コンパクトSUVの電気自動車『Audi Q4 e-tron』世界初公開〜日本導入は来春か

アウディが電気自動車第3弾となる『Audi Q4 e-tron』をオンラインワールドプレミア(世界初公開)で発表しました。価格も抑えめのコンパクトSUVのEV登場はうれしいニュース。アウディジャパンによると、日本導入は「来春くらい」になりそうです。

コンパクトSUVの電気自動車『Audi Q4 e-tron』世界初公開〜日本導入は来春か

日常ユースに適したオールラウンダー

2021年4月14日(日本時間4月15日未明)、ドイツのアウディが完全電気自動車第3弾となる『Audi Q4 e-tron』のオンラインワールドプレミアを行いました。

AUDI AGのマルクス ドゥスマンCEOらが登壇したプレゼンテーションでは、「Audi Q4 e-tron の導入は、アウディブランドにとって、電動化攻勢のさらに重要なステップ」となることを強調。大型高級SUVである『Audi e-tron』、そして高級スポーツサルーンである『Audi e-tron GT』に続き、世界的にニーズが高いコンパクトSUVというセグメントにブランドとして第3弾EVとなるAudi Q4 e tronを投入することの意義を重視していることが示されました。

モデルのラインナップは、52kWhと77kWhの2種類の駆動用バッテリー、そして1モーターRWDの2種類と2モーターAWDの『quattro』という3種類のパワートレインが用意されます。

発表されたスペックなどをざっくりと表にしておきます。

『Audi Q4 e tron』スペック概要

モデル全長×全幅×全高バッテリー容量最高出力推計航続距離価格
Audi Q4
35 e-tron
4588×
1865×
1632mm
52kWh
(総容量55kWh)
125kW
(170PS)
約341km(WLTP)
約304km(EPA換算)
41,900ユーロ〜
(約546万円)
Audi Q4
Sportback
35 e-tron
約349km(WLTP)
約311km(EPA換算)
43,900ユーロ〜
(約572万円)
Audi Q4 40
e-tron
77kWh
(総容量82kWh)
150kW
(204PS)
約520km(WLTP)
約464km(EPA換算)
47,500ユーロ〜
(約619万円)
Audi Q4
50 e-tron
quattro
220kW
(299PS)
約488km(WLTP)
約435km(EPA換算)
52,400ユーロ〜
(約683万円)
Audi Q4
Sportback
50 e-tron
quattro
約497km(WLTP)
約443km(EPA換算)
54,400ユーロ〜 ※推定
(約709万円)

欧州では100kW以上の急速充電に対応

車体サイズはイギリスの『EV DATABASE』というサイトを参照しました。Sportback のサイズが明示されているソースを見つけられなかったので、全高など若干異なるかも知れません。

航続距離はアウディがグローバルに発表した欧州WLTP値と、より実用に近いアメリカEPAに換算する指数「1.121」で割った換算推計距離を記してあります。価格はドイツ価格(ユーロ)と、今日現在の「1ユーロ=130.36円」で換算した日本円価格です。

欧州での急速充電速度は、52kWhモデルが最大出力100kW、77kWhモデルで最大125kW出力に対応可能となっています。ただし、これはあくまでも欧州コンボ(CCS)規格での話。日本のチャデモ規格では、先に導入された『e-tron』は最大50kW対応となっています。

日本への導入は来春がメド

アウディの『e-tron』や『e-tron GT』、ジャガー『I-PACE』やメルセデス・ベンツ『EQC』、ポルシェ『Taycan』など、欧州メーカーの「高級EV」ラインアップは続々と登場してきました。いずれも素晴らしいEVですが、いずれも価格は1000万円超は当たり前レベルで、庶民にとってはスーパーカー、とても手が出なかったのが現実です。

EVsmartブログではかねてから「高級車が出揃ったら大衆化に向かう」と考えてきました。今回の Audi Q4 e-tron、ベースモデルの価格は日本円換算で546万円〜。決して安くはないですが、庶民にとってもグッと現実的な選択肢となった印象です。

ヨーロッパでは今年6月に発売されることが発表されました。はたして、日本にはいつごろ導入されるのか、アウディ・ジャパンに確認したところ「まだ未定ではあるものの、メドとしては来春(2022年初頭)くらいになるのではないか」ということでした。

e-tron では高価格帯のグレードからの導入でした。Q4 e-tron を日本に導入するグレードや順序は「まだ未定」ということでしたけど、前述したように Q4 e-tron はより身近になったアウディの完全電気自動車です。「ぜひベースモデルもいち早く導入していただきたい」という希望(個人的な)は伝えておきました。

また、日本導入時チャデモ規格での最大対応出力などの詳細もまだ未定とのこと。ぜひ、最低でも100kW対応の欧州並みスペックを実現していただきたいところです。同時に、今まさに拡充が進んでいるアウディディーラーへの急速充電設備も「できるだけ90kW以上の出力で整備するべき」という思いをお伝えしました。

一方、輸入ブランドEVの高出力対応をデフォルトにするためにも、NCSの事業を承継した e-Mobility power には、高速道路SAPAへの高出力器複数台設置をばりばり進めていただきたいと感じます。

それにしても、大幅値下げを実現したテスラ『モデル3』や、もうすぐ日本にも導入されるであろう『モデルY』に加えて、夏にも登場するであろう日産『ARIYA』の強力なライバルがまた増えました。Q4 e-tron がドイツ価格とそれほど変わらず導入されるとしたら、「補助金使って500万円程度〜」という ARIYA とガチンコ勝負の価格帯になります。こうなったら、日産が「驚愕の50〜100万円値下げして ARIYA 発売!」なんてことにならないかと、都合良く夢想しています。

(文/寄本 好則)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. 40 e-tronにSportbackの設定は無いのでしょうか?
    航行距離、価格的に売れ筋となると思われますが…
    是非各タイプにSportbackの設定が欲しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事の著者


					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

執筆した記事