元祖 軽EV『i-MiEV』の根強い人気の理由を探る〜中古車専門店インタビュー

日産からサクラ、三菱からekクロスEVと、軽規格のBEVが発売されて好評です。EVシフトの新たなステップが進む中、10年以上前に発売された軽EVの『MiEV』シリーズが中古市場で人気。この秋にはミニキャブMiEVの販売が再開されることが決まっています。はたして人気の秘密は何なのか。中古車MiEV専門店でお話しを伺いました。

元祖 軽EV『MiEV』の根強い人気の理由を探る〜中古専門店インタビュー

軽EVの『MiEV』シリーズが中古市場で根強い人気

日産&三菱から新登場した軽EVは当初予想を超える数が発注され、手頃で実用的なEVが求められる時代がすでに来ていたことを実感します。軽EVといえば、2010年に三菱が世界に先駆けて発売した『i-MiEV(アイミーブ)』が「元祖」軽EVというべき存在です。そして、アイミーブに続いて登場した『ミニキャブMiEV(ミーブ)』という「ミーブシリーズ」が、実は中古車市場で根強い人気を維持しています。

いま国内には、BEV(バッテリー式電気自動車)を中心に扱う中古店がいくつかあります。その中でも軽BEV、具体的にはアイミーブやミニキャブミーブ(バンタイプのほか軽トラタイプもあります)を販売するところが数店舗あります。

はたして、ミーブシリーズが根強い人気をもつ理由とは何なのでしょう。そこからは皆さんがBEVに求めるものが見えてくるかも知れません。今回は中古ミーブ専門店のなかで、茨城県つくば市にある「ゼクス ミニキャブミーブ・アイミーブ専門店(以下、ゼクス)」にお邪魔して、代表の本間光哉さんにお話しをお聞きしました。

自然とMiEV専門店に

取材に訪れた筆者が目にした当日の在庫車は30台ほど。アイミーブで77〜180万円、ミニキャブミーブで150〜199万円という値札が付いていました。180万円もするアイミーブとはビックリですが、これは軽規格の最終型で、パドルで回生度合いがコントロールできて、充電中もエアコンが使えるアイミーブの「最終進化形」です。またミニキャブミーブは驚きの199万円ですが、こちらは最終型でパワーウィンドウまでついた、これまた最終進化形でした。

伺ったのは、前述の日産・三菱による軽EVが発売になる前の2022年4月下旬のことでした。その後、両車の発売・納車が始まった時期を越えて、サクラの納車がネット上でよく見られるようになった9月現在までの様子を紹介します。

店舗周辺はのどかな風景。写真のi-MiEVは筆者のマイカー、後ろの山は「紫峰」の別名がある「筑波山」です。

ゼクスの店舗は、茨城県つくば市東部、土浦市西部と隣接した田園の中にあり、両市中心部の中間地点といった場所にあります。近くには都市部もあるものの周辺には田園が広がり、戸建てに住む方が比較的多く、敷地にも余裕があります。公共交通機関はあるものの、都市部以外ではバス路線は縮小が続いており、「1人1台」が現実的という環境でもあります。アイミーブ/ミニキャブミーブの中古車はこうしたなか、セカンドカーの需要に合っているようです。

特にミニキャブミーブは積載力があるため、農家や兼業農家で「下駄代わり」に1台持っておくという購入者が少なくありません。家族の誰かが買って、必要に応じて使い分けるそうです。農作物を積んでJAの即売所に納品に行ったり、ホームセンターで肥料や材料を買ってくるなどです。大きなホームセンターが結構あるのも、この地域の特徴と言えるでしょう。関東圏にお住まいの皆さんでしたら一度は名前を聞いたことがあるであろうホームセンターチェーンの「ジョイフル本田」は、このつくば市に隣接する土浦市が発祥の地です。

価格面で落ち着いてきたことも販売を後押ししています。2022年前半には、たとえば東芝SCiBを10.5kWh積む「i-MiEV M」は50〜70万円台でしたが、その後年末から2022年1月あたりにはオークションでも価格が高騰し、中古での売値が150〜160万円台くらいまで上がってしまいました。それが夏にはかなりこなれてきて、アイミーブMでも60万円台の個体が増えてきました。

