バルコニー付きでEVも充電可能〜オフグリッド・キャンピングトレーラーが登場

アウトドアアクテビティが好きな人の中にはキャンピングトレーラーに興味がある方も多いでしょう。アメリカのスタートアップ企業が、ラグジュアリーな居住空間を提供してくれる『リビング・ビークル』の予約受付を開始しました。太陽光発電と大容量蓄電池を備え、電気自動車の充電も可能です。『CleanTechnica』の紹介記事を全文翻訳でお届けします。

バルコニー付きでEVも充電可能〜オフグリッド・キャンピングトレーラーが登場

元記事:This Solar-Powered Luxury RV Has A Balcony & Can Charge Your Tesla! By Zachary Shahan on 『CleanTechnica

私がRVライフに強く惹かれたことはこれまでありませんでした。ちょっとは良いかなとも思うこともありましたが、自分の趣味からは少し妥協しなければならないように見えたのが常でした。今日、リビング・ビークルを見るまでは。

以下画像はすべてLiving Vehicle公式サイトより。

より固定された住居の方に利点が多いのは確かだし、リビング・ビークルのコストは安くありません。金額は22万9,995ドル(約2,445万円)からで、様々なオプションを付けるとさらに数千ドル(各々に)かかります。それでもこのリビング・ビークルは魅惑的で、私が必要だと感じるラグジュアリーの核になる部分を提供してくれて、あらゆる場所の素晴らしい景色を窓やフロントドアから眺めながら旅ができるようになります。その景色だけでも、何百万ドルの価値があると想像できます。

しかしRVにとって(自由な)旅行や広大な場所といった魅力は新しいものではありません。リビング・ビークルの何がとくに素晴らしいのか、見ていきましょう。

約3kWの発電と約47.6kWhの蓄電能力

まず初めに、最大3,080Wまでの太陽光発電パネルを車上に載せられます。それに “ラグジュアリートレーラーの中では最大容量のリチウムシステムである” 4万7,600Whの蓄電池も積まれています。

さらにこの電気系統セットアップのおかげで、EVドライバーは自分の車を1時間あたり44マイル(約71km)分というかなりのペースで充電できるのです。

「私達の顧客は潤沢な電力のもたらすラグジュアリーな居心地の良さを持ちながら、RVパーク(オートキャンプ場)を避けてどこにでも泊まれるという柔軟性に価値を見出しています」と、リビング・ビークルの共同創業者でありCMOのJoanna Hofmann氏は言います。「本当のオフグリッド生活を楽しむには、安全、健康で快適な生活を支えるリソースである、電力に安定してアクセスできることが必要です」。

これがリビング・ビークルの提供してくれるもので、他のRVとは一線を画するところなのです。

Volta Powers Living Vehicle(YouTube)

上の動画を見ることをお薦めします。短くまとめますと、リビング・ビークルには現代生活のすべてが備わっています。エアコン、洗濯乾燥機、オーブン、ドライヤーまであるのです。

「2017年に設立されたリビング・ルームは、過去何年もかけて作り続けてきたハイエンドのトレーラー市場用製品に対する顧客需要があるのを見ました。RVと言うよりもラグジュアリー・マンションに近い社の車両においては、モダンなアーキテクチャを、自給自足を可能にするテクノロジーとブレンドし、ハイエンドなオフグリッド生活が可能になったのです。これらのラグジュアリーなトレーラーは、高度な蓄電システム、冗長性のある発電機能、水の保存用テクノロジーなどを活用して、エアコン、家電、エンターテイメントシステムを使用しながらも、電気や水道リソースを何週間もキープできます。太陽光とオプションの液体プロパン発電機と組み合わせれば、オフグリッドの時間を最大限活用できます」

これは魅力的です。先に書いた通り、私がRVでの生活に惹かれることは今までなかったのですが、リビング・ビークルには惹かれます。そうは言っても2人の幼い子供がいる上に、その価格を見ると、現時点では白昼夢のようなものです。しかしその考えの種は撒かれてしまいました。私が15~20歳年上だったらこの選択肢をもっと積極的に考えていたかもしれません。

前向きに考えると、進化し続けるテクノロジーによりこのようなRVの選択肢の幅は拡がり、コストも下がるでしょう。リビング・ビークルは(現段階では)最先端のものに見えますが、2030年の選択肢とはどのようなものになるのでしょうか?

