まずは石川県内12カ所の急速充電器を無償開放
日本国内の電気自動車用充電インフラ拡充を担う株式会社 e-Mobility Power(以下、eMP)が、1月4日、同社が石川県内で運営するEV用急速充電スポットの一部を当面のあいだ無償開放することを発表しました。1月5日、設定が完了次第、順次無償開放が実施されます。
対象となる急速充電器は、対応に必要な通信機能を備えるなどの条件を満たした以下の12カ所です。
無償開放を行う急速充電スポットリスト
※スポット名をクリックするとEVsmartの当該ページへ、住所をクリックするとGoogleマップにリンクします。
①ファミリーマート金沢橋場町店
石川県金沢市橋場町1-3
24時間/最大出力20kW 1台
②ファミリーマート金沢旭町三丁目店
石川県金沢市旭町3-3-11
24時間/最大出力20kW 1台
③フレスポ小松
石川県小松市下牧町己507番地
24時間/最大出力90kW 1台2口※90kWは1台で充電時の最大出力
④ファミリーマート小松能美店
石川県小松市能美町イ1番1
24時間/最大出力50kW 1台
⑤ファミリーマート加賀伊切町店
石川県加賀市伊切町乙42-1
24時間/最大出力20kW 1台
⑥北陸自動車道 尼御前SA上り
石川県加賀市美岬町ナ48番地外
24時間/最大出力40kW 1台
⑦北陸自動車道 尼御前SA下り
石川県加賀市美岬町尼ゴジ3-2番地外
24時間/最大出力40kW 1台
⑧ファミリーマート羽咋柳田店
石川県羽咋市柳田町七四3-1
24時間/最大出力20kW 1台
⑨道の駅 瀬女
石川県白山市瀬戸寅163-1
24時間/最大出力30kW 1台
⑩白峰特産品販売施設「菜さい」
石川県白山市白峰口64番地3
24時間/最大出力30kW 1台
⑪ファミリーマート白山福留店
石川県白山市福留町530-1
24時間/最大出力20kW 1台
⑫ローソン白山倉光一丁目店
石川県白山市倉光1-157
24時間/最大出力25kW 1台
充電カードのほかFeliCaでの認証にも対応
無償開放の充電器を利用するには、以下の2つの方法があります。
●eMP連携の充電カードで認証する
チャージスルゾウロゴ、または e-Mobility Power ロゴが入った充電カードをお持ちの方は、通常通りの方法で利用してください。無償開放期間内に対象の急速充電スポットで充電した利用分については、充電カード発行会社からの請求は行われません。
●FeliCaカードまたはFeliCa対応スマートフォンで認証する
充電カードをお持ちでない場合、お手持ちのFeliCaカードまたはFeliCa対応スマートフォンを、急速充電器のカードリーダー部にかざして認証を行ってください(認証前に充電コネクターを車両に接続しておく必要がある充電器もあります)。
認証後の充電器操作方法については、充電器の液晶画面または充電器本体の掲示などをご確認ください。充電器での認証により、電子マネー等が引き落とされることはありません。お手持ちのカードがFeliCaカードか不明な場合は、実際にカードリーダーにかざしてお試しください。
【FeliCaカードの例】
●交通系 IC カード(Ica、Suica、ICOCA など)
●電子マネーカード(楽天 Edy、nanaco、WAON、QUICPay、iD)
●非接触認証に対応した ID カード、社員証など
【利用できないカードの例】
×運転免許証
×taspo
×電子マネー機能のないキャッシュカードやクレジットカードなど
対象の急速充電器以外では、充電カード以外の FeliCa 認証による充電はできません。無償開放期間終了後も同様です。
また、急速充電器本体に記載されている「ビジター利用」の手順で充電した場合は、無償開放の対象外となりますので、ご注意ください。
被災地域への無償開放拡大を調整中
なお、停電している地域や通信環境が復旧していない地域においては、充電器をご利用いただけない場合があります。EVsmartでは、石川県内で24時間以内に利用実績があった(充電可能な)急速充電器の情報を集約した特設ページ(2時間ごとに情報更新中)を開設していますので、併せてご活用ください。念のため確認したところ、今回開放された12カ所のスポットはすべて稼働していました。
eMPでは、無償開放の対象となる急速充電スポットを、災害救助法が適用されているエリア(新潟県、富山県、石川県および福井県の計35市11町1村)へ拡大することについて、現在関係各所と調整を進めていることも表明しています。
少し心配なのは、被災していない、また支援に向かう途上でもないのに、「無料だから」とわざわざ「電気を汲みに」行くような、不道徳なEVユーザーが続出したりしませんように、という点です。EVユーザーのひとりとしてeMPによる支援に感謝しつつ、スムーズに対象エリアの拡大が進むよう願っています。
冒頭写真は、2013年に私がメインドライバーを務めた「チャデモでつなぐ日本一周〜EVスーパーセブン急速充電の旅」で、石川県庁のエコハウスをお訪ねした時の記念写真です。金沢は20代の頃から何度も訪れた大好きな街。高校3年生の初夏、原付に乗ったプチ家出で旅したのが能登半島でした。被災地のみなさまが、1日も早く穏やかな日常を取り戻せる日が来ることを祈ります。
文/寄本 好則
台風による千葉の大停電では、電気自動車を被災地に派遣して避難所等の電源供給を行いました。
その後、災害発生時に民間、自治が電気自動車を被災地支援に送り込む調整を行う、「Power Aid Japan(PAJ)と言う団体が、作られました。
https://www.poweraidjapan.org/