このコロナ禍と歩調を合わせるように、じつは新車販売は伸びていないそうです。その結果、中古車に流れ込んでくる「タマ数」もコロナ前のような規模には戻っていないとのこと。まして、ミーブシリーズはすでに新車販売が行われていませんでした。タマ数は限られているけどニーズはある、というわけで、ミーブシリーズは遠方から「指名買い」で来るお客さんの割合が増えてきました。

以前は、中古の日産リーフを扱ったこともあるそうです。初代の24kWh搭載のZE0型でした。しかし思ったほど距離が走れないことや、電池劣化などの心配があり、購入後ほどなくして再度買い取りという例が何度がありました。「買ってくださって、その後買い取った人たちのご意見をお聞きしていて、ファーストカーとしてのBEVはまだ難しいのでは?」と感じたそうです。そんな折、MiEVシリーズと出会います。試しにアイミーブの16.0kWh(LEJ製バッテリー搭載)の中古を1台買ってみて、社員の皆さんと試してみたそうです。社員ひとり一人に1週間ずつ乗ってもらって話し合ったところ、「セカンドカーならいける」との確信が生まれました。

土地柄も考え、乗用車タイプのアイミーブではなく、荷物もたくさん積めるミニキャブミーブを優先して仕入れて売るようにしました。すると、興味を持って買ってくれたお客さんの口コミで、販売が伸びていったそうです。「軽トラの電気のやつはないの?」と問い合わせてくるお客さんも出てきました。そうしたお客さんのオーダーに応じて仕入れをしているうちに、ふと気づいたら「MiEV専門店」に自然になっていたとのこと。2021年度は120台ほどのMiEVシリーズを販売。周辺には自宅に太陽光発電パネルを設置している住宅が多く、「卒FITが需要を後押しした」との感触もあるそうです。

今ではすっかりSCiB搭載車ばかりを扱うゼクスつくば店ですが、本間さんの言葉で印象に残ったのは、「買ってくださったお客さんの『財産を守る』という視点で考えていたら、電池劣化の心配をほぼする必要がないSCiB搭載車に専門化するようになった」ということでした。

本間さんとEVの出会いは『ハイパーミニ』

顔写真は勘弁して欲しいというシャイな本間さんですが、EVとの出逢いはかなり早く、最初のEV体験は「ハイパーミニ」でした。

2000年に登場した2人乗りBEVで、リチウムイオン電池とネオジム磁石同期モーターを搭載したシティーコミューターでした。「いっぱい走れる1km、1円。100km走って、たったの100円」というキャッチコピーを覚えていますが、筆者がアイミーブMを自宅充電すると、まさに「1km、1円」近くまで下がるので、時代を先取りしていたと言えるでしょう。

ハイパーミニ(NISSAN HERITAGE COLLECTION より引用)

オークションで入手して乗ろうとしましたが、充電ソケットが特殊ではたと困ってしまいました。ダメ元で近くにある日本自動車研究所(JARI)に連絡してみたところ、困っているなら来てください、と充電器を使わせてもらえたそうです。行ってみてビックリしたのが、ありとあらゆるEV用充電器が揃っていたそうです。

ハイパーミニはその後、紆余曲折がありましたが、日産が回収するということで、それに応じました。聞くところによると、その後はとある高専の研究用に回ったそうです。

ハイパーミニに触れたことで、「EVってすごい!」という印象を強烈に刻み込まれてしまった本間さん、ちょうどその頃2011年に「つくば市地球温暖化対策地方公共団体実行計画」が策定され、つくば市がEVの先進地になろうという方向が示されました。

つくば市の母体は、初めは桜村という自治体でした。ここに国立大学や国の研究機関が大挙して移ってきて「研究学園都市」が形作られました(筆者も以前は筑波大学の教員だったことがあるので、事情はよく知っています)。

そうした学園都市がEVを推進しようと言うのだから、自分の会社でも何かそれに沿ったことがしたい、と思い続けてきたそうです。その後、EVに関わる技術者や、電池に関わる東芝の技術者との出逢いもあり、EVを扱う方向はずっと模索していました。それが日産リーフを扱い、その後は三菱MiEVシリーズを扱う現在へと続きます。

購入者からクレームではなく喜びの電話が!