リビング・ビークルを現実にするための中心役を担うVolta Power Systemsの創始者でCEOのJack Johnson氏は「コロナウィルスで混乱が続き、高度なエネルギー技術は私達に冒険、安全、そして毎日の生活にどのような可能性があるのか、改めて考える機会を与えました」と語りました。「市場にあるどのトレーラーよりも、リビング・ビークルはVoltaシステムを最大活用しています。今まで不可能だったようなオフグリッド体験を可能にしているのです」。

車両にはバルコニー、日よけ、ホームシアターセット、Hi-Fiオーディオ、モバイル接続、モバイル・オフィスなどの多様なオプションをつけることができます。

あなたがリビング・ビークルに惹きつけられているならば、詳しい情報はここで見るか、さらに詳しい情報の載ったパンフレットを取り寄せることも出来ます。それらを飛ばして予約することもできます。言っておきますが、リビング・ビークルに関してどれだけ良いことを書いても、私が見返りを得るわけではありません。この会社の誰かと話したこともなければ、そこの代理人というわけでもないのです。ただ単に感動的なクリーン・テクノロジーだと思ったのです。

アメリカは冒険の上にできあがった国です。探検の文化なのです。私達は現在、昔よりも定住して過ごしています。それによって探検のルーツから私達の文化を引き離しています(特に私達の先祖と同じような探検スピリッツを持つ移民を拒んだり怖がらせて追い出したりすることによって)が、冒険、旅行、縛りのないライフスタイルに対する強い欲求を多くの人が持っています。リビング・ビークルは、21世紀のラグジュアリーを携えつつも、その欲求をアシストする完璧なツールになり得ます。できすぎた話ではありませんか?

もし今月リビング・ビークルをオーダーすると決めたならば、デリバリーは2021年の早い時期になります。分かります、2020年の早い時期の方が相当良かったですね。でも来年何が起こるのかは、誰にも分からないのです……。

(翻訳・文/杉田 明子)

この記事のコメント(新着順)3件

  1. キャンピングカーに興味あるオフグリッドソーラー実践者が通りますww
    これ下手すりゃ日本の一戸建て住宅よりスゴイやないですか!!そもそも消防法で4800Ah以下に抑えられてる蓄電池容量制限も「舟車は除く」で電気自動車やトレーラーは対象外、さらにリーフe+を充分充電できる性能やったら心動きそうでっせホンマ。
    もう電力会社要りまへん!←配電線停電でヒドイ目に逢うた方々が買うてくんやないでっか!?
    しかも土地は駐車スペースだけ、固定資産税かからへんし…上下水道さえ使えれば充分ですやん。田舎の特定空き家を買うたとしても解体整地すればよろし。
    価格がネックならDIYもええかもしれまへん。ただ理工系技術計算がしっかりしてへんとダメでしょが。

    1. 自己レス。あとでよぅ考えたらトレーラーの場合まず牽引する車にヒッチメンバー(牽引金具)が必要、しかも750kgオーバーやと牽引免許も費用になりますー!!(爆) かなりハンデ負うやん。
      どうみても大型トレーラーなんで牽引免許は要るし、それに対応するヒッチメンバー取付可能な車種も限られるし。電気自動車やとテスラサイバートラッククラスが必要やないですか!?
      調べた限りアイミーブはヒッチメンバーなし、ミニキャブミーブはミニキャブ用を転用して550kgまで、リーフは新旧問わず750kg以下。日本製EVでは無理な話やな!?
      仮にアイミーブ対応のヒッチメンバーを特注しても所詮は軽自動車、550kgが関の山なんで小型トレーラーになりソーラーパネルも400W、リン酸鉄リチウム電池もせいぜい8kWhまでですな。

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この記事の著者


					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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