることを考えると、あともう1回の充電が必要かもと思えてきた。

そこで、中央道を降りる直前、梓川SAにて最後の充電を行った(65%→93%/推定充電量8.7kWh)。とりあえず、余裕をもって白馬村に着きたかったこともあり、30分を待たず、93%になった22分間で充電を終えたのだった。
(※編集部注/梓川SAから白馬ジャンプ競技場までは標高差100mほどの上り基調で約56km。梓川で充電しなかった場合、電池残量30%ほどで到着だったと思われます)

その後、安曇野ICから一般道を走り、予定通り10時過ぎには目的地のジャパンEVラリー白馬2022の試乗会場である白馬ジャンプ競技場に到着した。

急速充電器があるホテルを選択

宿泊したのは「白馬樅の木ホテル」で、なんと言っても「急速充電器と温泉がある」というのが選ぶ上での決定打になった。このホテルは急速充電器が1台と、200Vコンセントが2基、備わっている(200Vコンセントは充電ケーブルが必要)。急速充電は使用できる時間帯に制限があるが、EVユーザーにとっては頼もしいホテルと言えるだろう。

自分はチェックイン前に充電したところ、57%→97%(推定充電量12.0kWh)となり、帰路もかなり安心となった。

ホテルの駐車場では、ジャパンEVラリー白馬2022の参加者であろうリーフやテスラなどが並び、続けざまに充電をしていた。
(※編集部注/白馬村にはEV充電用の200Vコンセントを設置している宿泊施設が30軒以上あります。宿泊するのであれば、普通充電で十分。とはいえ、宿泊施設で唯一&白馬村内最大出力の急速充電器を設置している樅の木ホテルは、ラリー参加者の一番人気だったようです)

下り坂で航続可能距離が増える楽しさを実感

白馬から大田区への帰り道は、長い下り坂が多く、走っていてもバッテリーが全く減らなかったり、航続可能距離が逆に増えていくなど「いかにバッテリーを持たせるか」が楽しくなってきた。

結局、帰りは、白馬村から123kmの八ヶ岳PAで1回の充電を行った(33%→88%/推定充電量16.0kWh)だけで自宅にたどり着いた。

自宅に着いたときにはバッテリー残量は23%、航続可能距離は54kmとなっていた。

ジャパンEVラリー白馬2022は試乗会で最新のEVに乗れたり、軽トラのミニキャブMiEVにソーラーパネルを載せたり、クラシックなジャガーやビートルなどをEVに改造した猛者にも出会えたりと楽しいイベントであった。懇親会で同じモバイル業界の方とも歓談でき、充実した時間を過ごせたのだった。

また、白馬と言えば、スキー場のイメージしかなかったが、夏の白馬は自然が豊かで、とにかく過ごしやすい。猛暑の東京を抜け出し、1泊2日、滞在するだけでもリフレッシュできた感がある。とはいえ、東京から片道、充電込みで5時間近くかかってしまうので、1泊とは言わず、数泊、のんびり滞在すべき場所のような気がした。

ジャパンEVラリー白馬2022は、まさに「ラリー」の名にふさわしく、目的地まで「充電をどこですべきか」に頭を悩ましながら楽しむ、EVユーザーのためのイベントであった。

(取材・文/石川 温)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. 道中に充電待ちがなかったのは良かったですね。
    とは言っても充電待ちは避けられないところもありますので
    それを楽しめるくらいじゃないと不満ばかりが出てきてしまうような気がします。

    駆動用電池の容量が比較的少ないことがネガティブに語られがちですが
    車に合わせてみることもいいんじゃないかと思います。

    HONDA eに関する記事が少ない中でありがたいです。
    充電のこと、車内環境のことなど、一年を経てどう付き合ったら楽しくなるかを伝えていただけると嬉しいです。

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この記事の著者


					石川 温

石川 温

月刊誌「日経TRENDY」編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。ラジオNIKKEIで毎週木曜午後8時20分からの番組「スマホNo.1メディア」に出演(radiko、ポッドキャストでも配信)。NHKのEテレで「趣味どきっ! はじめてのスマホ バッチリ使いこなそう」に講師として出演。近著に「未来IT図解 これからの5Gビジネス」(エムディエヌコーポレーション)がある。ニコニコチャンネルにてメルマガ(https://ch.nicovideo.jp/226)も配信。

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