学校卒業後に埼玉県で中古車販売会社に就職した本間さんですが、MiEVを扱い始めてから驚いたことがあるそうです。

「中古自動車販売店に勤めていると、クルマを買ってくださったお客様から電話があるときは、たいていはクレームなんです。だから電話がくるとビクッとするのですが(笑)、MiEVのときは傾向が全然違っていました」

たしかに物販という業態にはよくあることですよね。気持ちは分かります。

「電話に出てみると、『本間さん、○○山にMiEVで登れたよ』や『○○まで行けたよ、案外走れるね』、『電気代はガソリン代の数分の一で済んでるよ』などという、購入した喜びを伝えてくれる内容でした。これには嬉しくなってしまいました」

こうした経験から、さらにBEV販売に興味をもつようになったそうです。

MiEVが人気の理由とは?

本間さんが挙げたポイントは、おもに以下の3点です。

まず「高くないBEV」であること。BEVでエンジン車並みの航続距離を求めるとどうしても電池を大きくする必要があるため、価格も高価になりがちです。そうしたことへ距離を置いていた潜在ユーザーが結構いたのかも知れません。でも、ミーブシリーズをはじめとする軽EVはバッテリー容量を抑え、価格も手頃。中古であればさらに値頃感が高まります。パーツ交換の頻度が減り、修理が高額にならないという点も、中古軽BEVの魅力になっているのでしょう。

次に「小回りが利くBEV」であること。軽BEVは日本の道路事情にピッタリだと、購入者は感じているそうです。もちろん、用途によってはもっと何人も乗れたり、もっと長く走れるBEV(もしくはファーストカー)が必要ですが、小回りよく使える軽BEVのニーズが確実にあることは、日産サクラ・三菱ekクロスEVの好調でも実証されていると言えるでしょう。

そしてやはり、「繰り返し使用に強く、ほとんど劣化しない電池(東芝SCiB)」の存在が大きいようです。アイミーブのMタイプ、ミニキャブミーブの10.5kWh搭載モデル、そしてミニキャブミーブ・トラック(通称「電トラ」)にはSCiBが積まれています。

東芝SCiBとはどんな電池?

東芝公式サイトから引用。

東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明)と、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 CEO:小野有理)の中核企業であるダイヤゼブラ電機株式会社は、太陽光発電・電気自動車・蓄電池の3つの電源を制御する「パワーコンディショナ」と「V2Hユニット」それに「蓄電池ユニット」を組み合わせた「多機能パワコンシステム」を共同開発したと2022年3月に発表しました。当初は2022年内の発売の予定でしたが、2022年夏の時点では「2023年春発売」に変更されています。

このシステムは、これまで各社から市販されているものより安価で販売したいとしています。昨今の半導体不足などもあり、予定通り進むかは予断を許しませんが、このシステムの蓄電池にはサイクル寿命の長さで人気のある「東芝SCiB」が採用されています。やはりここでも電池への人気が、製品全体への注目度を上げているようです。

実は私自身、このSCiBを搭載するアイミーブMのオーナーです。他のケミカルを採用したリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が低い、つまり、大容量電池を搭載すると必要以上に重くなるという弱点はあるものの、前述のように耐久性は申し分なし。急速充電性能も優れています。何度かEVsmartブログでレポートしているように、私自身はロングドライブも厭いませんが、本間さんが実感したように「セカンドカー的な用途に絞って活用する」など、マイカーとしての使い方を工夫すれば、とても魅力的なBEVを支える電池になるのです。

手頃で、小回りが利く、電池劣化の心配をしなくていいBEV。それを実現しているのが、SCiBという電池ということもできるでしょう。

東芝からは、優れた耐久性などは維持しつつ、エネルギー密度を改善した次世代SCiBの開発が2023年(来年!)の量産を目指して進んでいることもアナウンスされています。中古ミーブ人気の「秘訣」であったSCiBがさらに進化して、EVシフトのステージをさらに進める原動力になるかも知れません。期待して朗報を待ちたいと思います。

