電気自動車が集結『EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA』が大盛況

自動車専門誌『ル・ボラン』が主催したEVイベント『EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA』が、3月28日(日)、東京都世田谷区の二子玉川ライズで開催されました。時折強い雨が降る天候でしたが大盛況。電気自動車への関心が高まっていることを実感できるイベントでした。

電気自動車が集結『EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA』が大盛況

二子玉は朝から大盛況

国内外12社の最新電気自動車(EV)が集結する『EV:LIFE FUTAKOTAMAGAWA』が開催されたのは、東急田園都市線二子玉川駅の改札を出てすぐの場所にある『二子玉川ライズ』というモールです。緊急事態宣言が解除された日曜日とあって、何もなくてもたくさんの人が集まる場所ではあるのでしょうが、イベント会場は大盛況。ことに、国内初の一般公開となったソニー『VISION-S』は駅改札から一番近い場所に展示され、多くの人が取り巻き熱心に写真撮影などをしていました。

私が現地に到着したのは午前11時前。天気予報は最悪ながら「なんとか大丈夫かな」と思った途端、時折強い風雨が巻き起こるやや波乱の天気ではありました。2時間弱の滞在でしたが、家族連れで熱心にメーカー担当者の説明を聞いていたり、男の子が「このクルマ乗ってみたい!」と興奮気味に叫んでいたり……。事前予約を受け付けていた試乗も若干残していた当日予約を含め、私が会場に到着した11時には満員御礼という大人気。EVシフトが遅れていると言われがちな日本ではありますが、世間の人たちは十二分にEVに関心を抱いているんだな、と実感できる空間でした。

ソニー VISION-S のインテリア。

会場の様子をざっくり動画にまとめてみました

会場がどんな雰囲気だったのか。先日、アクションカメラを新しく購入したので、使い方の練習を兼ねてざっくり動画にまとめてみました。

電気料金の『EV応援プラン』もアピール

ちょうど私が会場を訪れていた時間、モータージャーナリストの石井昌道さんと、出展もしている東急パワーサプライのマーケティング営業グループ長である大竹良治さんのトークライブが行われていました。

その中で大竹さんがアピールしていたのが「このイベント開催を契機にサービスを構築してスタートさせた」という『EV応援プラン』です。夜間料金がお得な設定になっているけど、昼間の料金は一般的なプランとそれほど変わらないという、かなり気になる料金プランです。さらに、5月1日からは非化石証書を取得して再エネ100%電力にする計画で、今話題の環境省補助金の「再エネ100%電力メニューリスト」にも入れるよう奮闘中、とのことでした。

暮らしに合ったEVがあれば間違いなく受け入れられる

私自身、EVを展示したり試乗できるイベントの開催には長くいろいろ関わってきています。でも、今回ほど大勢の人たちが立ち止まり、熱気に溢れているイベントを見るのは初めてです。

ポルシェタイカンやアウディe-tronなどの最新車種の運転席に座れたり、ソニーのVISION-Sを間近に見ることができたりと、広く多くの方の興味をそそる「EVの車種バリエーション」揃ってきていること。そして何より、日曜日の二子玉という絶好の場所で開催したからこそでしょう。

そして、日々EV情報を伝えている私たちが想像している以上に、日本でもEVに対する「関心」が高まっているのかも知れないと感じます。

とはいえ、会場で出会った家族連れの方にアリアの価格を質問されて、「補助金使って500万円〜で、おおむね600万くらいはすると考えておいた方が……」と答えたときの、若いお母さんの「ああ」というため息が心に響きました。

たとえば「予算が200万円なら、少し電池は小さいけどコイツが」とか、「あ、今ミニバンに乗ってらっしゃるならコレが7人乗りで100V電源も取れるから」とか、日本メーカーが発売するバリエーション豊かなEVを紹介できる日が来るのは、いつのことになるのでしょうか。

大盛況に驚愕しつつ、いろいろと考えさせられるイベントでした。

(取材・文/寄本 好則)

この記事のコメント(新着順)3件

  1. テスラが成功したので、「高級車から攻めていく」という戦略を追随したい気持ちはわかるのだけど、同じ戦略を日本のメーカーが後追いしても、いまとなってはもう遅いような気がする。500万もするようなクルマをそんなにホイホイ買える人は多くないんじゃないだろうか。

    実際、自動車をバンバン乗っているのは地方の人たちだし、生活インフラなので、そんな高級なものでもない。むしろ、安くて、小さい軽自動車の方が便利だし、使い易い。ここを中国あたりのEVメーカーに本気で攻められたら、たぶん日本メーカーは完全に市場から締め出されるんじゃないだろうか…

    そして、都会の若者はもはや自動車なんかには乗らない。駐車場も高いし、維持費も高いから。彼らは自転車で東京の街をスイスイ移動している。

  2. おっしゃる通り、EVもPhevもまだまだ価格が高く、一般庶民にとっては高値の花ですね。関心が高くても実際に購入できる層が限られている状態では、すべてEV化はまだまだ先のような気がします。
    現在アウトランダー乗ってますが、次はハイエースのような荷室が広いワンボックスタイプのPHEVを待ってるんですが、いったいいつ発売されることやら…

  3. ソニーとテスラのEV、既存自動車メーカーのEVが、内外装デザイン点で、ここまで違うのかと少し驚きました。これを知れただけでも、とても良かったイベントでした。

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					寄本 好則

寄本 好則

兵庫県但馬地方出身。旅雑誌などを経て『週刊SPA!』や『日経エンタテインメント!』の連載などライターとして活動しつつ編集プロダクションを主宰。近年はウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開している。剣道四段。著書に『電気自動車で幸せになる』『EV時代の夜明け』(Kindle)『旬紀行―「とびきり」を味わうためだけの旅』(扶桑社)などがある。日本EVクラブのメンバーとして、2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成した。

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