電気自動車として1年間を代表する1台を選ぶ
2014年に開設以来、電気自動車情報に特化したウェブメディアとして日々情報発信を続けている『EVsmartブログ』では、11月から運営会社となったENECHANGE(エネチェンジ)株式会社とともに、「Japan EV of the year」(以下、ジャパンEVオブザイヤー)を新設し、今日から第1回の投票受付を開始します。
選考対象の候補車種となるのは、2021年10月~2022年9月の期間中に日本国内で発売された電気乗用車(BEV限定)です。EV普及の遅れが懸念されている日本ですが、2021-2022年は、軽自動車を含む20車種ものEVが発売されて、日本のEV普及にとって画期的な1年間となりました。
EV充電器の普及でサステナブルな社会の実現を目指すエネチェンジにとっても、黎明期から電気自動車情報を発信してきたEVsmartブログにとっても、EV元年と言われる2022年を大事にしたい思いがあります。そこで、社会が求める魅力的な電気自動車を選出するプロジェクトとして、ジャパンEVオブザイヤーの新設を決定しました。
投票方法には「エバンジェリスト投票」と「一般投票」を設定します。
「エバンジェリスト投票」では、電気自動車についての情報発信を続けているメディアの代表者、EV関連企業のキーパーソン、EVオーナーズクラブのキーパーソンなどの「エバンジェリスト」にEVsmartブログ編集部から投票を依頼。推薦コメントや配点(1名20ポイントを配分)などを記事としてご紹介していきます。
「一般投票」は、文字通り誰でも投票可能(1票=1ポイント)。規定の投票フォームから、最大3車種まで投票可能です。投票の際には200字程度を目安にした「推薦コメント」が必要で、適切なコメントがない投票は無効となるのでご注意ください。
エネチェンジで、ジャパンEVオブザイヤー2022の特設サイトも開設しました。候補車種や投票方法などの詳細は、特設サイトをご覧ください。
【特設サイト】
Japan EV of the year 2022
2020年から新型EV登場が加速
ジャパンEVオブザイヤーの企画に当たり、今までに日本国内で発売されたEVをリストにしてみました。日産リーフやBMW i3についてはバッテリー容量の変更やマイナーチェンジもカウントしています。
先日、2023年1月の発売が発表されたBYD ATTO3まで入れて、合計で52車種。2010年から2019年までの10年間に登場したのが17車種しかないのに対して、2020年以降の3年間で実に35車種の新型EVが発売、日本でもEVの車種拡大が加速していることがわかります。
日本国内の市販EVリスト
一般で購入(リースなど含む)可能な普通車&軽・超小型自動車。※日産 e-NV200 を一覧に追記しました(12/9)
発売(受注開始)年月 ※テスラは納車開始年月 | 車名 | ブランド | 備考 | 注記 |
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生産販売終了車種 | ||||
2010年4月 | i-MiEV | 三菱 | 生産終了 | |
2010年12月 | リーフ | 日産 | ZE0 | 生産終了 |
2013年1月 | MINICAB MiEV トラック | 三菱 | 生産終了 | |
2014年4月 | i3 | BMW | 22kWh | 生産終了 |
2014年10月 | e-NV200 | 日産 | 販売終了 | |
2016年10月 | リーフ | 日産 | AZE0 | 生産終了 |
2016年10月 | i3 | BMW | 33kWh | 生産終了 |
2017年10月 | e-Golf | フォルクスワーゲン | 販売終了 | |
2019年2月 | i3 | BMW | 42kWh | 生産終了 |
販売中車種 | ||||
2011年12月 | MINICAB MiEV | 三菱 | 2022年10月販売再開 | |
2014年9月 | Model S | テスラ | ||
2017年1月 | Model X | テスラ | ||
2017年10月 | リーフ | 日産 | ZE1 | |
2018年9月 | I-PACE | ジャガー | ||
2019年1月 | リーフ e+ | 日産 | ZE1 | |
2019年7月 | EQC | メルセデス・ベンツ | ||
2019年9月 | Model 3 | テスラ | ||
2020年6月 | Taycan | ポルシェ | ||
2020年7月 | DS 3 CROSSBACK E-TENSE | DS AUTOMOBILES | ||