(取材・文/箱守知己)

この記事のコメント(新着順)27件

  1. アイ・ミーブが好きでベースグレードからMと乗り継ぎましたが、2台で3年程度しか乗れませんでした。
    ベースグレードは2011年式で70000キロ程の中古でしたが、1年経たずして充電が出来なくなり、走行中もビックリマークが出た後カメマークが出るようになってしまいました。
    ディーラーで診てもらうと、セルのうちひとつがダメになっているとの事でアッセンブリー交換(100万円)以外の手は無いと言われ諦めました。
    心当たりと言えばイオンの充電スタンドで充電する際、アイ・ミーブ用の選択肢を押さなかった事かなと思っております。

    アイ・ミーブへの思いが消えず、今度は耐久性に定評のあるMを購入しました。
    一日30km程度の走行で自宅充電(200V)をしていた間は正常だったのですが、転勤の都合で一日98km走るようになり、途中のコンビニで急速充電をするようになりました。
    何度か急速充電をしていると、ある雨の日に充電完了して走り始めると「パン!カリカリ」という音がしました。
    それ以来、走ってるうちにビックリマークが出た後カメマークが出るようになってしまいました。
    ディーラーで診てもらうと、やはりセルのうちのひとつがダメになっているとの事で、あとはベースグレードの時と同じようにアッセンブリー交換(100万円)コースとの事で諦めました。

    このMの場合100パーセントまで充電できてしまっていたのですが、確か正常だと80パーセントで自動停止するはずでしたよね?

    その機能がもともと壊れていたのでしょうか。

    お気に入りのアイ・ミーブに二度もふられてしまったという悲しい経験をしました。
    因みに2台で120万円の損失です。

    アイ・ミーブは好きですが、さすがにもう懲りました。

    1. アイミーブのバッテリー故障について、原因の多くはLEJ製電池の劣化あるいはBMU(バッテリーマネージメントユニット)の故障といわれています。
      後者のユニットに関しては電解コンデンサーの経年劣化による電解液漏れやパンクといったパーツ不具合が多いですよ。デスクトップパソコンでいう電源ユニットに相当。10.5kWhの東芝製SCiB搭載ユニットでもBMUの電解コンデンサーが壊れたら半導体に負荷がかかり最悪壊れます。
      以上は電子工作やアマチュア無線に親しんでいる人間ならピンと来ますよ。昭和中期の真空管ラジオも交換用コンデンサーやそれが原因で劣化した真空管をバラで売っていたのが証左。

      もうクルマというより電化製品の域に入ってるでしょ。子供のころ電子ブロックに慣れ親しみ後々電気技術者になった僕が感じたことです。

      追伸:本業の電気管理技術者として担当需要家へエネチェンジ社をPRすることになりました。これもEVsmart様のおかげですw

  2. 電気自動車の技術革新は目まぐるしいですね!
    私も電気自動車の購入を検討しているのですが充電時間などが悩みの点だったのでSCiBの登場はとても嬉しく思います

    1. R_YMZK 様、コメントありがとうございます。
      確かに技術革新は日進月歩、いや秒進分歩と言えそうですね。日本にいて従来メディアだけに接していると、どうも緩慢な動きしか伝わってきませんけど、世界は動いています。
      SCiBは継続して進化しているようです。インフラバッテリーとしては充分なレベルに達していますが、車載用としてはまだまだ用途が限られる部分は否定できません。尤も、あの驚異的なサイクル寿命は魅力ですね。私自身、新車から9年で136,000kmを越えて運用していますが、最新の計測では容量はまだ103%ありました。
      SCiB意外の電池もかなり良くなっています。たとえば日産リーフの40kWh以降のものは、劣化はほとんど感じられないようで、充分に実用的です。温度管理の行き届いたテスラのものも、劣化は気にしなくて良いレベルだと感じています。

