『DS7 クロスバックE-TENSE4x4』日本発売〜パリ発プラグインハイブリッド4WD【塩見 智】

グループPSAから、プラグインハイブリッドモデルの『DS7クロスバックE-TENSE4x4』日本発売が発表されました。キャッチフレーズは「パリ発プラグインハイブリッド4WD」。エレガントなSUVのあらましを、モータージャーナリストの塩見智氏がレポートします。

『DS7 クロスバックE-TENSE4x4』日本発売〜パリ発プラグインハイブリッド4WD【塩見 智】

DSブランドとして2車種目の電動化モデル

DS7クロスバックの電動化モデル、DS7クロスバックE-TENSE4x4が3月10日に日本発売となった。

DSブランドとしては、BEVのDS3クロスバックE-TENSEに続く電動化モデルとなる。が、こちらはBEVではなくPHEV。プラグイン・ハイブリッドの4WDで、2基のモーターを搭載し、総合的に最高出力221kW、最大トルク520Nmを発揮する。

意匠はICEのDS7クロスバックとほとんど変わらない。フロントフードとリアゲートに専用のエンブレムを配置するほか、クリスタルパールというE-TENSE専用色を設定する。全長4590mm、全幅1895mm、全高1635mm、ホイールベース2730mmのサイズもICE版と同一。

後席下に搭載されるリチウムイオン・バッテリーの総電力量は13.2kWh。一充電でのEV走行可能距離は56km(日本WLTC ※)。またEV走行可能距離を加味した電動車の燃費を示すハイブリッド燃費は14.0km/L(同)となる。
【※】欧州仕様の一充電航続距離は34〜40マイル(約55〜64km/Combined WLTP)とアナウンスされており、EPA基準に換算すると約49〜57kmとなります。

ICEモデル(ガソリン)の燃費は13.9km/Lとほぼ同一。PHEVはどの程度外部充電を行うかによって実質的な燃費が変わるため、ICEモデルとカタログ燃費値を比較してもあまり意味はないが、E-TENSEはガソリンタンク容量が62Lから43Lへと大幅に減らされているため、まったく外部充電しない使い方だとICEモデルのほうが航続距離が長いかもしれない。

普通充電のみに対応し、満充電となるのに3kW/200Vで約5時間、6kW/200Vで約2.5時間を要する。専用の3kW 15A 200V充電ケーブルが標準搭載される。バッテリーの寿命に関して、6年間または10万kmの走行が保証される。

始動時は「ELECTRIC」モードがデフォルト

搭載するエンジンは、最高出力147kW、最大トルク300Nmの1.6L直4ガソリンターボで、8速ATとの組み合わせ。加えてフロントに同81.2kW、同320Nmの、リアに同83kW、同166Nmのモーターが搭載され、4輪を駆動する。ベースのDS7クロスバックはFEWDのためエンジンの駆動力を後輪に伝えるプロペラシャフトはなく、後輪は必要に応じてモーターのみによって駆動する。

以下の5つの走行モードを選択することができる。

HYBRID:総合的に最もエネルギー効率がよいモード。原則としてリアモーター駆動のみで発進し、その後は状況に応じてエンジン駆動とモーター駆動が切り替わる。バッテリー残量がある限り、モーター駆動を優先する。

SPORT:エンジン主体で駆動するモード。シフトアップタイミングを遅らせてエンジンの出力を引き出し、アクセルレスポンス、ギアシフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量などを統合制御する。HYBRIDモードよりも電気エネルギーの依存度が低い。

4WD:常に後輪も駆動させて4輪のトラクション能力を最大化。4輪の駆動状況をリアルタイムで制御し、トルクをアクティブに前後に最適配分することで高い悪路走破性を発揮する。135km/h以下で作動し、135km/hを超えるとHYBRIDモードに自動で切り替わる。

COMFORT:DSアクティブスキャンサスペンション(フロントに装着されたカメラが車両の前方5〜25mの路面状況を常時高速スキャンして路面の凹凸を検知し、4輪のダンパーの減衰力の個別に最適化するシステム)を作動させたHYBRIDモード。基本的な減衰力のレンジを下げ、ソフトかつしなやかなストローク感によって、良好な乗り心地をもたらす。

ELECTRIC:システム始動時のデフォルトモード。電力のみのEV走行をするゼロエミッションモードで、最高速度は135km/h。アクセルを深く踏み込んだ際には自動的にエンジンが始動する。

走行モードにかかわらず、シフトレバーを手前に引いてBモードを選択するとアクセルオフでエネルギー回生を積極的に行い、強い減速度を得られる。

ADAS(先進運転支援システム)も充実している。先行車両との車間距離を一定に保つアクティブ・クルーズ・コントロールと、白線を認識して車線内のポジションをキープするレーン・ポジショニング・キープを統合したDS ドライブアシストが備わる。車線中央を維持する同種のシステムは多いが、車線の左寄り、右寄りといった任意のポジションを選べるのはグループPSAの各モデルだけの特徴だ。

また、3つの回転LEDモジュールとメインLEDプロジェクターで構成されたヘッドライトユニットは、車速とワイパー作動に連動し、6つの配光モードを使い分けて照射位置や範囲などを自動的にコントロールする。

グレードはGrand Chicの1グレード展開。価格は732万円。当然CEV補助金の支給対象で、補助金額は4月に決定する。
(環境省補助金の補助見込み額リストにも未掲載 ※3月14日現在)

(文/塩見 智)

この記事のコメント(新着順)1件

  1. プラグインハイブリッドの発売を待っていました。購入後のメインテナンスがプジョー店でも出来たら、購入したいと思います。
    大阪府にはDS店がありません。

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					塩見 智

塩見 智

先日自宅マンションが駐車場を修繕するというので各区画への普通充電設備の導入を進言したところ、「時期尚早」という返答をいただきました。無念! いつの日かEVユーザーとなることを諦めません!

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