ミライズエネチェンジが運営する「EV充電エネチェンジ」の公共用充電器設置口数が国内事業者として初めて累計1万口を突破したことが発表されました。出力6kWの普通充電器による目的地充電設備を中心に、EVユーザーにとって使いやすいサービスを展開してくれているのがいいところ。日本でますますEV普及が進展するよう、さらなる拡充と進化を期待しています。
※冒頭写真は9.6kW器が初設置された筑波サーキット(茨城県)の充電スポット。
誰もがEVを選べる社会へ

2026年1月22日、ミライズエネチェンジ株式会社が運営する「EV充電エネチェンジ」の公共用充電器設置口数が累計1万口を突破したことを発表しました。EV充電エネチェンジがサービスを提供しているのは、宿泊施設や滞在先で行う「目的地充電」のための「普通充電器」です。発表によると、2026年1月時点で目的地普通充電(6kW/200V)器の累計設置口数が1万165口に到達したとのこと。公共用普通充電サービスを行う事業者として1万口を突破したのは初めてです。
ミライズエネチェンジの執行役員でEV LIFE事業本部本部長の内藤義久氏が、次のようなメッセージを発信しています。
「当社の公共用普通充電器は、事業開始から約3年で累計設置口数1万口を突破いたしました。日本のEVインフラ企業として『1万口』の壁を突破したのは、当社が初めてとなります。この大きな一歩は、日々充電器をご利用いただくドライバーの皆さま、そして「次世代のインフラ」という志を共にし、設置にご協力いただいた施設の皆さまのご支援があったからこそ成し得たものです。心より感謝申し上げます。
日本のEV普及は、今まさに加速し始めた発展の『途上』にあります。私たちはこの1万口を通過点とし、誰もが不安なくEVを選べる社会を目指して、さらに便利で快適な充電体験を創り出していきます。これからもEV充電エネチェンジの挑戦に、ぜひご期待ください」
(引用ここまで)
内藤氏が指摘するように、日本のEV普及は「加速し始めた発展の途上」です。月例で最新情報をお届けしている新車販売台数におけるBEVのシェアは、2025年12月で「1.9%」、PHEVと合わせた「プラグイン車」に範囲を拡げても「約2.7%」にとどまって(2026年1月からの補助金増額を見込んで買い控えが発生した可能性もあり)います。
先日「EV生活のリアルを報告」という記事でレポートしたように、最近はゴルフ場や宿泊施設でも公共用のEV充電器が「あって良かった!」と実感できるようになってきましたが、今後、EV普及が加速して目的地充電のニーズが高まることを考えると、設置場所数、口数ともに、まだまだ、十分とはいえないのが現実でもあります。
サービス開始当初から「目標3万口」とアナウンスしてきたEV充電エネチェンジにとって、1万口は通過点。「誰もが不安なくEVを選べる社会を目指す」とする内藤氏の思いに、ひとりのEVユーザーとして期待しています。
「エネパス」新規登録で1000円分の充電クーポンをプレゼント

ミライズエネチェンジの特設ページでは、設置口数1万口突破を記念して「エネパス新規登録応援キャンペーン」を実施することがアピールされています。「エネチェンジパスポート(エネパス)」というのは月額(30日間)2,980円(税込)で、全国の対象充電器が利用できる定額サービスです。利用可能時間は7時〜16時で、充電時間や回数の制限はありません。
今回のキャンペーンでは、2026年3月31日(火)までに「エネパスに初加入」&「2カ月継続」した人から抽選で300名に、1,000円分の充電クーポンがプレゼントされます。
EV充電エネチェンジの充電料金は「55円/10分(1kWh相当)」が目安なので、毎月(30日ごと)おおむね55kWh程度以上充電する人はお得に充電できることになります。平均電費が「6.5km/kWh」のEVとして、月間走行距離358kmが損得勘定の分岐点です。
エネパス対象の充電口数は「9,739口(2026年1月7日時点)」ということなので、目的地充電スポットの大半は対象スポットであると期待していいレベルです。ただし、実際に「ほぼエネパスだけでEVを運用」するためには、自宅(拠点)近くの便利な場所に対象スポットがあることが重要なポイントになるはずです。充電スポットやエネパス対象スポット情報は、EV充電エネチェンジのアプリで確認できます。
優れたEV充電器設置施設をアワードで応援!

1万口突破! のリリースではさらに、全国のEV充電エネチェンジのスポットの中から、ユーザーの声と多角的な視点をもとに選出した「理想の充電スポット」を表彰する「EV Charging Station Award(EVCS Award)」(特設ページ)を創設することが発表されました。
評価の指針は、①Maintenance(メンテナンス):充電機器が適切に維持管理され、常に安心して利用できるか。②Hospitality(ホスピタリティ):案内掲示など、初めての方でも快適に利用できる工夫があるか。③Convenience(利便性):周辺環境を含め、利用者にとって高い利便性を提供しているか。という3つのポイント。
この取り組みでは、EV充電エネチェンジアプリの口コミ機能や、ハッシュタグ「#EVCSAward」を付記したSNS投稿で、EVユーザーから「推しスポット」への感謝のエールを送ることを呼びかけています。
特設ページでは「皆様の温かい応援が施設様の力となり、より快適な充電環境を育てていきます。それは巡り巡って、私たちのEVライフを豊かにするもの。その声の連鎖で充電スポット運営の『新たな基準』を創り出し、愛されるインフラ網を、全国へ広げていきましょう」というメッセージが発信されています。EVユーザーが充電スポットに期待していることは何なのか。具体的な「感謝」を伝えることで、より使いやすい充電スポットが増えるといいですね。
ユーザー本位のサービスをどんどん拡げてほしい!
ミライズエネチェンジでは、EV充電エネチェンジアプリで急速充電器を含めて他社が設置・運営する充電スポットを検索できるサービスを提供。フィルタリングなどの機能をアップデートして充電スポット検索アプリとしての使いやすさを高めています。
6kW器を中心に拡充することを決めた際には、EV側の受電能力上限が3kWのケースなどに対応して、出力別の課金をいち早く実現。設置場所のリクエストを常時募集していたり、e-Mobility Power(提携含む)の充電カードや、ENEOS Charge PlusやTOYOTA Wallet といった他社サービスとのローミングを実現していること、さらには出力9.6kWの普通充電器の設置をいち早く始めた(関連記事)チャレンジなどは、ユーザー本位でEV充電スポットの利便性を高めようとする姿勢であると評価できます。
2025年6月の「電気自動車充電インフラ整備の進捗状況/EV普及を支えるための拡充が着実に進展中」という記事で列挙したように、国が目標として掲げる「2030年30万口」へ向けて、日本のEV充電インフラに期待することはいろいろですが……。経路(急速)充電、目的地(普通)充電ともに、ユーザー本位の使いやすいインフラとサービスが広がって欲しいのはEV乗りとして当然の願い。ミライズエネチェンジには、ますますユーザーフレンドリーなサービスを充実させてくれることを期待しています。
文/寄本 好則






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