  3. アイ・ミーブ2台乗り継いで居るものです。
    1台目はMを乗っており不具合も電池劣化もなく乗れてましたが突如【ready】が立たなくなり文鎮化しました。原因はバッテリー周辺の中の基盤?の不具合でした。しかも修理は電池丸ごと交換で50万円越コースでしたので諦めて手放しリチウム電池の個体を手に入れ今に至ります。SCiBのミーヴ自体はホントに優秀ですが故障部位だけ部品が供給されず電池assy交換一択しか無いような事が有りますので「SCiBだから劣化し難いから最高!」と盲目的に信じすぎる(自分がそうでした。。。汗)とバッテリー周辺の物が故障し痛い目を見る事になりますので
    注意が必要と思いました。

    1. 4423 様、コメントありがとうございます。
      SCiB自体のトラブルはあまりないと聞いているので(仕事上)、BMSなど周辺機器の交換や修理ができるようになると良いですね。こうしたサービスをする企業も今後出て来て欲しいものです。

  4. 三菱アイミーブMタイプを自家用兼商用(ビジネス)で使う個人事業主の電気管理技術者ですー!(笑)紹介長いなぁ。
    ちょうど登録後10年で現在9万3千キロですが使えば使い込むほど電池の素性の良さを思い知りますー!現状105%以上、自宅から百キロ先まで無充電で到達できる性能が変わってないことに感謝でんがな。
    メーカーに声を大にして言いたい、電池は消耗品やない、耐久財やで!!…EVは電気が『命』←こんな人文字もあったなぁ。
    ゼクスの郊外住宅地卒FIT問題に目ぇつけたところは電気屋として納得ですー!たかが10kWhされど10kWh、蓄電池社会を体現しやすいから。
    あとアイミーブ専門店つーたら兵庫県のウェル花夢はんも挙げられますー。ここもカーセンサーで東芝製電池をモーレツアピールしてはりましたしww取材すりゃ共通点あるかもですー!?

    1. 電研鑽種ヒラタツ(i-MiEV乗り電気管理技術者) 様、コメントありがとうございます。
      電池が「耐久財」という考え方、私も賛成です。そうした観点からも、周辺回路の修理が可能になって欲しいものです。技術があまり無くてもできる「モジュール交換でポン」は、限られた資源を大切に賢く使う現代には、もう遅れた考えだと言えそうですね。

  5. i-Miev のSCiBは素晴らしいですが、一方、初期リーフ24kWhタイプでも、今の新しい電池に交換すれば劣化がしない という噂を耳にしています。 電池劣化がしなくなったことをもっとアピールすれば、リーフの中古も、i-Miev同様に売れるのではと思いますので、LEAFの新電池での劣化について情報があれば欲しいです

    1. しげ 様、コメントありがとうございます。
      LEAFの新しい電池では、劣化はほとんど無視できるほど少ないという情報があります。横浜のOZ MOTORSさんが、ZE0に62kWhを積んだ画像が、同社のFacebookに掲載されています。ZE0で走行可能距離が400kmを越えて表示されています。

  6. わたしは2011製imiev Mの
    オーナーになって2年強です
    3ヶ月ほど前ほとんど劣化のない
    はずのバッテリーがNGとなり
    現在中古のMのバッテリーをのせかえて
    愛用しています
    走行距離は30,000万ほどです
    NGになった事実の報告と
    繰り返さないために原因が
    わかればと思い書き込みさせて
    いただきました
    わたしのまわりの専門家の方々にも
    原因はわからないとのことです
    よろしくお願いいたします

    1. 走行距離は30,000㌔です(笑)
      30,000万は間違いです
      30,000万も走れば当然NG
      もあり得ることです(^o^)

    2. なるほどSC-iBでもトラブル例はあるんですね・・中古の場合、何か衝撃とか物理的な力が加わって異常が生じた可能性もあるかと思います。例えば外見は変わらなくても一瞬変形して戻ったがダメージは残ったとか・・記憶が定かでないのですがSC-iB7年使用のものでガスが出て使えなくなった例があるということを聞いたことはあります。私のMは修理歴ありの10年ものの中古ですが幸い電池に異常なく70000キロ走行で容量104%で快調ですが・・

