テスラが「より正確な航続距離計算システム」にソフトウェアをアップデート

電気自動車にとって気になるスペックの1つが航続距離ですが、気象状況によってもその数値は変わってきます。最新のソフトウェアアップデートでテスラ車がより正確に航続距離を測れるようになりました。TESMANIAN から全文翻訳でお届けします。

テスラが「より正確な航続距離計算システム」にソフトウェアをアップデート

元記事:Tesla Now Considers Cross/Headwinds, Air Density & Humidity in Range Calculations by Eva Fox on『TESMANIAN

テスラがいくつかの重要な指標を加えることにより、航続距離計算システムを改良しました。新しいソフトウェアでは向かい風・横風、空気密度、湿気などがエネルギー消費計算の際に考慮に入れられます。

航続距離計算はどの車にとっても非常に重要な機能です。燃料補給や充電のタイミングを正確に測れるからです。テスラは常にそこにしっかり意識を向け、正確な計算をするためにも車両がデータをできる限り集めるよう努力してきました。しかし多くの要素を考慮に入れる必要があるため、正確な航続距離を出すのは非常に難しい課題です。時間をかけて社は様々な指標を計算に加えてきましたが、リアルに可能な限り近づいたとはいえ、完成には終わりがありません。

テスラは新たな要素を加えて分析をし、航続距離計算を改善する方法を見つけたようです。あるツイッターユーザー(@greentheonly) によると、最新のソフトウェアアップデート2022.8.2には非公開の変更が加えられています。経路計画は向かい風・横風、空気密度、湿気にも依存します。ただ、この機能が今のところ中国でしか使われていないことも彼は指摘しています。

新しい要素を計算に加えれば、車両の航続距離はより正確に分かるようになり、ユーザーがいつどこで再充電をすれば良いのか判断するのに役立ちます。車をそこまで使わないか、充電がいつでもできる人にとっては大したことではないかもしれませんが、旅行を計画していたり、頻繁に長距離をドライブする人には重要になってきます。さらにこの機能は、ロボタクシーのローンチ用にテスラ車両の準備を進めてくれます。航続距離の正確な計算により、仕事中にどこへ充電に行くかを正確に決め、電欠を避けることができるのです。

(翻訳・文/杉田 明子)

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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