ガーナで安価な中国製電気自動車が広がり始めている

ガーナで新車価格約183万円の中国製EVが発売されました。所得が比較的低く、自動車の普及率も高くないアフリカで、中国製の安価なEVが市場を変える可能性が出てきました。『CleanTechnica』から全文翻訳記事をお届けします。

ガーナで安価な中国製電気自動車が広がり始めている

元記事:You Can Now Get The Dongfeng JunFeng ER30 SKIO EV In Ghana! by Remeredzai Joseph Kuhudzai on 『CleanTechnica

ガーナで売り出された電池容量32kWhの中国・東風汽車集団製の俊風ER30 SKIO EVは、10万セディ (約183万円)で買えます。日産マーチをベースにしたこの小型EVは、価格のわりになかなかのスペックで、お買い得と言えそうです。

俊風EV。画像は東風汽車団公式サイトよりのキャプチャ。

• 全長:3775mm、全幅:1665mm、全高:1530 mm
• ホイールベース:2450 mm
• ボディ:5ドア, 4シートのハッチバック
• 航続距離:301km (NEDC)
• バッテリー:リン酸鉄リチウム
• モーター:最大出力:80 kW
• バッテリー容量:32 kWh
• トップスピード:115 km/h

日産マーチはアフリカ大陸で人気のあるエンジン車の1つで、毎年日本から数千台が輸入されます。アフリカのほとんどの国で輸入される車両の90%以上が、アジアやヨーロッパから来る中古車となります。新車よりも消費者の手が届く価格に落ち着いているからです。

しかし俊風ER30 SKIO EVのこの価格だと買う人は多いでしょうし、ソーラータクシー・ガーナにも選ばれたのです。ソーラータクシー・ガーナは、ガーナで電動バイクのビジネスを拡大しています。(※その他EVのレンタルや販売も行っています)

社は別のEVであるJAC iEV7Lもガーナに持ち込みました。このセダンは35.2kWhの電池を搭載、航続距離は302km(NEDC)で、ガーナでは月に約160ドル(約1万7,000円)でリースが可能です。さらに最近ソーラータクシーはChery Tiggo 3xe 480 エレクトリック SUVをラインナップに加えました。車種がどんどん増えるのは喜ばしいことですし、手の届きやすい価格の『俊風』はガーナ市場を揺るがすでしょう。

欧州市場はヒートアップしています。スウェーデン、フランス、ノルウェイ、ドイツを含む複数の市場で素晴らしいセールスが見られ、人々が考えていたよりもEV革命が相当速く起きている現実を浮き彫りにしています。モータリゼーション率が低いため、これまで企業から重要視されることがあまりなかったアフリカ市場ですが、EVに関しては活性化し始めました。大胆なスタートアップ企業にとっては、低いモータリゼーション率とは裏を返せばアフリカ新エネルギー車両分野での大きなチャンスなのです。

中国製のお財布に優しい新エネルギー車両は本当に市場を乗っ取れるかもしれません。韓国と中国が、自分達がターゲットにしたい市場を理解し、デュアルSIM機能など必要最小限の機能だけを携えた安価なアンドロイドで携帯電話市場を制したように。EVの分野でも、Tecno、Xiaomi、Oppo、Huawei、Samsungのような例が出現し始めているのです。東風汽車集団の俊風EVはこのカテゴリーにマッチしていますし、他にも複数の中国モデルが私達のICE(エンジン車)キラーリストに入っています。

おそらくアフリカに上陸した場合本当のゲームチェンジャーになるのは、このたった4,200ドル(約44万円)の小さくてかわいいシティカーかもしれません。

(EVsmartブログでもこの宏光MINI EVを以前の記事でご紹介しました。)

中国ではすでに5万台の注文が入っています。現実を見てください、4,200ドルで手に入るシティカーを欲しがらない人がいますか? これら中国製の新エネルギー車両がアフリカで姿を見せ始め、EV革命が考えられていたよりもずっと早く起こっているのを指し示しているのです。

(翻訳・文/杉田 明子)

3 thoughts on “ガーナで安価な中国製電気自動車が広がり始めている”

  1. ガーナ国の方が先進国よりもEV化の普及が早く推進される可能性もある.これらの電源に再生エネルギー源である太陽光発電を取り入れてさらなるEVの価格面を安価に工夫努力すれば普及が急ピッチとなる.

  2. なるべく国産品をと思いつつ,価格を見ると心が動いてしまいます。自分が使っているスマホもパソコンも実質中国製になってしまいました。今後,日本の物作りは大変だなと予感させます。

  3. 出たー宏光miniEVの世界侵攻っ!!(爆)こりゃ日本マジでうかうかしてられへんなぁ。
    日本に限らず各国の法体系は基本大企業有利に向きがちですー、車と関係あれへんけどアメリカの著作権法は「ディズニー法」といわれるほどディズニー有利な方向に改悪されててどうみても改正とは言えへんわ!
    EVベンチャーが海外で生産するんも面倒化手続きが多すぎるから。実力のある芸能人が海外へ逃げるんも日本の規制が厳しすぎるから。そこんとこヨロシク~!!

    ※みなさんへ謹告
    僕はこれからの日本を良ぅしてこうと書いてますが、もし気分を害してはるんなら正直に書いてください。直せるところは直しますが無理なものもありますんで(それが多ければ今後書き込み控えますんで)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この記事の著者


					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

執筆した記事