新型BMW 330e M Sport の注文受付開始〜先進運転支援システムも搭載

ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長:ペーター・クロンシュナーブル)は、2019年1月に発売した新型BMW 3シリーズのプラグイン・ハイブリッド・モデル「新型BMW 330e M Sport(サンサンマル・イー・エムスポーツ)」のプレ・オーダーの受付を5月24日から開始した。9月下旬から順次納車される予定。

新型BMW 330e M Sport の注文受付開始〜先進運転支援システムも搭載

バッテリー容量は前モデルから80%拡大

電動戦略を象徴するi8およびi3のみならず、SUVのX5、7シリーズ、5シリーズ、3シリーズの各セダン、それに2シリーズアクティブツアラーと、多くのモデルにPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)を設定するBMW。このほど売れ筋セダンの3シリーズがフルモデルチェンジしたのを機に、PHEVの330eも刷新された。

新型330eにはMスポーツのみが設定される。Mスポーツとはベースモデルに対し内外装や足まわりにコスメティックチューンを施したバージョン。BMWの場合、車名にMが付くと同社のモータースポーツを手がけるM社が開発にかかわったことを意味する。関与の程度に応じて3段階のMが存在し、M3やX5Mなど「M」+ひと桁数字のモデルはトップエンドのスペシャルモデル。ノーマルモデルとは車体剛性から動力性能までまるで異なる。M340iなど、3桁の車名の前に「M」が冠せられるモデルは、ノーマルシリーズの中で最も上級なグレードに位置する。Mスポーツは前述の通り。

車両価格は654万円。先代330eには550万円~のモデルが設定されていたため、約100万円の価格アップとなる。これは新型3シリーズ自体が先代に比べて価格アップしているため。7年ぶりのフルモデルチェンジとなった3シリーズは、サイズアップこそわずかにとどめられたものの、ADAS(先進運転支援システム)面を中心に最先端の装備が備わる。

3眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせることで、先行車両や車線などの認識能力が向上した。これによってハンズオフ(手ばなし)機能付きの運転支援機能を日本で初めて実用化する。車内にドライバーを監視するカメラが備わっており、ドライバーが前方を注視していると確認できる時に限って、ACCで先行車両を追従中、ステアリングホイールから手を離すことができる。一定時間を超えてドライバーがよそ見をしていたり目を閉じていたりするのを検知すると、警告が出て機能がキャンセルされる。実用化は今夏の予定だが、ディーラーでのアップデートによって、現在までに既に納車されている3シリーズにもこの機能を盛り込むことができる。

さて330eは先代に比べ約80%の総電力量増加となる10.3kWhのリチウム・イオン・バッテリーを積む。に加え、2.0L直列4気筒ターボエンジンに最高出力83kWのモーターを組み合わせ、最高出力215kW(エキストラブーストモード使用時)、最大トルク420Nmを発揮する。0-100km/h加速は5.9秒。モーターのみで時速120kmまで出すことができるほか、最長で59km(ヨーロッパ仕様車のNEDC値 ※EPAでは新型330eの電気航続距離を30kmと推測)のモーターのみによる走行が可能となった。

急速充電機能は備わらない。「バッテリーの電力量が減ってからもHV(ハイブリッド車)として使えることこそがPHEVの強みということが理解されているのか、ユーザーからPHEV各モデルに対する急速充電の要望はほとんどありません」とBMW広報部。

(塩見 智)

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					塩見 智

塩見 智

先日自宅マンションが駐車場を修繕するというので各区画への普通充電設備の導入を進言したところ、「時期尚早」という返答をいただきました。無念! いつの日かEVユーザーとなることを諦めません!

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