    3. Nonno 様、コメントありがとうございます。
      「ガスが出て」は初めて耳にしました。いずれにせよ、回路基板などは普通に経年劣化するので、そうした部分に入れ替えや修理ができないと、使い続けるのは難しいですね。

    4. imiev M love 様、コメントありがとうございます。
      ほかの方も書かれていますが、BMSの基板などに異常が出ると、SCiB部分はまだ使えても停まってしまうことがあるようです。こうした部分だけ修理できると、限られた資源を賢く使えるようになるのですが…。

  7. SCiBじゃないミニキャブ・ミーブバン11.5万キロくらいでメインバッテリー交換してもらいました。70%切ったので保証で無料。これからも少なくともあと10万キロは乗ると思います。
    70%の時でも近場へのセカンドカーとしての利用なら不便は感じず、山を超えて50kmくらい遠くへ行くには満充電しないと不安なのと、行き先で充電施設が必須なのがちょっと不便だったくらい。

    ということで、V2Hの話につなげてSCiBじゃないと全然ダメみたいな記事の書き方ですが、セカンドカーとして近場でだけ使うならそんな事ないと思いますよ。

    SCiBも良いですが、スーパーキャパシタがBEV用途で実用されないかなと夢見る今日このごろです。

    1. 通りすがり 様、コメントありがとうございます。
      LEJ製の16.0kWhモデル、劣化していても近場の移動なら充分使えますよね。このお店では以前、「まずはBEVを知る教材」としてLEJモデルを販売していたことがあります。ただし、電池残量がまだあるのに突然止まってしまった事例がお客さんに起きてからは、扱いはやめているそうです。今のところ判っているのは、これはどうやらモジュールのバラつきが原因だったようです。

  8. 多くのBEVが発売されている(これからはもっと?)ので中古車市場に揃うのも時間の問題かと思います。
     近隣エリアでもEV専門の中古車販売店がありますが、全国的にも今後増えてくるとBEVならではの売り方、内燃機関からの乗り換えポイント(気を付けること)などの知識が重要なものになってくると考えます。
     駆動用バッテリーが大きいものでも、効率を上げることで航続距離の向上を図っている車種も出てきてますので技術面の発展には期待したいです。
     と、最近出た100kWh超のBEVって凄いなあ(うちの10.5kWhミニキャブミーブバン、ほぼ10台分かぁ〜)なんて思ってます。

    私も手頃な(庶民に手の届く)車両に魅力を感じています。
    販売に携わる方々には売った後のこと(充電マナーについて)も考えて販売してほしいと切に願います。

    1. cakar1m 様、コメントありがとうございます。
      中古BEVの市場が今後育ってくるのは間違いないですよね。そうした流れを考えて、
      1. BEVならではの売り方
      2. BEV運用上の注意点
      3. BEVの賢い使い方
      4. 充電マナー
      を確立しておいて、購入される方に説明することが、今後ますます重要になると私も思います。

      技術革新を考えると最先端のBEVも必要ですが、庶民の手が届くBEVがこれまでどうしても弱かったので、今後はこちらの発展に期待したいです。

  9. 3年前の私のEVのイメージは、スマホと同じで数年で走行距離が短くなり、新車の時の性能は発揮できない。高くて貧乏なおいらには関係ない世界だと思っていました。
    アイミーブが出た当時から知らないわけではなく意識はしていましたが、前記の通り劣化、高価、満充電での走行距離が私の行動範囲と会わなかったりして、購入の対象ではありませんでした。
    そのイメージが変わったのが、ネットで偶然見たコラムでMはバッテリーが劣化しない秀逸なEVという記事を読んでからです。いろいろオーナーのブログなどを読み漁り30年ぶりにほしいと思う車となりました。東芝SCiB搭載EVだけが手に入れたいEVの対象で、ミニキャブミーブ(それも電トラ)が良かったのですが、縁があって昨年5月にアイミーブMを入手でき今に至ります。その後、どんどん価格が上がって、そのタイミングで入手できなかったら、もう手に入れれていないと思います。
    噂の通りバッテリーの劣化はほぼ無さそうで、走行距離が短いとはいえ120kmって結構遠くまで行けるので、充電プランを考えて遠くへ行くことが多くなりました。困るのは充電中の冷暖房ができない事と、夏の急速充電でバッテリー温度が上がり充電速度が遅くなることぐらいです。もしかしたら終のくるまになる予感がしています。