2020年7月 | e-208 | プジョー | ||
2020年9月 | e-2008 | プジョー | ||
2020年10月 | Honda e | ホンダ | ||
2020年10月 | UX300e | レクサス | ||
2021年1月 | e-tron | アウディ | ||
2021年1月 | MX-30 EV MODEL | マツダ | ||
2021年4月 | FOMM ONE | FOMM | ||
2021年4月 | EQA | メルセデス・ベンツ | ||
2021年6月 | アリア | 日産 | ||
2021年7月 | ELEMO | HW ELECTRO | ||
2021年10月 | e-tron GT | アウディ | ★ | |
2021年11月 | iX | BMW | ★ | |
2021年11月 | iX3 | BMW | ★ | |
2021年11月 | ELEMO-K | HW ELECTRO | ★ | |
2021年12月 | C+pod | トヨタ | ★ リースのみ | |
2022年1月 | Ë-C4 ELECTRIC | シトロエン | ★ | |
2022年1月 | C40 Recharge | ボルボ | ★ | |
2022年2月 | i4 | BMW | ★ | |
2022年5月 | bZ4X | トヨタ | ★ リースのみ | |
2022年5月 | IONIQ 5 | ヒョンデ | ★ | |
2022年5月 | ソルテラ | スバル | ★ | |
2022年6月 | サクラ | 日産 | ★ | |
2022年6月 | eKクロスEV | 三菱 | ★ | |
2022年6月 | 500e | フィアット | ★ | |
2022年7月 | i7 | BMW | ★ | |
2022年7月 | XC40 Recharge | ボルボ | ★ | |
2022年7月 | EQB | メルセデス・ベンツ | ★ | |
2022年9月 | Model Y | テスラ | ★ | |
2022年9月 | EQE | メルセデス・ベンツ | ★ | |
2022年9月 | EQS | メルセデス・ベンツ | ★ | |
2022年10月 | Q4 e-tron | アウディ | ||
2022年11月 | ID.4 | フォルクスワーゲン | ||
2023年1月 | ATTO3 | BYD | ||
★=選考対象車種 |
このうち、2021年10月発売のアウディ e-tron GTから、2022年9月発売のメルセデス・ベンツ EQE、EQSまでの20車種が、今回のジャパンEVオブザイヤー2022の選考対象となります。
それにしても、ほんの1年間で20車種。まさに時代が動いていることを実感します。
一般投票の推薦コメントをまとめた記事も!
EVsmartブログでは、一般投票をいただいたみなさんからの「推薦コメント」をまとめた記事の発信も予定しています。エバンジェリストの推薦コメントを含めて、EVに関心をもつみなさまが「年間を通じて最も優秀な電気自動車」を選ぶポイントは何なのか。広くご意見をいただいて発信することこそが、EVsmartブログにとってこのプロジェクトを実施する意義と考えています。
投票期間は、2023年1月31日までとしました。投票期間中、エバンジェリストが選んだEVと、その推薦コメントや配点をご紹介する記事も発信していきます。
今年を代表する電気自動車を、みんなで選び、応援しましょう。投票をお待ちしています!
文/寄本 好則(EVsmartブログ編集長)
軽EV(i-MiEV)を仕事で使う電気管理技術者自営業者です。
工場内の狭い敷地で電気自動車を有効的に使おうと思ったらサイズの小ささを重視せねばならず、i-MiEVが最も適しているのは事実であります。
さらにいうと昨今の電力行政の悪さから電費も重要と判断しています。
それらを総合的に判断すると:日産サクラ8pt/三菱eKクロスEV10pt
差が付いた項目は日産ZESP3/三菱電動車両サポートの充電カード費用面、10分単位の日産より1分単位の三菱自工のほうが軽EVに適した料金体系であると思ったからです。もっとも今後ENECHANGEなど田サービスが向上してくれば話は変わるから大差は付けませんでしたが。
次点は FIAT e500:5pt …ルパン三世が載ってもおかしくはないので(笑)コンパクトなEVとしても評価しました。
電気屋としてテスラ車は大型ボディによる電費の悪さからあまり歓迎できませんよ。良くも悪くもアメ車の仕様を引きずっでますし。