元記事:Daimler & VW Saying Auf Wiedersehn To Internal Combustion Engines, But Not BMW by Steve Hanley on 『CleanTechnica』
開発のキーパーソンが電動パワートレインへの移行を明言
ドイツは世界でもトップレベルのエンジニアを擁していることを誇り、ドイツ自動車メーカーはガソリン、ディーゼル両方の素晴らしい内燃機関エンジンを組み立てることができると高い評価を得ています。しかしAuto Motor und Sportのインタビューで、ダイムラー社のベンツ研究開発課のトップである Markus Schaefer氏は「この会社で次の世代の内燃機関エンジンを作る計画は現在なく、代わりに電動パワートレインとバッテリーの開発に移行していく」と語りました。
Shaefer氏は会社が既存エンジンのパフォーマンスを良くするために部品を開発する可能性は示唆しています。ダイムラー社は多くの新しいエンジンを製造し終わった所で、Interesting Engineeringによると、これらのエンジンはEクラス、Sクラス及びSUVモデルに使われる予定です。さらに今回のエンジン群は10年かそれ以上生産ラインに残る可能性が高いようです。
メルセデス・ベンツは同じドイツからの2つのライバル、フォルクスワーゲンとBMWより頭一つ抜けています。フォルクスワーゲンの戦略家チーフである Michael Jost氏は、「最後の内燃機関プラットフォーム商品を生産開始する年が2026年になるだろう」と発言しています。従ってフォルクスワーゲンは内燃機関車を2036年かそれ以降まで生産し続けることになるでしょう。
一方、BMWは未だ頑なに内燃機関エンジンに固執しています。同社研究開発課の Klaus Froehlich氏は、 次20年でBMWがディーゼル車から姿を消す予定はなく、さらにガソリン車を次の30年も量産し続けると話しています。
Froelich氏は6月に会社が開いた次世代イベントで、 Automotive News Europe に「ロシア、中東、内陸西部の中国など、充電インフラが無い地域が見られ、こういう場所では10から15年はガソリン車に頼ることになります」と話しました。
未来へ向かってプランを立てるにあたり、これらの会社の1つだけが正しく計算できているのですが、さてどれでしょう?読者の意見も分かれるかもしれません。
イーロン・マスク氏も脱エンジンを祝福!
※訳文筆者追記※
今回の報道を受けて、テスラCEOのイーロン・マスク氏とメルセデス・ベンツの間で以下のようなツイッターのやり取りもありました。
Here's to a sustainable future. 👍
— Mercedes-Benz (@MercedesBenz) 2019年9月19日
イーロン「電気は未来だ!おめでとうダイムラー!」
ベンツ「持続可能な未来のためにね」
(翻訳・文 杉田 明子)
ダイムラーベンツ・フォルクスワーゲン・ポルシェ…いずれもスバル(富士重工)に同じく水平対向エンジンに関わってきた自動車メーカーじゃないですかっ!!
たしか日本の排気ガス対策にいち早く対応したのが富士重工のレオーネでした…ピストン径が大きくストロークが短いから燃焼がきれいな反面燃費が良くない弱点があったり。
過去乗ってたレガシィ・インプレッサの水平対向エンジン車も燃費は悪かったです。左右に長くしないと熱効率が下がり日本の小型車枠に収めるのが難しいとかで。
その富士重工がスバルになり軽自動車規格でR1e/プラグインステラを開発したのはいいですが、三菱アイをベースに電動化したi-MiEV(アイミーブ)に航続距離で勝てずに(倍近い大差がついてた)軽自動車自主開発から撤退したのは残念です…たまたま三菱が電動化に適した軽規格プラットフォームを持っていて、それが明暗を分けたというか。
今でこそスバルは水平対向エンジンに集中して好業績を挙げていますが、このままではBMWのように電動化と縁のない地域に絞ってエンジン車を売り続けるんでしょうかねぇ!?
もしそういう会社が多いと共倒れも考えられなくもないです。
もし今後電動化も不透明というのなら原動機の種類が多い三菱(ガソリン・クリーンディーゼル・電気ともある)が有利になるとも思いませんか!?もっとも三菱車は電池容量の小ささがネックになりそうですが。