合い言葉は「いざ、白馬!」〜今年は新趣向もいろいろ
2024年7月27日(土)〜28日(日)、今年も長野県白馬村で『JAPAN EV Rally(ジャパンEVラリー)白馬2024』が開催されます。すでに特設サイトが公開されており、参加申込受付中。申込の締切は2024年7月13日(土)となっています。
【特設サイト】
JAPAN EV Rally 2024
『ジャパンEVラリー白馬』電気自動車(EV)普及と発展を目指すイベントで、一般社団法人日本EVクラブ(代表理事:舘内端)が、地方支部である白馬EVクラブとともに主催しています。今年で11回目。その前2年間のプレ開催があったので、なんと、日本で量産EVの市販が始まって間もない2012年から連続して開催されている、日本随一の伝統を誇るEVイベントとなっています。
2012年のプレイベント初開催時から、合い言葉は「いざ、白馬!」。電気自動車で全国各地から白馬に集まることを目的にしたイベントでした。EVラリー白馬を構想した2010年〜2011年当時、リーフやi-MiEVといったバッテリー容量が小さな市販EVで白馬を目指すのは、結構な「冒険」だったからです。
今年の特設ページに、代表理事の舘内端さんが寄稿している「ごあいさつ」を少し引用しておきます。
これまではEVラリー白馬は“冒険” でした。EVを使うということは毎日が冒険で、EV乗りは新時代の開拓者でした。しかし、ここ10数年の歳月はEVにとって決して無駄ではなく、失われた10年でもありませんでした。航続距離は伸び、充電インフラは整いました。EVラリー白馬は冒険でも挑戦でもなく、楽しいイベントになりました。少々大げさに言えば、「EVの誕生を祝い、EVに感謝する」祝祭です。
ということで、今年は参加者が「祝祭」を存分に楽しむための新趣向もいろいろ。昨年まで実施して好評だった村内の指定スポットを巡る「スタンプラリー」は少々時間が掛かるので、より手軽にクリアできる「ミッションラリー」に集約。会場となるエイブル白馬五竜の駐車場の広いエリアを「EVオーナーズ・コミュニケーションエリア」として開放。「参加者出展ブース」(有料)でEV関連の展示などを行うことが可能になりました。
ひらたくいえば、夏の白馬で自由なオフ会を楽しんじゃおう! ってことですね。
27日に開催される「最新EV・PHEV試乗会」では、試乗したEVを参加者が採点&感想文を書き、「Top of the EV in HAKUBA」を選出。28日の表彰式で、集計結果を発表し、もっともすぐれた感想文を書いた参加者が表彰される趣向も加わりました。
朝の「EVパレード」はとても爽快!
ジャパンEVラリー白馬の醍醐味を満喫できるのが、2日目(28日)の朝一番で行われる「EVパレード」です。自由参加ではありますが、例年ほとんどの参加者のEVが集結。白馬岳などの北アルプスを背景に、白馬村内をパレードランする気分は爽快です。
早くから電気自動車充電設備の設置に村独自の助成制度を実施してきた白馬村にはもともと充電できる宿が多かったのですが、国の補助金制度が強化されたことに伴ってさらに進化。今年2月、『長野県白馬村がEV充電パラダイスに〜急速充電器高出力複数口化で普通充電器も激増』という篠原さんのレポート記事で紹介したように、道の駅の急速充電器が90kWの2口器にリプレイスされたり、充電できる宿の数がさらに増えています。
日本EVクラブのスタッフである私はもちろん参加する予定。2日目の最後のプログラムであるEVミーティング「充電インフラの進化と期待」では、ファシリテーターを務めさせていただくことになっています。
東京から白馬に向かう中央道や上信越道のSAPAにも高出力複数口設置の充電スポットがいっぱいできたし、30kWh(10セグ)リーフ改め、48.6kWhのKONAで向かう道中にまったく懸念はありません。
EVで旅する夏の白馬は最高です(晴天を祈る!)。みなさん、白馬で会いましょう!
文/寄本 好則