    1. 直之介様、コメントありがとうございます。

      大容量の電池を積んで長距離を走れるBEVは、超高価であっても(一部の人たちには)意味はあるのでしょうが、庶民には正直言って無縁ですよね。まぁ技術革新や先端を否定はしませんが、有っても手が届かないなら、「無いのと同じ」です。そういった点で、2020年代の日本の一般大衆が買えて現実的な「Volkswagen(大衆車)」は、日産サクラや三菱eKクロスEVなのかも知れません。

      直之介様も、ご自分の理想のBEVの出会われたようで、私としても嬉しく感じます。私が書いてきた体験記も、ご参考になっていれば光栄です。

  10. 既に10万Kmを走行したi-MiEV-M型(2011年製)を愛用しています。現時点、東芝SCiBバッテリーの劣化は皆無です。三菱自動車は本当に素晴らしいEVを作ってくれたと思います。東芝SCiBは2万回の充放電に耐えるので、このまま推移すれば50万Km位まで走行可能ではないか?と思っています。三菱i-MiEVに乗って分かったのですが、よく出来たEVは車体が余り劣化しないという事です。従ってEVというのは、もしかしたら一生物の買い物になるのかもしれませんね!

    1. ピーター様、コメントありがとうございます。

      東芝SCiBの搭載は、i-MiEVの市場投入も含め、eMPやCHAdeMOに今でも関わる「あの人」の尽力があったことを複数のソースから聞いております。ネット上では批判する人も居ますが、深く調べてみないと人は「上滑り」しますよね。

      私のi-MiEVも9年138,000kmを越えて、いまだ容量は103%台を保っています。

    1. Eddyさん、コメントありがとうございます。
      Eddyさんも私もSCiBの長年のユーザーなので、「電池がキモ」という事実は誰よりも知っていますよね。サブスクでユーザーの負担を減らすのも一理あるように見えますが、それは現象面だけ。電池の劣化をシステムでカバーするより、電池自体が劣化しないほうが、結局は地球環境への負荷が減らせる正しいアプローチですよね。

    2. 箱守さん、返信ありがとうございます。
      SDGsと叫ばれるはるか前から「良いものを買って長く使う」と言われてきました。昔の人はえらかった(^O^)

    3. 同じく「BEVは電池が命」を提唱するi-MiEV(M)ユーザーより。生産製造の繰り返しより、高くとも長持ちする逸品を作るほうがエネルギー負荷も環境負荷も少ないですー!(工学部化学系学生ならすぐ判る話)。
      ライフコストサイクルにしろクオリティライフにしろ、現代の外来語以前に日本語に「いいものを末永く」「壊れても修理して使え」「ぜいたくは敵だ」など先人の叡智がアイミーブMと東芝SCiBに宿ってる気ぃしますんで。これ見逃したらアカン事実でっせホンマ。
      安定した化学格子「スピネル構造」が今後の高耐久電池のあるべき姿やないですか!?それを唯一達成したのがチタン酸リチウム負極つーわけで。
      ※これ以上は化学専攻者にしか判らへん話になりますんで割愛ですー

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この記事の著者


					箱守 知己

箱守 知己

1961年生まれ。青山学院大学、東京学芸大学大学院教育学研究科、アメリカ・ワシントン大学(文科省派遣)。職歴は、団体職員(日本放送協会、独立行政法人国立大学)、地方公務員(東京都)、国家公務員(文部教官)、大学非常勤講師、私学常勤・非常勤講師、一般社団法人「電動車輌推進サポート協会(EVSA:Electric Vehicle Support Association)」理事。EVOC(EVオーナーズクラブ)副代表。一般社団法人「CHAdeMO協議会」広報ディレクター。 電気自動車以外の分野では、高等学校検定教科書執筆、大修館書店「英語教育ハンドブック(高校編)」、旺文社「傾向と対策〜国立大学リスニング」・「国立大学二次試験&私立大学リスニング」ほか。

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