西安市がBYD社製の電気公共バス3000台以上を運用開始

中華人民共和国の西安市では過去2年でゼロ・エミッション電気交通政策を熱心に押し進めており、最近BYD(比亜迪汽車)社製の二階建てバス200台を購入し、全部で3000台以上の電動バスを保有するに至りました。この結果西安市は中国北東部で一番大きな純電気バス群を誇ることになりました。

西安市がBYD社製の電気公共バス3000台以上を運用開始

元記事:Kyle Field 『BYD Electrifies Xi’an, China With More Than 3,000 Electric Transit Buses』on CleanTechnica

新しい二階建てバス群の追加によって、世界でも最大規模の電動化二階建てバス艦隊を所有することになった西安市は、観光客と地元住民双方に古都の新しい顔を見せることになります。

200台から成るBYD K8S二階建てバス群は、未だそこに残る有名な兵馬俑の軍隊を全て運ぶ域には達していませんが、世界中から毎日訪れる観光客兵団の影響を緩和するのには役立つでしょう。バスの一階部分ではまず、フロアが低く一段で中に入ることができ、二階部分では広い視界が確保されていて、広々とした車内と美しい市内を一望できます。

西安市の兵馬俑

西安市は有名なシルクロードの中国東端の終わりに位置し、何千年にも渡って中国文化の中心として栄えてきており、この先も「一帯一路」構想の拠点となります。 一帯一路構想では、過去のシルクロードと同じ商業用交通のバックボーンを構築することを目指しています。この新構想は中国国境を越えてアジア、ヨーロッパ、アフリカを巻き込んだ世界的な計画となります。

この西安のバス艦隊は6つの幹線道路で、中国旧正月の大混乱の最中に交通局職員がどうにか対処しつつ数週間で運用開始されます。過去二年で3000台以上のBYD電動バスが配備された後、新しい二階建てバスは市の低炭素モビリティ配置計画の大きな後押しの一歩になります

BYDは純電気二階建てバスを世界的に運用しており、二階建てバスが象徴的な存在であるロンドンでも2015年から採用されています。

(翻訳と文・杉田 明子)

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					杉田 明子

杉田 明子

2010年代に住んでいた海外では'94年製のフォード→'02年製のトヨタと化石のような車に乗ってきました。東京に来てからは車を所有していないのですが、社用車のテスラ・モデル3にたまに乗って、タイムスリップ気分を味わっています。旅行に行った際はレンタカーを借りてロードトリップをするのが趣味。昨年は夫婦2人でヨーロッパ2,200キロの旅をしてきました。大容量バッテリーのEVが安くレンタルでき、充電インフラも整った時代を待ち望んでいます。

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